「あれ、このサイトでカード番号が自動入力されてる…」「手元にカードがないけど番号を確認したい」そんな経験はありませんか?
実は、iPhoneやMacのSafariには、クレジットカード情報を保存しておく便利な機能があります。一度保存すれば、オンラインショッピングのたびに入力する手間が省けて、とても快適です。
でも、「どんなカードが保存されているか確認したい」「古いカードを削除したい」「カード番号を確認したい」と思っても、どこを見ればいいのか分からない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、Safariに保存されているクレジットカード情報を確認する方法を、iPhone・iPad・Mac別に詳しく解説します。セキュリティ面についても説明していますので、安心して読んでくださいね。
Safariのクレジットカード保存機能とは?

自動入力(AutoFill)機能
Safariには「自動入力」(AutoFill)という機能があります。
自動入力でできること
- クレジットカード番号を自動入力
- 名前や住所などの連絡先情報を自動入力
- ユーザー名やパスワードを自動入力
一度カード情報を保存しておけば、オンラインショッピングのたびに入力する必要がなくなります。
Apple PayとSafariの違い
iPhoneには、クレジットカード情報を登録する場所が2つあります。
Apple Pay(ウォレット)
- 用途:店舗での対面決済
- 場所:ウォレットアプリ
- 使い方:iPhoneをかざして支払い
Safari(自動入力)
- 用途:オンラインショッピング
- 場所:Safari設定
- 使い方:ウェブページで自動入力
この記事では、Safari(自動入力)に保存されたカード情報の確認方法を解説します。
セキュリティと暗号化
Safari に保存されたクレジットカード情報は、安全に保護されています。
セキュリティ対策
- 256ビットAES暗号化:データは特殊なコードに変換されて保存
- ローカル保存:情報は端末内に保存(インターネットに送信されない)
- 生体認証:Face ID、Touch ID、パスコードで保護
- iCloud同期:暗号化された状態で同期
つまり、あなた本人以外は情報を見ることができません。
iPhone・iPadでクレジットカード情報を確認する
基本的な確認手順
iPhoneやiPadで保存されたカード情報を確認する方法は、とても簡単です。
ステップ1:設定アプリを開く
- ホーム画面で「設定」アイコンをタップ
ステップ2:Safariを選択
- 設定画面を下にスクロール
- 「Safari」をタップ
ステップ3:自動入力を開く
- Safari設定画面で「自動入力」をタップ
ステップ4:保存済みクレジットカードを開く
- 「保存済みクレジットカード」をタップ
- Face ID、Touch ID、またはパスコードで認証
ステップ5:カード情報を確認
保存されているカードの一覧が表示されます。確認したいカードをタップすると、詳細情報が表示されます。
表示される情報
- カード名義人名
- カード番号(全桁)
- 有効期限
- セキュリティコード(CVV)
- カード説明(自分で設定した名前)
iOS 18での変更点
iOS 18では、自動入力機能が大幅にアップデートされています。
新機能
- パーティション化された管理:用途別・サイト別にカード情報を分離
- Apple Intelligence統合:より高度な自動入力候補の提示
- セキュリティ強化:自動的に分類され、安全管理が向上
カード情報の詳細を見る
各カードの詳細画面では、以下の情報が確認できます。
確認できる情報
- カード名義人:カードに記載されている名前
- カード番号:16桁の番号(全桁表示)
- 有効期限:MM/YY形式
- セキュリティコード:裏面の3桁または4桁の数字
- 説明:自分で設定したカード名(例:「楽天カード」「メインカード」など)
Macでクレジットカード情報を確認する
基本的な確認手順
Mac版Safariでも、同様にカード情報を確認できます。
ステップ1:Safariを開く
- Safariブラウザを起動
ステップ2:設定を開く
以下のいずれかの方法で設定を開きます。
方法1:メニューバーから
- メニューバー→「Safari」
- 「設定…」(または「環境設定…」)をクリック
方法2:キーボードショートカット
- Command + , (カンマ)を押す
ステップ3:自動入力タブを開く
- 設定ウィンドウ上部の「自動入力」タブをクリック
ステップ4:クレジットカードを編集
- 「クレジットカード」の横にある「編集…」ボタンをクリック
- Macのパスワードを入力
ステップ5:カード一覧を確認
保存されているクレジットカードの一覧が表示されます。
カード情報を確認する
一覧からカードを選択すると、詳細が表示されます。
