Copilotを使っている最中、突然「再接続しようとしています…」というメッセージが表示されて、作業が止まってしまった経験はありませんか？
急いで資料を作成している時や、大事な調べ物をしている時にこのエラーが出ると、本当に困りますよね。
でも安心してください。このエラーは多くの場合、簡単な操作で解決できます。この記事では、Copilotの再接続エラーが起きる原因と、実際に効果のある対処法を分かりやすく解説していきます。
「再接続しようとしています」エラーとは？
「再接続しようとしています」というメッセージは、CopilotとMicrosoftのサーバーとの通信が一時的に切れてしまった時に表示されます。
Copilotは、インターネットを通じてサーバーと常に情報をやり取りしながら動作しているため、この接続が途切れると機能が使えなくなってしまうんです。
エラーが表示される場面の例
- ブラウザ版Copilotでチャットをしている時
- Microsoft EdgeのサイドバーでCopilotを使っている時
- Windows 11の統合Copilotを開いた時
- Microsoft 365のアプリ（Word、Excelなど）でCopilotを使っている時
このエラーは、多くのユーザーが経験する一般的な問題です。正しい対処法を知っていれば、ほとんどの場合すぐに解決できますよ。
エラーが起きる主な原因
Copilotの再接続エラーが発生する原因はいくつかあります。それぞれの原因を理解しておくと、適切な対処法を選びやすくなります。
1. ネットワーク接続の問題
Wi-Fi接続が不安定になっていると、サーバーとの通信が途切れてしまいます。また、VPN（仮想プライベートネットワーク）を使用している場合も、通信に干渉することがあるんです。
VPNとは、インターネット上の通信を暗号化して安全にする技術のこと。企業や学校のネットワークでよく使われています。
2. ブラウザのキャッシュとCookieの問題
キャッシュとは、ウェブサイトのデータを一時的に保存しておく機能です。またCookieは、ウェブサイトがユーザー情報を記録する小さなファイルのこと。
これらのデータが古くなったり壊れたりすると、Copilotが正常に動作しなくなることがあります。
3. ブラウザのバージョンが古い
使っているブラウザが古いバージョンのままだと、Copilotの最新機能に対応できず、接続エラーが発生することがあるんです。
4. ブラウザの拡張機能の干渉
ブラウザに追加した拡張機能（便利な機能を追加するプログラム）が、Copilotの動作を邪魔してしまう場合があります。
特に広告ブロッカーやセキュリティ関連の拡張機能は、Copilotとの通信をブロックしてしまうことがあるんです。
5. サーバーの一時的な混雑
Microsoft側のサーバーが混雑している時や、メンテナンス作業中の場合も、一時的に接続できなくなることがあります。
6. トラッキング防止設定
ブラウザのトラッキング防止機能（ウェブサイトによる追跡を防ぐ機能）が「厳格」に設定されていると、必要な通信までブロックされてしまう可能性があります。
7. アカウント認証の問題
Microsoftアカウントへのログイン情報に問題があったり、複数のアカウントを使っていて間違ったアカウントでログインしていると、エラーが発生します。
今すぐ試せる5つの解決方法
それでは、実際にエラーを解決する方法を順番に見ていきましょう。簡単なものから順に試していくことをおすすめします。
【方法1】Microsoft Edgeブラウザを使う
CopilotはMicrosoft製品なので、Microsoft Edgeブラウザとの相性が最も良いんです。
ChromeやSafari、Firefoxで問題が発生している場合は、Edgeに切り替えるだけで解決することが多いですよ。
手順
- Microsoft Edgeをダウンロード・インストール
- Edgeを開いてCopilotにアクセス
- 正常に動作するか確認
MacやiOSでもEdgeは使えるので、ぜひ試してみてください。
【方法2】ブラウザを再起動する
一番シンプルで効果的な方法です。一時的な接続エラーは、単純に再起動するだけで解決することが多いんです。
手順
- Copilotのタブを閉じる
- ブラウザ自体を完全に終了する（×ボタンで閉じる）
- 数秒待つ
- ブラウザを再度開く
- Copilotにアクセスして動作を確認
タブを閉じるだけでなく、ブラウザそのものを一度終了させることがポイントです。
【方法3】キャッシュとCookieをクリアする
古くなったデータを削除することで、問題が解決することがあります。
Microsoft Edgeでの手順
- ブラウザで「Ctrl + Shift + Delete」キーを同時に押す
- 「閲覧データの削除」ウィンドウが開く
- 「Cookieおよびその他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 期間を「全期間」に設定
- 「今すぐクリア」をクリック
Google Chromeでの手順
- 「Ctrl + Shift + Delete」キーを同時に押す
- 「基本設定」タブを選択
- 「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 期間を「全期間」に設定
- 「データを削除」をクリック
クリア後は、ブラウザを再起動してからCopilotにアクセスしてみましょう。
【方法4】30分〜1時間待ってから再試行
サーバーの一時的な混雑が原因の場合、時間を置くだけで解決することがあります。
おすすめの対処法
- 少し時間を置いてから再度アクセスする
- その間に他の作業を進める
- 可能であれば、別のネットワーク環境で試してみる
焦らず待つことも、有効な解決策の一つなんです。
【方法5】ブラウザの拡張機能を無効化する
拡張機能が原因の場合、無効化することで問題が解決します。
