「あの大事なメール、どこに行ったっけ?」
「毎日たくさんメールが来すぎて、重要なメッセージが埋もれてしまう…」
こんな経験、ありませんか?
実は、iPhoneには重要なメッセージを上部に固定したり、見つけやすくしたりする便利な機能があります。でも、「メール」と「メッセージ」という似た名前のアプリがあって、それぞれ機能が違うので、ちょっとややこしいんです。
この記事では、iPhoneで重要なメッセージを管理する方法を、初心者の方にもわかりやすく解説します。
「ピン留め」「フラグ」「VIP」など、似たような機能の違いもスッキリ理解できます。
【重要】メールとメッセージの違い

まず、iPhoneには2つの「メッセージを送受信するアプリ」があることを理解しておきましょう。
メールアプリ(Mail)
アイコンの色: 青い封筒のアイコン
用途:
- 普通のメール(Eメール)を送受信する
- Gmail、Yahoo!メール、プロバイダメールなどを使える
- 仕事のメール、ネットショップからのお知らせなど
送受信するもの:
@マークが付いたメールアドレス(例:example@gmail.com)
メッセージアプリ(Messages)
アイコンの色: 緑の吹き出しのアイコン
用途:
- SMS(電話番号を使ったメッセージ)
- iMessage(Apple製品同士で送れる無料メッセージ)
- LINEのような会話形式
送受信するもの:
電話番号、またはApple ID
この記事では、両方のアプリについて説明します!
メッセージアプリのピン留め機能
メッセージアプリには、よく連絡する相手を上部に「ピン留め」する機能があります。
ピン留めとは?
ピン留めとは、特定の会話を画面の一番上に固定表示する機能です。
メリット:
- 新しいメッセージが来ても、ピン留めした会話は上に残る
- すぐにアクセスできる
- 大切な人とのやり取りを見逃さない
イメージ:
通常は新しいメッセージが上に来ますが、ピン留めした会話は常に最上部に表示されます。
メッセージをピン留めする方法
手順1:メッセージアプリを開く
ホーム画面から、緑色の吹き出しアイコン(メッセージ)をタップします。
手順2:ピン留めしたい会話を選ぶ
会話のリストが表示されます。ピン留めしたい相手の会話を見つけてください。
手順3:右にスワイプ
ピン留めしたい会話を、右方向に軽くスワイプ(指で滑らせる)します。
左端に黄色いピンのアイコンが表示されます。
手順4:ピンボタンをタップ
黄色いピンのアイコンをタップします。
または、そのまま右へスワイプし続けても、ピン留めできます。
完了!
会話が画面上部に丸いアイコンで表示されるようになります。
複数の会話をまとめてピン留めする方法
1つずつピン留めするのが面倒な場合は、編集モードを使いましょう。
手順1:編集ボタンをタップ
メッセージアプリの会話リストの画面で、右上にある「…」(3点リーダー)または「編集」をタップします。
手順2:「ピンを編集」を選択
メニューから「ピンを編集」を選びます。
手順3:ピン留めしたい会話を選ぶ
すべての会話の右側に黄色いピンマークが表示されます。
ピン留めしたい会話のピンマークをタップしていきます。
手順4:完了をタップ
右上の「完了」をタップして設定を保存します。
ピン留めできる数
メッセージアプリでは、最大9個の会話をピン留めできます。
10個目を追加しようとすると、古いピン留めを外すように求められます。
ピン留めを解除する方法
方法1:スワイプで解除
- ピン留めされている会話を右にスワイプ
- 黄色いピンアイコンをもう一度タップ
方法2:編集モードで解除
- 画面右上の「編集」または「…」をタップ
- 「ピンを編集」を選択
- 解除したい会話の黄色いピンをタップ(色が消える)
- 「完了」をタップ
方法3:長押しで解除
- ピン留めされた会話のアイコンを長押し
- 「ピン留め解除」をタップ
ピン留めしたメッセージの特徴
新着通知
ピン留めした相手から新しいメッセージが届くと、ピンのアイコンの上にアニメーションが表示されます。
入力インジケーター
相手が返信を入力している最中だと、「入力中…」というマークがピンに表示されます。
グループチャットの場合
グループ会話をピン留めすると、最近メッセージを送った3人までのアイコンがピンの周りに表示されます。
ホーム画面からも起動できる
ピン留めしたメッセージは、ホーム画面から直接開けます。
手順:
- ホーム画面でメッセージアプリのアイコンを長押し
- 「クイックアクション」メニューが表示される
- ピン留めした会話(最大3つまで)が表示される
- タップすればすぐに会話が開く
アプリを起動する手間が省けて、とても便利です。
メールアプリの重要メール管理機能
実は、メールアプリには「ピン留め」という機能はありません。
でも、同じような目的で使える便利な機能が3つあります。
1. フラグ機能
メールに「旗印(フラグ)」を付けて、後で見つけやすくする機能です。
フラグとは?
