「気づいたらタスクバーに見慣れないアイコンが増えている…」
Windows 11を使っていて、ある日突然タスクバーに「Copilot」というアイコンが勝手に追加されていた経験はありませんか?これはWindows Updateによって自動的にインストールされた新しいAI機能です。
使わない人にとっては邪魔に感じるかもしれませんが、安心してください。この記事では、Copilotアイコンを消す簡単な方法から、完全に無効化する上級者向けの手順まで、分かりやすく解説します。
Copilotって何?なぜ勝手に追加されるの?

まずは基本を確認しましょう。
Copilot in Windowsとは
Copilot(コパイロット)は、Microsoftが提供するAIアシスタント機能です。ChatGPTのような大規模言語モデルを活用していて、自然な言葉で指示を出すだけでさまざまな作業を手伝ってくれます。
主な機能:
- 質問に答える
- 文章を作成する
- 画像を生成する
- Windowsの設定を変更する
- ファイル検索を手伝う
なぜ勝手にインストールされるの?
Copilotは、2023年9月27日のWindows Updateから順次追加されるようになりました。特に以下のバージョンで自動的に有効化されます:
対象バージョン:
- Windows 11 バージョン22H2(KB5030310以降)
- Windows 11 バージョン23H2
- Windows 11 バージョン24H2以降
これは通常のWindows Updateの一部として配信されるため、ユーザーが意識しないうちにインストールされてしまうんです。
アップデートで復活することも
一度消しても、Windows Updateのたびに再び表示されることがあります。これはMicrosoftがCopilotを重要な機能と位置づけているためです。
【簡単】タスクバーのアイコンを非表示にする方法
まずは最も簡単な方法から試してみましょう。この方法なら1分もかかりません。
方法1:タスクバーの設定から消す
手順:
- タスクバーを右クリック
タスクバーの何もない空いている部分を右クリックします - タスクバーの設定を開く
表示されたメニューから「タスクバーの設定」をクリック - Copilotをオフにする
設定画面が開いたら、「タスクバー項目」の中にある「Copilot(プレビュー)」または「Copilot」のスイッチを探します
このスイッチを「オフ」に切り替えます - 完了
すぐにタスクバーからCopilotアイコンが消えます
これで見た目はスッキリしました!
方法2:右クリックでピン留めを外す
バージョンによっては、もっと簡単な方法もあります。
手順:
- タスクバーの「Copilot」アイコンを右クリック
- 「タスクバーからピン留めを外す」をクリック
この方法は2024年9月以降の一部バージョンで利用できます。
注意:この方法の制限
タスクバーから消えても、Copilot機能自体は残っています。そのため:
- Windowsキー + Cキーを押すと、まだCopilotが起動します
- スタートメニューで「Copilot」と検索すると見つかります
- 完全には無効化されていません
「本当に使わないから完全に消したい」という場合は、次の方法を試してください。
【中級】Copilotを完全に無効化する方法
Copilot機能自体を無効にして、起動できないようにする方法を紹介します。
Windows 11 Pro/Enterprise:グループポリシーを使う方法
グループポリシーエディターが使える環境なら、この方法が確実です。
手順:
- グループポリシーエディターを開く
- Windowsキーを押す
- 「gpedit」と入力
- 「グループポリシーの編集」をクリック
- Copilotの設定に移動
左側のツリーから以下の順に開いていきます:
ユーザーの構成
→ 管理用テンプレート
→ Windowsコンポーネント
→ Windows Copilot
- Copilotをオフにする
- 右側に表示される「Windows Copilotをオフにする」をダブルクリック
- 「有効」を選択(※ポリシーを有効にすることでCopilotが無効になります)
- 「適用」→「OK」をクリック
- 確認
すぐに設定が反映されます。再起動は不要です
タスクバーのアイコンが消え、WindowsキーCも無効になります
Windows 11 Home:レジストリを編集する方法
Windows 11 Homeエディションではグループポリシーが使えないため、レジストリを直接編集します。
重要な注意:
レジストリの編集は慎重に行ってください。間違えるとWindowsが起動しなくなる可能性があります。必ずバックアップを取ってから作業してください。
手順:
- レジストリエディターを開く
- Windowsキー + Rを押す
- 「regedit」と入力してEnterキー
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリック
- 該当のキーに移動
左側のツリーから以下のパスを開きます:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows
- 新しいキーを作成
- 「Windows」を右クリック
- 「新規」→「キー」を選択
- キー名を「WindowsCopilot」と入力
- 値を作成
- 作成した「WindowsCopilot」キーを右クリック
- 「新規」→「DWORD(32ビット)値」を選択
- 値の名前を「TurnOffWindowsCopilot」と入力
- 値を変更
- 作成した「TurnOffWindowsCopilot」をダブルクリック
- 値のデータを「1」に設定
- 「OK」をクリック
- パソコンを再起動
設定を反映させるため、Windowsを再起動します
これでCopilotが完全に無効化されました!
