「Copilotを使おうとしたら、『人間であることを確認します』というメッセージが表示された」「チェックボックスにチェックを入れて認証したのに、また同じ画面が出てくる」「何度繰り返しても先に進めない…」
こんな経験はありませんか?
この「Human Verification(人間確認)の無限ループ」は、2024年頃から多くのユーザーが報告している問題です。特にブラウザ版のMicrosoft Copilotで発生しやすく、一度ループにハマると何をしても抜け出せないように感じてしまいます。
この記事では、なぜこの問題が起きるのか、そしてどうすれば解決できるのかを、実際に効果があった方法を中心に分かりやすく解説していきます。
- 「人間であることを確認します」って何?
- 無限ループが起きる時の典型的な症状
- なぜこの問題が起きるのか?考えられる原因
- 【解決法1】ブラウザのキャッシュとクッキーを削除する
- 【解決法2】別のブラウザで試す
- 【解決法3】シークレットモード(プライベートブラウジング)で試す
- 【解決法4】ブラウザの拡張機能を無効にする
- 【解決法5】サードパーティのCookieを有効にする
- 【解決法6】VPNを一時的にオフにする
- 【解決法7】スマホで認証してからPCに戻る
- 【解決法8】ネットワークをリセットする(上級者向け)
- 【解決法9】新しいユーザーアカウントを作成する(Windows)
- 【解決法10】時間をおいて再度試す
- どうしても解決しない場合はフィードバックを送ろう
- 年齢確認のループについて
- まとめ:まずは簡単な方法から順番に試そう
「人間であることを確認します」って何?

そもそも人間確認(Human Verification)とは?
これは、ボット(自動プログラム)からのスパム攻撃を防ぐためのセキュリティ機能です。
AIチャットツールは、大量のリクエストを短時間で送りつけるボットに狙われやすいため、本当に人間が操作しているかを確認する仕組みが導入されています。
通常であれば、以下のような流れになります。
- Copilotにアクセスする
- 「人間であることを確認します」と表示される
- チェックボックスにチェックを入れる、または簡単なパズルを解く
- 認証が完了し、Copilotが使えるようになる
しかし、無限ループ問題では、この流れが繰り返され、いつまで経っても先に進めません。
無限ループが起きる時の典型的な症状
実際にこの問題を経験したユーザーからは、以下のような報告が寄せられています。
症状1:認証しても再び認証画面に戻る
チェックボックスにチェックを入れて「成功しました」と表示されるのに、数秒後にまた同じ画面が出てくる。
症状2:同じブラウザでは何度やっても改善しない
キャッシュやクッキーを削除しても、再ログイン後にまた認証画面が表示される。
症状3:別のブラウザでも同じ現象が起きる
ChromeからEdgeに変えても、同様に無限ループが続く。
症状4:スマホでは問題なく使える
PCでは認証ループが起きるのに、スマートフォンでは普通に使える。
症状5:シークレットモードだと使える場合もある
プライベートブラウジングモード(シークレットモード)では正常に動作することがある。
なぜこの問題が起きるのか?考えられる原因
この無限ループ問題の原因は、完全には特定されていませんが、以下のような要因が関係していると考えられています。
原因1:サーバー側のバグ
Microsoft側のシステムに不具合があり、認証情報が正しく保存・認識されない状態になっている可能性があります。
ユーザーが認証を完了しても、サーバー側で「まだ認証されていない」と誤って判断してしまうため、何度も認証を求めてくるのです。
原因2:セッション管理の問題
ログイン情報を保持するためのCookie(クッキー)やトークンの管理に問題があると、認証状態が維持されず、二重・三重に認証を要求される事態が起こります。
特に、複数のMicrosoftサービス(Teams、Outlook、Microsoft 365など)に同時にログインしている場合、セッション情報が競合することがあります。
原因3:ブラウザの設定
ブラウザのセキュリティ設定が厳しすぎると、サードパーティのCookie(第三者のクッキー)をブロックしてしまい、認証が正常に機能しません。
特に、Safariやプライベートブラウジングモードでは、デフォルトでサードパーティのCookieがブロックされているため、問題が起きやすくなります。
原因4:VPNや広告ブロッカーの影響
VPNを使っていると、IPアドレスが頻繁に変わるため、Copilot側が「不審なアクセス」と判断して認証を繰り返し求めることがあります。
また、広告ブロッカーや一部のブラウザ拡張機能が、認証に必要なスクリプトをブロックしてしまうケースもあります。
原因5:サーバーの負荷やメンテナンス
公式からのアナウンスがない場合でも、サーバーのアップデートやメンテナンスのタイミングで、一時的にセッションが切断されたり、認証情報が引き継がれなくなることがあります。
【解決法1】ブラウザのキャッシュとクッキーを削除する
なぜ効果があるの?
