ウェブサイトを見ていると、突然画面に飛び出してくる広告や通知を見たことがありますよね?それが「ポップアップ」です。
一方で、ページをスクロールしていくと自然に現れてくる情報もあります。これが「インライン」表示です。
「どっちも同じじゃないの?」と思うかもしれませんが、実はこの2つには大きな違いがあって、使い方を間違えると、せっかくのウェブサイトが「うざい」と思われてしまうこともあるんです。
この記事では、ポップアップとインラインの違いから、それぞれのメリット・デメリット、適切な使い分け方まで、初心者でもわかるように詳しく解説します。
ウェブサイトを作っている人も、これから作ろうとしている人も、ぜひ最後まで読んでみてください。
ポップアップとは?基本を理解しよう

ポップアップの定義
ポップアップ(Pop-up)とは、英語で「突然現れる」「飛び出す」という意味です。
ウェブサイトでは、閲覧中のページの上に重なって表示される別のウィンドウのことを指します。まるで画面から飛び出してくるように見えるので、この名前がついています。
よくある例:
- ネットショッピングをしていたら突然現れる「今なら20%オフ!」のお知らせ
- ニュースサイトで記事を読んでいると出てくる「メールマガジンに登録しませんか?」という画面
- ページを閉じようとすると出てくる「本当に退出しますか?」という確認画面
- 18歳未満お断りのサイトで出てくる年齢確認の画面
ポップアップの特徴
ポップアップには次のような特徴があります。
1. 画面の最前面に表示される
元のページの内容が見えなくなるか、背景が暗くなって(グレーアウト)、ポップアップだけが強調されます。これを「モーダル」と呼びます。
2. ユーザーの操作を中断させる
ポップアップが表示されると、それを閉じるか、何らかのアクションをするまで、元のページの操作ができなくなる場合が多いです。
3. 注目を集める力が強い
画面に突然現れるので、見逃されにくいという特徴があります。重要な情報やどうしても伝えたいことに使われます。
4. 閉じるための「×」ボタンがある
ほとんどのポップアップには、右上に「×」ボタンがついていて、ユーザーが自分で閉じられるようになっています。
ポップアップの種類
実は、ポップアップにもいくつかの種類があります。
エントリーポップアップ
- ページを開いた瞬間に表示される
- キャンペーン情報やクーポンの配布によく使われる
- 例:「初めてのお客様限定!今すぐ使える500円クーポン」
タイムドポップアップ
- ページを開いてから一定時間後に表示される
- 例:サイトを見始めて30秒後に「困っていることはありませんか?」
スクロールポップアップ
- ページを下にスクロールして、特定の位置まで来たら表示される
- 記事を読み終わったころに出てくる「この記事は参考になりましたか?」など
エグジットポップアップ
- ページを閉じようとしたときに表示される
- 例:「本当に退出しますか?このページを閉じると特別割引が受けられなくなります」
クリックポップアップ
- ボタンや画像をクリックしたときに表示される
- 例:「詳細を見る」ボタンを押すと商品の詳しい説明が出てくる
インラインとは?基本を理解しよう
インラインの定義
インライン(Inline)とは、英語で「列の中に」「一列に並んで」という意味です。
ウェブサイトでは、ページの内容の一部として、自然な流れの中に埋め込まれた表示のことを指します。ポップアップのように突然飛び出してくるのではなく、ページをスクロールしていくと順番に現れます。
よくある例:
- ニュース記事の途中に自然に埋め込まれている広告
- ECサイトの商品一覧ページで、スクロールすると次々に現れる商品カード
- ブログ記事の最後にある「関連記事」のリスト
- フォーム(入力欄)がページ内に直接配置されている
インラインの特徴
インラインには次のような特徴があります。
1. ページの流れを壊さない
コンテンツの一部として溶け込んでいるので、読んでいる流れを邪魔しません。
2. スクロールで自然に現れる
