Safariを開いたとき、いつも表示されていたお気に入りのサイトやタブが突然消えていて困惑したことはありませんか?
「GoogleやYahoo!のアイコンがなくなってる…」
「開いていたタブが全部消えてしまった…」
「スタートページの表示がおかしくなった…」
実は、Safariのスタートページが消える問題は、2012年頃から多くのiPhoneユーザーが経験している現象です。
でも安心してください。多くの場合、完全に消えたわけではなく、設定や表示の問題で見えなくなっているだけです。
この記事では、Safariのスタートページが消えた原因別に、復元方法をわかりやすく解説します!
まず確認!「何が」消えたのかを見極めよう

Safariのスタートページ関連の問題には、いくつかのパターンがあります。まずは、自分の状況がどれに当てはまるか確認しましょう。
パターン1:お気に入りのアイコンが消えた
スタートページに表示されていたGoogle、Yahoo!、Amazonなどのサイトアイコンが消えて、何も表示されない状態です。
パターン2:開いていたタブが全部消えた
いつも開いていたタブ(500個近く溜めていた場合も含む)が、気づいたらゼロになっていた状態です。
パターン3:スタートページ自体が表示されない
Safariを開いても、スタートページではなく別のページが表示される、または真っ白な状態です。
パターン4:スタートページの設定項目が消えた
スタートページをカスタマイズしようとしたら、「編集」ボタンや設定項目が見当たらない状態です。
それでは、パターン別に復元方法を見ていきましょう!
パターン1:お気に入りのアイコンが消えた場合の復元方法
原因:iCloud同期がオフになっている
最も多いのが、iCloudのSafari同期がオフになっているケースです。
Apple IDを再ログインしたときや、設定を変更した際に、知らないうちにオフになっていることがあります。
解決方法:iCloud同期を有効にする
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 一番上の自分の名前(Apple ID)をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 下にスクロールして「すべてを表示」をタップ
- 「Safari」を探してタップ
- 「このiPhoneを同期」のスイッチをオン(緑色)にする
同期をオンにすると、「結合しますか?」と聞かれることがあります。
この場合は「結合」を選択すると、iCloudに保存されているお気に入りとiPhone内のデータが統合されます。
確認:Safariを開き直す
設定を変更したら、一度Safariを完全に終了させて、再度開いてみてください。
お気に入りのアイコンが復活しているはずです!
パターン2:開いていたタブが全部消えた場合の復元方法
原因1:プライベートモードに移動している
操作ミスで、タブがプライベートモード側に移動してしまっているケースがよくあります。
解決方法:プライベートモードを確認する
手順:
- Safariの右下にあるタブアイコン(四角が重なったマーク)をタップ
- 画面左下の「プライベート」または「〇個のタブグループ」をタップ
- プライベートモードに切り替わる
- タブがここにあるか確認
プライベートモードに消えたタブがあれば、それらは完全には消えていません。
原因2:タブグループに移動している
iOS 15以降では「タブグループ」という機能があり、タブが別のグループに移動していることがあります。
解決方法:タブグループを確認する
手順:
- Safariの右下にあるタブアイコンをタップ
- 画面下部に表示される「〇個のタブグループ」または「スタートページ」をタップ
- タブグループの一覧が表示される
- 自分で作成したタブグループ(例:「仕事」「趣味」など)を開く
- 消えたタブがないか確認
原因3:履歴削除時にタブも削除してしまった
履歴を削除する際に、誤って「タブをすべて閉じる」を選択してしまった可能性があります。
解決方法:「最近閉じたタブ」から復元する
手順:
- Safariを開く
- 右下のタブアイコン(四角が重なったマーク)をタップ
- 左下の「+」ボタンを長押し
- 「最近閉じたタブ」の一覧が表示される
- 復元したいタブをタップ
この方法で、最近閉じたタブを1つずつ復元できます。
解決方法:スタートページに「最近閉じたタブ」を表示させる
スタートページに「最近閉じたタブ」を常に表示させておくと、次回から復元が簡単になります。
設定手順:
