ダークモードとは?目に優しいって本当?メリット・デメリットを徹底解説

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夜中にスマホを見ていて、画面がまぶしくて目が痛くなった経験はありませんか?

最近、多くのアプリやスマホに「ダークモード」という機能が搭載されています。YouTubeやTwitter、InstagramなどのSNSアプリでも、黒っぽい画面に切り替えられるようになりました。

「なんとなくカッコいいから使っている」という人も多いかもしれませんが、実はダークモードには様々な効果があるんです。この記事では、ダークモードの基本から、メリット・デメリット、設定方法まで詳しく解説していきます。


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ダークモードとは?

ダークモードとは、スマホやパソコンの画面を黒を基調とした配色に切り替える機能のことです。

通常モード(ライトモード)との違い

通常の画面表示は「ライトモード」と呼ばれ、白い背景に黒い文字が表示されます。これは紙に文字を書いた状態と同じですね。

一方、ダークモードでは黒い背景に白い文字が表示されます。画面全体が暗くなるため、「ナイトモード」や「ダークテーマ」と呼ばれることもあります。

実は、ダークモードは新しい発明ではありません。1980年代の初期のコンピューターでは、技術的な制約から黒い画面に緑や白の文字を表示するのが普通でした。その後、技術が進歩して白い背景が標準になりましたが、近年になって再びダークモードが注目されるようになったのです。


ダークモードの5つのメリット

1. 暗い場所で目が疲れにくい

ダークモードの最大のメリットは、暗い環境での使いやすさです。

夜、部屋の電気を消してスマホを見るとき、明るい画面は目に強い刺激を与えます。ダークモードにすると画面全体の明るさが抑えられるため、目への負担が軽減されるんです。

「寝る前にベッドでスマホを見る」という人には、特におすすめです。

2. バッテリーが長持ちする(条件付き)

ダークモードを使うと、スマホのバッテリーが長持ちすると言われています。ただし、これには条件があります。

効果があるのは有機ELディスプレイのみ

バッテリー節約効果が得られるのは、有機EL(OLED)ディスプレイを搭載した機種だけです。有機ELディスプレイでは、黒い部分は完全に消灯しているため、電力を消費しません。

一方、液晶ディスプレイ(LCD)の場合は、常に背面のバックライトが点灯しているため、ダークモードにしてもバッテリー節約効果はほとんどありません。

有機ELを搭載している主な機種

  • iPhone X以降のiPhoneシリーズ
  • Google Pixelシリーズ
  • Samsung Galaxyシリーズの多く

研究によると、有機ELディスプレイを搭載したiPhoneでは、ダークモードに切り替えることで約33%もバッテリー寿命が延びたという結果も出ています。

3. ブルーライトの影響を軽減

画面から出る青い光「ブルーライト」は、睡眠の質に影響を与えると言われています。

ブルーライトは、脳内で睡眠を促すホルモン「メラトニン」の分泌を抑制してしまいます。夜に明るい画面を見続けると、脳が「まだ昼間だ」と勘違いして、眠りにくくなってしまうのです。

ダークモードでは画面の明るさが抑えられるため、ブルーライトの放出量も減少します。寝る前にスマホを使う人にとっては、睡眠への影響を少なくできる可能性があります。

4. 見た目がおしゃれでカッコいい

機能面だけでなく、見た目の魅力も大きなポイントです。

黒を基調としたダークモードは、洗練された印象を与えます。Spotifyなどのアプリは、アルバムアートの色彩を際立たせるために、あえてダークモードを標準設定にしています。

「ダークモードのTwitterは、普通の表示より1,000パーセントクールだ」と感じるユーザーも多く、見た目の好みでダークモードを選ぶ人も少なくありません。

5. 気分転換になる

いつも同じ画面配色を見ていると、なんとなくマンネリ化してしまうことがありますよね。

ダークモードに切り替えることで、新鮮な気持ちで作業できるようになります。難しい文章を読むときや、集中したいときに、気分転換として活用できます。


ダークモードの4つのデメリット

メリットがたくさんあるダークモードですが、注意すべき点もあります。

1. 明るい場所では見えづらい

ダークモードの最大の弱点は、明るい環境での視認性の悪さです。

晴れた日の屋外や、照明の明るいカフェなどでは、暗い背景に明るい文字が埋もれてしまい、非常に見づらくなります。太陽光が画面に当たると、反射してさらに読みにくくなることもあります。