ページを下にスクロールしていくと、順番に情報が表示されます。突然ではないので、ユーザーに驚きや不快感を与えにくいです。
3. 常に見える状態(または見えない状態)
ポップアップのように「表示する・しない」を切り替えるのではなく、基本的にページの一部として常に存在しています。
4. 閉じるボタンが不要
ページの一部なので、わざわざ閉じる必要がありません。不要なら無視してスクロールを続ければいいだけです。
インラインの種類
インラインにもいくつかの表示パターンがあります。
静的インライン
- ページを開いた瞬間から表示されている
- 例:商品ページの「この商品を購入する」ボタン
遅延読み込みインライン
- スクロールして画面に入ったときに初めて読み込まれる(lazy loading)
- 画像が多いページで使われ、ページの読み込みを速くする効果がある
アコーディオン型インライン
- 最初は見出しだけが表示されていて、クリックすると詳細が展開される
- よくある質問(FAQ)ページでよく使われる
- 例:「質問1:送料はいくらですか? ▼」をクリックすると答えが表示される
インライン展開
- ボタンやリンクをクリックすると、ページ内で情報が広がる
- ポップアップと違って、画面の上に重ならず、ページの一部として展開される
ポップアップとインラインの決定的な違い

それでは、2つを比較してみましょう。
違い1:表示される場所
ポップアップ:
- ページの上に重なって表示される
- 元のコンテンツを隠してしまう
- 画面の中央、または端に浮かぶように現れる
インライン:
- ページの一部として表示される
- 元のコンテンツを隠さない
- ページの流れの中に自然に配置される
例えで説明:
ポップアップは、本を読んでいるときに突然誰かが顔の前に広告の紙を掲げてくるようなもの。インラインは、本のページの中に広告が印刷されているようなもの。
違い2:ユーザーの操作への影響
ポップアップ:
- 表示されると、元のページの操作ができなくなる(モーダルの場合)
- ユーザーは何らかのアクション(閉じる、同意する、など)をしないと先に進めない
- 強制力が強い
インライン:
- 表示されても、他の部分の操作はできる
- 無視してスクロールを続けることができる
- 強制力が弱い
違い3:ユーザーの心理的影響
ポップアップ:
- 良い場合: 重要な情報だと認識される、見逃されない
- 悪い場合: うざい、邪魔、イライラする、すぐに閉じられる
インライン:
- 良い場合: 自然で違和感がない、ストレスが少ない
- 悪い場合: 見逃される可能性が高い、スルーされやすい
違い4:コンバージョン率(成果)
ポップアップ:
- 注目されやすいので、コンバージョン率(登録や購入などの成果)が高い
- データでは、インラインの約3倍の成果が出るケースもある
- ただし、「質」の面では問題があることも(後述)
インライン:
- 見逃されやすいので、コンバージョン率は低め
- ただし、登録したユーザーの長期的なエンゲージメント(関わり)は高い
- メール開封率などで見ると、ポップアップより良い結果が出ることもある
違い5:モバイル(スマホ)での使いやすさ
ポップアップ:
- スマホの小さい画面では特に邪魔になりやすい
- 閉じるボタンが小さくて押しにくいことがある
- Googleはモバイルでの過度なポップアップ使用にペナルティを科すこともある
インライン:
- スマホでも使いやすい
- スクロールするだけで自然に見られる
- 指での操作がしやすい
メリットとデメリットを比較
ポップアップのメリット
1. 確実に目に入る
ユーザーが見逃す可能性が低く、伝えたい情報を確実に届けられます。
2. 緊急の情報に最適
システムメンテナンスのお知らせや、セキュリティに関する警告など、必ず伝えなければならない情報に向いています。
3. コンバージョン率が高い
メール登録やクーポンのダウンロードなど、すぐにアクションを起こしてもらいたいときに効果的です。
4. 限定感を演出できる
「今だけ!」「残り3時間!」といった緊急性や限定性を伝えやすく、ユーザーの行動を促しやすいです。
