「Google Playで保護者による使用制限がかかっていてアプリがダウンロードできない」
「PINコードを入力しても解除できない…」
「設定を保存できませんというエラーが出る」
そんな悩みを抱えていませんか?
この記事では、Androidスマホやタブレットの「保護者による使用制限」を確実に解除する方法を、分かりやすく説明していきます。
この記事で分かること:
- 保護者による使用制限とは何か
- Google Playストアの制限を解除する手順
- Googleファミリーリンクの制限を解除する方法
- PINコードを忘れた場合の対処法
- 解除できない時のトラブルシューティング
それでは、順番に見ていきましょう!
「保護者による使用制限」とは?基本を理解しよう

まず、解除する前に「保護者による使用制限」が何なのか、確認しておきましょう。
Androidの保護者による使用制限の種類
Androidには、主に2種類の「保護者による使用制限」があります。
1. Google Playストアの使用制限
- Google Playストアのアプリ内で設定する制限
- アプリやゲーム、映画などのダウンロードを年齢別に制限
- PINコード(4桁の数字)で保護される
- デバイスごとに設定が必要
2. Googleファミリーリンクによる制限
- Google公式の保護者向け管理アプリ
- より包括的な制限が可能
- 保護者のスマホから遠隔で管理できる
- アプリの使用時間制限、位置情報確認なども可能
どちらの制限がかかっているか確認する方法
自分のスマホにどちらの制限がかかっているか、確認してみましょう。
確認手順:
- Google Playストアアプリを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「設定」をタップ
- 「ファミリー」の中に「保護者による使用制限」があるか確認
- さらに、スマホの「設定」アプリを開いて「Google」→「保護者による使用制限」を確認
判断基準:
- Google Playストアの設定だけで完結している → Google Playの使用制限のみ
- 「ファミリーリンク」のアプリがインストールされている → ファミリーリンクで管理されている
- 設定アプリに「保護者による使用制限」や「デジタルウェルビーイング」がある → ファミリーリンクの可能性
【基本】Google Playストアの保護者による使用制限を解除する方法
最も一般的な「Google Playストアの保護者による使用制限」の解除方法から説明します。
必要なもの
- 設定時に作成した4桁のPINコード
解除手順(詳細版)
ステップ1:Google Playストアを開く
- スマホのホーム画面またはアプリ一覧から「Playストア」アプリを探す
- アイコンをタップして開く
ステップ2:設定画面に移動
- Google Playストアの画面右上にあるプロフィールアイコン(丸いアイコン)をタップ
- 表示されるメニューから「設定」をタップ
ステップ3:保護者による使用制限の設定を開く
- 設定画面を下にスクロール
- 「ファミリー」という項目を探す
- その中の「保護者による使用制限」をタップ
ステップ4:制限を解除
- 「保護者による使用制限」の画面が表示される
- 画面上部にスイッチ(オン/オフを切り替えるボタン)がある
- 現在「オン」になっているスイッチをタップ
- PINコードの入力画面が表示される
- 設定時に作成した4桁の数字を入力
- 「OK」をタップ
- スイッチが「オフ」になれば解除完了
解除されたか確認する方法
確認手順:
- Google Playストアのホーム画面に戻る
- 以前ダウンロードできなかったアプリを検索
- 「インストール」ボタンが表示されればOK
- 年齢制限のあるアプリ(18歳以上など)も表示されるようになる
【完全版】制限の程度を変更する方法(完全解除しない場合)
完全に解除するのではなく、制限を緩めたい場合の方法です。
なぜ段階的に緩める方が良いのか?
