森の中で、突然石が飛んできたらどうしますか?
そして、投げた犯人を見つけたと思ったら、目の前でフッと姿を消してしまったら……?
アメリカ・オハイオ州では、こんな不思議な体験をした親子がいるんです。
その正体は、草で寝床を作る謎の獣人「グラスマン」。
この記事では、テレポーテーション能力を持つとされる奇妙なUMA「グラスマン」について詳しくご紹介します。
概要

グラスマンは、アメリカ・オハイオ州を中心に目撃されている獣人型のUMA(未確認動物)です。
1980年代から目撃報告が続いており、その名前は英語の「grass(草)」に由来しています。
なぜ「草」なのかというと、この生物が草や木の枝を束ねて寝床(ねぐら)を作って生活していることが確認されているからなんですね。
オハイオ州やペンシルベニア州など、UFOの目撃が多い地域で出現することから、「エイリアン・アニマル(宇宙由来の生物)」ではないかという説も提唱されています。
ビッグフットなど他の獣人系UMAとも比較されますが、グラスマン独自の特徴もいくつか確認されているんです。
姿・見た目
グラスマンの外見は、典型的な「獣人」のイメージに近いものです。
グラスマンの身体的特徴
- 体長:2~3メートル(人間の約1.5~2倍)
- 体毛:全身が毛で覆われている
- 体臭:非常に強い悪臭を放つ
- 足跡:3本指(一般的な霊長類は5本指)
- 鳴き声:キーキーという甲高い不快な声
見た目で特に注目すべきは足跡の指の数なんです。
普通、猿や類人猿などの霊長類は足の指が5本ありますよね。
でも、グラスマンの足跡は3本しかないことが確認されています。
このことから、グラスマンをビッグフットなど他の獣人UMAと同じ生物とする説には疑問が投げかけられているんです。
特徴
グラスマンには、他の獣人UMAにはない驚くべき特徴があります。
高い知能
グラスマンの最大の特徴は、非常に高い知能を持っていると考えられている点です。
その根拠は、草や木の枝を使って寝床を組み立てるという行動にあります。
実際に調査隊が発見した寝床は、キャンプで使うテントくらいの大きさがあったそうです。
単なる野生動物ではなく、計画的に住処を作る能力があるということは、相当な知能の持ち主である証拠なんですね。
テレポーテーション能力
さらに驚くべきことに、グラスマンには瞬間移動(テレポーテーション)能力があるという報告もあります。
目撃者の目の前で、まるで煙のように「フッ」と姿を消してしまうというんです。
この不思議な能力が、グラスマンを単なる未知の動物ではなく、超常現象的な存在として特別なものにしています。
凶暴な性格
性格面では、かなり攻撃的なことが分かっています。
主な攻撃的行動
- 人間に向かって石や岩を投げつける
- 犬やシカなどの動物を殺す
- 甲高い不快な鳴き声で威嚇する
ただし、人間を直接襲ったという報告はなく、石を投げるのは警告や縄張り意識の表れかもしれません。
集団行動
満月の夜に特に活発になるとされ、実際の調査では興味深い事実が判明しました。
赤外線探知機を使った調査で、森の中に約10体もの生物が確認されたんです。
これは、グラスマンが単独ではなく集団で生活している可能性を示しています。
伝承

グラスマンの目撃談で最も有名なのが、アーキンス親子の体験です。
アーキンス親子の遭遇事件(1980年)
ティムの最初の遭遇
1980年のある日、息子のティム・アーキンスがひとりでオハイオ州の森林地帯を訪れていたときのことでした。
突然、遠くからティムに向かって石が飛んできたんです。
何者かに狙われていると感じたティムは、すぐに父親のディル・アーキンスに報告しました。
父子での再調査
報告を受けたディルは息子と一緒に現場へ向かいました。
すると、またしても岩が投げつけられてきたんです。
ふたりが投げてきた方向を見ると、そこには全身毛むくじゃらの巨大な生物が立っていました。
驚愕の瞬間移動
ディルとティムがグラスマンに近づこうとしたその瞬間、信じられないことが起こりました。
目の前にいたグラスマンが、突然フッと姿を消してしまったんです。
まるで最初からそこにいなかったかのように、跡形もなく消え去ってしまったといいます。
研究グループによる調査(1995年)
アーキンス親子の証言を聞いたオハイオ・ビッグフット研究グループは、本格的な調査に乗り出しました。
調査メンバーのジョージ・クラピンソンとジョディ・クックは、1995年に目撃現場となった森林地帯へ向かいます。
そして、彼らは重要な証拠を発見したんです。
発見された物的証拠
- 木の枝や雑草が重ねられた構造物
- 明らかに人工的(生物的)に組まれた寝床
- キャンプ用テントほどの大きさ
この発見によって、グラスマンが実際に寝床を作って生活しているという証言の信憑性が高まりました。
満月の夜の調査
グラスマンが満月の夜に出没するという情報をもとに、別の調査隊が夜間調査を実施しました。
調査結果
- 体長約3メートルのグラスマンを目撃
- 赤外線探知機で約10体の生物反応を検出
- 集団で行動している可能性が判明
この調査により、グラスマンは単独ではなく、家族や群れを作って生活しているのではないかと考えられるようになりました。
起源

グラスマンの正体については、いくつかの説が提唱されています。
エイリアン・アニマル説
最も興味深いのが「エイリアン・アニマル説」です。
この説が有力視される理由
- グラスマンの出現地域とUFO目撃多発地域が一致
- オハイオ州とペンシルベニア州はUFO目撃が非常に多い
- テレポーテーション能力という超常的な特徴
- 通常の生物にはない3本指の足跡
地球外からやってきた生物、あるいは宇宙人が連れてきた生物ではないかという考え方なんですね。
新種の霊長類説
もう一つの有力な説が「新種の霊長類説」です。
これは、まだ人類に発見されていない霊長類の一種ではないかという考え方。
ただし、この説には大きな問題点があります。
足跡の指の数
一般的な霊長類は足の指が5本ですが、グラスマンは3本しかありません。
この点で、通常の霊長類とは異なる何か別の生物である可能性が高いんです。
ビッグフットとの関係
グラスマンとビッグフットを同じ生物だとする説もあります。
両者の共通点
- 大型の獣人型UMA
- 全身が毛で覆われている
- 北米で目撃されている
- 悪臭を放つ
しかし、足跡の指の数の違いや、グラスマン特有のテレポーテーション能力などから、別の生物である可能性が高いと考えられています。
現在のところ、グラスマンの正体は完全には解明されておらず、今後の調査研究が待たれる状況です。
まとめ
グラスマンは、アメリカ・オハイオ州に現れる謎多き獣人型UMAです。
重要なポイント
- 草で寝床を作る高い知能を持つ獣人
- 体長2~3メートル、全身毛むくじゃらで強い体臭
- 目の前で姿を消すテレポーテーション能力
- 石を投げつける攻撃的な性格
- 足跡は通常の霊長類と異なる3本指
- UFO多発地域での目撃が多い
- 集団で行動している可能性
- エイリアン・アニマル説と新種の霊長類説がある
草で家を作り、石を投げ、そして瞬間移動する――グラスマンは、私たちの常識を超えた不思議な存在なんですね。もしオハイオ州の森を訪れることがあったら、満月の夜は特に注意が必要かもしれません。


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