ext4とは?Linuxの標準ファイルシステムを初心者向けに徹底解説

Linux

Linuxをインストールしようとすると、必ず目にする「ext4」という言葉。パソコンに詳しくない人にとっては、「一体これは何なんだろう?」と疑問に思いますよね。

ext4(イーエックスティーフォー) は、Linuxで最も広く使われているファイルシステムの名前です。

ファイルシステムと聞いても、ピンと来ない方もいるでしょう。簡単に言うと、ハードディスクやSSDにデータを保存したり読み出したりするための仕組みのことです。

この記事では、ext4の基本から特徴、メリット・デメリット、他のファイルシステムとの違いまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。Linuxを使う上で知っておくと役立つ知識が満載ですよ。

それでは、まずファイルシステムとは何なのか、基本から見ていきましょう。


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  1. そもそもファイルシステムって何?基礎知識を押さえよう
  2. ext4の正式名称と歴史:extシリーズの進化を知ろう
  3. ext4の主な特徴:なぜ広く使われているのか
    1. 1. 大容量ストレージに対応
    2. 2. ジャーナリング機能で安全性が高い
    3. 3. エクステント(Extent)による高速化
    4. 4. 遅延割り当て(Delayed Allocation)
    5. 5. fsck(ファイルシステムチェック)の高速化
  4. ext4のメリット:なぜ選ばれるのか
  5. ext4のデメリット:知っておくべき弱点
  6. 他のファイルシステムとの比較:ext4の立ち位置
    1. ext3 vs ext4
    2. Btrfs(バターエフエス/ビーツリーエフエス)
    3. XFS(エックスエフエス)
    4. NTFS(Windowsの標準)
    5. FAT32 / exFAT
  7. ext4の使用場面:こんな時に選ぼう
  8. ext4のフォーマット方法:実際に使ってみよう
    1. コマンドラインでフォーマットする方法
    2. GUIツールでフォーマットする方法
  9. ext4のマウント:ディスクを使えるようにする
    1. 手動でマウントする
    2. 起動時に自動マウントする
  10. トラブルシューティング:ext4でよくある問題と解決法
    1. 1. ファイルシステムエラーが発生した
    2. 2. ディスク容量が足りなくなった
    3. 3. マウントできない
    4. 4. パフォーマンスが低い
  11. ext4のメンテナンス:長く快適に使うために
  12. よくある質問:ext4についてもっと知りたい
    1. Q1. ext3からext4に変換できますか?
    2. Q2. WindowsからLinuxのext4パーティションを読めますか?
    3. Q3. SSDでext4を使っても大丈夫?
    4. Q4. 暗号化はできますか?
    5. Q5. 最大何年使えますか?
  13. まとめ:ext4はLinuxの頼れる相棒

そもそもファイルシステムって何?基礎知識を押さえよう

ファイルシステムを理解するために、まずは簡単な例え話から始めましょう。

図書館で考えてみる:

図書館には何千冊もの本がありますが、きちんと整理されていますよね。本には番号が付けられ、どの棚のどこにあるか記録されています。この仕組みがあるから、司書さんはすぐに本を見つけられるわけです。

ファイルシステムは、この図書館の整理システムと同じような役割をコンピュータの中で果たしています。

具体的には:

  • ファイルがストレージ(ハードディスクやSSD)のどこに保存されているか記録する
  • ファイル名、作成日時、サイズなどの情報を管理する
  • ファイルの読み書きを効率的に行えるようにする
  • データの安全性を保つ