有効に戻す方法
もし後でCopilotを使いたくなったら:
グループポリシーの場合:
- 同じ設定画面で「未構成」または「無効」に変更
レジストリの場合:
- 作成した値「TurnOffWindowsCopilot」を「0」に変更
- または、値自体を削除
【上級】Copilotアプリを完全にアンインストールする方法

機能を無効化するだけでなく、アプリ自体を削除したい場合の方法です。
方法1:設定アプリからアンインストール
手順:
- 設定を開く
Windowsキー + Iを押して設定を開きます - アプリ一覧へ
「アプリ」→「インストールされているアプリ」をクリック - Copilotを探す
一覧から「Microsoft Copilot」を見つけます - アンインストール
- Copilotの右側にある「…」(3点メニュー)をクリック
- 「アンインストール」を選択
- 確認メッセージで「アンインストール」をクリック
方法2:スタートメニューからアンインストール
手順:
- スタートメニューを開く
- アプリ一覧で「Copilot」を探す
- 右クリックして「アンインストール」を選択
方法3:PowerShellで削除(上級者向け)
コマンドで一括削除したい場合:
Get-AppxPackage *Microsoft.Copilot* | Remove-AppxPackage
注意点:
- 管理者権限が必要です
- 環境によっては動作しないことがあります
- バックアップを取ってから実行してください
アンインストール後も残る可能性
アンインストールしても、Windows Updateで再インストールされることがあります。完全に防ぐには:
- Microsoft Storeの自動更新をオフにする
- グループポリシーまたはレジストリで無効化も併用する
アップデート後に復活してしまった場合の対処法
「消したはずなのに、また出てきた!」というケースは珍しくありません。
なぜ復活するの?
Microsoftは定期的にCopilotの配信方法を変更しています。Windows Updateで新しいバージョンがインストールされると、以前の設定が上書きされることがあるんです。
対処法
1. 設定を確認し直す
タスクバー設定やグループポリシーの設定が変更されていないか確認します
2. アンインストールをやり直す
再度アプリをアンインストールします
3. Microsoft Storeの自動更新を制限
- Microsoft Storeを開く
- 右上の「…」→「設定」
- 「アプリの更新」をオフにする
4. 恒久的な対策
グループポリシーまたはレジストリでの無効化を併用すると、復活しにくくなります
削除しても大丈夫?システムへの影響は?
