「Steamのゲームでストレージがいっぱいになってしまった…」「新しいゲームをインストールしたいけど、容量が足りない」「PCを開けてSSDを増設するのは難しそう」そんな悩みを抱えていませんか?
最近のPCゲームは、グラフィックの向上に伴ってファイルサイズがどんどん大きくなっています。『Cyberpunk 2077』は約70GB、『Red Dead Redemption 2』は約150GB、『Call of Duty』シリーズは200GB以上…。数本インストールしただけで、あっという間にストレージが満杯になってしまいますよね。
そんな時に便利なのが、外付けSSD(ポータブルSSD)です。
外付けSSDなら、USBケーブルを挿すだけで簡単に容量を増やせます。PCを開ける必要もないので、初心者でも安心。しかも、HDDと比べてロード時間が大幅に短縮されるので、快適にゲームを楽しめるんです。
この記事では、Steamで外付けSSDを使う方法を、基本から詳しく解説します。外付けSSDの選び方、Steamへの追加方法、ゲームのインストール・移動方法、トラブル対処法まで、初心者の方にもわかりやすくご紹介します。
快適なゲーム環境を手に入れて、もっとたくさんのゲームを楽しみましょう!
Steamで外付けSSDを使うメリット・デメリット

まずは、外付けSSDを使うメリットとデメリットを理解しておきましょう。
メリット
1. 簡単に容量を増やせる
外付けSSDの最大のメリットは、USBケーブルを挿すだけで容量を増やせることです。
内蔵SSDを増設する場合は、PCケースを開けて、マザーボードに接続して…と、ある程度の知識と技術が必要です。ノートPCの場合は、増設スロットがないことも多いですよね。
でも外付けSSDなら、PCの知識がなくても、USBポートに挿すだけで完了。誰でも簡単に使えます。
2. ロード時間が大幅に短縮される
外付けSSDは、HDDと比べて読み書き速度が圧倒的に速いです。
HDDにゲームをインストールしていた場合、外付けSSDに移すだけで、ロード時間が半分以下になることも珍しくありません。特に大容量のゲームほど、効果を実感できます。
最新のUSB 3.2 Gen2対応モデルなら、内蔵SSDとほぼ同等の速度が出るので、ストレスフリーでゲームを楽しめます。
3. 持ち運べる
外付けSSDは小型で軽量なので、持ち運びが簡単です。
例えば、自宅のデスクトップPCと外出先のノートPC、両方でゲームを楽しみたい場合、外付けSSDにゲームを入れておけば、どちらでもすぐにプレイできます。
友達の家に持って行って、一緒にゲームを楽しむこともできますね。
4. 複数のPCでゲームライブラリを共有できる
外付けSSDに入れたゲームは、別のPCでもすぐに使えるんです。
Steamにログインして、外付けSSDをライブラリとして追加すれば、ゲームファイルを再ダウンロードする必要がありません。数百GBのゲームを何度もダウンロードする手間が省けるのは、大きなメリットです。
5. いつでも元に戻せる
外付けSSDなら、気に入らなければいつでもUSBを抜くだけで元に戻せます。
内蔵SSDを交換すると、元に戻すのが大変ですが、外付けならリスクゼロで試せます。
デメリット
1. 内蔵SSDより少し価格が高い
同じ容量でも、外付けSSDの方が内蔵SSDより価格が高いことが多いです。
外付けSSDには、ケースやUSBコントローラーなどの追加パーツが必要なため、その分コストがかかります。
ただし、内蔵SSDの増設には工具や技術が必要なので、トータルで考えると外付けSSDの方がお手軽と言えます。
2. USBポートを占有する
外付けSSDは、USBポートを1つ使います。
USBポートの数が少ないPCの場合、マウスやキーボード、ヘッドセットなどの接続に困ることがあるかもしれません。USBハブを使えば解決できますが、これも追加コストです。
3. 取り外しに注意が必要
外付けSSDは、使用中に誤って抜いてしまうリスクがあります。
ゲーム中やデータ転送中に接続が切れると、データが破損する可能性があります。安全に取り外すための操作が必要なので、少し手間がかかります。
4. Steamを起動する前に接続が必要
外付けSSDにゲームをインストールしている場合、Steamを起動する前に外付けSSDを接続しておく必要があります。
接続せずにSteamを起動すると、ゲームが「未インストール」として表示されてしまいます。接続し直してSteamを再起動すれば認識されますが、ちょっと面倒です。
外付けSSDの選び方
外付けSSDを購入する際、どんなポイントに注目すれば良いのでしょうか?
