SteamでゲームをプレイしようとXboxコントローラーを接続したのに、全く反応してくれない…そんな経験はありませんか?
「Windowsでは認識されてるのにSteamで使えない」「さっきまで動いてたのに急に反応しなくなった」「スティックが勝手に動いて操作できない」など、コントローラーの問題は本当にストレスですよね。
実は、SteamのXboxコントローラー問題は、ほとんどの場合、設定やドライバーの問題で解決できるんです。ハードウェアの故障でないことがほとんどなので、諦めずに対処法を試してみましょう。
この記事では、SteamでXboxコントローラーが認識しない・動作がおかしい時の原因と解決方法を、初心者でもわかるように詳しく解説します。
よくあるXboxコントローラーの問題

まず、どんな問題が起きているのか確認しましょう。
パターン1:Steam自体が認識しない
症状:
- Windowsでは認識されている
- でもSteamでは検出されない
- Big Pictureモードでも表示されない
パターン2:Steamは認識するがゲームで動かない
症状:
- Steam設定には表示されている
- Big Pictureモードは操作できる
- でもゲームを起動すると反応しない
パターン3:動作がおかしい
症状:
- スティックが勝手に動く
- ボタンが効かない
- 遅延が激しい
- 入力が途切れる
パターン4:急に使えなくなった
症状:
- 昨日まで普通に使えていた
- 何も変更していないのに動かない
- 再起動しても直らない
基本的な確認事項
対処法を試す前に、まず基本を確認しましょう。
1. 物理的な接続を確認
有線接続の場合:
- USBケーブルがしっかり差さっているか確認してください
- ケーブルを一度抜いて、もう一度差し直してみましょう
- 別のUSBポートに接続してみてください
- USB 3.0(青いポート)と2.0の両方を試してください
無線接続の場合:
- コントローラーのバッテリーが十分にあるか確認しましょう
- Bluetoothアダプターが正しく接続されているか見てください
- コントローラー背面のペアリングボタンを長押しして再接続を試してください
2. Windowsでの認識を確認
Steamの前に、Windowsがコントローラーを認識しているか確認します。
手順:
- Windowsキー+Rを押します
- 「joy.cpl」と入力してEnterを押してください
- 「ゲームコントローラー」画面が開きます
- 「Xbox Controller」または「Controller (Xbox One For Windows)」が表示されていれば認識されています
3. コントローラーのテスト
認識されている場合、正常に動作するかテストしましょう。
手順:
- 「ゲームコントローラー」画面でコントローラーを選択します
- 「プロパティ」ボタンをクリックしてください
- ボタンを押したりスティックを動かしたりしてみます
- 反応すればハードウェアは正常です
解決方法1:Big Pictureモードでの設定
最も基本的で効果的な方法です。
Big Pictureモードとは
Big Pictureモードは、テレビとコントローラーでSteamを快適に使うための画面モードです。コントローラー設定は、このモードから行う必要があります。
手順:Big Pictureモードを起動
- Steamクライアントを起動してください
- 画面右上にある「Big Pictureモード」アイコンをクリックします
- 矢印が描かれた四角いアイコンです
- 全画面でBig Pictureモードが起動します
手順:コントローラー設定を開く
- 画面右上の歯車アイコンをクリックしてください
- 設定メニューが開きます
- 左側のメニューから「コントローラー」を選択します
- 「コントローラ設定」をクリックしましょう
手順:Xboxサポートを有効化
ここが最重要ポイントです。
- 「検出されたコントローラ」リストを確認してください
- ここにコントローラーが表示されていれば接続は成功しています
- 下の「設定サポート」セクションを見ます
- 「Xbox設定サポート」にチェックを入れてください
- 「Xbox拡張機能のサポート」は任意です(通常は不要)
注意:他のコントローラーサポート
重要: 使用していないコントローラーのサポートはオフにしましょう。
- PlayStationコントローラーを使っていないなら、そのチェックは外してください
- 複数のサポートが有効だと、誤認識の原因になります
解決方法2:Steam入力の設定変更
ゲームごとにSteam入力の設定を変える必要がある場合があります。
Steam入力とは
Steam入力は、コントローラーの入力をSteamが管理する機能です。便利な反面、一部のゲームでは問題を起こすこともあります。
パターンA:Steam入力を有効にする
- Steamライブラリを開きます
- 問題のあるゲームを右クリックしてください
- 「プロパティ」を選択します
- 左メニューの「コントローラ」をクリックしましょう
- 「Steam入力を使用する設定を上書き」のドロップダウンを開きます
- 「Steam入力を有効にする」を選択してください
パターンB:Steam入力を無効にする
逆に、Steam入力を無効にすると動くゲームもあります。
- 上記と同じ手順でゲームのプロパティを開きます
- 「コントローラ」設定を開いてください
- 「Steam入力を使用する設定を上書き」で「強制的にオフ」を選択します
どちらを選ぶべき?