フラグは、メールに目印を付ける機能です。
使い道:
- 後で返信しなければならないメール
- 重要な情報が書かれているメール
- まだ対応していないメール
フラグを付けたメールは、専用の「フラグ付き」メールボックスに自動的に集まります。
メールにフラグを付ける方法
方法1:メールを開いて付ける
- メールアプリを開く
- フラグを付けたいメールをタップして開く
- 画面下部(または画面上部)にある「旗のアイコン」をタップ
- 「フラグ」をタップ
カラフルなフラグを選びたい場合は、色のついた丸印をタップします。
方法2:メールリストから付ける
- メールアプリで受信トレイを開く
- フラグを付けたいメールを左にスワイプ
- 「フラグ」をタップ
こちらの方が早くて便利です。
フラグの色を変える
フラグには複数の色があります。
色の種類:
- オレンジ(デフォルト)
- 赤
- 黄色
- 青
- 紫
- 緑
- グレー
用途によって色を使い分けると、より便利です。
使い分けの例:
- 赤:至急対応が必要
- オレンジ:今週中に対応
- 黄色:来週対応予定
- 青:参考資料として保存
色を変更する方法:
- メールを開く
- 旗のアイコンをタップ
- 好きな色の丸印をタップ
フラグ付きメールボックスを表示する
フラグを付けたメールを一覧で見られる専用メールボックスがあります。
手順1:メールボックス画面を開く
メールアプリの左上にある「←」ボタンを何度かタップして、メールボックスの一覧画面まで戻ります。
手順2:編集をタップ
画面右上の「編集」をタップします。
手順3:フラグ付きにチェック
一覧の中から「フラグ付き」を探して、左側のチェックマークをオンにします。
手順4:完了をタップ
右上の「完了」をタップします。
これで、メールボックス一覧に「フラグ付き」が表示されるようになります。
フラグを外す方法
手順:
- メールを開く
- 旗のアイコンをタップ
- 「フラグを解除」をタップ
または、メールリストで左にスワイプして「フラグ」を再度タップしても解除できます。
2. VIP機能
特定の送信者からのメールを「VIP(とても重要な人)」として扱う機能です。
VIPとは?
VIP(Very Important Person)は、「とても大切な人」という意味です。
特徴:
- VIPからのメールは専用メールボックスに集まる
- VIPからメールが来ると、特別な通知ができる
- 送信者の名前の横に星マークが表示される
使い道:
- 家族からのメール
- 上司や重要な取引先からのメール
- よく連絡を取る友人からのメール
VIPに追加する方法
方法1:メールから追加
- VIPにしたい人からのメールを開く
- 差出人の名前またはメールアドレスをタップ
- 「VIPに追加」をタップ
方法2:連絡先から追加
- 連絡先アプリを開く
- VIPにしたい人を探す
- 「VIPに追加」をタップ
VIPメールボックスを表示する
手順:
- メールアプリのメールボックス一覧画面を開く
- 「編集」をタップ
- 「VIP」にチェックを入れる
- 「完了」をタップ
これで、VIPからのメールだけを集めた専用メールボックスが使えるようになります。
VIP専用の通知を設定する
VIPからメールが来たときだけ、特別な通知音を鳴らすこともできます。
手順:
- 設定アプリを開く
- 「メール」をタップ
- 「通知」をタップ
- 「VIP」をタップ
- 通知のスタイルや音を設定
これで、VIPからメールが来たら、すぐに気付けます。
VIPから削除する方法
手順1:VIPリストを開く
- メールアプリを開く
- メールボックス一覧画面まで戻る
- 「VIP」をタップ
- 画面右上の「i」(情報)ボタンをタップ
手順2:削除する
- VIPリストが表示される
- 削除したい人の名前を左にスワイプ
- 「削除」をタップ
または、名前をタップして「VIPから削除」を選ぶこともできます。
3. カスタムメールボックス機能
自分専用のフォルダ(メールボックス)を作って、メールを整理する機能です。
カスタムメールボックスとは?