- Safariで新しいタブを開く(スタートページが表示される)
- 一番下までスクロールして「編集」をタップ
- 「最近閉じたタブ」のスイッチをオン(緑色)にする
- 右上の「完了」をタップ
これで、スタートページに最近閉じたタブが表示されるようになります。
原因4:ストレージ不足やバグ
iPhoneのストレージがいっぱいだったり、iCloudのストレージが満杯の場合、タブが突然消えることがあります。
また、iOSのバグで500個近くタブを溜めていると、急に全部消えてしまう報告もあります。
解決方法:iPhoneを再起動する
タブが消えた直後であれば、再起動することで復元できる場合があります。
再起動の方法:
- iPhone X以降: サイドボタンと音量ボタン(上または下)を同時に長押し→「スライドで電源オフ」
- iPhone 8以前: 上部のボタンまたはサイドボタンを長押し→「スライドで電源オフ」
電源を切ったら、10秒ほど待ってから再度電源を入れます。
パターン3:スタートページ自体が表示されない場合

原因:スクリーンタイムで制限されている
スクリーンタイム(機能制限)でSafariが制限されていると、スタートページが正常に表示されないことがあります。
解決方法:スクリーンタイムの設定を確認
手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「スクリーンタイム」をタップ
- 「コンテンツとプライバシーの制限」をタップ
- 「許可されたApp」をタップ
- 「Safari」がオンになっているか確認
オフになっている場合は、オンに切り替えてください。
原因:Safariアプリが見つからない
ホーム画面からSafariアプリ自体が消えている場合があります。
解決方法:Safariアプリを検索する
手順:
- ホーム画面で下にスワイプして検索画面を表示
- 検索窓に「Safari」と入力
- Safariアプリが表示されたらタップ
Safariがフォルダの中に入っている場合は、フォルダ名も表示されます。
解決方法:Appライブラリから復元する
手順:
- ホーム画面で一番右までスワイプ
- 「Appライブラリ」が表示される
- 「ユーティリティ」フォルダの右下をタップ
- 「Safari」を長押し
- 「ホーム画面に追加」を選択
これで、ホーム画面にSafariアイコンが戻ります。
パターン4:スタートページの表示設定をカスタマイズする
スタートページに何も表示されていない場合、表示設定がすべてオフになっている可能性があります。
スタートページの表示項目を設定する方法
手順:
- Safariで新しいタブを開く(右下のタブアイコン→左下の「+」)
- 一番下までスクロール
- 「編集」をタップ
- 表示したい項目をオンにする
表示できる項目:
- お気に入り: よく訪れるサイトのアイコン
- よく閲覧するサイト: 頻繁にアクセスするサイト
- Siriからの提案: Siriが提案するサイト
- プライバシーレポート: トラッキングをブロックした情報
- リーディングリスト: 後で読むために保存した記事
- 最近閉じたタブ: 閉じたタブの履歴
- iCloudタブ: 他のデバイスで開いているタブ
- タブグループのお気に入り: タブグループ内のお気に入り
必要な項目のスイッチをオンにして、右上の「完了」をタップすれば設定完了です。
背景画像を設定する
スタートページの背景をカスタマイズすることもできます。
手順:
- スタートページの「編集」をタップ
- 「背景イメージ」をオンにする
- 好きな背景画像を選択
- 左上の「+」をタップすると、カメラロールから画像を選べる
お気に入り・ブックマークが完全に消えた場合の復元方法
iCloudから復元する方法
iCloudのバックアップがあれば、消えたブックマークやお気に入りを復元できます。
手順(Webブラウザから):
- パソコンやスマホで「iCloud.com」にアクセス
- Apple IDでサインイン
- 「アカウント設定」をクリック
- 「詳細設定」の中にある「ブックマークの復元」をクリック
- 復元したい日付を選択して「復元」をクリック
この操作で、選択した日付時点のブックマークが復元されます。
注意:復元すると現在のブックマークは上書きされる
iCloudから復元すると、現在保存されているブックマークは古いバージョンに置き換わります。
復元する前に、大切なブックマークがあれば別途保存しておきましょう。
今後タブやお気に入りを失わないための予防策
予防策1:定期的にブックマークをバックアップ