試す順序:
- まず「Steam入力を有効にする」を試してください
- 駄目なら「強制的にオフ」を試しましょう
- ゲームによって最適な設定が違います
解決方法3:Steamオーバーレイを有効化
Steamオーバーレイが無効だとコントローラーが動かないことがあります。
全体設定で有効化
- Steamメニューから「設定」を開きます
- 左メニューの「ゲーム中」をクリックしてください
- 「ゲーム中にSteamオーバーレイを有効にする」にチェックを入れます
ゲームごとに確認
特定のゲームだけオーバーレイを無効にしている可能性があります。
- ゲームを右クリックして「プロパティ」を開きます
- 「一般」タブを確認してください
- 「ゲーム中にSteamオーバーレイを有効にする」にチェックが入っているか確認しましょう
解決方法4:ドライバーの更新
古いドライバーが原因の場合があります。
デバイスマネージャーで更新
- Windowsキー+Xを押してください
- 「デバイスマネージャー」を選択します
- 「ヒューマンインターフェイスデバイス」を展開しましょう
- 「HID準拠ゲームコントローラー」を探します
- 右クリックして「ドライバーの更新」を選択してください
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」をクリックします
Xbox Accessoriesアプリで更新
Microsoftの公式アプリを使う方法もあります。
- Microsoft Storeを開いてください
- 「Xbox Accessories」を検索してインストールします
- アプリを起動してコントローラーを接続しましょう
- ファームウェアの更新があれば通知されます
解決方法5:Windowsサービスを確認

XboxのサービスがWindowsで停止していることがあります。
XboxGipServiceを開始
- Windowsキー+Rを押します
- 「services.msc」と入力してEnterを押してください
- サービス一覧が表示されます
- 「Xbox Accessory Management Service」を探しましょう
- 右クリックして「開始」を選択します
- もう一度右クリックして「プロパティ」を開いてください
- 「スタートアップの種類」を「自動」に変更します
Xbox Live Auth Managerも確認
- 同じサービス一覧で「Xbox Live Auth Manager」を探します
- 停止していたら「開始」をクリックしてください
- こちらも「自動」に設定しましょう
解決方法6:Steamクライアントの更新
古いバージョンのSteamだと問題が起きることがあります。
更新を確認
- Steamメニューを開きます
- 「Steamクライアントの更新を確認」をクリックしてください
- 更新があれば自動的にダウンロードされます
- 更新後にSteamを再起動しましょう
ベータ版から外れる
ベータ版を使っている場合、不具合があるかもしれません。
- Steam設定を開いてください
- 「インターフェース」タブを選択します
- 「クライアントのベータへの参加」を「なし」に変更しましょう
- Steamを再起動してください
解決方法7:他のUSBデバイスを外す
他のUSBデバイスが干渉している可能性があります。
試してみること
- キーボードとマウス以外のUSBデバイスを全て外してください
- 他のコントローラー
- ジョイスティック
- マイク
- ウェブカメラ
- USBハブ
- Xboxコントローラーだけ接続します
- Steamを再起動してテストしてください
USBポート省電力設定を無効化
省電力設定でコントローラーの電源が切れることがあります。
- デバイスマネージャーを開きます
- 「ユニバーサルシリアルバスコントローラー」を展開してください
- 各「USBルートハブ」を右クリックして「プロパティ」を開きます
- 「電源の管理」タブを選択しましょう
- 「電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外してください
- すべてのUSBルートハブで同じ設定をします
解決方法8:接続方法を変える
有線と無線を切り替えてみましょう。
無線→有線に変更
Bluetoothで問題が起きている場合:
- Bluetoothのペアリングを解除してください
- USBケーブルでコントローラーとPCを直接接続します
- ケーブルはデータ転送対応のものを使いましょう
- 充電専用ケーブルでは動きません
有線→無線に変更
ケーブルが原因の場合:
- Xbox Wireless Adapterを使ってください
- Microsoftの公式アダプターが確実です
- または、Bluetooth機能を使って接続します
- コントローラー背面のペアリングボタンを長押ししましょう
解決方法9:コントローラー設定をリセット
Steam側の設定ファイルが壊れている可能性があります。
設定ファイルを削除
注意: この操作で、カスタマイズしたコントローラー設定が失われます。
- Steamを完全に終了してください
- タスクマネージャーでも確認しましょう
- エクスプローラーで以下のフォルダを開きます:
C:\Program Files (x86)\Steam\userdata\[ユーザーID]\config\
- 「controller_config」フォルダを見つけます
- このフォルダをデスクトップなどにバックアップしてください
- 元の場所のフォルダを削除します