【選び方1】容量は1TB以上がおすすめ
ゲーム用の外付けSSDなら、最低でも500GB、できれば1TB以上を選ぶのがおすすめです。
容量の目安:
- 500GB:大容量ゲーム3〜5本程度
- 1TB:大容量ゲーム7〜10本程度(コスパが良い)
- 2TB:大容量ゲーム15〜20本程度
- 4TB:大容量ゲーム30本以上(たくさんインストールしたい人向け)
近年のAAAタイトル(大作ゲーム)は、1本で50〜150GBの容量を使うことが珍しくありません。複数のゲームを同時にインストールしておきたい場合、1TB以上あると安心です。
価格的にも、1TBモデルが最もコスパが良いことが多いので、迷ったら1TBを選びましょう。
【選び方2】USB規格は3.0以上(推奨:3.2 Gen2)
外付けSSDの速度は、USB規格によって大きく変わります。
USB規格と速度の比較:
| USB規格 | 最大転送速度 | ゲーム用途 |
|---|---|---|
| USB 2.0 | 480Mbps(約60MB/s) | ❌ 遅すぎるのでNG |
| USB 3.0(USB 3.1 Gen1) | 5Gbps(約500MB/s) | ✅ 最低ライン |
| USB 3.1 Gen2(USB 3.2 Gen2) | 10Gbps(約1000MB/s) | ⭕ おすすめ |
| USB 3.2 Gen2x2 | 20Gbps(約2000MB/s) | ⭕ 最速(高価) |
ゲーム用として快適に使うなら、USB 3.0以上は必須、できればUSB 3.2 Gen2対応を選ぶのがおすすめです。
ただし、注意点として、PC側のUSBポートも同じ規格に対応している必要があります。PC側がUSB 2.0しかないと、いくら高速なSSDを買っても速度が出ません。
PC側のUSB規格の確認方法
USBポートの横に、以下のようなマークがあるか確認してください。
- SSまたは青色のポート:USB 3.0以上
- SS 10:USB 3.1 Gen2(10Gbps)
- マークなし・黒色のポート:USB 2.0(ゲームには不向き)
【選び方3】読み書き速度は500MB/s以上
外付けSSDのスペック表に「読み込み速度」「書き込み速度」が記載されています。
ゲーム用として快適に使うなら、読み込み速度が500MB/s以上のモデルを選びましょう。
最新のUSB 3.2 Gen2対応モデルなら、1000MB/s以上の速度が出る製品も多いです。速度が速いほど、ロード時間が短くなります。
【選び方4】信頼できるメーカーを選ぶ
外付けSSDは、信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。
おすすめのメーカー:
- Samsung(サムスン):高品質で信頼性が高い、速度も速い
- SanDisk(サンディスク):コスパが良く、耐久性も高い
- Crucial(クルーシャル):1万円前後で高速モデルが買える
- バッファロー:日本メーカーで安心、サポートも充実
- Kingston(キングストン):手頃な価格で高性能
- アイ・オー・データ:日本メーカー、安定した品質
安すぎる無名メーカーの製品は、故障リスクが高かったり、速度が遅かったりすることがあるので注意しましょう。
【選び方5】耐久性・放熱性も確認
ゲームを長時間プレイする場合、外付けSSDは熱を持ちます。
放熱対策がされている製品(金属ボディ、放熱プレート搭載など)を選ぶと、安定した性能を維持できます。
また、防滴・防塵・耐衝撃性能があると、持ち運び時の故障リスクを減らせます。
Steamで外付けSSDを追加する方法

それでは、実際にSteamで外付けSSDを使えるように設定していきましょう。
事前準備:外付けSSDをフォーマットする
新品の外付けSSDは、そのまま使える場合が多いですが、念のためNTFS形式でフォーマットしておくことをおすすめします。
フォーマット手順(Windows)
- 外付けSSDをPCに接続
- 「エクスプローラー」を開く
- 左側の「PC」をクリック
- 外付けSSD(新しいドライブ)を右クリック
- 「フォーマット」を選択
- ファイルシステムを「NTFS」に設定