メールを分類するための、自分で作るフォルダのことです。
使い道:
- 仕事用とプライベート用に分ける
- プロジェクトごとに分ける
- ネットショップからのメールをまとめる
- 趣味の情報をまとめる
メールボックスを作る方法
手順1:メールボックス一覧を開く
メールアプリの左上にある「←」を何度かタップして、メールボックス一覧まで戻ります。
手順2:編集モードに入る
画面右上の「編集」をタップします。
手順3:新規メールボックスを作成
画面右下の「新規メールボックス」をタップします。
手順4:名前を入力
メールボックスの名前を入力します。
例:「仕事」「Amazon」「家族」など
手順5:保存場所を選ぶ
複数のメールアカウント(GmailやYahoo!メールなど)を使っている場合は、どのアカウントに作るかを選びます。
手順6:保存する
「保存」をタップします。
メールをメールボックスに移動する方法
手順:
- 移動したいメールを開く
- 画面下部(または上部)の「フォルダアイコン」をタップ
- 移動先のメールボックスを選ぶ
または、メールリストでメールを左にスワイプして「移動」をタップすることもできます。

iOS 18.2の新機能:カテゴリ分類
iOS 18.2(2024年12月リリース)から、メールアプリに新しい分類機能が追加されました。
カテゴリ分類とは?
Gmailのように、メールを自動的に4つのカテゴリーに分けてくれる機能です。
4つのカテゴリー:
1. プライマリ
- 緊急性の高いメール
- 連絡先に登録されている人からのメール
- 最近やり取りしたメール
2. トランザクション
- 購入確認メール
- 領収書
- 配送通知
- 銀行からのお知らせ
3. アップデート
- ニュースレター
- ソーシャルメディアからの通知
- アプリからの更新情報
4. プロモーション
- 企業からの広告メール
- セール情報
- キャンペーンのお知らせ
カテゴリ分類の使い方
この機能は自動的に動作します。特別な設定は不要です。
メールアプリを開くと、4つのカテゴリーがタブのように表示されます。
すべてのメールを一度に見る方法
カテゴリー分けされていても、全部のメールを一覧で見ることができます。
方法1:左にスワイプ
カテゴリーメニューを左にスワイプすると「すべてのメール」が表示されます。
方法2:リスト表示に切り替え
- 画面上部の「…」(3点リーダー)をタップ
- 「リスト表示」を選択
これで、従来のような一覧表示に戻ります。
カテゴリ分類と他の機能の併用
カテゴリ分類を使っていても、フラグやVIPは引き続き使えます。
個別のメールをカスタムメールボックスに移動することもできます。
どの機能を使えばいい?
用途に合わせて、最適な機能を選びましょう。
メッセージアプリの場合
ピン留めがおすすめな人:
- 家族や恋人とよくメッセージをやり取りする
- 仕事の連絡をSMSやiMessageで受ける
- グループチャットを頻繁に使う
使い方:
最大9人までピン留めして、すぐにアクセスできるようにする
メールアプリの場合
フラグがおすすめな人:
- 後で対応が必要なメールを忘れたくない
- タスク管理的にメールを使いたい
- 色分けして優先度を管理したい
使い方:
対応が必要なメールにフラグを付けて、完了したら外す
VIPがおすすめな人:
- 特定の人からのメールは絶対に見逃したくない
- 大量のメールの中から重要な送信者を見つけやすくしたい
- 特別な通知を設定したい
使い方:
重要な送信者(3〜10人程度)をVIPに登録する
カスタムメールボックスがおすすめな人:
- メールを分野ごとに整理したい
- 長期保存用のアーカイブを作りたい
- 受信トレイをスッキリさせたい
使い方:
プロジェクトや分野ごとにメールボックスを作って、定期的に整理する
組み合わせて使う
これらの機能は、同時に使うこともできます。
おすすめの組み合わせ:
パターン1:ビジネス向け
- 上司や重要な取引先をVIPに登録
- 対応が必要なメールにフラグを付ける
- プロジェクトごとにカスタムメールボックスを作る
パターン2:個人利用向け
- 家族をVIPに登録
- ネットショッピング関連をカスタムメールボックスにまとめる
- 重要なメールだけフラグを付ける
パターン3:メッセージ中心の人
- よく連絡する人(家族、親友)をメッセージアプリでピン留め
- メールは基本的にカテゴリ分類に任せる
- 本当に重要なメールだけフラグを付ける
よくある質問(FAQ)
Q1. ピン留めしたことは相手にバレますか?