- Steamを再起動しましょう
Steam設定を初期化
より徹底的な方法:
- Steamを終了します
- 以下のフォルダを開いてください:
C:\Program Files (x86)\Steam\config\
- 「config.vdf」ファイルをバックアップします
- ファイルを削除してください
- Steamを起動すると設定が初期化されます
解決方法10:競合するソフトウェアを確認
他のソフトウェアが干渉していることがあります。
疑わしいソフトウェア
以下のソフトが動いていたら一時的に終了してみてください:
ゲーミングデバイスソフト:
- Razer Synapse
- Logitech G HUB
- Corsair iCUE
コントローラーエミュレーター:
- DS4Windows
- InputMapper
- x360ce
オーバーレイソフト:
- Discord(オーバーレイ機能)
- GeForce Experience
- MSI Afterburner
終了方法
- タスクバーの通知領域(右下)を確認してください
- 該当ソフトのアイコンを右クリックします
- 「終了」または「Exit」を選択しましょう
- Steamを再起動してテストします
解決方法11:ゲーム内設定を確認

ゲーム側の設定も重要です。
コントローラーサポートを確認
- ゲームを起動してください
- 設定またはオプションメニューを開きます
- 「コントローラー」または「ゲームパッド」設定を探しましょう
- コントローラーサポートがオンになっているか確認してください
キーコンフィグを確認
- コントローラーのボタン割り当てを確認します
- おかしな設定になっていたら初期化しましょう
- 「デフォルトに戻す」などのボタンがあるはずです
ゲームファイルの整合性を確認
ゲームファイルが壊れているかもしれません。
- Steamライブラリでゲームを右クリックします
- 「プロパティ」を開いてください
- 「インストール済みファイル」タブを選択します
- 「ゲームファイルの整合性を確認」をクリックしましょう
- 修復が必要なファイルがあれば自動的に修正されます
トラブル別の解決策まとめ
問題:スティックが勝手に動く
主な原因と対処法:
- スティックのドリフト(物理的な問題)
- Windowsのゲームコントローラー設定で確認してください
- 他のゲームやPCでも同じなら、ハードウェアの問題です
- コントローラーの修理または交換が必要かもしれません
- デッドゾーン設定
- Steam入力を有効にしてください
- Big Pictureモードのコントローラー設定を開きます
- スティックのデッドゾーンを調整しましょう
- バッテリー低下(無線の場合)
- コントローラーを充電してください
- 有線接続に切り替えてみましょう
問題:ボタンが反応しない
主な原因と対処法:
- Steam入力の設定ミス
- ゲームごとにSteam入力の有効/無効を切り替えてください
- コントローラー設定を確認しましょう
- ボタン割り当ての問題
- Big Pictureモードでボタンテストをしてください
- ゲーム内のキーコンフィグを確認します
- 物理的な故障
- 他のPCやゲーム機でテストしてください
- 反応しないなら修理が必要です
問題:入力が途切れる
主な原因と対処法:
- 無線の電波干渉
- 他のBluetooth機器を遠ざけてください
- 2.4GHz帯のWi-Fiルーターから離れます
- 有線接続を試しましょう
- USB電源の問題
- USB省電力設定を無効にしてください
- 電源プランを「高パフォーマンス」に変更します
- ドライバーの問題
- ドライバーを更新してください
- または一度アンインストールして再インストールします
問題:遅延が激しい
主な原因と対処法:
- Bluetoothの遅延
- 有線接続に切り替えてください
- Xbox Wireless Adapterを使用しましょう
- Steam入力の処理遅延
- Steam入力を無効にしてみてください
- ゲームのプロパティから設定変更できます
- PCのスペック不足
- バックグラウンドのアプリを終了します
- 不要なプロセスを停止しましょう
完全な手順:ゼロから設定する
すべての設定をやり直す場合の完全な手順です。
ステップ1:準備
- Steamを完全に終了してください
- コントローラーを外します
- PCを再起動しましょう
ステップ2:Windowsで認識させる
- コントローラーをUSBで接続します(有線推奨)
- Windowsが自動的にドライバーをインストールします
- 「joy.cpl」でコントローラーが表示されるか確認してください
ステップ3:Steamを設定
- Steamを起動します
- 最新版に更新されているか確認しましょう
- Big Pictureモードを起動してください
- コントローラー設定で「Xbox設定サポート」を有効にします
- 「検出されたコントローラ」にXboxコントローラーが表示されることを確認します
ステップ4:ゲームで確認
- コントローラー対応のゲームを起動してください
- ゲーム内の設定でコントローラーを有効にします
- 操作できるか確認しましょう
ステップ5:必要に応じて調整
- 動かない場合、Steam入力の有効/無効を切り替えます
- ゲームを再起動してテストしてください
- それでも駄目なら、他の解決方法を試しましょう
よくある質問
Q1:Xbox 360とXbox Oneのコントローラー、設定は違う?