表示される情報
- カード名義人名
- カード番号
- 有効期限
- セキュリティコード
- 説明
クレジットカードの追加方法
iPhone・iPadで追加する方法
新しいカードを追加する手順を説明します。
方法1:手動で入力
- 設定→Safari→自動入力→保存済みクレジットカード
- 認証後、「クレジットカードを追加」をタップ
- カード情報を入力
- カード番号
- カード名義人名
- 有効期限
- セキュリティコード
- 説明(任意)
- 「完了」をタップ
方法2:カメラで読み取る
- 上記の手順で「クレジットカードを追加」をタップ
- 「カメラで読み取る」をタップ
- カメラが起動するので、カードを枠内に配置
- 自動的に情報が読み取られる
- 不足情報があれば手動で入力
- 「完了」をタップ
カメラ読み取りの利点
- 入力ミスを防げる
- 素早く登録できる
- 手入力の手間が省ける
Macで追加する方法
手順
- Safari→設定→自動入力
- 「クレジットカード」の横の「編集…」をクリック
- パスワードを入力
- 左下の「+」ボタンをクリック
- カード情報を入力
- 「完了」をクリック
オンラインショッピング中に保存
オンラインで買い物をしているときにも、カード情報を保存できます。
手順
- オンラインショップの決済画面でカード情報を入力
- 入力後、Safariが「このカードを保存しますか?」と尋ねる
- 「保存」をタップまたはクリック
注意点
この機能を使うには、事前に自動入力機能をオンにしておく必要があります。
クレジットカードの編集・削除方法
iPhone・iPadで編集する方法
保存されたカード情報を変更できます。
手順
- 設定→Safari→自動入力→保存済みクレジットカード
- 認証後、編集したいカードをタップ
- 右上の「編集」をタップ
- 情報を変更
- 「完了」をタップ
変更できる項目
- カード名義人名
- カード番号
- 有効期限
- セキュリティコード
- 説明
iPhone・iPadで削除する方法
古いカードや不要なカードは削除しましょう。
方法1:左スワイプで削除
- 設定→Safari→自動入力→保存済みクレジットカード
- 認証後、削除したいカードを左にスワイプ
- 「削除」をタップ
方法2:編集モードで削除
- 設定→Safari→自動入力→保存済みクレジットカード
- 認証後、右上の「編集」をタップ
- 削除したいカードの左側の赤い「−」ボタンをタップ
- 「削除」をタップ
- 右上の「完了」をタップ
複数削除する場合
編集モードで複数のカードを選択して、一度に削除できます。
Macで編集・削除する方法
編集手順
- Safari→設定→自動入力→「編集…」
- パスワードを入力
- 編集したいカードを選択
- 情報を変更
- 「完了」をクリック
削除手順
- Safari→設定→自動入力→「編集…」
- パスワードを入力
- 削除したいカードを選択
- 左下の「−」ボタンをクリック
- 確認画面で「削除」をクリック
複数削除する場合
Shiftキーを押しながら複数のカードを選択すると、一度に削除できます。
自動入力機能のオン・オフ
自動入力をオンにする
クレジットカード情報の自動入力を有効にする方法です。
iPhone・iPad
- 設定→Safari→自動入力
- 「クレジットカード」をオンにする
Mac
- Safari→設定→自動入力
- 「クレジットカード」にチェックを入れる
自動入力をオフにする
他の人とデバイスを共有する場合など、自動入力を無効にできます。
iPhone・iPad
- 設定→Safari→自動入力
- 「クレジットカード」をオフにする
Mac
- Safari→設定→自動入力
- 「クレジットカード」のチェックを外す
注意点
オフにしても、保存されているカード情報は削除されません。自動入力候補として表示されなくなるだけです。
自動入力の使い方
オンラインショッピングで使う
保存したカード情報を使って、素早く決済できます。
iPhone・iPadでの使い方
- Safariでオンラインショップを開く
- 決済ページでカード番号の入力欄をタップ
- キーボード上部に「カード情報を自動入力」または保存済みカードが表示される
- 使いたいカードをタップ
- Face ID、Touch ID、またはパスコードで認証
- 自動的にカード情報が入力される
Macでの使い方
- Safariでオンラインショップを開く
- 決済ページでカード番号の入力欄をクリック
- 保存済みカードの候補が表示される
- 使いたいカードを選択
- パスワードで認証
- 自動的にカード情報が入力される
別のカードを使いたい場合
複数のカードを保存している場合、選択できます。
手順
- 「カード情報を自動入力」をタップまたはクリック
- 保存済みカードの一覧が表示される
- 使いたいカードを選択
- 認証後、自動入力される
iCloud同期について