A. バレません。ピン留めは自分のiPhoneの中だけの設定なので、相手には何も通知されません。
Q2. フラグを付けたことは相手にバレますか?
A. バレません。フラグも自分のiPhoneの中だけの目印です。
Q3. VIPに登録したことは相手にバレますか?
A. バレません。VIPも自分だけの設定です。
Q4. Androidスマホでもピン留めは使えますか?
A. Androidには同じ「ピン留め」機能はありませんが、似たような機能があります。メールアプリによって異なります。
Q5. iPadやMacでも同じ設定が反映されますか?
A. はい。同じApple IDでサインインしていれば、以下が同期されます:
- メッセージアプリのピン留め
- メールアプリのフラグ
- メールアプリのVIP設定
Q6. ピン留めやフラグは何個まで設定できますか?
A.
- メッセージのピン留め:最大9個
- メールのフラグ:制限なし
- VIP:制限なし(ただし、多すぎると管理が大変)
Q7. 古いiPhoneでも使えますか?
A.
- ピン留め機能:iOS 14以降が必要
- フラグ機能:ほとんどのiOSで使用可能
- VIP機能:ほとんどのiOSで使用可能
- カテゴリ分類:iOS 18.2以降が必要
Q8. Gmailアプリでもピン留めできますか?
A. Gmailアプリには「ピン留め」という名前の機能はありませんが、「スター」を付けることで似たような管理ができます。
Q9. LINEにもピン留め機能はありますか?
A. はい、LINEにもトークをピン留めする機能があります。iPhoneのメッセージアプリと同じように使えます。
まとめ
iPhoneで重要なメッセージを管理する方法について、重要なポイントをおさらいしましょう。
メッセージアプリ(緑の吹き出し)
- ピン留め機能がある
- よく連絡する相手を上部に固定表示
- 最大9個までピン留め可能
- 右にスワイプして設定
メールアプリ(青い封筒)
- ピン留め機能はない
- 代わりに3つの便利機能がある
1. フラグ機能
- メールに旗印を付ける
- 後で対応が必要なメールを管理
- 色分けができる
- 左にスワイプして設定
2. VIP機能
- 重要な送信者を登録
- 専用メールボックスに集まる
- 特別な通知が設定できる
- メールから直接登録
3. カスタムメールボックス
- 自分専用のフォルダを作成
- メールを分類して整理
- プロジェクトや用途ごとに管理
iOS 18.2の新機能
- カテゴリ分類機能
- 4つのカテゴリーに自動分類
- プライマリ、トランザクション、アップデート、プロモーション
使い分けのポイント
- 頻繁に連絡する人 → ピン留め(メッセージアプリ)
- 対応が必要なメール → フラグ(メールアプリ)
- 重要な送信者 → VIP(メールアプリ)
- 長期整理 → カスタムメールボックス(メールアプリ)
設定は自分だけに見える
- ピン留め、フラグ、VIPは相手にバレない
- 自分の端末だけの設定
- 安心して使える
同期される
- 同じApple IDの他のデバイスでも反映
- iPhone、iPad、Macで共通
これらの機能を使いこなせば、大量のメッセージやメールの中から、本当に大切なものを見逃すことがなくなります。
まずは1つの機能から試してみて、徐々に自分に合った使い方を見つけてください。
慣れてきたら、複数の機能を組み合わせて、さらに効率的なメッセージ管理ができるようになりますよ!
参考情報
- Apple公式サポートページ
- iOS 18.2リリースノート

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