WindowsではNTFSやFAT32、MacではAPFSやHFS+、そしてLinuxではext4が代表的なファイルシステムとして使われています。

つまり、同じデータでもOSによって整理の仕方が違うというわけですね。


ext4の正式名称と歴史:extシリーズの進化を知ろう

ext4の正式名称は「Fourth Extended File System(第4拡張ファイルシステム)」です。

名前の通り、これは第4世代のファイルシステムということになります。

extシリーズの歴史を簡単に振り返ると:

ext(1992年)
Linuxで最初に使われたファイルシステムです。現在ではほぼ使われていません。

ext2(1993年)
extの改良版として登場しました。長い間Linuxの標準として使われていましたが、ジャーナリング機能(後述)がないため、データ損失のリスクがありました。

ext3(2001年)
ext2にジャーナリング機能を追加したバージョンです。突然の電源断などでもデータが壊れにくくなり、安全性が大幅に向上しました。

ext4(2008年)
現在の主流です。ext3をベースに、大容量対応や高速化、信頼性向上など多くの改善が加えられています。

このように、extシリーズは長年かけて改良され続けてきた、成熟したファイルシステムなんですね。


ext4の主な特徴:なぜ広く使われているのか

ext4が多くのLinuxディストリビューションで標準採用されているのには、理由があります。主な特徴を見ていきましょう。

1. 大容量ストレージに対応

ext4は非常に大きなファイルとパーティションに対応しています。

具体的な数値:

  • 最大ファイルサイズ:16TiB(テビバイト)※約16テラバイト
  • 最大パーティションサイズ:1EiB(エクスビバイト)※約100万テラバイト
  • ディレクトリ内の最大ファイル数:無制限(実質的には)

これだけ大きなサイズに対応しているので、将来的にストレージが大容量化しても安心して使えるわけです。

2. ジャーナリング機能で安全性が高い

ジャーナリングとは、データを書き込む前に「これから何をするか」を記録しておく機能のことです。

なぜ重要なのか:

例えば、パソコンがフリーズしたり突然電源が切れたりした場合を考えてみましょう。データを書き込んでいる最中だったら、ファイルが壊れてしまう可能性がありますよね。

でもジャーナリング機能があれば、「どこまで書き込んだか」が記録されているので、再起動後に途中から処理を再開したり、安全に元に戻したりできるんです。

これによって、データの破損リスクが大幅に減少します。

3. エクステント(Extent)による高速化

ext4では「エクステント」という技術が採用されています。

従来のext3では、ファイルを保存する際に小さなブロック単位で管理していました。大きなファイルだと、「このブロックと、あのブロックと、そのブロックと…」と無数のブロックを記録する必要があり、時間がかかっていたんです。

ext4のエクステントは、連続したブロックをまとめて「ここからここまで」と記録する方式です。

分かりやすく例えると:

  • 従来:「1ページ目、2ページ目、3ページ目…100ページ目」と全部書く
  • エクステント:「1ページ目から100ページ目まで」と書く

この方式により、大きなファイルの読み書きが高速化されました。

4. 遅延割り当て(Delayed Allocation)

これは少し技術的な話になりますが、ext4には遅延割り当てという機能があります。

通常、ファイルを書き込むとき、すぐにディスクのどこに保存するか決定していました。でも ext4では、「とりあえずメモリに保存しておいて、まとめてディスクに書き込む」という方式を採用しています。

メリット:

  • ディスクへのアクセス回数が減り、速度が向上する
  • ファイルの断片化(フラグメンテーション)が減る
  • 全体的なパフォーマンスが向上する

5. fsck(ファイルシステムチェック)の高速化

fsck(エフエスシーケー)とは、ファイルシステムの整合性をチェックして修復するツールのことです。

ext4では、使用されていない領域をチェックする必要がないよう改善されているため、チェック時間が大幅に短縮されました。

特に大容量ディスクでは、この差が顕著に現れます。


ext4のメリット:なぜ選ばれるのか

ここまでの特徴を踏まえて、ext4のメリットをまとめてみましょう。

1. 安定性と信頼性が高い
10年以上の実績があり、バグも出尽くしています。本番環境でも安心して使える成熟度の高さが魅力です。

2. 互換性が良好
ext3からのアップグレードが簡単で、またext3形式でもマウント(使用)できます。既存のシステムからの移行がスムーズです。

3. パフォーマンスが優れている
エクステントや遅延割り当てなどの技術により、読み書き速度が高速です。一般的な用途では十分すぎる性能を発揮します。

4. 多くのディストリビューションで標準採用
Ubuntu、Debian、Fedora、CentOSなど、主要なLinuxディストリビューションのほとんどがext4を標準ファイルシステムとしています。つまり、情報が豊富で困ったときに解決策を見つけやすいです。