重要なサイトは、iPhoneの「メモ」アプリにも保存しておくと安心です。
保存方法:
- Safariで保存したいページを開く
- 共有ボタン(四角に上向き矢印)をタップ
- 「メモに追加」を選択
- メモアプリに保存される
「仕事用」「趣味用」などフォルダ分けしておくと、さらに管理しやすくなります。
予防策2:iCloudのSafari同期を有効にしておく
「設定」→「Apple ID」→「iCloud」→「すべてを表示」→「Safari」をオンにしておけば、複数のデバイスでデータが同期されます。
万が一iPhoneのデータが消えても、iPadやMacにデータが残っているので安心です。
予防策3:タブは定期的に整理する
タブを500個近く溜め込むと、バグで一気に消えるリスクが高まります。
本当に必要なタブだけを残し、重要なページはブックマークに保存しておきましょう。
予防策4:タブをブックマークに一括保存
開いているタブをまとめてブックマークに保存できます。
手順:
- Safariを開く
- 右下のブックマークアイコン(本が開いたマーク)をタップ
- 「〇個のタブをブックマークに追加」をタップ
- フォルダ名を入力して「保存」
これで、万が一タブが消えても、ブックマークから復元できます。
よくある質問(FAQ)

Q1. スタートページのお気に入りとブックマークの違いは何ですか?
お気に入りは、スタートページに大きくアイコンが表示され、すぐにアクセスできる機能です。
ブックマークは、ブックマークアイコンから一覧を開いてアクセスする機能で、たくさんのサイトを整理して保存できます。
お気に入りは「よく使う数個のサイト」、ブックマークは「大量のサイトを整理保存」という使い分けです。
Q2. プライベートモードのタブは自動で消えますか?
はい、プライベートモードのタブは、一定期間経過すると自動で消える設定になっています。
重要なページはプライベートモード以外で開くか、ブックマークに保存しておきましょう。
Q3. タブは最大何個まで開けますか?
Safariのタブは最大500個まで開けます。
500個に達すると、新しいタブを開いたときに古いタブが自動的に閉じられる可能性があります。
Q4. 再起動してもタブが復元されません。他に方法はありますか?
再起動でも復元されない場合は、残念ながらタブが完全に削除された可能性が高いです。
ただし、以下の方法を試してみる価値はあります:
- iCloudからデバイス全体を復元(最終手段)
- 「最近閉じたタブ」から1つずつ復元
- ブックマークに保存していた場合は、ブックマークから確認
Q5. iOSアップデート後にスタートページがバグっています
iOSアップデート直後は、一時的な不具合が起きることがあります。
以下の対処法を試してみてください:
- iPhoneを再起動する
- Safariを完全に終了して再起動
- 「設定」→「Safari」→「履歴とWebサイトデータを消去」を実行(ログイン情報などは消えるので注意)
- それでも直らない場合は、次のiOSアップデートを待つ
Q6. 履歴を削除したときにタブが消えないようにするには?
履歴を削除する際、「タブをすべて閉じる」のスイッチをオフにすれば、タブは残ります。
手順:
- Safariのブックマークアイコン(本が開いたマーク)をタップ
- 「履歴」タブを選択
- 右下の「消去」をタップ
- 「タブをすべて閉じる」のスイッチをオフにする
- 「すべての履歴」などを選択して「履歴を消去」をタップ
まとめ:Safariのスタートページは復元できる!
Safariのスタートページやタブが消えても、多くの場合は復元できます。
今回ご紹介した復元方法のまとめ:
- お気に入りが消えた場合: iCloud同期をオンにする
- タブが消えた場合: プライベートモード、タブグループ、「最近閉じたタブ」を確認
- スタートページが表示されない: スクリーンタイムの設定、Appライブラリを確認
- 設定を見直す: スタートページの「編集」から表示項目をカスタマイズ
- 完全に消えた場合: iCloudのブックマーク復元機能を利用
そして何より大切なのは、日頃からバックアップを取っておくことです。
iCloudのSafari同期を有効にして、重要なサイトはメモアプリにも保存しておけば、万が一のときも安心です。
この記事の方法を試して、あなたのSafariを元通りに復元してくださいね!
タブやお気に入りが戻ってくることを願っています。

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