いきなりすべての制限を解除するのではなく、段階的に緩めることで:
- お子さまを段階的に守れる
- 不適切なコンテンツへのアクセスを徐々に管理できる
- 必要に応じて再び強化できる
制限を変更する手順
手順:
- 上記の「解除手順」のステップ1~3まで同じように進む
- スイッチをオフにする代わりに、その下の項目を選択
- 「アプリとゲーム」をタップ
- 現在の設定:例えば「12歳以上」
- 変更先:「16歳以上」や「18歳以上」など、より緩い設定を選択
- PINコードを入力
- 「保存」をタップ
- 同様に「映画」「テレビ番組」も必要に応じて変更
年齢区分の種類:
- 3歳以上
- 7歳以上
- 12歳以上
- 16歳以上
- 18歳以上(すべて許可)
Googleファミリーリンクの制限を解除する方法
お子さまのスマホがファミリーリンクで管理されている場合の解除方法です。
保護者のスマホから解除する方法(推奨)
準備:
- 保護者のスマホに「ファミリーリンク(保護者向け)」アプリがインストールされている必要がある
手順:
- 保護者のスマホで「ファミリーリンク」アプリを開く
- 画面左上のメニューアイコン(三本線)をタップ
- お子さまのアカウント名をタップして選択
- 「設定」をタップ
- 「アカウント情報」をタップ
- 「監督を停止」をタップ
(13歳未満の場合は表示されない) - 確認メッセージをよく読む
- チェックボックスにチェックを入れる
- もう一度「監督を停止」をタップ
- 画面の指示に従って完了
重要な注意点:
- 13歳未満のお子さまの場合、監督を完全に停止することはできません
- 個別の制限(利用時間、アプリの許可など)は変更可能です
お子さま自身のスマホから解除する方法(13歳以上のみ)
13歳以上(または地域の該当年齢以上)のお子さまは、自分で監督を停止できます。
手順:
- お子さまのAndroidスマホで「設定」アプリを開く
- 「Google」をタップ
- 「すべてのサービス」をタップ
- 「お子様とファミリー」の中の「保護者による使用制限」をタップ
- 右上のメニュー(3点アイコン)をタップ
- 「監督を停止」をタップ
- 保護者のGoogleアカウントでログインするか、親アクセスコードを入力
- 画面の指示に従って監督を停止
注意:
- お子さまが無断で停止した場合、保護者に通知が届きます
- Androidデバイスは一時的に24時間ロックされます
特定の制限だけを変更する方法
完全に解除せず、一部の制限だけを変更することもできます。
利用時間の制限を変更:
- ファミリーリンクアプリを開く
- お子さまのアカウントを選択
- 「デジタル ウェルビーイング」をタップ
- 「利用時間の上限」をタップ
- 曜日ごとに時間を設定、または「上限なし」を選択
アプリの制限を変更:
- ファミリーリンクアプリを開く
- お子さまのアカウントを選択
- 「アプリのアクティビティ」をタップ
- 制限を解除したいアプリをタップ
- 「常に許可」に設定
PINコードを忘れた場合の対処法
最も多いトラブルが「PINコードを忘れてしまった」というケースです。
対処法1:Google Playストアのデータを消去する
この方法を使えば、PINコードをリセットできます。
注意点:
- Google Playストアの設定がすべて初期化されます
- ダウンロード済みのアプリには影響しません
- Wi-Fiのパスワードなど、他の設定は消えません
手順:
- スマホの「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
- アプリ一覧から「Google Play ストア」を探してタップ
(見つからない場合は「すべてのアプリを表示」をタップ) - 「ストレージ」または「ストレージとキャッシュ」をタップ
- 「データを消去」または「ストレージを消去」をタップ
- 確認画面で「OK」または「削除」をタップ
- Google Playストアアプリを開く
- 保護者による使用制限が初期状態(オフ)になっている
- 必要に応じて、新しいPINコードで再設定
対処法2:Googleアカウントのパスワードリセット(ファミリーリンクの場合)
ファミリーリンクの保護者アカウントのパスワードを忘れた場合です。
手順:
- Googleの「アカウント復元」ページにアクセス
(https://accounts.google.com/signin/recovery) - 保護者のGoogleアカウントのメールアドレスを入力
- 「次へ」をタップ
- 「パスワードを忘れた場合」をタップ
- 画面の指示に従ってパスワードをリセット
- 登録している電話番号にSMSが届く
