Safariで検索しようとすると、画面いっぱいに過去の検索履歴や候補がずらっと表示されて困っていませんか?
「ちょっと調べたいだけなのに、画面が候補で埋まって見にくい…」
「人前でスマホを使うとき、変な検索履歴が出てきたら恥ずかしい…」
そんな悩みを抱えている方は、実は約8割以上いると言われています。
でも安心してください。この記事では、iPhoneやiPad、Macで簡単にSafariの候補を非表示にする方法をわかりやすく解説します。設定はたったの数分で完了しますよ!
Safariの「候補」って何?どんな種類があるの?

まず、Safariで表示される「候補」について理解しておきましょう。実は、候補には複数の種類があります。
検索エンジンの候補
GoogleやYahoo!などの検索エンジンが提案するキーワードのことです。
たとえば「桜」と入力すると、「桜 開花予想」「桜神宮」などが自動的に表示されます。これは検索エンジン側が「多くの人がこんな言葉で検索していますよ」と教えてくれる機能なんですね。
Safariの候補
こちらはApple独自の機能で、あなたのブックマークや過去の閲覧履歴をもとに関連するページを提案してくれます。
よく訪れるサイトがすぐに出てくるので便利な反面、個人的な情報が含まれているため、人前では見られたくないと感じる方も多いでしょう。
Siriからの提案
あなたの使い方をSiriが学習して、「このタイミングならこのサイトを見るかも」と予測して提案する機能です。
これも便利ですが、プライバシーが気になる場合は非表示にできます。
iPhone・iPadでSafariの候補を非表示にする方法
それでは、iPhoneとiPadでの具体的な設定方法を見ていきましょう。iOS18の最新バージョンでも同じ手順で設定できます。
ステップ1:設定アプリを開く
まず、ホーム画面にある「設定」アプリ(歯車のアイコン)をタップします。
ステップ2:Safariの設定画面へ
設定画面を下にスクロールして、「Safari」という項目を探してタップしてください。青いコンパスのアイコンが目印です。
ステップ3:候補の表示をオフにする
Safari設定画面で、以下の3つの項目を見つけましょう。これらをすべてオフ(グレー)にすることで、候補の表示を止められます。
オフにする項目:
- 検索エンジンの候補
- GoogleやYahoo!が提案する検索候補が表示されなくなります
- Safariの候補
- ブックマークや閲覧履歴に基づく候補が非表示になります
- トップヒットを事前に読み込む
- よく訪れるサイトの先読み機能がオフになります
それぞれの右側にあるスイッチをタップして、グリーン(オン)からグレー(オフ)に変更してください。
Siriからの提案も消したい場合
さらにプライバシーを強化したい方は、同じSafari設定画面内にある「Siriと検索」をタップします。
ここで「Siriからの提案」をオフにすると、Siriによる自動提案も表示されなくなります。
MacでSafariの候補を非表示にする方法
Macをお使いの方も、簡単な設定で候補を非表示にできます。
ステップ1:Safariを起動
まずSafariブラウザを開きましょう。
ステップ2:環境設定を開く
画面上部のメニューバーから「Safari」→「環境設定」(macOS Venturaより新しいバージョンでは「設定」)をクリックします。
または、ショートカットキー「Command + ,(カンマ)」でも開けます。
ステップ3:検索タブへ移動
環境設定の画面で「検索」というタブをクリックしてください。
ステップ4:候補のチェックを外す
「検索エンジンの候補を含める」「Safariの候補を含める」といった項目のチェックボックスが表示されています。
これらのチェックを外すことで、Macでも候補が表示されなくなります。
「よく閲覧するサイト」の表示も消す方法
Safariで新しいタブを開いたとき、画面に大きく表示される「よく閲覧するサイト」も非表示にできます。
iPhoneとiPadの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「よく閲覧するサイト」のスイッチをオフにする
これだけで、新しいタブを開いても閲覧履歴から提案されるサイトが表示されなくなります。
Macの場合
Safari環境設定の「一般」タブで、「スタートページに表示」の項目から「よく閲覧するサイト」のチェックを外せばOKです。
検索履歴そのものを削除する方法
候補を非表示にしても、既に保存されている履歴は残っています。完全にクリーンな状態にしたい場合は、履歴の削除も行いましょう。
iPhone・iPadで履歴を削除
- 「設定」アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 確認画面で「履歴とデータを消去」を選択
これで、閲覧履歴だけでなく、Webサイトに保存されているCookie(クッキー)という情報も一緒に削除されます。
Cookie(クッキー)とは?