5. デザインの自由度が高い
ページのレイアウトに縛られないので、目を引くデザインを自由に作れます。
ポップアップのデメリット
1. ユーザー体験を阻害する
ページを見ているときに突然現れるので、イライラさせてしまう可能性があります。
2. すぐに閉じられがち
多くのユーザーは、ポップアップが出ると内容を読まずに反射的に閉じてしまいます。
3. ブランドイメージを下げるリスク
あまりに頻繁にポップアップが出ると、「このサイトは押し売りがひどい」と思われて、信頼を失うことがあります。
4. ポップアップブロックに引っかかる
ブラウザにはポップアップをブロックする機能があり、表示されないこともあります。
5. SEO(検索順位)に悪影響
Googleは、特にモバイルで邪魔なポップアップを使っているサイトの順位を下げることがあります。
6. アクセシビリティ(利用しやすさ)の問題
視覚障害のある人がスクリーンリーダー(音声読み上げソフト)を使っている場合、ポップアップが突然現れると混乱させてしまうことがあります。
インラインのメリット
1. ユーザー体験を邪魔しない
ページの流れを壊さないので、ストレスを与えにくいです。
2. 自然な導線が作れる
コンテンツを読んだ流れで、自然に次のアクション(購入、登録など)へ誘導できます。
3. モバイルフレンドリー
スマホでもスムーズに使えて、Googleからの評価も良いです。
4. 長期的なエンゲージメントが高い
インラインで登録したユーザーは、より興味を持って登録している傾向があるため、長く関わってくれることが多いです。
5. ブランドイメージを守る
押し売り感がないので、企業やブランドの好感度を保ちやすいです。
6. 常に表示される
ページを開いている限りずっと表示されているので、ユーザーが準備ができたタイミングで行動できます。
インラインのデメリット
1. 見逃されやすい
ページをスクロールしていると、気づかずに通り過ぎてしまうことがあります。
2. 即座の行動を促しにくい
緊急性が伝わりにくいので、「後でいいや」と思われがちです。
3. デザインの制約がある
ページのレイアウトに合わせる必要があるので、デザインの自由度が低いです。
4. 重要な警告に不向き
セキュリティ警告や法的に必要な同意など、確実に見てもらう必要がある情報には向いていません。
5. ページが長くなる
多くの情報をインラインで入れると、ページがどんどん長くなって、スクロールが大変になります。
どっちを使うべき?適切な使い分け方
それでは、実際にどう使い分ければいいのでしょうか。
ポップアップを使うべき場面
1. 法的に必要な同意
Cookieの使用許可や年齢確認など、法律で義務付けられている確認にはポップアップが適切です。
理由: ユーザーが必ず見て、同意または拒否の意思表示をする必要があるため。
2. 重要なシステム通知
メンテナンスのお知らせやセキュリティ警告など、見逃すと問題が起きる情報。
例:
- 「このサイトは2時間後にメンテナンスのため一時的に利用できなくなります」
- 「あなたのセッションがまもなく切れます。続行しますか?」
3. 限定的なキャンペーン
期間限定や数量限定のオファーで、今すぐ行動してほしい場合。
例:
- 「本日23:59まで!全商品50%オフ」
- 「残り5個!売り切れる前にゲット」
ただし、使いすぎると逆効果なので注意が必要です。
4. フォームの入力確認
ユーザーが入力したデータを失わないための確認。
例:
- 「入力内容が保存されていません。本当にページを離れますか?」
- 「この操作は取り消せません。本当に削除しますか?」
5. ログインや会員登録
特定の機能を使うために必須の操作。
例:
- 「この機能を使うにはログインが必要です」
- 「続きを読むには無料会員登録が必要です」
インラインを使うべき場面
1. コンテンツの一部として情報提供
記事や商品説明の中で、補足情報や関連情報を提供する場合。
例:
- ニュース記事の途中にある「関連記事」のリスト
- 商品ページの「この商品を買った人はこんな商品も買っています」