- 「開始」をクリック
注意:フォーマットすると、ドライブ内のデータがすべて消去されます。
ステップ1:Steamを起動
デスクトップからSteamアプリを起動します。
ステップ2:設定を開く
Steamの画面左上にある「Steam」メニューをクリックして、ドロップダウンメニューから「設定」を選択します。
ステップ3:ストレージを選択
設定画面が開いたら、左側のメニューから「ストレージ」をクリックします。
ここでは、Steamのゲームがインストールされているドライブの一覧が表示されます。
ステップ4:ドライブを追加
画面右上にある「+」マーク(ドライブを追加)をクリックします。
または、プルダウンメニューから「ドライブを追加」を選択します。
ステップ5:外付けSSDを選択
ファイル選択画面が開くので、接続した外付けSSDのドライブを選択します。
例:Eドライブ、Fドライブなど
そのまま「追加」ボタン(または「フォルダーの選択」)をクリックします。
ステップ6:フォルダの作成を確認
Steamが自動的に、外付けSSD内に「SteamLibrary」フォルダを作成します。
このフォルダの中に、ゲームデータがインストールされます。
これで、外付けSSDがSteamのライブラリとして追加されました!
外付けSSDにゲームをインストールする方法
外付けSSDを追加したら、実際にゲームをインストールしてみましょう。
新しいゲームをインストールする場合
ステップ1:ライブラリを開く
Steamの画面上部にある「ライブラリ」タブをクリックします。
ステップ2:インストールしたいゲームを選択
左側のゲームリストから、インストールしたいゲームをクリックします。
ステップ3:インストールをクリック
ゲームの詳細画面が表示されるので、「インストール」ボタンをクリックします。
ステップ4:インストール先を選択
インストール設定の画面が表示されます。
「インストール先」のプルダウンメニューをクリックして、外付けSSD(先ほど追加したドライブ)を選択します。
例:E:\SteamLibrary
ステップ5:インストール開始
「次へ」または「インストール」ボタンをクリックすると、ゲームのダウンロードとインストールが始まります。
完了すれば、外付けSSDにゲームがインストールされます!
既存のゲームを外付けSSDに移動する方法
すでに内蔵ドライブにインストールしているゲームを、外付けSSDに移動することもできます。
Steamの新しい機能を使えば、再ダウンロードせずに移動できるので、とても便利です。
方法1:Steam標準機能で移動(簡単・おすすめ)
ステップ1:ライブラリを開く
Steamの「ライブラリ」を開きます。
ステップ2:移動したいゲームを右クリック
左側のゲームリストから、移動したいゲームを右クリックします。
ステップ3:管理→インストールフォルダを移動
表示されたメニューから、「管理」→「インストールフォルダを移動」をクリックします。
ステップ4:移動先を選択
移動先のドライブを選択する画面が表示されるので、外付けSSDを選択します。
ステップ5:フォルダを移動をクリック
「フォルダを移動」ボタンをクリックすると、ゲームファイルの移動が始まります。
ゲームのサイズによって、数分〜数十分かかります。進行状況バーが表示されるので、完了まで待ちましょう。
ステップ6:完了
移動が完了すれば、ゲームは外付けSSDからプレイできるようになります!
方法2:ストレージマネージャーで一括移動
複数のゲームをまとめて移動したい場合は、ストレージマネージャーを使うと便利です。
手順:
- Steam→「設定」→「ストレージ」を開く
- 移動元のドライブをクリック
- 右側に表示されるゲームリストから、移動したいゲームにチェックを入れる
- 画面下部の「移動」ボタンをクリック
- 移動先のドライブ(外付けSSD)を選択
- 移動が完了するまで待つ
これで、複数のゲームを一度に移動できます。
外付けSSDからゲームをプレイする方法
外付けSSDにゲームをインストール・移動したら、あとは普通にプレイするだけです。
プレイする手順
- 外付けSSDをPCに接続する(重要!)