古いセッションデータが残っていると、新しい認証情報と衝突して問題が起きることがあります。一度クリアにすることで、新鮮な状態からやり直せます。
手順(Microsoft Edge、Google Chrome)
- 「Ctrl + Shift + Delete」キーを同時に押す
- 「閲覧履歴データの削除」画面が開く
- 期間は「すべて」を選ぶ
- 以下の項目にチェックを入れる
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「データを削除」をクリック
- ブラウザを完全に閉じて、再起動する
- Copilotに再度アクセスしてみる
注意点
クッキーを削除すると、他のサイトのログイン状態も解除されます。必要に応じて、再ログインする準備をしておきましょう。
【解決法2】別のブラウザで試す
なぜ効果があるの?
特定のブラウザだけで問題が起きている可能性があります。別のブラウザを試すことで、ブラウザ固有の設定や拡張機能が原因かどうかを切り分けられます。
実際に効果があったケース
- Safariで無限ループが起きていたユーザーがChromeに切り替えたら解決した
- Chromeで問題が起きていた人が、Microsoft Edgeに変えたら正常に動作した
試すべきブラウザ
- Microsoft Edge(Windowsに標準搭載)
- Google Chrome
- Firefox
- Safari(Macの場合)
手順
- 普段使っているブラウザとは別のブラウザをインストール
- 新しいブラウザでCopilotにアクセス
- Microsoftアカウントでログイン
- 認証画面が表示されたら、手順に従う
重要:別のブラウザで成功したら、そのまましばらく使い続けてみてください。元のブラウザに戻った時に、問題が解消されていることもあります。
【解決法3】シークレットモード(プライベートブラウジング)で試す

なぜ効果があるの?
シークレットモードでは、既存のキャッシュやクッキー、拡張機能が無効になります。そのため、これらが原因で起きている問題を回避できます。
手順
Google Chrome:
- 「Ctrl + Shift + N」キーを同時に押す(Macは「Command + Shift + N」)
- シークレットウィンドウが開く
Microsoft Edge:
- 「Ctrl + Shift + P」キーを同時に押す(Macは「Command + Shift + P」)
- InPrivateウィンドウが開く
Firefox:
- 「Ctrl + Shift + P」キーを同時に押す(Macは「Command + Shift + P」)
- プライベートウィンドウが開く
その後、Copilotにアクセスして、認証を試してみてください。
この方法の注意点
シークレットモードで問題が解決したら、通常モードでも使えるようにするため、キャッシュの削除や拡張機能の無効化を検討しましょう。
【解決法4】ブラウザの拡張機能を無効にする
なぜ効果があるの?
広告ブロッカーやセキュリティ拡張機能が、認証に必要なスクリプトをブロックしている可能性があります。
手順(Google Chrome)
- ブラウザの右上にある三点リーダー(…)をクリック
- 「拡張機能」→「拡張機能を管理」をクリック
- インストールされている拡張機能が一覧表示される
- 特に以下のような拡張機能を一時的にオフにする
- 広告ブロッカー(AdBlock、uBlock Originなど)
- セキュリティツール
- VPN拡張機能
- スクリプトブロッカー
- Copilotに再度アクセスして確認
確認後
問題が解決したら、どの拡張機能が原因だったかを特定するため、一つずつオンに戻していきます。
【解決法5】サードパーティのCookieを有効にする
なぜ必要?
Copilotのライセンスやセッションを管理するために、サードパーティのCookieが必要です。これがブロックされていると、認証が正常に機能しません。
手順(Microsoft Edge)
- ブラウザの右上にある「…」(三点リーダー)をクリック
- 「設定」をクリック
- 左側のメニューから「Cookieとサイトのアクセス許可」を選択
- 「Cookieとサイトデータの管理と削除」をクリック
- 「サードパーティのCookieをブロックする」がオフになっていることを確認
- オンになっていたら、オフに切り替える
手順(Google Chrome)
- 右上の「⋮」(縦三点リーダー)をクリック
- 「設定」をクリック
- 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「サードパーティのCookieをブロックする」がオフになっていることを確認
注意点
サードパーティのCookieを有効にすると、プライバシーのリスクが若干増えます。Copilot使用後は、必要に応じて再びオフにすることも検討してください。
【解決法6】VPNを一時的にオフにする
なぜ効果があるの?
VPNを使っていると、IPアドレスが頻繁に変わったり、特定の国からのアクセスとして認識されたりして、セキュリティチェックが厳しくなることがあります。
手順
- 使用中のVPNアプリを開く
- 「切断」または「オフ」にする
- ブラウザを再起動
- Copilotにアクセスして認証を試す
確認後
VPNをオフにして問題が解決した場合、VPNのサーバーを変更したり、別のVPNサービスを試すことで改善することもあります。
【解決法7】スマホで認証してからPCに戻る
なぜ効果があるの?
不思議なことに、スマートフォンで一度認証を完了させてから、PCに戻ると正常に使えるようになるケースが報告されています。
これは、スマホでの認証がサーバー側のセッション状態をリセットしてくれるためと考えられます。
手順
- スマートフォンでMicrosoft Copilotアプリをインストール(または、ブラウザでアクセス)
- 同じMicrosoftアカウントでログイン
- 「人間であることを確認します」が表示されたら、認証を完了させる
- スマホでCopilotが正常に動作することを確認
- その後、PCに戻ってCopilotにアクセスしてみる
実際の報告
「スマホで認証したら、PCでもループが止まった」という報告が複数あります。一時的な対処法ですが、試してみる価値はあります。
【解決法8】ネットワークをリセットする(上級者向け)
なぜ効果があるの?