Microsoft Edgeでの手順
- 右上の「…」メニューをクリック
- 「拡張機能」を選択
- インストールされている拡張機能の一覧が表示される
- それぞれの拡張機能をオフにする
- Copilotが動作するか確認
問題の拡張機能を特定する方法
- すべての拡張機能を無効化してCopilotが動作するか確認
- 動作した場合、拡張機能を1つずつ有効化
- 再度Copilotを試す
- 問題が再発したら、その拡張機能が原因
原因となる拡張機能を見つけたら、アンインストールするか、Copilot使用時だけ無効にしましょう。
それでも解決しない場合の追加対策
基本的な方法で解決しない場合は、以下の追加対策を試してみてください。
トラッキング防止設定を変更する
Microsoft Edgeのトラッキング防止機能が強すぎると、必要な通信もブロックされてしまいます。
手順
- Edgeの設定を開く
- 「プライバシー、検索、サービス」を選択
- 「トラッキングの防止」セクションを探す
- 「厳格」から「バランス」に変更
- ブラウザを再起動
「バランス」設定なら、プライバシーを守りつつ、必要な機能も正常に動作します。
VPNを一時的に無効化する
VPNを使っている場合、一時的に無効化してみましょう。
手順
- タスクトレイ（画面右下）のVPNアイコンを右クリック
- 「切断」または「終了」を選択
- Copilotにアクセスして動作確認
- 動作した場合、VPN設定を調整するか、IT担当者に相談
企業や学校のネットワークでは、必要なドメインをホワイトリストに追加してもらう必要があるかもしれません。
DNSキャッシュをクリアする
DNSキャッシュに古い情報が残っていると、接続に問題が発生することがあります。
DNSとは：インターネット上の住所（ドメイン名）を数字の住所（IPアドレス）に変換する仕組みのこと。
Windows PCでの手順
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」
ipconfig /flushdnsと入力してEnterキーを押す- 「DNSリゾルバーキャッシュは正常にフラッシュされました」と表示されたら成功
Macでの手順
- 「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
sudo dscacheutil -flushcache; sudo killall -HUP mDNSResponderと入力- パスワードを入力してEnterキーを押す
アカウントを再ログインする
アカウント認証の問題が原因の場合、再ログインで解決することがあります。
手順
- Copilotからログアウト
- ブラウザを完全に閉じる
- ブラウザを再度開く
- 正しいMicrosoftアカウントでログイン
- Copilotにアクセス
複数のMicrosoftアカウントを持っている場合は、正しいアカウントでログインしているか確認しましょう。
ブラウザをリセットする
最終手段として、ブラウザを初期状態にリセットする方法があります。
Microsoft Edgeでの手順
- 設定を開く
- 「設定のリセット」を選択
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 「リセット」をクリック
※ブラウザのリセットを行うと、保存されている設定やデータが削除される可能性があるので、重要なブックマークなどは事前にバックアップしておきましょう。
エラーを予防する方法
今後、再接続エラーが起きにくくする予防策も紹介します。
安定したインターネット環境を整える
- Wi-Fi接続が不安定な場合は有線LANに切り替える
- ルーターを定期的に再起動する
- ルーターのファームウェア（制御ソフトウェア）を最新版に更新
ブラウザを常に最新版に保つ
自動更新の確認方法（Microsoft Edge）
- 右上の「…」メニューをクリック
- 「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」を選択
- 自動的に更新が確認され、インストールされる
定期的にブラウザのバージョンをチェックする習慣をつけましょう。
信頼できる拡張機能だけをインストールする
- 使っていない拡張機能は削除する
- 拡張機能も定期的に更新する
- 不明な提供元の拡張機能はインストールしない
キャッシュとCookieの定期的なクリア
月に1回程度、ブラウザのキャッシュとCookieをクリアすることで、様々な問題を予防できます。
セキュリティソフトの設定を確認する
Norton 360などのセキュリティソフトが、Copilotの通信をブロックしている場合があります。
必要に応じて、Copilot関連のドメインを「信頼できるサイト」に追加しましょう。
まとめ
Copilotの「再接続しようとしています」エラーは、多くの場合、ユーザー側で簡単に解決できる問題です。
効果的な解決方法まとめ
- Microsoft Edgeブラウザを使う – 最も効果的な対策
- ブラウザを再起動する – 一時的なエラーに有効
- キャッシュとCookieをクリアする – 古いデータを削除
- 時間を置いて再試行 – サーバー混雑時に有効
- 拡張機能を無効化 – 干渉を防ぐ
これらの方法を順番に試していけば、ほとんどのケースで問題は解決します。
それでも解決しない場合は、追加対策として、トラッキング防止設定の変更、VPNの無効化、DNSキャッシュのクリア、アカウントの再ログイン、ブラウザのリセットを試してみてください。
予防策も忘れずに
- 安定したネットワーク環境を整える
- ブラウザを常に最新版に保つ
- 必要最小限の拡張機能のみ使用
- 定期的なメンテナンス
これらを実践することで、快適にCopilotを使い続けることができますよ。
エラーが発生しても焦らず、この記事で紹介した方法を一つずつ試してみてください。きっと問題は解決するはずです！
コメント