2. 任意のアクション
必須ではないけれど、興味がある人には便利な機能。
例:
- メールマガジンの登録フォーム(ページの下部に配置)
- SNSのフォローボタン
- 記事の評価(「この記事は役に立ちましたか?」)
3. 常時表示しておきたい情報
いつでもアクセスできるようにしておく必要がある情報。
例:
- ショッピングカートのアイコン
- 連絡先情報
- サイト内検索バー
4. 長い説明やFAQ
ユーザーが自分のペースでゆっくり読みたい情報。
例:
- 商品の詳しい仕様
- サービスの利用規約
- よくある質問とその回答
5. モバイルファーストのデザイン
スマホでの閲覧を重視するサイト。
理由: モバイルではポップアップが特に邪魔になりやすいため。
ハイブリッド:両方を組み合わせる
実は、両方の良いところを取り入れた方法もあります。
例1:時間差戦略
- 最初はインラインでさりげなく表示
- ユーザーがページを読み進めて興味を持ったと思われるタイミング(スクロールして80%まで読んだなど)でポップアップを表示
例2:エグジットインテント
- 通常はインラインで控えめに表示
- ユーザーがページを離れようとしたときだけポップアップを表示
例3:初回訪問と再訪問で変える
- 初めて訪問した人には、インラインだけで優しく案内
- 2回目以降の訪問で、まだ登録していない人にだけポップアップを表示
ユーザーに嫌われないための重要なルール

ポップアップを使う場合は、特に気をつけないとユーザーに嫌われてしまいます。
ルール1:価値を提供してから要求する
ダメな例:
サイトを開いた瞬間に「メールアドレスを登録してください!」
良い例:
まず有益なコンテンツを提供してから、「もっと情報がほしい方はメールマガジンに登録しませんか?」
これを相互主義の原則と言います。まずあなたが価値を与えて、そのお返しとしてユーザーにアクションを求めるのです。
ルール2:タイミングを考える
悪いタイミング:
- ページを開いた瞬間(何も見ていないのに邪魔)
- 記事を読み始めて5秒後(まだ興味を持っているかわからない)
良いタイミング:
- 記事を最後まで読んだ後(満足している可能性が高い)
- 特定の商品ページを3回見た後(購入意欲が高い)
- カートに商品を入れたまま放置した後(購入を迷っている)
ルール3:頻度を制限する
絶対にやってはいけないこと:
- 同じユーザーに何度も同じポップアップを表示する
- 1つのポップアップを閉じたら、すぐに別のポップアップを表示する
推奨される方法:
- Cookieを使って、一度見たポップアップは一定期間表示しない
- 1ページにつき、ポップアップは最大1つまで
ルール4:簡単に閉じられるようにする
ダメな例:
- 閉じるボタンが小さすぎて押せない
- 閉じるボタンがどこにあるかわからない
- 閉じるまでに複数のステップが必要
良い例:
- 右上に大きめの「×」ボタン
- 背景(ポップアップの外側)をクリックしても閉じられる
- Escキーを押しても閉じられる
ルール5:モバイルでの表示を最適化する
注意点:
- スマホの画面サイズに合わせて、ポップアップのサイズを調整する
- 文字が小さすぎないようにする
- ボタンが指で押しやすい大きさにする(最低でも44×44ピクセル)
- 画面を覆いすぎない(Googleのガイドラインに注意)
ルール6:A/Bテストで効果を測定する
勘だけで決めずに、データに基づいて判断しましょう。
テストする項目:
- ポップアップとインライン、どちらの成果が高いか
- 表示するタイミング(5秒後 vs 30秒後)
- デザイン(色、サイズ、文言)
- 表示位置(中央 vs 右下)
両方試して、数字で比較することが大切です。
実際の使用例:業種別ガイド
それでは、具体的にどの業種でどう使うのが効果的か見ていきましょう。
ECサイト(ネットショップ)
ポップアップの使用例:
- カート放棄防止
- タイミング:ユーザーが商品をカートに入れたまま離れようとしたとき
- 内容:「まだ購入していません!今なら10%オフクーポンプレゼント」
