「あれ?Edgeでネットが見られない…」
「Chromeは普通に使えるのに、Edgeだけ繋がらないんだけど?」
「『申し訳ございません。このページに到達できません』って何?」
突然Microsoft Edgeだけがインターネットに繋がらなくなって、困っていませんか?
実は、Edgeが繋がらない問題は意外とよくあるトラブルなんです。そして、ほとんどの場合は簡単な操作で解決できます。
この記事では、Microsoft Edgeがインターネットに接続できない原因と、それぞれの具体的な解決方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
まずは確認!本当にEdgeだけの問題なのか切り分けよう

解決方法を試す前に、問題の原因がどこにあるのか確認しましょう。
確認1:他のブラウザは繋がるか?
Google ChromeやFirefoxなど、他のブラウザでインターネットに接続できるか試してみてください。
他のブラウザが繋がる場合
→ Edge自体に問題があります(このまま読み進めてください)
他のブラウザも繋がらない場合
→ インターネット接続自体に問題があります(Wi-Fiやルーターを確認してください)
確認2:特定のサイトだけ繋がらないのか?
Edgeで「Googleの検索ページ」や「Yahoo! JAPAN」など、複数のサイトにアクセスしてみてください。
すべてのサイトが表示されない場合
→ Edge全体の問題です
特定のサイトだけ表示されない場合
→ そのサイト側の問題か、セキュリティ設定の問題の可能性があります
【基本編】まずはこれを試そう!簡単な解決方法
難しい設定をする前に、まずは簡単にできる方法から試してみましょう。
解決方法1:パソコンを再起動する(一番簡単!)
「そんな単純なこと?」と思うかもしれませんが、実はこれだけで解決することが多いんです。
再起動の手順
- 開いているすべてのアプリを閉じる
- 「スタート」ボタンをクリック
- 「電源」→「再起動」をクリック
再起動後、もう一度Edgeでインターネットに接続できるか試してみてください。
解決方法2:Edgeを最新版に更新する
古いバージョンのEdgeを使っていると、不具合が起きることがあります。
更新の手順
- Edgeを開く(開けない場合はスキップ)
- 右上の「…」(三点リーダー)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「Microsoft Edgeについて」をクリック
- 自動的に更新が確認されます
- 更新がある場合は自動でダウンロード・インストールされます
- 「再起動」ボタンが表示されたらクリック
解決方法3:キャッシュとCookieを削除する
Edgeに溜まったデータが原因で、正常に動作しなくなることがあります。
削除の手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「プライバシー、検索、サービス」をクリック
- 「閲覧データをクリア」の「クリアするデータの選択」をクリック
- 「時間範囲」で「すべての期間」を選択
- 以下の項目にチェックを入れる
- 閲覧履歴
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
- Edgeを再起動
注意:Cookieを削除すると、ログイン状態が解除されます。再度ログインが必要になる点に注意してください。
【中級編】基本的な方法で解決しない場合の対処法
簡単な方法で解決しなかった場合は、もう少し踏み込んだ対処法を試してみましょう。
解決方法4:LAN設定を確認する(効果大!)
Edgeだけが繋がらない原因として意外と多いのが、この「LAN設定」の問題です。
設定確認の手順
- キーボードの「Windowsキー」と「R」を同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」が開く
- 「inetcpl.cpl」と入力して「OK」をクリック
- 「インターネットのプロパティ」が開く
- 「接続」タブをクリック
- 「LANの設定」ボタンをクリック
- 「設定を自動的に検出する」にチェックを入れる
- 「プロキシサーバー」の項目はすべてチェックを外す
- 「OK」をクリック
- もう一度「OK」をクリックして閉じる
- Edgeを再起動して確認
この方法で解決したという報告が非常に多いので、ぜひ試してみてください。
解決方法5:IPv6を無効にしてみる
IPv6という通信方式が原因で、Edgeが繋がらなくなることがあります。
無効化の手順
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「ネットワーク接続」をクリック(Windows 11の場合は「設定」→「ネットワークとインターネット」)
- 「アダプターのオプションを変更する」をクリック
- 使用している接続(Wi-Fiまたはイーサネット)を右クリック
- 「プロパティ」をクリック
- 「インターネット プロトコル バージョン 6(TCP/IPv6)」のチェックを外す
- 「OK」をクリック
- Edgeを再起動して確認
注意:これで解決しなかった場合は、チェックを元に戻しておきましょう。
解決方法6:拡張機能を無効にする
インストールした拡張機能(アドオン)が原因で、正常に動作しなくなることがあります。
無効化の手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」をクリック
- 「拡張機能」→「拡張機能の管理」をクリック
- インストールされている拡張機能を一つずつ無効にしていく
- 無効にするたびに、問題が解決するか確認
どの拡張機能が原因か特定できたら、その拡張機能を削除するか、設定を見直してください。
解決方法7:DNSキャッシュをクリアする
DNSキャッシュ(ドメイン名とIPアドレスの対応を記憶するデータ)が古くなっていると、サイトに接続できなくなることがあります。
クリアの手順
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell(管理者)」をクリック
- 「ユーザーアカウント制御」が表示されたら「はい」をクリック
- 以下のコマンドを入力してEnterキーを押す
ipconfig /flushdns
- 「DNS リゾルバー キャッシュは正常にフラッシュされました。」と表示されればOK
- ウィンドウを閉じてEdgeを再起動
【上級編】それでもダメな場合の最終手段