「消してWindowsが壊れたりしないか心配…」という方へ。
結論:削除しても問題ありません
Copilotは、Windowsの基本機能に必須の要素ではありません。削除や無効化しても:
- ファイル操作は通常通り動作します
- インターネット接続に影響はありません
- 他のアプリも問題なく使えます
- システムの安定性は変わりません
Microsoftの公式見解
Microsoftの公式サポートドキュメントでも、Copilotを無効化する方法が案内されています。これは、Copilotが必須機能でないことの証拠です。
注意が必要なケース
以下の場合は慎重に判断してください:
企業・組織で使用している場合:
- IT部門の方針を確認してください
- 管理者権限がない場合は勝手に削除しない
Copilot+ PCを購入した場合:
- 一部の専用機能が使えなくなる可能性があります
- ハードウェアキーが無効になります
その他のCopilot関連設定
タスクバー以外の場所にもCopilotが表示されることがあります。
Microsoft Edgeのサイドバー
ブラウザのEdgeにもCopilotが組み込まれています。
消す方法:
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」
- 「サイドバー」の設定でCopilotをオフ
検索結果のCopilot
Windows検索でもCopilotが表示されることがあります。完全無効化の設定をすれば、ここも非表示になります。
Copilotキー(物理キー)
最新のキーボードには専用のCopilotキーが搭載されていることがあります。
対処法:
- Microsoft PowerToysでキーを再割り当て
- メーカー提供のキーボードユーティリティで無効化
- レジストリで完全無効化すれば反応しなくなります
よくある質問(FAQ)
Q1: 削除するとデータは消えますか?
A: いいえ、消えません。Copilotはアシスタント機能であり、あなたのファイルやデータには影響しません。
Q2: 一度消したら二度と使えませんか?
A: いいえ、使えます。アンインストールした場合でも、Microsoft Storeから再インストールできます。設定で無効化した場合は、設定を戻すだけで使えるようになります。
Q3: Windows 10にもCopilotは表示されますか?
A: はい、Windows 10でも一部のバージョンで利用可能になりました。消す方法はWindows 11とほぼ同じです。
Q4: グループポリシーとレジストリ、どちらがおすすめ?
A: Windows 11 Pro以上をお使いならグループポリシーがおすすめです。より安全で分かりやすい方法です。Homeエディションの場合はレジストリを使うしかありません。
Q5: Copilotを消すとAI機能が全部使えなくなりますか?
A: いいえ、他のAI機能(Windows Studio Effectsなど)は別のアプリなので、引き続き使えます。
Q6: 企業のパソコンでも消していいですか?
A: IT部門に確認してください。会社の方針や管理ポリシーに違反する可能性があります。
Q7: 設定を間違えて元に戻せなくなった場合は?
A: システムの復元機能を使えば、設定前の状態に戻せます。それでもダメな場合は、Windowsの再インストールが必要になることもあります。事前にバックアップを取っておくことをおすすめします。
Q8: Copilotを使っている人はどのくらいいますか?
A: Microsoftの公式発表では、月間アクティブユーザーは1億人を超えています。ただし、使わない人も多いため、非表示にしたいニーズも高いです。
まとめ:自分に合った方法でCopilotを管理しよう
Copilotアイコンを消す方法をおさらいしましょう。
レベル別おすすめの方法
【初心者向け】タスクバーから非表示
- タスクバー設定でオフにするだけ
- 1分で完了
- 後から簡単に戻せる
- まずはこれを試すのがおすすめ
【中級者向け】機能を完全無効化
- グループポリシー(Pro以上)またはレジストリ(Home)で設定
- ショートカットキーも無効になる
- 復活しにくくなる
- パソコンに慣れている人向け
【上級者向け】アプリをアンインストール
- 設定からアンインストール
- ディスク容量が節約できる
- Windows Updateで復活する可能性あり
- 確実に消したい人向け
最終的なアドバイス
- まずは簡単な方法から試す
タスクバー設定からオフにするだけでも、見た目はスッキリします - 必要に応じて段階的に対応
それでも不便なら、完全無効化やアンインストールを検討 - バックアップを忘れずに
レジストリを編集する場合は特に、事前にシステムの復元ポイントを作成しましょう - 企業PCは管理者に相談
勝手に設定を変更すると、セキュリティポリシー違反になる可能性があります
Copilotは便利な機能ですが、使わない人にとっては邪魔に感じることもあります。この記事で紹介した方法を使って、自分に合った快適なWindows環境を作ってください。

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