同期の仕組み
iCloudキーチェーンを使うと、カード情報が自動的に同期されます。
同期される内容
- Safariに保存したクレジットカード情報
- パスワード
- 連絡先情報
同期されるデバイス
- iPhone
- iPad
- Mac
- Apple Vision Pro
つまり、iPhoneで登録したカードが、自動的にMacでも使えるようになります。
iCloud同期を有効にする
iPhone・iPad
- 設定→[あなたの名前]
- 「iCloud」をタップ
- 「パスワードとキーチェーン」をタップ
- 「このiPhoneを同期」をオンにする
Mac
- Appleメニュー→「システム設定」
- 「Apple ID」をクリック
- 「iCloud」→「パスワードとキーチェーン」をオンにする
同期されない場合の対処法
同期がうまくいかない場合は、以下を試してください。
対処法1:再同期
- iCloudキーチェーンを一度オフにする
- 10秒待つ
- 再度オンにする
対処法2:インターネット接続を確認
同期にはインターネット接続が必要です。
対処法3:iCloudストレージを確認
ストレージがいっぱいだと同期できません。
セキュリティとプライバシー
保存されたカード情報の安全性
Safariに保存されたクレジットカード情報は、非常に安全です。
セキュリティ対策
- 暗号化:256ビットAES暗号化で保存
- ローカル保存:デバイス内に保存(クラウドに直接送信されない)
- 認証必須:閲覧にはFace ID、Touch ID、パスコードが必要
- 暗号化同期:iCloud同期時も暗号化された状態で転送
セキュリティコードを保存しない選択肢
より安全性を高めたい場合は、セキュリティコード(CVV)を保存しないこともできます。
メリット
- 万が一デバイスが盗まれても、完全な決済はできない
- セキュリティコードは毎回手動入力
設定方法
カードを追加・編集するときに、セキュリティコードの欄を空白にしておきます。
デバイス紛失時の対応
iPhoneやMacを紛失した場合の対処法です。
すぐにやること
- 「探す」アプリで位置を確認
- 「紛失モード」をオンにする
- デバイスをロック
紛失モードの効果
- デバイスがパスワードでロック
- Apple Payが使用停止
- 連絡先情報を画面に表示
最終手段
デバイスが戻ってこない場合は、「デバイスを消去」を実行できます。
安全ではないサイトでの注意
重要な警告
Safariで「安全ではありません」と表示されるサイトでは、クレジットカード情報を入力してはいけません。
安全でないサイトの見分け方
- URLバーに「安全ではありません」と表示
- HTTPSではなくHTTPで始まるURL
- 鍵マークが表示されない
トラブルシューティング
カード情報が表示されない
保存したはずのカードが表示されない場合の対処法です。
対処法1:自動入力がオンか確認
- 設定→Safari→自動入力
- 「クレジットカード」がオンになっているか確認
対処法2:iCloud同期を確認
- 設定→[あなたの名前]→iCloud
- 「パスワードとキーチェーン」がオンか確認
対処法3:再認証
Face ID、Touch ID、またはパスコードで再度認証してみます。
自動入力が動作しない
カード情報が自動入力されない場合の対処法です。
対処法1:Safariを再起動
- Safariアプリを完全に終了
- 再度起動
対処法2:デバイスを再起動
一時的な不具合の場合、再起動で解決することがあります。
対処法3:Safariのキャッシュをクリア
- 設定→Safari
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
注意
これを実行すると、閲覧履歴も削除されます。
古いカードが自動入力される
有効期限切れのカードが候補に表示される場合の対処法です。
対処法:古いカードを削除
- 設定→Safari→自動入力→保存済みクレジットカード
- 認証後、古いカードを削除
定期的にカード一覧を確認して、不要なカードを削除しましょう。
誤った情報が学習された
入力ミスをしたカード情報が学習されてしまった場合の対処法です。
対処法1:該当カードを削除して再登録
- 誤った情報のカードを削除
- 正しい情報で再度登録
対処法2:プライベートブラウズで正しい情報を使う
- Safariでプライベートブラウズモードを開く
- 正しいカード情報で購入
- 次回から正しい情報が学習される
認証に失敗する
Face IDやTouch IDで認証できない場合の対処法です。
対処法1:パスコードを使う
生体認証が失敗しても、パスコードで認証できます。
対処法2:Face ID/Touch IDを再設定
- 設定→Face IDとパスコード(またはTouch IDとパスコード)
- 再設定する
よくある質問(Q&A)
保存されたカード情報は安全?