- または、予備のメールアドレスに確認コードが届く
- 新しいパスワードを設定
- ファミリーリンクアプリにログインして制限を解除
解除できない!トラブルシューティング
上記の方法を試しても解除できない場合の対処法をまとめました。
トラブル1:「設定を保存できません」というエラーが表示される
原因:
- Google Playストアのキャッシュが溜まっている
- アプリのバージョンが古い
- 一時的なシステムエラー
対処法:
ステップ1:キャッシュをクリア
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「Google Play ストア」をタップ
- 「ストレージとキャッシュ」をタップ
- 「キャッシュを消去」をタップ
- もう一度解除を試す
ステップ2:スマホを再起動
- 電源ボタンを長押し
- 「再起動」をタップ
- 完全に再起動してから再度試す
ステップ3:Google Playストアを更新
- Google Playストアを開く
- プロフィールアイコンをタップ
- 「設定」をタップ
- 「概要」をタップ
- 「Playストアのバージョン」を確認
- 最新版でない場合は更新
トラブル2:PINコードは正しいのに「PINコードが正しくありません」と表示される
原因:
- 数字の入力ミス
- キーボードの言語設定の問題
- システムのバグ
対処法:
- もう一度、慎重にPINコードを入力
- 数字を一つずつ確認しながら入力
- 他の人に見てもらう
- キーボードを切り替えてみる
- 別の数字入力方法を試す
- それでもダメなら「PINコードを忘れた場合の対処法」を実施
トラブル3:「保護者による使用制限」のメニューが見つからない
原因:
- Google Playストアのバージョンが古い
- 別の方法で制限がかけられている
対処法:
- Google Playストアを最新版に更新
- 「設定」アプリから「Google」→「保護者による使用制限」を確認
- ファミリーリンクアプリがインストールされていないか確認
トラブル4:解除したはずなのにアプリがダウンロードできない
原因:
- 複数の制限が設定されている
- 端末自体に制限がかかっている
- アプリ側の年齢制限
対処法:
- Google Playストアとファミリーリンク、両方の設定を確認
- 端末の「設定」→「ユーザー補助」を確認
- ダウンロードしようとしているアプリの年齢制限を確認
- 一部のアプリは18歳以上でも地域制限がある
- Googleアカウントの生年月日が正しく設定されているか確認
トラブル5:Androidのバージョンが古くて操作方法が違う
対処法:
お使いのAndroidバージョンを確認しましょう。
- 「設定」アプリを開く
- 「デバイス情報」または「端末情報」をタップ
- 「Androidバージョン」を確認
バージョン別の違い:
- Android 6.0以前:メニュー名が異なる場合がある
- Android 7.0~9.0:基本的な流れは同じ
- Android 10以降:「デジタルウェルビーイング」が追加
古いバージョンの場合は、端末のメーカーサイトで確認するか、アップデートを検討しましょう。
解除後の注意点と再設定について

無事に制限を解除できたら、以下の点に注意しましょう。
1. すべてのコンテンツが表示されるようになります
制限を解除すると:
- 18歳以上向けのアプリも表示される
- 暴力的なゲームやアダルトコンテンツもダウンロード可能になる
- 課金制限もなくなる(別途設定している場合を除く)
2. 必要に応じて再設定できます
一度解除しても、いつでも再設定できます。
再設定方法:
- Google Playストアを開く
- プロフィールアイコン→「設定」をタップ
- 「保護者による使用制限」をタップ
- スイッチをオンにする
- 新しい4桁のPINコードを設定
- 各コンテンツの年齢制限を設定
- 「保存」をタップ
3. PINコードは忘れないように管理
新しくPINコードを設定した場合:
- メモに書いて安全な場所に保管
- パスワード管理アプリに保存
- 家族で共有する場合は、信頼できる方法で共有
絶対にやってはいけないこと:
- スマホのメモアプリにそのまま保存
- 誕生日など、簡単に推測できる数字にする
- お子さまに見えるところに書く
4. お子さまと話し合いましょう
制限を解除する場合は、事前にお子さまとよく話し合うことが大切です。
話し合うべきこと:
- なぜ制限を解除するのか
- どんなアプリを使いたいのか
- インターネット利用のルール
- 困ったときの相談方法
よくある質問(FAQ)
Q1. 保護者による使用制限を解除すると、課金もできるようになる?
