iPadで動画を見ながら他のアプリを使いたいのに、ピクチャインピクチャ(PiP)機能が突然動かなくなった経験はありませんか?
実は、この問題は多くのユーザーが遭遇しているトラブルなんです。でも安心してください。ほとんどの場合、簡単な設定変更で解決できます。
この記事では、iPadでピクチャインピクチャが使えなくなる原因と、すぐに試せる具体的な解決方法をわかりやすく解説していきますね。
ピクチャインピクチャって何?基本をサクッと理解しよう

まず、ピクチャインピクチャ機能について簡単におさらいしましょう。
ピクチャインピクチャ(Picture in Picture、通称PiP)とは、動画を小さなウィンドウで表示しながら、別のアプリを同時に操作できる便利な機能です。
例えばこんな使い方ができます:
- YouTubeで料理動画を見ながらメモアプリでレシピを書く
- Netflixで映画を楽しみながらSNSをチェックする
- FaceTime通話をしながらカレンダーでスケジュール確認
画面の隅に小窓が表示されるので、マルチタスクがとてもスムーズになります。
ピクチャインピクチャが使えない3つの主な原因
iPadでPiP機能が動作しなくなる理由は、大きく分けて3つのパターンがあります。
1. システム設定がオフになっている
iPadOSのアップデート後に、設定が自動的にリセットされてしまうケースがよくあります。
特に「ピクチャインピクチャを自動的に開始」という設定がオフになっていることが多いんです。「知らないうちに設定が変わっていた」というパターンですね。
2. アプリ側の制限や設定の問題
すべてのアプリがPiP機能に対応しているわけではありません。
特にYouTubeアプリの場合、iPhoneではYouTube Premiumへの加入が必須となっています(iPadでは基本的に無料で使えますが、アプリ内で設定が必要です)。
また、アプリのバージョンが古いと、新しいiPadOSとの互換性に問題が生じることがあります。
3. 一時的なシステムエラー
アップデート直後やアプリの動作が不安定な場合、一時的なバグでPiP機能が正常に動かなくなることもあります。
この場合は、設定は正しくても使えないという少し厄介な状況になるんです。
【解決法1】システム設定を確認する
まず最初に試すべきは、iPad本体の設定確認です。これが原因のことが多いので、ここで解決する可能性が高いですよ。
設定手順
- 「設定」アプリを開く
- 「一般」をタップ
- 「ピクチャインピクチャ」を選択
- 「ピクチャインピクチャを自動的に開始」がオンになっているか確認
もしオフになっていたら、スイッチをオンに切り替えましょう。これだけで問題が解決することがほとんどです。
【解決法2】アプリ内の設定を確認する
iPad本体の設定がオンでも、アプリ側でPiP機能がオフになっている場合があります。
YouTubeアプリの場合
- YouTubeアプリを開く
- 右下の「ライブラリ」(または「あなた」)をタップ
- 右上の歯車アイコン(設定)を選択
- 「全般」→「ピクチャーインピクチャー」
- スイッチをオンにする
重要なポイント: YouTubeアプリでPiPを使うには、YouTube Premiumへの加入が必要です(iPhoneの場合は必須、iPadでは基本的に無料で使えます)。
その他のアプリの場合
Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、ABEMAなどの主要動画配信サービスは、アプリ内に専用の設定項目がありません。
iPad側のPiP設定がオンになっていれば自動的に利用できる仕組みなので、アプリ側の設定確認は不要です。
【解決法3】低電力モードを無効にする
意外と見落としがちなのが、低電力モードの影響です。
低電力モードが有効になっていると、バッテリー節約のために一部の機能が制限され、PiP機能が使えなくなることがあります。
確認と解除の手順
- 「設定」→「バッテリー」を開く
- 「低電力モード」がオンになっていないか確認
- オンになっていたら、オフに切り替える
これで動画再生がスムーズになるはずです。
【解決法4】iPadOSを最新バージョンにアップデートする
古いバージョンのiPadOSを使っていると、互換性の問題でPiP機能が正常に動作しないことがあります。
アップデート手順
- 「設定」→「一般」
- 「ソフトウェア・アップデート」をタップ
- 利用可能なアップデートがあれば「ダウンロードしてインストール」
アップデートには時間がかかることがあるので、Wi-Fi環境とバッテリー残量を確認してから実行しましょう。
【解決法5】アプリを最新バージョンに更新する
iPadOSだけでなく、アプリ自体のバージョンも重要です。
App Storeでアプリを更新
- App Storeを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 下にスクロールして、更新可能なアプリを確認
- 該当するアプリの「アップデート」をタップ
または、「すべてをアップデート」で一括更新も可能です。
【解決法6】iPadを再起動する

一時的なシステムエラーは、シンプルに再起動するだけで解決することがよくあります。
再起動の方法
ホームボタンがあるiPadの場合:
- 電源ボタンを長押し
- スライダーを右にスワイプして電源オフ
- 数秒待ってから電源ボタンを押して再起動
ホームボタンがないiPadの場合:
- 音量ボタン(上または下)と電源ボタンを同時に長押し
- スライダーが表示されたらスワイプして電源オフ
- 数秒待ってから電源ボタンを押して再起動
【解決法7】アプリを再インストールする
アプリのキャッシュデータが原因で不具合が起きている場合は、一度アンインストールして再インストールすると解決することがあります。
再インストール手順
- ホーム画面で問題のアプリを長押し
- 「Appを削除」→「削除」を選択
- App Storeから再度アプリをダウンロード
- ログインして設定を確認
データが消える可能性があるので、必要なデータは事前にバックアップしておきましょう。
【解決法8】Safariで代替手段を使う
YouTubeアプリでどうしてもPiPが使えない場合は、Safariブラウザを使う方法があります。
Safariでの使い方
- SafariでYouTubeのウェブサイト(youtube.com)にアクセス
- 動画を再生
- 動画プレイヤーの全画面ボタンをタップ
- 画面左上に表示されるPiPアイコン(小さい四角に矢印)をタップ
- ホーム画面に戻ると、小窓で動画が再生され続ける
Safariを使えば、YouTube Premiumに加入していなくてもPiP機能が使えることが多いですよ。
対応しているアプリと非対応のアプリ
PiP機能を最大限に活用するために、どのアプリが対応しているか知っておくと便利です。
対応している主なアプリ
- Apple標準アプリ: Apple TV、ミュージック、Podcast、Safari
- ビデオ通話: FaceTime、Zoom(一部)
- 動画配信サービス: Netflix、Amazon Prime Video、Disney+、Hulu、U-NEXT、ABEMA、DMM TV
- その他: YouTubeアプリ(条件付き)、Safari上のほとんどの動画
非対応または制限があるアプリ
- 写真アプリ(標準の写真・ビデオは非対応)
- 一部のゲームアプリ
- セキュリティ制限のあるコンテンツ
まとめ:ほとんどの問題は設定で解決できる
iPadのピクチャインピクチャが使えない問題は、多くの場合、簡単な設定変更や再起動で解決できます。
特にiPadOSアップデート直後は、設定がリセットされやすいので、まずシステム設定の確認から始めることをおすすめします。
それでも解決しない場合は、今回紹介した8つの方法を順番に試してみてください。
PiP機能は一度使い慣れると手放せない便利な機能なので、快適なマルチタスク環境を取り戻して、iPadをもっと活用していきましょう!
関連キーワード: ピクチャーインピクチャー、小窓再生、マルチタスク、動画再生、バックグラウンド再生、YouTube Premium、iPadOS、iOS設定、動画アプリ、Safari、ビデオプレイヤー、ストリーミング、オンライン動画


コメント