5. メンテナンスツールが充実
長い歴史があるため、トラブルシューティングやメンテナンス用のツールが豊富に揃っています。

6. リソース消費が少ない
比較的軽量で、古いハードウェアでも快適に動作します。


ext4のデメリット:知っておくべき弱点

どんなに優れたファイルシステムにも弱点はあります。ext4のデメリットも正直に見てみましょう。

1. スナップショット機能がない
スナップショットとは、ある時点のファイルシステムの状態を記録しておく機能のことです。BtrfsやZFSなど新しいファイルシステムにはこの機能がありますが、ext4にはありません。

バックアップやシステム復旧の面では、やや不便に感じることがあるかもしれません。

2. 圧縮や重複排除機能がない
データを自動的に圧縮したり、同じデータを一つにまとめて容量を節約したりする機能は、ext4にはありません。

3. 古い設計思想
ext4は基本的にext2の延長線上にあるファイルシステムです。現代的な機能を後から追加していったため、設計としてはやや古さを感じる部分もあります。

4. 大規模環境では他の選択肢も
データセンターのような超大規模環境や、特殊な要件がある場合は、XFSやBtrfs、ZFSの方が適していることもあります。

ただし、一般的な個人利用やサーバー用途では、これらのデメリットはほとんど問題になりません。ext4で十分すぎるほどの機能と性能が得られます。


他のファイルシステムとの比較:ext4の立ち位置

ファイルシステムにはいろいろな種類があります。ext4と他のファイルシステムを比較してみましょう。

ext3 vs ext4

ext3の特徴:

  • ext4の前世代で、今でも安定性は高い
  • ジャーナリング機能あり
  • 最大ファイルサイズは2TiB、最大パーティションサイズは16TiB

ext4との違い:
ext4の方が大容量対応、高速、機能が豊富です。現在では、あえてext3を選ぶ理由はほとんどありません。

Btrfs(バターエフエス/ビーツリーエフエス)

Btrfsの特徴:

  • 次世代ファイルシステムとして開発された
  • スナップショット、圧縮、重複排除などの高度な機能を搭載
  • まだ開発途上で、完全な安定性には疑問が残る

どちらを選ぶ?
安定性重視ならext4、高度な機能が必要ならBtrfsです。個人用途では、最新のディストリビューション(Fedora Workstationなど)ではBtrfsが標準になりつつあります。

XFS(エックスエフエス)

XFSの特徴:

  • 元々SGI社が開発した高性能ファイルシステム
  • 大容量ファイルの取り扱いに優れている
  • 削除したファイルの復元が困難

どちらを選ぶ?
大規模なサーバーやデータベース用途ではXFSが有利な場合もあります。一般用途ならext4で十分です。

NTFS(Windowsの標準)

NTFSの特徴:

  • Windows向けに最適化されている
  • Linuxでも読み書きできるが、完全な互換性はない

使い分け:
Linuxを主に使うならext4、WindowsとLinuxのデュアルブート環境で共有ディスクが必要ならNTFSという使い分けになります。

FAT32 / exFAT

FAT32 / exFATの特徴:

  • Windows、Mac、Linuxすべてで使える
  • USBメモリやSDカードでよく使われる
  • FAT32はファイルサイズが4GBまでという制限がある

使い分け:
システムドライブにはext4、取り外し可能なメディアにはexFATが適しています。


ext4の使用場面:こんな時に選ぼう

実際にどんな場面でext4を使うのが適しているか、具体的に見てみましょう。

1. Linuxのシステムドライブ
最も一般的な使い方です。Ubuntu、Debian、Fedoraなどをインストールする際、デフォルトでext4が選ばれることが多いです。

2. サーバーのストレージ
Webサーバー、ファイルサーバー、データベースサーバーなど、様々なサーバー用途で使われています。

3. 外付けハードディスク(Linux専用)
Linuxマシン間でのみ使用する外付けHDDなら、ext4が最適です。

4. NAS(ネットワークストレージ)
Linux系のNASでは、ext4が採用されることが多いです。

逆に、こんな場合はext4以外を検討:

  • WindowsやMacと共有するUSBメモリ → exFATを選択
  • 超大規模データベース → XFSやZFSも検討
  • スナップショット機能が必須 → BtrfsやZFS

ext4のフォーマット方法:実際に使ってみよう

ここからは実践編です。ディスクやパーティションをext4でフォーマットする方法を紹介します。

注意事項:
フォーマットすると、そのディスク/パーティション内のデータはすべて消去されます。必ず事前にバックアップを取ってください。

コマンドラインでフォーマットする方法

Linux上級者向けの方法ですが、最も確実な方法です。

手順:

  1. デバイス名を確認する
lsblk

または

sudo fdisk -l
  1. フォーマットを実行する
sudo mkfs.ext4 /dev/sdX1

※「sdX1」の部分は、実際のデバイス名に置き換えてください

  1. 完了を待つ
    進行状況が表示され、完了するとコマンドプロンプトに戻ります。

オプションを指定する:

ボリュームラベル(名前)を付けたい場合:

sudo mkfs.ext4 -L MyDisk /dev/sdX1

GUIツールでフォーマットする方法

コマンドラインが苦手な方は、GUIツールを使いましょう。

1. GParted(ジーパーテッド)を使う:

GPartedは、Linuxで広く使われているパーティション管理ツールです。

  • GPartedを起動する(多くのディストリビューションに標準でインストールされています)
  • 右上のドロップダウンメニューから対象のディスクを選択
  • フォーマットしたいパーティションを右クリック
  • 「フォーマット」→「ext4」を選択
  • 上部メニューの緑色のチェックマークをクリックして実行

2. ディスクユーティリティを使う(Ubuntu標準):

  • アプリケーションメニューから「ディスク」を起動
  • 左側から対象のディスクを選択
  • パーティションを選択し、歯車アイコンをクリック
  • 「パーティションをフォーマット」を選択
  • タイプで「Ext4」を選ぶ
  • 「フォーマット」ボタンをクリック

ext4のマウント:ディスクを使えるようにする

Linuxでは、フォーマットしたディスクを「マウント」することで初めて使えるようになります。

マウントとは、ディスクをLinuxのディレクトリツリーに接続することです。

手動でマウントする

基本的なマウントコマンド:

sudo mount /dev/sdX1 /mnt

これで「/mnt」ディレクトリから、そのディスクにアクセスできるようになります。

アンマウント(取り外し):

sudo umount /mnt

起動時に自動マウントする

毎回手動でマウントするのは面倒ですよね。起動時に自動マウントする設定を行いましょう。

手順:

  1. UUIDを確認する
sudo blkid /dev/sdX1

UUIDという固有のIDが表示されます。これをメモしておきます。

  1. /etc/fstabファイルを編集する
sudo nano /etc/fstab
  1. 以下の行を追加する
UUID=(先ほどのUUID) /mnt/mydisk ext4 defaults 0 2
  1. マウントポイントを作成する
sudo mkdir -p /mnt/mydisk
  1. 設定をテストする
sudo mount -a

エラーが出なければ成功です。次回起動時から自動的にマウントされます。


トラブルシューティング:ext4でよくある問題と解決法

ext4を使っていて困った時の対処法を紹介します。

1. ファイルシステムエラーが発生した

症状:
システムが起動しない、ディスクが読み込めない、エラーメッセージが表示される

解決方法:
fsckコマンドでファイルシステムをチェック・修復します。

sudo fsck /dev/sdX1

または、強制的にチェックする場合:

sudo fsck -f /dev/sdX1

重要な注意点:

  • 必ずアンマウント状態で実行してください
  • システムドライブの場合は、ライブUSBから起動して実行する必要があります

2. ディスク容量が足りなくなった

予約ブロックを減らす:

ext4は、デフォルトで全容量の約5%をroot用に予約しています。一般ユーザー用のディスクなら、この予約を減らせます。

sudo tune2fs -m 1 /dev/sdX1

これで予約を1%に減らせます。大容量ディスクでは、かなりの空き容量が増えますよ。

3. マウントできない

よくある原因と対処:

  • デバイス名が間違っている → lsblkで再確認
  • すでに他の場所にマウントされている → mount | grep sdX で確認
  • /etc/fstabの記述ミス → エントリを再確認、または削除して手動マウントを試す

4. パフォーマンスが低い

最適化のヒント:

  • noatimeオプションでマウントする(アクセス時刻の更新を無効化)
sudo mount -o noatime /dev/sdX1 /mnt
  • SSDの場合はdiscardオプションを追加
sudo mount -o noatime,discard /dev/sdX1 /mnt

ext4のメンテナンス:長く快適に使うために

定期的なメンテナンスで、ext4を長期間安全に使い続けましょう。

1. 定期的なファイルシステムチェック

多くのLinuxディストリビューションでは、一定回数の起動ごと、または一定期間ごとに自動的にfsckが実行されます。

手動で実行する場合:

sudo tune2fs -c 30 /dev/sdX1

(30回起動ごとにチェック)

sudo tune2fs -i 30d /dev/sdX1

(30日ごとにチェック)

2. バックアップは必須

どんなに信頼性の高いファイルシステムでも、故障やミスは起こり得ます。重要なデータは必ず別の場所にバックアップしましょう。

3. ディスクの健全性監視

ハードディスクの場合、S.M.A.R.T.情報を監視しましょう:

sudo smartctl -a /dev/sdX

異常値が出たら、早めにディスクを交換することをおすすめします。

4. 空き容量の確保

ディスクの空き容量が10%を切ると、パフォーマンスが低下する可能性があります。定期的に不要なファイルを削除しましょう。


よくある質問:ext4についてもっと知りたい

Q1. ext3からext4に変換できますか?

A. はい、可能です。ただし、安全のためバックアップを取った上で行ってください。

基本的な変換コマンド:

sudo tune2fs -O extents,uninit_bg,dir_index /dev/sdX1
sudo fsck -pf /dev/sdX1

Q2. WindowsからLinuxのext4パーティションを読めますか?

A. 標準では読めませんが、サードパーティ製のツール(Ext2Fsdなど)を使えば読み書きできます。ただし、動作は完全には保証されないので注意が必要です。

Q3. SSDでext4を使っても大丈夫?

A. はい、問題ありません。むしろext4はSSDとの相性も良好です。TRIMコマンドにも対応しているので、discardオプションを使えばSSDの寿命も延ばせます。

Q4. 暗号化はできますか?

A. ext4自体には暗号化機能はありませんが、LUKS(Linux Unified Key Setup)という技術を使って、ext4パーティション全体を暗号化できます。多くのLinuxディストリビューションのインストーラーが対応しています。

Q5. 最大何年使えますか?

A. ファイルシステム自体に使用期限はありません。ただし、物理的なストレージ(HDDやSSD)の寿命は3〜10年程度なので、定期的な交換とバックアップを心がけましょう。


まとめ:ext4はLinuxの頼れる相棒

ここまでext4について詳しく見てきました。最後に要点をまとめておきましょう。

ext4の特徴:

  • Linuxで最も広く使われている標準ファイルシステム
  • 安定性と信頼性が高く、10年以上の実績がある
  • 大容量対応、ジャーナリング、高速化など充実した機能
  • 互換性が良く、情報が豊富で困ったときも安心

こんな人におすすめ:

  • Linux初心者で、どのファイルシステムを選べばいいか迷っている人
  • 安定性を重視する人
  • 特殊な要件がなく、標準的な使い方をする人
  • サーバー構築や業務用途で使いたい人

注意点:

  • スナップショット機能が必要な場合は、BtrfsやZFSも検討する
  • 超大規模環境では、他の選択肢も比較検討する
  • フォーマットやパーティション操作は慎重に(データが消えます)
  • 重要なデータは必ずバックアップを取る

ext4は、地味かもしれませんが堅実で信頼できる、まさにLinuxの土台を支えるファイルシステムです。

特に理由がない限り、Linuxを使うならext4を選んでおけば間違いありません。安心して、快適なLinuxライフを楽しんでください!

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