- 初回購入割引
- タイミング:初めての訪問者が商品ページを見て30秒後
- 内容:「初めてのお客様限定!メール登録で500円クーポン」
インラインの使用例:
- 関連商品の提案
- 場所:商品ページの下部
- 内容:「この商品を買った人はこんな商品も買っています」
- レビュー表示
- 場所:商品説明の下
- 内容:他のお客様の評価やコメント
ニュースサイト・ブログ
ポップアップの使用例:
- メルマガ登録
- タイミング:記事を読み終わったとき(スクロールが90%に達したとき)
- 内容:「この記事が役に立ちましたか?最新記事をメールで受け取りませんか?」
- 有料会員への誘導
- タイミング:無料記事を3記事読んだ後
- 内容:「もっと読む?プレミアム会員なら全ての記事が読み放題」
インラインの使用例:
- 関連記事
- 場所:記事の最後
- 内容:「あわせて読みたい」記事のリスト
- SNSシェアボタン
- 場所:記事のタイトル下、または記事の最後
- 内容:TwitterやFacebookでシェアするボタン
SaaS(ソフトウェアサービス)
ポップアップの使用例:
- オンボーディング(初回ガイド)
- タイミング:新規ユーザーが初めてログインしたとき
- 内容:「ようこそ!まず始めに、簡単な設定を済ませましょう」
- アップグレード提案
- タイミング:無料プランの制限に達したとき
- 内容:「月の上限に達しました。プロプランにアップグレードしますか?」
インラインの使用例:
- ヘルプドキュメント
- 場所:各機能の横
- 内容:「?」アイコンをクリックすると説明が表示される
- 使い方のヒント
- 場所:画面の右側に固定表示
- 内容:現在の画面での操作方法のヒント
飲食店・サービス業
ポップアップの使用例:
- 予約促進
- タイミング:メニューページを見て1分後
- 内容:「今なら予約可能!ネット予約で5%オフ」
- 店舗情報
- タイミング:営業時間外にアクセスしたとき
- 内容:「現在営業時間外です。営業時間:11:00〜22:00」
インラインの使用例:
- 地図・アクセス
- 場所:トップページの下部
- 内容:Google マップの埋め込み
- メニュー一覧
- 場所:メニューページ
- 内容:料理の写真と価格をカード形式で表示
教育・オンライン講座
ポップアップの使用例:
- 無料体験の案内
- タイミング:講座紹介ページを見て20秒後
- 内容:「今なら初回レッスン無料!まずは体験してみませんか?」
- セミナー告知
- タイミング:ブログ記事を読み終わったとき
- 内容:「この内容に興味がある方へ!来週無料ウェビナー開催」
インラインの使用例:
- コース一覧
- 場所:トップページ
- 内容:利用可能なコースを一覧表示
- 受講者の声
- 場所:各コースの紹介ページ
- 内容:実際に受講した人のレビューや成果
よくある質問

Q1: ポップアップは完全に避けるべきですか?
A: いいえ、適切に使えば非常に効果的です。
問題なのは「使いすぎ」と「タイミングが悪い」ことです。本当に重要な情報や、ユーザーにとって価値がある提案であれば、ポップアップは有効な手段です。
ただし、次の点に注意しましょう:
- 1ページにつき1つまで
- タイミングを考慮する
- 簡単に閉じられるようにする
- モバイルでの表示を最適化する
Q2: インラインだけでコンバージョンを上げる方法はありますか?
A: はい、あります。
効果的な方法:
- 目立つデザイン
- 周りと違う色を使う(ただし、派手すぎないように)
- 適度なスペースを取る
- 視線の流れを考えて配置する
- 魅力的なコピー
- 具体的なメリットを書く
- 行動を促す言葉を使う(「今すぐ登録」「無料で試す」)
- 社会的証明
- 「10,000人が登録中」
- 「満足度98%」
- 実際のユーザーの声
- スティッキー(固定)表示
- スクロールしても画面の下部に固定表示されるバー
- 邪魔にならない程度のサイズで
Q3: ポップアップとモーダルは違いますか?