ネットワーク設定に問題がある場合、DNSキャッシュやIPアドレスの競合が原因で、認証が正常に機能しないことがあります。
手順(Windows)
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「Windows PowerShell(管理者)」または「ターミナル(管理者)」をクリック
- 以下のコマンドを一つずつ入力してEnterキーを押す
ipconfig /flushdns
ipconfig /release
ipconfig /renew
netsh winsock reset
netsh int ip reset
- すべてのコマンドを実行したら、PCを再起動する
- Copilotに再度アクセスしてみる
注意点
この方法は、ネットワーク設定を初期化するため、Wi-Fiのパスワードを再入力する必要がある場合があります。
【解決法9】新しいユーザーアカウントを作成する(Windows)

なぜ効果があるの?
現在使用しているWindowsユーザーアカウントに何らかの問題がある場合、新しいアカウントで試すことで解決することがあります。
手順
- 「設定」を開く
- 「アカウント」→「家族とその他のユーザー」をクリック
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」をクリック
- 画面の指示に従って、新しいアカウントを作成
- 新しいアカウントに管理者権限を付与
- PCからログアウトして、新しいアカウントでログイン
- Copilotにアクセスして確認
この方法が有効なケース
「会社のPCでは問題が起きるが、自宅のPCでは正常に動作する」といった場合、ユーザーアカウント固有の設定が原因の可能性があります。
【解決法10】時間をおいて再度試す
なぜ効果があるの?
この問題は、Microsoft側のサーバーの一時的な不具合が原因であることも多いです。
特に、同じ時期に多数のユーザーから同様の報告がある場合、サーバー側の問題である可能性が高いです。
確認方法
Twitterで検索する:
「Copilot 人間確認」「Copilot human verification」などで検索すると、同じ問題を抱えている人の投稿が見つかることがあります。
Microsoftのサービス状態を確認:
https://status.azure.microsoft.com/ja-jp/status
対処法
- 数時間〜1日待ってから再度試す
- その間は、スマートフォン版やCopilotアプリを使う
どうしても解決しない場合はフィードバックを送ろう
すべての方法を試しても解決しない場合は、Microsoftにフィードバックを送ることをおすすめします。
フィードバックの送り方
1. Feedback Hubアプリから(Windows)
- Windowsキー + Fを押す
- Feedback Hubが開く
- 「フィードバックの追加」をクリック
- 問題の詳細を記入
- スクリーンショットを添付すると、より詳しく調査してもらえる
2. Copilotの画面から
認証画面に「フィードバックを送信」というリンクがある場合は、そこから直接報告できます。
記入する内容
- いつから問題が起きているか
- どのブラウザで起きているか
- 試した解決方法
- エラーメッセージのスクリーンショット
年齢確認のループについて
一部のユーザーからは、「年齢確認」を求められ、それがループするという報告もあります。
年齢確認が求められる理由
Copilotの一部機能は、18歳以上でないと使用できません。特に、個人アカウントでログインしている場合に表示されることがあります。
解決方法
1. 組織アカウント(会社や学校のアカウント)でログインする
Microsoft 365やOffice 365のアカウントを持っている場合、そちらでログインすると年齢確認が不要になることがあります。
2. Microsoftアカウントの生年月日を確認する
- https://account.microsoft.com にアクセス
- 「あなたの情報」をクリック
- 生年月日が正しく登録されているか確認
- 18歳以上になっているか確認
3. 別のアカウントで試す
別のMicrosoftアカウントを作成して、ログインしてみる方法もあります。
まとめ:まずは簡単な方法から順番に試そう
Copilotの「人間であることを確認します」無限ループ問題、いかがでしたか?
この問題は非常に厄介ですが、多くの場合、以下の方法で解決できます。
特に効果が高い方法:
- 別のブラウザで試す(EdgeからChrome、またはその逆)
- ブラウザのキャッシュとクッキーを削除
- シークレットモードで試す
- ブラウザの拡張機能を無効にする(特に広告ブロッカー)
- サードパーティのCookieを有効にする
- VPNをオフにする
- スマホで認証してからPCに戻る
試す順番:
- まずは簡単な方法(別のブラウザ、シークレットモード)
- ダメならブラウザの設定を見直す(キャッシュ削除、拡張機能オフ)
- それでもダメならネットワーク関連(VPNオフ、ネットワークリセット)
- 最終手段は時間をおいて再度試す
多くのユーザーが、別のブラウザに変えるだけで解決しています。まずはこの方法から試してみてください。
また、この問題はMicrosoft側のサーバーの不具合である可能性も高いため、数日待つだけで自然に解決することもあります。焦らず、できる対処法を順番に試していきましょう!


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