- Steamを起動する
- ライブラリから、プレイしたいゲームを選択
- 「プレイ」ボタンをクリック
これだけです。特別な操作は必要ありません。
重要な注意点
Steamを起動する前に、必ず外付けSSDを接続してください。
外付けSSDを接続せずにSteamを起動すると、ゲームが「未インストール」として表示されてしまいます。
もし忘れてしまった場合は、以下の手順で解決できます。
- Steamを終了する
- 外付けSSDを接続する
- Steamを再起動する
これで、ゲームが正常に認識されます。
別のPCで外付けSSDのゲームをプレイする方法
外付けSSDの大きなメリットの一つが、複数のPCでゲームライブラリを共有できることです。
手順
ステップ1:外付けSSDを別のPCに接続
外付けSSDを、別のPC(ノートPCなど)に接続します。
ステップ2:Steamをインストール・起動
別のPCにSteamがインストールされていない場合は、先にインストールしておきます。
Steamを起動して、同じアカウントでログインします。
ステップ3:外付けSSDをライブラリとして追加
「Steam」→「設定」→「ストレージ」から、外付けSSDを追加します。
(前述の「Steamで外付けSSDを追加する方法」と同じ手順)
ステップ4:ゲームが自動認識される
外付けSSD内にすでにゲームがインストールされている場合、Steamが自動的に認識してくれます。
ライブラリを見ると、ゲームが表示されているはずです。
ステップ5:プレイする
あとは、普通に「プレイ」ボタンをクリックするだけ!
ゲームを再ダウンロードする必要はありません。
注意点
- 同じSteamアカウントでログインする必要があります
- 初回起動時、ゲームファイルの整合性チェックが行われることがあります(数秒〜数分)
- 外付けSSDのドライブレター(EドライブやFドライブなど)が変わると、認識されないことがあります。その場合は、ドライブレターを元に戻すか、ライブラリを再登録してください
トラブルシューティング
外付けSSDを使っていて、うまくいかない時の対処法をご紹介します。
【問題1】Steamが外付けSSDを認識しない
原因と対処法
原因1:外付けSSDがWindowsで認識されていない
- 対処法:「エクスプローラー」→「PC」を開いて、外付けSSDがドライブとして表示されているか確認します。表示されていない場合は、USBケーブルの接続を確認するか、別のUSBポートに挿し直してみてください。
原因2:ファイルシステムがNTFS形式ではない
- 対処法:外付けSSDを右クリック→「プロパティ」で、ファイルシステムを確認します。「FAT32」や「exFAT」になっている場合は、NTFS形式でフォーマットし直してください。
原因3:書き込み権限がない
- 対処法:外付けSSDを右クリック→「プロパティ」→「セキュリティ」タブで、ユーザーアカウントに「書き込み」権限があるか確認します。
【問題2】ゲームが「未インストール」と表示される
原因と対処法
原因:Steamを起動する前に外付けSSDを接続していない
- 対処法:Steamを終了して、外付けSSDを接続してから、Steamを再起動します。
原因:ドライブレターが変わった
- 対処法:外付けSSDのドライブレター(EドライブやFドライブなど)を、以前と同じものに固定します。
- 「コンピューターの管理」を開く(Windowsキー + X → 「ディスクの管理」)
- 外付けSSDを右クリック→「ドライブ文字とパスの変更」
- 以前使っていたドライブレターを選択
【問題3】ゲームの移動が失敗する
原因と対処法
原因:外付けSSDの容量が足りない
- 対処法:外付けSSDの空き容量を確認します。ゲームファイルを移動するには、ゲームのサイズ以上の空き容量が必要です。
原因:ゲームが起動中
- 対処法:移動したいゲームが起動していないか確認します。起動中の場合は、ゲームを終了してから再度移動を試してみてください。
【問題4】ロード時間が遅い・カクつく
原因と対処法
原因1:USB 2.0ポートに接続している
- 対処法:USB 3.0以上のポートに接続し直します。USBポートが青色またはSS(SuperSpeed)マークがあるか確認してください。
原因2:USBハブ経由で接続している
- 対処法:可能であれば、PC本体のUSBポートに直接接続します。USBハブを経由すると、速度が低下することがあります。
原因3:外付けSSD自体の速度が遅い
- 対処法:外付けSSDのスペックを確認します。読み込み速度が500MB/s以下の場合、ゲームによってはカクつくことがあります。
【問題5】外付けSSDが勝手に切断される
原因と対処法
原因:省電力設定でUSBポートがオフになっている
- 対処法:
- 「コントロールパネル」→「電源オプション」を開く
- 使用中のプランの「プラン設定の変更」をクリック
- 「詳細な電源設定の変更」をクリック
- 「USB設定」→「USBのセレクティブサスペンドの設定」を「無効」に変更
原因:USBケーブルの接触不良
- 対処法:USBケーブルをしっかり奥まで挿し込みます。接触が悪い場合は、別のUSBケーブルに交換してみてください。
外付けSSDを使う際の注意点とベストプラクティス
外付けSSDを快適に使うための、重要な注意点とコツをご紹介します。
【注意点1】安全な取り外しを心がける
外付けSSDを取り外す時は、必ず「安全な取り外し」操作を行ってください。
手順:
- Steamを終了する(重要!)
