Microsoft Edgeのグループポリシーとは?企業で一括管理する方法を徹底解説

プログラミング・IT

会社で100台、200台のパソコンを管理している場合、すべてのパソコンでMicrosoft Edgeの設定を統一するのは大変な作業ですよね。

「このサイトはブロックしたい」「特定の拡張機能だけ許可したい」「ホームページを会社のポータルに統一したい」…

こうした設定を1台ずつ手作業で行うのは、時間もかかるし、設定ミスも起こりやすいです。

そんなときに役立つのが「グループポリシー」です。Windows Server と Active Directory を使って、組織内のすべてのパソコンのEdge設定を一元管理できる仕組みなんですよ。

この記事では、グループポリシーの基本から、実際の設定方法、よく使うポリシーまで、IT管理者向けにわかりやすく解説していきます。

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  1. グループポリシーとは何か
    1. Windows の一元管理機能
    2. Active Directory との連携
    3. ドメイン環境が必要
  2. なぜEdgeにグループポリシーが必要なのか
    1. セキュリティの統一
    2. 業務効率の向上
    3. サポートコストの削減
    4. コンプライアンスへの対応
  3. ADMXテンプレートのインストール
    1. ADMXテンプレートとは
    2. テンプレートのダウンロード
    3. ドメインコントローラーへのインストール
    4. ローカルPCへのインストール(テスト用)
  4. グループポリシー管理コンソールの使い方
    1. GPMCの起動
    2. 新しいGPOの作成
    3. GPOの編集
    4. ポリシーの適用範囲を設定
  5. よく使われるポリシー設定
    1. ホームページとスタートページの設定
    2. 特定のサイトをブロック
    3. 特定のサイトを許可(ホワイトリスト)
    4. 拡張機能の管理
    5. パスワードマネージャーの設定
    6. InPrivate ブラウズの無効化
    7. ダウンロードの制限
    8. 印刷の制御
    9. 自動更新の管理
  6. 実践的な設定例
    1. 営業部門向けの設定
    2. 開発部門向けの設定
    3. 管理部門向けの設定
  7. トラブルシューティング
    1. ポリシーが適用されない
    2. 設定が反映されない
    3. ポリシーの確認方法
    4. ポリシーのテスト
  8. レジストリとの関係
    1. レジストリキーの場所
    2. レジストリで直接設定
    3. Intune(MDM)との使い分け
  9. セキュリティのベストプラクティス
    1. 最小権限の原則
    2. 定期的な見直し
    3. 監査ログの確認
    4. ドキュメント化
  10. よくある質問
  11. まとめ:グループポリシーで効率的なEdge管理を

グループポリシーとは何か

Windows の一元管理機能

グループポリシーは、Windows の設定を一括で管理するための仕組みです。

基本的な仕組み:

  • サーバー側でポリシー(設定ルール)を作成
  • クライアントパソコンが自動的にポリシーを受け取る
  • 設定が自動的に適用される
  • ユーザーは設定を変更できない(ロック)

学校の校則のようなもので、管理者が決めたルールをすべての端末に適用するイメージですね。

Active Directory との連携

グループポリシーは、Active Directory(AD)と連携して動作します。

Active Directory とは:
ユーザーやコンピューターを一元管理するディレクトリサービス

連携の仕組み:

  1. ADでコンピューターやユーザーをグループ化
  2. グループごとにポリシーを設定
  3. ログイン時や定期的にポリシーが適用される

「営業部には厳しい制限」「開発部には自由度を高く」といった柔軟な管理ができます。

ドメイン環境が必要

グループポリシーを使うには、Active Directory ドメイン環境が必要です。

必要な環境:

  • Windows Server(Active Directory Domain Services)
  • クライアントパソコンがドメインに参加
  • ネットワーク接続

個人のパソコンや小規模オフィスでは、別の方法(レジストリ直接編集など)を使います。

なぜEdgeにグループポリシーが必要なのか

セキュリティの統一

会社の情報を守るため、統一したセキュリティ設定が必要です。

グループポリシーでできること:

  • 危険なサイトへのアクセスをブロック
  • ダウンロードを制限
  • プライベートブラウズ(InPrivate)を無効化
  • パスワード保存を強制
  • 外部への情報漏洩を防止

個々のユーザーが勝手に設定を変更できないようにロックします。

業務効率の向上

統一された環境で作業効率が上がります。

活用例:

  • 全社員のホームページを社内ポータルに設定
  • よく使う業務サイトをブックマークに自動追加
  • 不要な機能を非表示にして操作をシンプル化
  • 特定の業務アプリに必要な拡張機能を自動インストール

「設定方法がわからない」というヘルプデスクへの問い合わせも減ります。

サポートコストの削減

管理者の負担を大幅に軽減できます。

メリット:

  • 一度設定すれば全パソコンに自動適用
  • 設定ミスが起こりにくい
  • 新しいパソコンにも自動的に設定される
  • 設定変更も一括で可能

1000台のパソコンでも、サーバー側の設定を変えるだけで一斉に変更できます。

コンプライアンスへの対応

法規制や社内規定に準拠するため、確実な設定管理が必要です。

対応できる要件:

  • 個人情報保護法
  • マイナンバー取り扱いガイドライン
  • 社内セキュリティポリシー
  • 業界ごとの規制(金融、医療など)

監査の際にも、設定が統一されていることを証明できます。

ADMXテンプレートのインストール

ADMXテンプレートとは

グループポリシーで設定できる項目を定義したファイルです。

ファイルの種類:

  • ADMX:ポリシー定義ファイル(XML形式)
  • ADML:言語ファイル(日本語表示用)

MicrosoftがEdge用のテンプレートを公式に提供しています。

テンプレートのダウンロード

Microsoft公式サイトから入手します。

ダウンロード先:
Microsoft Edge for Business のページ
https://www.microsoft.com/edge/business/download

手順:

  1. 上記URLにアクセス
  2. 「ポリシーファイル」セクションを探す
  3. 「Windows用ADMXファイル」をダウンロード
  4. ZIPファイルを解凍

定期的に更新されるので、最新版を使いましょう。

ドメインコントローラーへのインストール

セントラルストアにテンプレートを配置します。

手順:

  1. ドメインコントローラーにログイン
  2. 以下のフォルダを開く:
   \\ドメイン名\SYSVOL\ドメイン名\Policies\PolicyDefinitions
  1. ダウンロードしたファイルから以下をコピー:
  • msedge.admx → PolicyDefinitionsフォルダ
  • msedgeupdate.admx → PolicyDefinitionsフォルダ
  1. 日本語ファイルをコピー:
  • ja-JP フォルダ内の .adml ファイル → PolicyDefinitions\ja-JP フォルダ

セントラルストアのメリット:

  • すべてのドメインコントローラーで共有
  • 管理者がどこからでも編集可能
  • 設定の一貫性が保たれる

ローカルPCへのインストール(テスト用)

本番環境に適用する前にテストする場合です。

手順:

  1. ローカルPCの以下のフォルダを開く:
   C:\Windows\PolicyDefinitions
  1. 同じようにファイルをコピー
  2. gpedit.msc(ローカルグループポリシーエディター)で確認

ドメイン参加していないPCでもテストできます。

グループポリシー管理コンソールの使い方

GPMCの起動

Group Policy Management Console(GPMC)を開きます。

起動方法:

  1. サーバーマネージャーから「ツール」→「グループポリシーの管理」
  2. または、「gpmc.msc」を実行

ドメインコントローラーまたは管理用PCから操作します。

新しいGPOの作成

Edge用のポリシーオブジェクトを作成します。

手順:

  1. GPMCで対象のドメインまたはOUを選択
  2. 右クリック→「このドメインにGPOを作成し、このコンテナーにリンクする」
  3. 名前を入力(例:「Microsoft Edge Settings」)
  4. 「OK」をクリック

OU(組織単位)とは:
Active Directory内でユーザーやコンピューターをグループ化する単位

GPOの編集

作成したGPOを開いて設定します。

手順:

  1. 作成したGPOを右クリック
  2. 「編集」を選択
  3. グループポリシー管理エディターが開く

設定の場所:

  • コンピューターの構成 → ポリシー → 管理用テンプレート → Microsoft Edge
  • ユーザーの構成 → ポリシー → 管理用テンプレート → Microsoft Edge

コンピューター構成は端末全体、ユーザー構成は個々のユーザーに適用されます。

ポリシーの適用範囲を設定

どのユーザー/コンピューターに適用するか設定します。

設定方法:

  1. GPOを選択
  2. 「スコープ」タブを確認
  3. 「リンク先」で適用先を確認
  4. 「セキュリティフィルタリング」で特定のグループに限定

営業部のOUにリンクすれば、営業部だけに適用されます。

よく使われるポリシー設定

ホームページとスタートページの設定

全社員のブラウザ起動時のページを統一します。

ポリシー名:
「起動時に開くページの設定」

設定場所:
Microsoft Edge → スタートアップ、ホームページ、新しいタブページ

設定方法:

  1. 「起動時に開くページの設定」を「有効」にする
  2. オプションで「特定のページを開く」を選択
  3. URLを入力(例:https://portal.company.com)

起動時に必ず社内ポータルが開きます。

特定のサイトをブロック

業務に関係ないサイトへのアクセスを制限します。

ポリシー名:
「URL のアクセスをブロックする」

設定方法:

  1. 「URL のアクセスをブロックする」を「有効」にする
  2. 「表示」をクリック
  3. ブロックしたいURLを入力
  • 例:*.facebook.com(Facebook全体)
  • 例:https://www.youtube.com(YouTube)
  • 例:*shopping*(URL内に”shopping”を含むサイト)

ワイルドカード(*)が使えます。

特定のサイトを許可(ホワイトリスト)

ブロックリストの例外を設定します。

ポリシー名:
「URL のアクセスを許可する」

使い方:

  1. 「URL のアクセスをブロックする」で全サイトをブロック(*
  2. 「URL のアクセスを許可する」で業務サイトを許可
  3. 許可URLリストに必要なサイトを追加

最も厳格なセキュリティ設定です。

拡張機能の管理

特定の拡張機能のみを許可します。

ポリシー名:

  • 「拡張機能のインストールを制御する」
  • 「インストールを強制する拡張機能を構成する」
  • 「サイレント インストールされる拡張機能を構成する」

設定例:

すべての拡張機能をブロック:

  1. 「拡張機能のインストールを制御する」を「有効」
  2. 「すべてブロック」を選択

特定の拡張機能を許可:

  1. 「拡張機能のインストールを許可する」で拡張機能IDを指定
  2. Chrome Web StoreのURLから取得

業務用拡張機能を自動インストール:

  1. 「インストールを強制する拡張機能を構成する」を「有効」
  2. 拡張機能IDとインストールURLを追加

パスワードマネージャーの設定

パスワードの保存を制御します。

ポリシー名:
「パスワード マネージャーを有効にする」

設定オプション:

  • 有効:パスワード保存を許可
  • 無効:パスワード保存を禁止
  • 未構成:ユーザーが選択

セキュリティポリシーに応じて設定します。

InPrivate ブラウズの無効化

プライベートモードを禁止します。

ポリシー名:
「InPrivate ブラウズを使用可能にする」

設定方法:

  1. 「InPrivate ブラウズを使用可能にする」を「無効」にする

履歴が残らないモードを防いで、監査証跡を確保できます。

ダウンロードの制限

ファイルダウンロードを制御します。

ポリシー名:
「ダウンロード ディレクトリを設定する」

設定方法:

  1. ダウンロード先を固定のフォルダに設定
  2. ユーザーが変更できないようにロック

追加ポリシー:

  • 「特定の種類のファイルのダウンロードをブロック」
  • 例:.exe、.zip などの実行ファイル

印刷の制御

印刷機能を制限します。

ポリシー名:
「印刷を有効にする」

設定方法:

  • 無効にすると、すべてのページで印刷機能が使えなくなる

機密情報の印刷を防ぐために使います。

自動更新の管理

Edgeの更新を制御します。

ポリシー名:
「Microsoft Edge Update のポリシー設定」

設定オプション:

  • 自動更新を有効
  • 自動更新を無効
  • 更新のみ許可(インストールは管理者が実行)

本番環境では、検証後に計画的に更新するのが一般的です。

実践的な設定例

営業部門向けの設定

外出が多く、セキュリティリスクが高い部門です。

推奨ポリシー:

  1. ホームページを社内ポータルに設定
  2. SNSや動画サイトをブロック
  3. ダウンロードを制限
  4. パスワードマネージャーを強制有効化
  5. InPrivateブラウズを無効化
  6. 自動ログイン機能を無効化

外部からの攻撃リスクを最小化します。

開発部門向けの設定

柔軟性が必要な部門です。

推奨ポリシー:

  1. 技術系サイトは制限なし
  2. 必要な開発用拡張機能を自動インストール
  3. ダウンロード先を自由に選択可能
  4. キャッシュサイズを大きく設定
  5. DevTools(開発者ツール)を許可

開発効率を優先しつつ、最低限のセキュリティを確保します。

管理部門向けの設定

内部統制が重要な部門です。

推奨ポリシー:

  1. アクセスできるサイトをホワイトリスト化
  2. すべての拡張機能をブロック
  3. 印刷履歴を記録
  4. ダウンロードを禁止
  5. コピー&ペーストを制限(可能な範囲で)

厳格な情報管理を実施します。

トラブルシューティング

ポリシーが適用されない

よくある問題です。

確認ポイント:

1. GPOがリンクされているか確認

  • GPMCでリンクの状態を確認
  • リンクが無効になっていないか

2. ポリシーの適用順序を確認

  • ローカル → サイト → ドメイン → OU の順に適用
  • 後から適用されたポリシーが優先

3. セキュリティフィルタリングを確認

  • 対象のユーザー/コンピューターが含まれているか
  • 「認証されたユーザー」が除外されていないか

4. 強制的にポリシーを更新
クライアントPCで以下のコマンドを実行:

gpupdate /force

設定が反映されない

ポリシーは適用されているのに、設定が反映されない場合です。

原因1:キャッシュが残っている

  • Edgeを完全に再起動
  • パソコンを再起動

原因2:ユーザー設定が優先されている

  • コンピューターの構成とユーザーの構成の両方を確認
  • 競合している設定がないか確認

原因3:レジストリが直接編集されている

  • レジストリエディタで確認
  • HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge
  • HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge

ポリシーの確認方法

実際にどのポリシーが適用されているか確認します。

Edge の内部ページで確認:

  1. Edgeで edge://policy/ を開く
  2. 適用されているすべてのポリシーが表示される
  3. 値や状態を確認

コマンドで確認:

gpresult /h gpresult.html

適用されているGPOの一覧がHTML形式で出力されます。

ポリシーのテスト

本番環境に適用する前に必ずテストしましょう。

テスト手順:

  1. テスト用のOUを作成
  2. テスト用のコンピューターを配置
  3. GPOをテストOUにリンク
  4. テストPCでポリシーを更新(gpupdate /force)
  5. 動作を確認
  6. 問題なければ本番OUに適用

レジストリとの関係

レジストリキーの場所

グループポリシーは、最終的にレジストリに書き込まれます。

レジストリの場所:

コンピューターの構成:

HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge

ユーザーの構成:

HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge

レジストリで直接設定

ドメイン環境がない場合の代替手段です。

手順:

  1. レジストリエディタ(regedit)を起動
  2. 上記のキーに移動
  3. 新しい値を作成
  4. ポリシー名と同じ名前で値を設定

注意点:

  • 管理が煩雑
  • 設定ミスのリスク
  • 大規模展開には不向き

少数のPCなら選択肢になります。

Intune(MDM)との使い分け

モバイルデバイス管理も選択肢です。

グループポリシー:

  • オンプレミスのドメイン環境
  • 詳細な設定が可能
  • Windows Serverが必要

Microsoft Intune:

  • クラウドベースの管理
  • リモートワークに適している
  • Azure ADが必要

最近は、Intuneとグループポリシーを併用する企業も増えています。

セキュリティのベストプラクティス

最小権限の原則

必要最小限の機能だけを許可しましょう。

推奨アプローチ:

  1. まずすべてをブロック
  2. 業務に必要なものだけ許可
  3. 定期的に見直し

「念のため」で開けておくと、セキュリティホールになります。

定期的な見直し

ポリシーは定期的に更新しましょう。

見直しのタイミング:

  • 四半期ごと
  • 組織変更時
  • セキュリティインシデント発生時
  • 新しい脅威の出現時

使われていない古いポリシーは削除します。

監査ログの確認

ポリシーの変更履歴を記録しましょう。

監査すべき項目:

  • GPOの作成・変更・削除
  • 設定値の変更
  • 適用範囲の変更

コンプライアンス対応にも必要です。

ドキュメント化

設定内容を文書化しておきましょう。

記録すべき内容:

  • どのGPOに何を設定したか
  • 設定の目的と理由
  • 適用対象
  • 変更履歴

担当者が変わっても、継続的に管理できます。

よくある質問

Q:グループポリシーとIntuneの違いは何ですか?

グループポリシーはオンプレミスのActive Directory環境で使う伝統的な管理方法です。Intuneはクラウドベースのモバイルデバイス管理(MDM)で、リモートワークやモバイルデバイスの管理に適しています。オンプレミスの大規模環境ならグループポリシー、クラウド中心やリモートワークが多い環境ならIntuneが向いています。

Q:ドメインに参加していないPCでは使えませんか?

はい、グループポリシーはドメイン環境が必要です。ドメイン参加していないPCでは、レジストリを直接編集するか、ローカルグループポリシーエディター(gpedit.msc)を使います。ただし、1台ずつ設定する必要があるため、大規模展開には不向きです。

Q:ユーザーが設定を変更できないようにするには?

グループポリシーで設定された項目は、自動的にロックされます。ユーザーがEdgeの設定画面を開いても、該当項目はグレーアウトして変更できなくなります。「組織によって管理されています」というメッセージが表示されます。

Q:ポリシーの適用にどのくらい時間がかかりますか?

通常、クライアントPCは90〜120分ごとにポリシーを自動更新します。すぐに適用したい場合は、クライアントPCで gpupdate /force コマンドを実行してください。ログオン時にも自動的に適用されます。

Q:間違ったポリシーを適用してしまいました。元に戻せますか?

はい、戻せます。問題のあるポリシー設定を「未構成」に戻すか、GPO自体を無効化またはリンク解除してください。その後、クライアントPCで gpupdate /force を実行すれば、設定が元に戻ります。重大な問題がある場合は、GPOを削除することもできます。

Q:Edge以外のブラウザもグループポリシーで管理できますか?

はい、できます。Google Chromeにも公式のADMXテンプレートがあり、同様にグループポリシーで管理できます。FirefoxもADMXテンプレートを提供しています。ただし、各ブラウザごとに別々のテンプレートとポリシーが必要です。

まとめ:グループポリシーで効率的なEdge管理を

Microsoft Edgeのグループポリシーは、企業で多数のパソコンを管理する際に欠かせないツールです。

この記事のポイント:

  • グループポリシーは設定を一元管理する仕組み
  • Active Directory ドメイン環境が必要
  • ADMXテンプレートをインストールして使用
  • セキュリティ、効率化、コンプライアンスに貢献
  • 部門ごとに異なるポリシーを適用可能
  • 定期的な見直しとテストが重要

効果的な運用のポイント:

  1. まず小規模でテストする
  2. 最小権限の原則を守る
  3. 部門ごとに適切なポリシーを設定
  4. 定期的に見直す
  5. ドキュメント化する
  6. ユーザーへの周知も忘れずに

グループポリシーは強力なツールですが、適切に運用しないと逆効果になることもあります。まずは基本的なポリシーから始めて、徐々に拡張していくのがおすすめです。

ユーザーの業務効率を妨げず、セキュリティも確保する、そんなバランスの取れたポリシー設定を目指しましょう。組織の安全と効率を両立させるために、グループポリシーを賢く活用してくださいね!

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