はい、非常に安全です。
理由
- 256ビットAES暗号化で保存
- 閲覧にはFace ID、Touch ID、パスコードが必要
- デバイス内にローカル保存
- iCloud同期も暗号化
Appleは世界トップクラスのセキュリティ技術を持っています。
Safariとウォレット(Apple Pay)の違いは?
保存場所と用途が異なります。
Safari(自動入力)
- 用途:オンラインショッピング
- 場所:Safari設定
- 確認方法:この記事で説明した方法
ウォレット(Apple Pay)
- 用途:店舗での対面決済
- 場所:ウォレットアプリ
- 確認方法:ウォレットアプリを開く
カード情報はどこに保存される?
デバイス内にローカル保存されます。
保存場所
- iPhone・iPad:内部ストレージ(暗号化)
- Mac:内部ストレージ(暗号化)
- iCloud:暗号化された状態で同期
インターネット上のサーバーに平文で保存されることはありません。
複数のカードを保存できる?
はい、できます。
制限はありませんが、管理しやすいように必要なカードだけを保存するのがおすすめです。
カードの説明は変更できる?
はい、変更できます。
手順
- 設定→Safari→自動入力→保存済みクレジットカード
- 認証後、該当カードをタップ
- 「編集」をタップ
- 「説明」欄を変更
- 「完了」をタップ
分かりやすい名前(例:「楽天カード」「メインカード」)に変更すると便利です。
カメラでの読み取りは正確?
はい、非常に正確です。
Appleのコンピュータビジョン技術により、カード番号、有効期限、カード会社(Visa、Mastercardなど)を正確に読み取ります。
ただし、セキュリティコード(裏面の番号)は手動入力が必要です。
他のブラウザと共有できる?
いいえ、できません。
Safariに保存したカード情報は、SafariとApple製品内でのみ使用できます。
使えない場所
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Firefox
- その他のブラウザ
家族とカード情報を共有できる?
いいえ、直接共有はできません。
iCloudキーチェーンは個人のApple IDに紐付いているため、家族間での自動共有はありません。
まとめ
Safariのクレジットカード情報確認方法についてまとめます。
iPhone・iPadでの確認方法
- 設定→Safari→自動入力→保存済みクレジットカード
- Face ID、Touch ID、またはパスコードで認証
- カードをタップして詳細を確認
Macでの確認方法
- Safari→設定→自動入力→「編集…」
- パスワードで認証
- カード一覧から選択して確認
カードの追加方法
- 手動入力:情報を直接入力
- カメラ読み取り:カメラでカードをスキャン(iPhone・iPad)
- オンラインショッピング中:決済時に保存
カードの編集・削除
- 編集:該当カードをタップ→「編集」
- 削除:左スワイプ→「削除」、または編集モードで「−」ボタン
自動入力の使い方
- オンラインショップの決済ページでカード番号欄をタップ
- 保存済みカードを選択
- 認証後、自動的に入力される
セキュリティ
- 256ビットAES暗号化で保存
- 認証必須(Face ID、Touch ID、パスコード)
- ローカル保存(デバイス内)
- iCloud同期も暗号化
iCloud同期
- 設定→[あなたの名前]→iCloud→「パスワードとキーチェーン」をオン
- iPhone、iPad、Macで自動同期
トラブル対処法
- 表示されない:自動入力がオン、iCloud同期を確認
- 自動入力されない:Safari再起動、デバイス再起動
- 古いカード:定期的に削除して整理
セキュリティのベストプラクティス
- 定期的にカード一覧を確認
- 使わなくなったカードは削除
- 有効期限切れカードを削除
- デバイスに必ずパスコードを設定
- 「安全ではありません」と表示されるサイトでは入力しない
Safariのクレジットカード保存機能を使えば、オンラインショッピングがとても便利になります。セキュリティもしっかりしているので、安心して使えますよ。
定期的にカード一覧を確認して、不要なカードを削除することをお忘れなく!

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