A: 基本的な設定方法は同じです。
どちらも「Xbox設定サポート」を有効にすれば動きます。ただし、Xbox 360コントローラーの場合、Windowsに最初から対応しているので、より問題が少ないことが多いです。
Q2:Steamじゃないゲームでも使える?
A: はい、使えます。
Steam以外で買ったゲーム(Epic Games、Origin、Ubisoftなど)でも、Windowsがコントローラーを認識していれば使えます。ただし、Steam入力の機能は使えません。
Q3:PS4コントローラーと同時に使える?
A: 技術的には可能ですが、おすすめしません。
2つのコントローラーを同時に有効にすると、Steamが混乱して誤動作する可能性があります。使うコントローラーのサポートだけを有効にしましょう。
Q4:Big Pictureモードじゃないと設定できない?
A: コントローラーの詳細設定はBig Pictureモードからのみ可能です。
通常のSteam設定からもある程度の設定はできますが、細かい調整にはBig Pictureモードが必要です。
Q5:コントローラーが2つ検出される
A: 以下の原因が考えられます。
- DS4Windowsなどのエミュレーターソフトが動いている
- エミュレーターを終了してください
- 古い設定ファイルが残っている
- Steam設定をリセットしましょう
- 他のコントローラーサポートが有効になっている
- 使っていないサポートを無効にします
Q6:有線でも無線でも認識しない
A: ハードウェアの問題かもしれません。
- 別のPCやXbox本体で動作するか確認してください
- 動かない場合、コントローラー自体の故障です
- 保証期間内なら修理または交換を依頼しましょう
Q7:一部のゲームだけ動かない
A: ゲームごとの設定を確認してください。
- そのゲームでSteam入力の設定を変えます
- ゲーム内のコントローラー設定を確認しましょう
- ゲームファイルの整合性を確認してください
Q8:Xboxボタン(真ん中のボタン)が反応しない
A: Steamではこのボタンに特別な機能が割り当てられています。
ゲーム内で使えないのは正常です。Steamオーバーレイを開くボタンとして機能します。
まとめ
SteamでXboxコントローラーがおかしい時の対処法をまとめました。
最も効果的な解決方法TOP5:
- Big Pictureモードで「Xbox設定サポート」を有効化
- これだけで解決することが最も多いです
- ゲームごとにSteam入力を有効/無効切り替え
- ゲームによって最適な設定が違います
- XboxGipServiceを開始・自動に設定
- Windowsサービスが停止していることがよくあります
- コントローラーを抜き差し・再接続
- 単純ですが意外と効果的です
- 有線と無線を切り替える
- 接続方法が原因のこともあります
トラブルシューティングの基本手順:
- まずWindowsでコントローラーが認識されているか確認する
- Big Pictureモードで設定を確認する
- Steam入力の設定を変更してみる
- ドライバーとSteamを最新版に更新する
- 他のソフトウェアとの競合を確認する
- それでも駄目ならハードウェアの問題を疑う
予防策:
- Steamとドライバーは常に最新版に保つ
- 使っていないコントローラーサポートは無効にする
- エミュレーターソフトは必要な時だけ起動する
- 定期的にPCを再起動する
Xboxコントローラーの問題は、ほとんどの場合ソフトウェアの設定で解決できます。ハードウェアの故障を疑う前に、この記事の対処法を順番に試してみてください。
特に「Big Pictureモードでの設定」と「Steam入力の切り替え」は非常に効果的です。多くのユーザーがこの2つの方法で問題を解決しています。
それでも解決しない場合は、Steam公式サポートに問い合わせるか、コントローラーのメーカーサポートに連絡してみましょう。快適なゲームライフを楽しんでください!

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