外出先でスマホをよく使う人は、環境に応じてライトモードとダークモードを切り替える必要があります。

2. 乱視の人には読みづらい場合がある

実は、全人口の約半分が軽度の乱視を持っていると言われています。

乱視があると、ダークモードで白い文字を見たときに「ハレーション」という現象が起きやすくなります。これは、明るい文字が周囲ににじんで見える現象で、文字がぼやけて読みづらくなってしまいます。

ダークモードを使っていて「なんだか文字が読みにくい」と感じる人は、乱視の可能性があります。眼科で検査を受けてみると良いでしょう。

3. 読解力が下がる可能性がある

科学的な研究によると、黒い背景に白い文字よりも、白い背景に黒い文字の方が読みやすいという結果が出ています。

人間は進化の過程で、明るい環境で暗いものを見ることに最適化されてきました。紙に書かれた黒い文字を読むのと同じように、白い背景に黒い文字の方が自然に読めるのです。

ドイツの研究者による実験では、白い背景に黒い文字で読んだ場合の方が、読む速度が速く、見つけた誤字脱字の数も多かったという結果が出ています。

4. すべてのアプリが対応しているわけではない

スマホ本体の設定でダークモードをオンにしても、すべてのアプリが対応しているわけではありません。

対応していないアプリを開くと、突然明るい画面が表示されて目がチカチカすることがあります。この明暗の差が、逆に目の疲れの原因になることもあります。


ダークモードの設定方法

iPhoneでの設定方法

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「画面表示と明るさ」をタップ
  3. 外観モードから「ダーク」を選択

自動切り替えの設定

  1. 「自動」をタップしてオンにする
  2. 「オプション」をタップ
  3. 「日の入から日の出まで」または「カスタムスケジュール」を選択

これで、夜は自動的にダークモード、昼はライトモードに切り替わります。

Androidでの設定方法

Android 10以降の場合:

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「ディスプレイ」をタップ
  3. 「ダークモード」のスイッチをオンにする

スケジュール設定

  1. 「ダークモード」をタップ
  2. 「スケジュール」を選択
  3. 「日の入りから日の出までON」などの設定を選ぶ

主要アプリでの設定

多くのアプリは、アプリ内の設定メニューから個別にダークモードを設定できます。

  • YouTube:アプリ内設定 → 全般 → 外観
  • Twitter(X):設定とプライバシー → 画面表示 → ダークモード
  • Instagram:設定 → テーマ → ダーク

ダークモードは本当に「目に優しい」のか?

「ダークモードは目に優しい」とよく言われますが、実は科学的な根拠は限定的です。

目への影響は人によって違う

ダークモードの効果は、その人の視力や使用環境によって大きく変わります。

ダークモードが向いている人

  • 光に敏感な人(羞明がある人)
  • 白内障などで目の透明部分が濁っている人
  • 暗い場所でよくスマホを使う人

ライトモードの方が良い場合

  • 視力が正常な人(または矯正している人)
  • 明るい場所でよく使う人
  • 乱視がある人
  • 細かい文字を読むことが多い人

瞳孔の大きさと視力の関係

白い背景を見るとき、瞳孔は小さくなります。これはカメラの絞りと同じで、小さい方がピントが合いやすく、はっきり見えるのです。

逆に、ダークモードでは瞳孔が大きくなるため、焦点が合わせづらくなります。これが「文字がぼやけて見える」原因になることがあります。


まとめ:自分に合った使い方を見つけよう

ダークモードは万能ではありません。メリットとデメリットを理解して、状況に応じて使い分けることが大切です。

こんな人にはダークモードがおすすめ

  • 夜間にスマホをよく使う人
  • 有機ELディスプレイのスマホを使っている人
  • 明るい画面がまぶしく感じる人
  • ダークモードの見た目が好きな人

ライトモードのままでいい人

  • 屋外でよくスマホを使う人
  • 乱視があって文字が読みづらい人
  • 細かい作業が多い人

最も大切なのは、「自分の目で試してみること」です。両方使ってみて、どちらが自分に合っているか確かめてみましょう。

また、時間帯によって自動的に切り替わる設定を使えば、昼と夜で最適な画面表示を楽しめます。

最後に、どんなモードを使うにしても、適度な休憩を取ることが目の健康には最も重要です。20分画面を見たら、20秒間遠くを見る「20-20-20ルール」を意識してみてくださいね。

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