「iPadでもっと素早くメモを取りたい」「アプリを開くのが面倒」そんな悩みはありませんか?
iPadには「クイックメモ」という便利な機能があります。どんな画面からでも一瞬でメモを起動でき、思いついたアイデアや重要な情報をすぐに書き留められます。
この記事では、iPadのクイックメモの使い方を、起動方法から便利な活用術までわかりやすく解説します。Apple Pencilでの手書きメモやWebページへのリンク追加など、知っておくと便利な機能も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
クイックメモとは?

クイックメモは、iPadOS 15から搭載された機能で、どんなアプリを使っていても、ホーム画面からでも、一瞬でメモを起動できる便利な機能です。
クイックメモの特徴
| 特徴 | 詳細 |
|---|---|
| どこからでも起動 | ホーム画面、アプリ使用中、どんな画面からでもOK |
| 手書き対応 | Apple Pencilや指で手書きメモが可能 |
| リンク追加 | SafariのWebページやアプリのリンクを保存できる |
| 同期対応 | iPhone・Mac・iPadで自動同期される |
| 専用フォルダ | メモアプリの「クイックメモ」フォルダに自動保存 |
メモアプリを探して起動する必要がないので、思いついたアイデアを逃さず記録できます。
クイックメモの起動方法(5つの方法)
クイックメモを起動する方法は複数あります。自分に合った方法を見つけましょう。
方法1:画面の隅からスワイプ(最も簡単)
一番メジャーな起動方法です。指またはApple Pencilで操作できます。
手順:
- iPadの画面右下隅に指(またはApple Pencil)を置く
- 斜め上(左上方向)にスワイプする
- クイックメモのウィンドウが表示される
ポイント: ゆっくりとスワイプするのがコツです。速すぎると反応しないことがあります。
設定で左下からも起動可能:
「設定」→「マルチタスクとジェスチャ」で、左下隅にもクイックメモを割り当てることができます。
方法2:コントロールセンターから起動
コントロールセンターにクイックメモを追加しておくと、いつでもワンタップで起動できます。
事前準備:コントロールセンターに追加
- 「設定」アプリを開く
- 「コントロールセンター」をタップ
- 「クイックメモ」の横にある「+」をタップ
起動方法:
- 画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開く
- 「クイックメモ」アイコンをタップ
方法3:キーボードショートカットで起動
外部キーボード(Magic KeyboardやBluetoothキーボード)を接続している場合、ショートカットキーで起動できます。
ショートカット:
- 地球儀キー(🌐) + Q → クイックメモを起動
- Command + N → 新規クイックメモを作成(クイックメモが開いている状態で)
キーボードをメインで使う人には最速の方法です。
方法4:共有メニューから起動
SafariやPDFアプリなど、対応アプリから直接クイックメモに追加できます。
手順:
- 保存したいコンテンツを表示
- 共有ボタン(□に↑)をタップ
- 「クイックメモに追加」または「新規クイックメモに追加」をタップ
この方法を使うと、WebページのURLなどが自動的にリンクとして追加されます。
方法5:ウィジェットから起動
ホーム画面やウィジェット画面にクイックメモのウィジェットを追加することもできます。
追加方法:
- ホーム画面を長押し
- 左上の「+」をタップ
- 「メモ」を検索
- ウィジェットを左にスワイプして「クイックメモ」スタイルを選択
- 「ウィジェットを追加」をタップ
クイックメモの基本的な使い方
テキストを入力する
- クイックメモを起動
- 画面をタップしてキーボードを表示
- テキストを入力
- 左上の「完了」をタップして保存
手書きでメモを書く
- クイックメモを起動
- 右下のペンアイコンをタップ
- Apple Pencilまたは指で手書き
- 「完了」をタップして保存
ポイント: Apple Pencilがなくても、指で手書きできます。
新規メモを作成する
クイックメモを開くと、前回のメモが表示されます。新しいメモを作成するには:
- 右上の「新規作成」アイコン(□に+)をタップ
過去のクイックメモを見る
クイックメモ画面を左右にスワイプすると、過去に作成したクイックメモを切り替えて表示できます。
クイックメモの便利な機能
機能1:Webページのリンクを追加する
Safariでウェブサイトを見ているときに、そのページへのリンクをクイックメモに保存できます。
方法1:リンクを追加ボタンを使う
- Safariでページを表示
- クイックメモを起動
- 上部に表示される「リンクを追加」をタップ
- リンクがメモに追加される
方法2:共有メニューを使う
- Safariで共有ボタンをタップ
- 「クイックメモに追加」をタップ
便利ポイント: 保存したリンク先のWebページを再度開くと、画面右下にクイックメモのサムネイルが表示されます。「あ、このページにはこんなメモを書いていたんだ!」と思い出せるので便利です。
機能2:テキストをハイライトして保存する
SafariでWebページのテキストを選択して、ハイライト付きでクイックメモに保存できます。
手順:
- Safariでテキストを長押しして選択
- メニューから「新規クイックメモ」をタップ
- 選択したテキストがハイライト付きでメモに保存される
機能3:クイックメモの位置を変える
クイックメモのウィンドウは、画面の好きな位置に移動できます。
移動方法:
- クイックメモ上部のバー部分をドラッグ
- 画面の四隅のいずれかに移動
機能4:クイックメモを一時的に非表示にする
作業の邪魔になるときは、一時的に画面外に隠せます。
非表示にする方法:
- クイックメモ上部を持つ
- 画面の左端または右端にドラッグして「放り投げる」
- 画面端にグレーのタブが表示される
再表示する方法:
画面端のグレーのタブをタップまたはドラッグすると、クイックメモが戻ってきます。
機能5:クイックメモのサイズを変更する
クイックメモのウィンドウサイズは変更可能です。
方法:
- ピンチオープン(2本指で広げる) → 拡大
- ピンチクローズ(2本指でつまむ) → 縮小
クイックメモの設定をカスタマイズする

クイックメモの動作は、設定アプリからカスタマイズできます。
設定1:常に新規メモを表示する
初期設定では、クイックメモを開くと前回のメモが表示されます。毎回新しいメモを開きたい場合は設定を変更しましょう。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「メモ」をタップ(または「メモ」を直接タップ)
- 「最後のクイックメモを再開」をオフにする
設定2:指でのスワイプ起動を設定する
指でのスワイプ起動をオン/オフしたり、起動する隅を変更できます。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「マルチタスクとジェスチャ」をタップ
- 「指で隅からスワイプ」をオンにする
- 「左下隅」と「右下隅」でそれぞれ割り当てを設定
割り当て可能な機能:
- クイックメモ
- スクリーンショット
- オフ
設定3:Apple Pencilでの起動を設定する
Apple Pencilでのスワイプ起動を設定できます。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「メモ」をタップ
- 「隅のジェスチャ」をタップ
- 左下隅・右下隅の割り当てを設定
設定4:リンクの候補表示を設定する
クイックメモ起動時に「リンクを追加」の候補を表示するかどうかを設定できます。
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」→「メモ」をタップ
- 「クイックメモ作成時にAppリンクの候補を表示」をオン/オフ
作成したクイックメモを確認・整理する
クイックメモの保存場所
作成したクイックメモは、メモアプリの「クイックメモ」フォルダに自動保存されます。
確認方法:
- 「メモ」アプリを開く
- サイドバーの「クイックメモ」フォルダをタップ
- 作成したクイックメモの一覧が表示される
クイックメモを通常のフォルダに移動する
クイックメモを他のフォルダに整理したい場合は、移動させることができます。
手順:
- メモアプリで「クイックメモ」フォルダを開く
- 移動したいメモを長押し
- メニューから「移動」をタップ
- 移動先のフォルダを選択