ここまでの方法で解決しない場合は、以下の方法を試してみましょう。
解決方法8:Edgeの設定をリセットする
Edgeの設定を初期状態に戻します。
リセットの手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「設定のリセット」をクリック
- 「設定を復元して既定値に戻す」をクリック
- 確認画面で「リセット」をクリック
- Edgeを再起動
注意:拡張機能は無効になりますが、ブックマークやパスワードは削除されません。
解決方法9:Edgeを修復する
Windowsの機能を使って、Edgeを修復できます。
修復の手順
- 「スタート」ボタンをクリック
- 「設定」をクリック
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」をクリック(Windows 10の場合は「アプリと機能」)
- 「Microsoft Edge」を探す
- 右側の「…」をクリックして「詳細オプション」を選択
- 「修復」ボタンをクリック
- インターネットに接続していることを確認して実行
- 修復が完了したらEdgeを起動して確認
修復でもダメな場合は、同じ画面にある「リセット」ボタンも試してみてください。
解決方法10:セキュリティソフトを一時的に無効にしてみる
ノートンやウイルスバスターなどのセキュリティソフトが、Edgeの通信をブロックしている可能性があります。
確認方法
- セキュリティソフトを一時的に無効にする
- Edgeでインターネットに接続できるか確認
- 接続できた場合は、セキュリティソフトの設定を見直す
注意:セキュリティソフトを無効にしている間は、ウイルスの危険性が高まります。確認が終わったら、すぐに有効に戻してください。
特定の状況で起こる問題と対処法
「このサイトは安全に接続できません」と表示される場合
これは、サイトのセキュリティ証明書に問題がある場合に表示されます。
対処法
- パソコンの日付と時刻が正しいか確認する
- Edgeを最新版に更新する
- それでもダメな場合は、サイト側の問題の可能性が高いです
HTTPサイトに接続できない場合
Edgeは、セキュリティのため「http://」のサイトを自動的に「https://」に変換しようとします。これが原因で接続できないことがあります。
対処法
- Edgeのアドレスバーに「edge://flags」と入力
- 検索窓に「automatic-https」と入力
- 「Automatic HTTPS」を「Disabled」に変更
- 「Restart」をクリックしてEdgeを再起動
急に繋がらなくなった場合(Windows Updateの影響)
Windows Updateの後にEdgeが繋がらなくなった場合、TLS設定が変更された可能性があります。
対処法
- インターネットオプションを開く(前述の「LAN設定」と同じ手順)
- 「詳細設定」タブをクリック
- 「セキュリティ」の項目で以下にチェックを入れる
- TLS 1.0の使用
- TLS 1.1の使用
- TLS 1.2の使用
- TLS 1.3の使用
- 「OK」をクリック
- Edgeを再起動
注意:TLS 1.0と1.1は古いセキュリティ方式なので、問題が解決したらチェックを外しておくことをおすすめします。
よくある質問(Q&A)
Q1:他のブラウザは問題ないのに、なぜEdgeだけ繋がらないのですか?
A:Edgeは独自の設定やキャッシュを持っているため、Edge特有の問題が発生することがあります。また、Windows Updateの影響を受けやすいブラウザでもあります。
Q2:解決方法を試しても繋がりません。どうすればいいですか?
A:以下の点を確認してください。
- ファイアウォールでEdgeがブロックされていないか
- ウイルス対策ソフトの設定
- ネットワークアダプターのドライバーが最新か
- それでもダメな場合は、Edgeを一度アンインストールして再インストールすることを検討してください
Q3:キャッシュを削除すると、何か不便なことはありますか?
A:保存していたパスワードやログイン状態がリセットされることがあります。また、よく見るサイトの表示が最初は少し遅くなるかもしれません。
Q4:会社のパソコンで同じ問題が起きています。勝手に設定を変更してもいいですか?
A:会社のパソコンの場合は、IT部門や管理者に相談してから作業してください。セキュリティポリシーで設定が制限されている可能性があります。
Q5:EdgeではなくChromeを使えばいいのでは?
A:もちろん他のブラウザを使うのも一つの選択肢です。ただし、WindowsとEdgeは連携している部分も多いため、できればEdgeの問題を解決しておくことをおすすめします。
まとめ:焦らず一つずつ試してみよう
Microsoft Edgeが繋がらない問題、解決できそうでしょうか?
改めて解決の流れをまとめると
まずは基本的な方法から
- パソコンを再起動
- Edgeを最新版に更新
- キャッシュとCookieを削除
それでもダメなら
- LAN設定を確認(効果大!)
- IPv6を無効化
- 拡張機能を無効化
- DNSキャッシュをクリア
最終手段として
- Edgeの設定をリセット
- Edgeを修復
- セキュリティソフトの確認
大切なポイント
- まずは他のブラウザで接続できるか確認する
- 簡単な方法から順番に試す
- 特に「LAN設定の確認」は効果が高い
- 会社のパソコンは勝手に設定を変更しない
多くの場合、「パソコンの再起動」「LAN設定の確認」「キャッシュの削除」のどれかで解決します。
焦らず一つずつ試してみてください。
それでも解決しない場合や、どうしても分からない場合は、パソコンに詳しい友人やMicrosoftのサポートに相談するのも一つの方法です。
快適なEdgeライフをお楽しみください!

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