- タスクバー右下の「^」(隠れているインジケーターを表示)をクリック
- USBアイコンをクリック
- 外付けSSDを選択して「取り出し」をクリック
- 「安全に取り外すことができます」というメッセージが表示されたら、USBケーブルを抜く
使用中に抜いてしまうと、データが破損する可能性があります。
【注意点2】Steamを起動する前に接続する
前述の通り、Steamを起動する前に外付けSSDを接続しておくのがベストです。
接続を忘れてしまうと、ゲームが認識されず、毎回Steamを再起動する手間がかかります。
【注意点3】ドライブレターを固定する
外付けSSDのドライブレター(EドライブやFドライブなど)は、PC環境によって変わることがあります。
ドライブレターが変わると、Steamがゲームを認識できなくなるので、固定しておくと安心です。
固定する手順:
- Windowsキー + X → 「ディスクの管理」を開く
- 外付けSSDを右クリック→「ドライブ文字とパスの変更」
- 「変更」をクリック
- 使用したいドライブレター(例:E)を選択
- 「OK」をクリック
【注意点4】省電力設定をオフにする
外付けSSDが勝手にスリープしたり、切断されたりしないように、省電力設定をオフにしておきましょう。
(前述のトラブルシューティングを参照)
【注意点5】発熱に注意
長時間ゲームをプレイすると、外付けSSDは熱を持ちます。
対策:
- 通気の良い場所に置く
- 他のデバイスや物の近くに置かない
- 金属製の放熱プレートがある製品を選ぶ
【ベストプラクティス1】Steam本体も外付けSSDにインストールする
一部のユーザーから、「Steam本体とゲームが別のドライブにあると、動作が不安定になることがある」という報告があります。
確実に動作させたい場合は、Steam本体も外付けSSDにインストールするのがおすすめです。
ただし、多くのユーザーは「Steam本体は内蔵ドライブ、ゲームは外付けSSD」という使い方で問題なく動作しています。
【ベストプラクティス2】頻繁にプレイするゲームは内蔵SSDに
どうしても、内蔵SSDの方が外付けSSDより安定性が高いです。
頻繁にプレイするゲームやオンラインゲームは内蔵SSDに、たまにプレイするゲームや大容量のオフラインゲームは外付けSSDに入れる、という使い分けがおすすめです。
【ベストプラクティス3】定期的にバックアップを取る
外付けSSDも、故障するリスクはゼロではありません。
大切なセーブデータは、Steam Cloudに自動バックアップされている場合が多いですが、念のため定期的に別の場所にバックアップを取っておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 外付けHDDではダメ?SSDじゃないとダメ?
外付けHDDでも、ゲームをインストール・プレイすることは可能です。
ただし、HDDは読み書き速度が遅いので、ロード時間が長くなります。特に大容量のゲームでは、ロード時間が数分かかることもあります。
快適にゲームを楽しみたいなら、SSDを強くおすすめします。
Q2. 内蔵SSDと外付けSSD、どちらが速い?