クイックメモを削除する
不要なクイックメモは削除できます。
方法1:クイックメモ画面から削除
- クイックメモを開く
- 右上の「…」(その他)をタップ
- 「削除」をタップ
方法2:メモアプリから削除
- メモアプリで「クイックメモ」フォルダを開く
- 削除したいメモを左にスワイプ
- 「削除」をタップ
クイックメモの活用シーン
シーン1:Webで調べ物をしながらメモ
Safariで調べ物をしているときに、気になる情報をすぐにメモ。リンクも一緒に保存されるので、後で見返すときに便利です。
シーン2:会議中のアイデアメモ
会議やミーティング中に思いついたアイデアを、他のアプリを閉じることなくサッとメモ。Apple Pencilで手書きすれば、図やイラストも描けます。
シーン3:買い物リストの作成
ふと思い出した「買うもの」をその場でメモ。iPhoneとも同期されるので、外出先でも確認できます。
シーン4:動画を見ながらメモ
YouTubeや学習動画を見ながら、重要なポイントをクイックメモに書き留める。画面を切り替えずにメモできるので、動画を止める必要がありません。
インスタントメモとの違い
iPadには「クイックメモ」と似た機能で「インスタントメモ」があります。違いを確認しておきましょう。
| 機能 | クイックメモ | インスタントメモ |
|---|---|---|
| 起動方法 | 画面隅からスワイプなど | Apple Pencilでスリープ画面をタップ |
| 起動できるタイミング | いつでも | スリープ中のみ |
| ロック解除 | 不要 | 不要 |
| 保存先 | クイックメモフォルダ | 設定による |
インスタントメモの使い方:
iPadがスリープ状態(画面オフ)のときに、Apple Pencilで画面をタップするだけでメモアプリが起動します。パスコードロック中でも使えるので、とっさにメモを取りたいときに便利です。
よくある質問(Q&A)

Q1:クイックメモが起動しない
A:設定を確認してください。「設定」→「マルチタスクとジェスチャ」→「指で隅からスワイプ」がオンになっているか、右下隅(または左下隅)に「クイックメモ」が割り当てられているか確認しましょう。
Q2:クイックメモはiPhoneでも使える?
A:はい、iOS 16以降のiPhoneでも使えます。ただし、iPhoneでは画面隅からのスワイプ起動はできません。コントロールセンターまたは共有メニューから起動します。
Q3:クイックメモはMacでも同期される?
A:はい、同期されます。同じApple IDでサインインしていれば、iPad・iPhone・Macで作成したクイックメモは自動的に同期されます。
Q4:Apple Pencilがなくても使える?
A:はい、指だけでも使えます。画面隅からのスワイプ起動も、手書きメモも、指で操作できます。
Q5:クイックメモの保存先を変更できる?
A:直接変更はできませんが、作成後にメモアプリで別のフォルダに移動することは可能です。
Q6:クイックメモとスクリーンショットを両方使いたい
A:左下と右下で別々の機能を割り当てられます。例えば、右下隅を「クイックメモ」、左下隅を「スクリーンショット」に設定すれば、両方の機能を使い分けられます。
まとめ
iPadのクイックメモの使い方を解説しました。
クイックメモの起動方法:
| 方法 | 操作 |
|---|---|
| 画面隅からスワイプ | 右下隅(または左下隅)から斜め上にスワイプ |
| コントロールセンター | 右上から下にスワイプ→クイックメモをタップ |
| キーボードショートカット | 地球儀キー + Q |
| 共有メニュー | 共有ボタン→「クイックメモに追加」 |
| ウィジェット | ホーム画面のウィジェットをタップ |
覚えておきたいポイント:
✅ どんな画面からでも一瞬でメモを起動できる
✅ Apple Pencilでの手書きにも対応
✅ Webページのリンクをワンタップで保存
✅ iPhone・Macとも自動同期
✅ 作成したメモは「クイックメモ」フォルダに自動保存
クイックメモを使いこなせば、iPadがさらに便利なメモツールになります。思いついたアイデアや重要な情報を逃さず記録して、iPadを最大限に活用してくださいね!

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