A: 厳密には違いますが、一般的には同じ意味で使われることが多いです。
正確な定義:
- ポップアップ: 画面の上に重なって表示される別のウィンドウ(広い意味)
- モーダル: 背景をグレーアウトして、そのウィンドウを閉じるまで他の操作ができないタイプのポップアップ
つまり、モーダルはポップアップの一種です。
Q4: どれくらいの頻度でポップアップを表示してもいいですか?
A: 基本的には、同じユーザーに対して:
- 1日1回までが安全
- 一度閉じたポップアップは最低でも7日間は再表示しない
- 理想的には、そのユーザーが価値を得た後(記事を読んだ、商品を見たなど)にのみ表示
データによると、ポップアップの表示回数が増えるほど:
- 閉じられる速度が速くなる
- ブランドへの好感度が下がる
- サイトから離れる確率が高くなる
Q5: A/Bテストはどうやればいいですか?
A: 専用のツールを使うのが簡単です。
おすすめのツール:
- Google Optimize(無料):Google Analyticsと連携
- Optimizely:高機能だが有料
- VWO:視覚的に使いやすい
- Hotjar:ヒートマップ(ユーザーのクリック場所を可視化)も見られる
テストの基本手順:
- 2つのバージョンを用意(例:ポップアップありとなし)
- 訪問者を半分ずつに分けて、それぞれ違うバージョンを表示
- 一定期間(最低でも2週間)データを集める
- どちらの成果が高かったか比較
- 勝った方を採用
Q6: ポップアップブロッカーにはどう対処すればいいですか?
A: 完全に防ぐことはできませんが、影響を減らす方法はあります。
対策:
- JavaScriptベースのポップアップを使う
- 古い
window.open()方式ではなく、モダンな方法で実装する - CSSとJavaScriptで画面上にオーバーレイを表示する形式
- インラインとの併用
- ポップアップがブロックされても、インラインで同じ内容を表示しておく
- ポップアップに頼りすぎない
- 重要な情報は必ずページ内(インライン)にも記載する
- ユーザーの行動トリガー型にする
- 自動表示ではなく、ユーザーがボタンをクリックしたときに表示する形式ならブロックされにくい
まとめ:バランスが大切
ポップアップとインライン、どちらが良いかという答えは、「目的による」です。
ポップアップが向いている:
- 緊急で重要な情報
- 法的に必要な確認
- 即座にアクションしてほしいキャンペーン
- 高いコンバージョン率を短期的に狙いたい
インラインが向いている:
- 常時表示しておきたい情報
- 任意のアクション
- ユーザー体験を重視したい
- モバイルファーストのサイト
- 長期的なエンゲージメントを重視
最も重要なポイント:
- ユーザー目線で考える
- 自分が訪問者だったら、このポップアップは嬉しいか?
- 邪魔だと感じないか?
- 価値を提供してから要求する
- まず役立つ情報を与える
- その後で、アクションを求める
- データで検証する
- 勘ではなく、実際の数字を見て判断
- A/Bテストを活用
- バランスを取る
- ポップアップもインラインも、どちらか一方に偏らない
- 状況に応じて最適な方法を選ぶ
- 常に改善し続ける
- ユーザーの反応を観察
- フィードバックを聞く
- 定期的に見直して改善
最後に:
ポップアップもインラインも、あくまで「手段」です。
本当に大切なのは、訪問者に価値を提供すること。
良いコンテンツ、役立つ情報、欲しい商品があれば、ポップアップがなくてもユーザーは行動してくれます。
逆に、価値がないのにポップアップで無理やりアクションさせようとしても、長期的には信頼を失うだけです。
まずは素晴らしいウェブサイトを作り、その上で適切な表示方法を選びましょう。
あなたのウェブサイトが、訪問者にとって最高の体験を提供できることを願っています!

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