一般的に、内蔵SSDの方が若干速いです。
ただし、USB 3.2 Gen2対応の外付けSSDなら、内蔵SATA SSDとほぼ同等の速度が出ます。体感できるほどの差はありません。
内蔵NVMe SSDと比べると、外付けSSDはやや遅くなりますが、それでも十分実用的です。
Q3. 外付けSSDにSteam本体もインストールできる?
はい、Steam本体も外付けSSDにインストールできます。
Steam本体を外付けSSDにインストールすることで、複数のPCで同じSteamライブラリを使いやすくなります。
ただし、外付けSSDを抜くとSteam自体が起動できなくなるので、その点は注意してください。
Q4. 外付けSSDを複数台使える?
はい、複数の外付けSSDを同時に使うことができます。
例えば、500GBの外付けSSDを2台用意して、それぞれにゲームをインストールすることも可能です。Steamは、複数のライブラリフォルダを同時に管理できます。
Q5. 外付けSSDからゲームをアンインストールする方法は?
通常通り、ライブラリからゲームを右クリック→「管理」→「アンインストール」を選択すれば、外付けSSDからもアンインストールできます。
Q6. Steam Deckでも外付けSSDは使える?
はい、Steam Deckでも外付けSSDを使えます。
Steam DeckのUSB-CポートはUSB 3.2 Gen2に対応しているので、PC向けの外付けSSDと同等の速度でゲームをプレイできます。
Q7. 外付けSSDのゲームをアップデートできる?
はい、通常通りアップデートできます。
Steamが自動的にアップデートをダウンロードして、外付けSSDのゲームファイルを更新してくれます。
Q8. ゲームのセーブデータはどこに保存される?
ゲームのセーブデータは、ゲームによって保存場所が異なります。
- 多くのゲームは「マイドキュメント」や「AppData」フォルダ(内蔵ドライブ)に保存
- 一部のゲームは、ゲームのインストールフォルダ(外付けSSD)に保存
- Steam Cloudに自動バックアップされるゲームも多い
外付けSSDを取り外しても、セーブデータは通常残ります。
Q9. 外付けSSDが故障したらゲームはどうなる?
外付けSSDが故障した場合、その中のゲームファイルは失われます。
ただし、Steamアカウントにはゲームの購入履歴が残っているので、再ダウンロードは可能です。セーブデータがSteam Cloudにバックアップされていれば、それも復元できます。
Q10. 外付けSSDの寿命はどのくらい?
SSDの寿命は、書き込み回数によって決まります。
一般的な外付けSSDは、数百TB〜数千TB分のデータを書き込むまで問題なく動作します。普通にゲーム用として使う分には、5〜10年以上は持つでしょう。
まとめ
Steamで外付けSSDを使う方法について、詳しく解説しました。
外付けSSDのメリット:
- USBケーブルを挿すだけで簡単に容量を増やせる
- HDDと比べてロード時間が大幅に短縮
- 持ち運びが簡単
- 複数のPCでゲームライブラリを共有できる
外付けSSDの選び方:
- 容量:1TB以上がおすすめ(コスパ良好)
- USB規格:USB 3.0以上必須、USB 3.2 Gen2推奨
- 速度:読み込み速度500MB/s以上
- メーカー:Samsung、SanDisk、Crucialなど信頼できるブランド
Steamで外付けSSDを使う手順:
- 外付けSSDをNTFS形式でフォーマット
- Steam→「設定」→「ストレージ」→「ドライブを追加」
- 外付けSSDを選択して追加
- ゲームをインストールする際、インストール先に外付けSSDを選択
既存のゲームを移動する方法:
- ライブラリでゲームを右クリック
- 「管理」→「インストールフォルダを移動」
- 外付けSSDを選択
- 「フォルダを移動」をクリック
重要な注意点:
- Steamを起動する前に外付けSSDを接続する
- 取り外す時は「安全な取り外し」操作を行う
- ドライブレターを固定しておくと安定
- 省電力設定をオフにする
外付けSSDを使えば、内蔵ストレージの容量不足に悩まされることなく、たくさんのゲームを楽しめます。設定も簡単で、PCの知識がなくても安心して使えるので、ぜひ試してみてくださいね。
快適なゲームライフを!

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