A. Google Playストアの保護者による使用制限と、購入の承認は別の設定です。
- 保護者による使用制限:アプリのダウンロード制限
- 購入の承認:アプリ内課金や有料アプリの購入制限
購入の承認を設定している場合は、保護者による使用制限を解除しても、課金には保護者の承認が必要です。
Q2. ファミリーリンクの監督を停止すると、データは消える?
A. いいえ、消えません。
監督を停止しても:
- アプリやデータはそのまま残ります
- 写真や動画も消えません
- Googleアカウント自体は継続して使用できます
ただし、保護者による管理は解除されます。
Q3. 一部のアプリだけ制限を解除できる?
A. Google Playストアの保護者による使用制限では、個別のアプリを指定することはできません。
ただし、Googleファミリーリンクを使用している場合は:
- 特定のアプリを「常に許可」に設定できます
- アプリごとに利用時間を設定できます
Q4. 制限を解除したことは保護者にバレる?
A. 状況によります。
- Google Playストアの制限のみ:通知は届きません
- ファミリーリンクで管理されている場合(13歳以上):保護者に通知が届き、デバイスが一時的にロックされます
- ファミリーリンクで管理されている場合(13歳未満):そもそも解除できません
Q5. 兄弟で同じスマホを使っているけど、別々に制限できる?
A. Androidの「マルチユーザー機能」を使えば可能です。
設定方法:
- 「設定」→「システム」→「複数ユーザー」
- 新しいユーザーを追加
- それぞれのユーザーで異なる保護者による使用制限を設定
ただし、機種によっては「マルチユーザー機能」が使えない場合もあります。
Q6. 解除した後、また同じPINコードで設定できる?
A. はい、できます。
同じPINコードを使用することも、新しいPINコードに変更することも可能です。
ただし、セキュリティの観点からは、定期的に変更することをおすすめします。
Q7. タブレットとスマホ、別々に設定が必要?
A. はい、デバイスごとに設定が必要です。
Google Playストアの保護者による使用制限は:
- デバイスごとに設定される
- 他のデバイスには同期されない
複数のデバイスを使用している場合は、それぞれで解除手順を実施する必要があります。
一方、Googleファミリーリンクの場合は:
- 一つの保護者アカウントで複数のデバイスを管理できます
- 監督を停止すると、すべてのデバイスで解除されます
まとめ:保護者による使用制限は正しく理解して適切に管理しよう
Androidの「保護者による使用制限」の解除方法について、詳しく説明してきました。
この記事の重要ポイント
保護者による使用制限の種類:
- Google Playストアの使用制限(PINコードで保護)
- Googleファミリーリンクによる包括的な管理
基本的な解除方法:
- Google Playストア→設定→保護者による使用制限
- スイッチをオフにする
- PINコードを入力
PINコードを忘れた場合:
- Google Playストアのデータを消去
- Googleアカウントのパスワードリセット(ファミリーリンク)
解除できない場合の対処:
- キャッシュをクリア
- スマホを再起動
- Google Playストアを最新版に更新
- 複数の制限が設定されていないか確認
解除後の注意点:
- すべてのコンテンツが表示される
- 必要に応じて再設定可能
- PINコードは安全に管理
- お子さまとの話し合いが重要
最後に
「保護者による使用制限」は、お子さまを守るための大切な機能です。
解除する際は、お子さまの年齢や成熟度を考慮し、適切なタイミングで行うことが重要です。
また、完全に解除するのではなく、段階的に制限を緩めることで、お子さまが安全にインターネットを利用できるようサポートすることも検討してください。
この記事が、保護者による使用制限の解除でお困りの方の助けになれば幸いです。
それでも問題が解決しない場合は、Googleのサポートや携帯ショップに相談してみましょう!

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