Webサイトを訪問した日時や回数、ログイン情報などを保存する小さなデータのことです。便利な機能ですが、個人情報が含まれるため、定期的な削除がおすすめされています。
Macで履歴を削除
Safariのメニューバーから「履歴」→「履歴を消去」を選択し、期間を選んで削除ボタンをクリックします。
プライベートモードで最初から履歴を残さない方法

「そもそも履歴を残したくない」という場合は、Safariのプライベートモードを使いましょう。
iPhoneとiPadでプライベートモードを使う
- Safariを開く
- 右下のタブアイコン(四角が重なったマーク)をタップ
- 左下に表示される「プライベート」をタップ
- 画面が黒っぽくなったら、プライベートモード開始です
プライベートモードでは、訪問したページ、検索履歴、自動入力の情報がSafariで記憶されません。
ブラウジングが終わったら、もう一度「プライベート」をタップすることで通常モードに戻れます。
Macでプライベートモードを使う
メニューバーから「ファイル」→「新規プライベートウインドウ」を選択するか、ショートカットキー「Shift + Command + N」で開けます。
候補を非表示にするメリットとデメリット
メリット
プライバシーが守られる
家族や友人、職場の同僚にスマホやパソコンの画面を見られても、個人的な検索履歴が表示されません。
特にビジネスで使う端末の場合、社外秘情報や顧客名などの機密情報が漏れる心配もなくなります。
画面がスッキリして見やすくなる
検索バーに文字を入力したとき、候補が大量に表示されて肝心の検索ボックスが隠れてしまう…という問題が解消されます。
シンプルな画面で、自分が本当に検索したい言葉に集中できますね。
意図しないサイトへの誤タップを防げる
候補が表示されていると、間違ってタップしてしまい、意図しないサイトに飛んでしまうことがあります。
非表示にすることで、こうした誤操作も減らせます。
デメリット
便利な予測機能が使えなくなる
検索候補は、入力の手間を省いてくれる便利な機能でもあります。非表示にすると、毎回フルで文字を入力する必要が出てきます。
検索時間が少し長くなる可能性
よく検索するキーワードが候補に出てこないため、手動で入力する時間が増えるかもしれません。
ただし、これらのデメリットが気にならない方や、プライバシーを優先したい方にとっては、非表示設定の方が快適でしょう。
トラブルシューティング:設定したのに候補が消えない場合
「設定をオフにしたのに、まだ候補が表示される…」というトラブルが起きることがあります。そんなときの対処法をご紹介します。
Safariを完全に終了させる
設定変更が反映されていない可能性があります。
iPhoneの場合は、ホーム画面で下から上にスワイプしてアプリスイッチャーを開き、Safariのプレビューを上にスワイプして完全に終了させましょう。
その後、もう一度Safariを起動してください。
iOSやmacOSを再起動する
システム全体が設定を読み込み直すことで、問題が解決する場合があります。
iPhoneの場合は電源ボタンを長押しして「スライドで電源オフ」を選択し、完全に電源を切ってから再度起動してください。
機能制限がかかっていないか確認
特にiPhoneやiPadで「履歴を消去」ボタンがグレーアウトしている場合、機能制限(スクリーンタイム)が有効になっている可能性があります。
「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」の順に進み、「無制限アクセス」を選択してください。
最新バージョンにアップデート
古いバージョンのiOSやmacOSでは、設定が正しく動作しない場合があります。
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で最新版にアップデートすることをおすすめします。
ビジネスでSafariを使う際の注意点
会社支給の端末や、仕事で個人のデバイスを使う場合は、候補の非表示設定が特に重要です。
情報漏えいのリスク
検索候補には、顧客名、プロジェクト名、社内用語など、機密情報が含まれることがあります。
社外の人がいる場所で画面を見られたときに、こうした情報が表示されてしまうと、情報漏えいにつながる恐れがあります。
対策:候補を完全オフ+定期的な履歴削除
ビジネス端末では、今回紹介した候補の非表示設定をすべて行い、さらに定期的に履歴とCookieを削除する習慣をつけましょう。
週に1回、あるいは重要な会議の前には必ず履歴をクリアする、といったルールを設けると安心です。
プライベートモードの活用
機密性の高い情報を検索する際は、最初からプライベートモードを使用すれば、履歴が残らないため安全性が高まります。
よくある質問(FAQ)
Q1. 候補を非表示にすると、検索機能自体が使えなくなりますか?
いいえ、検索機能そのものは問題なく使えます。候補の表示が出なくなるだけで、検索バーに文字を入力して検索することは今まで通り可能です。
Q2. 一部の候補だけを削除することはできますか?
個別の候補を削除する機能は、標準のSafariにはありません。表示するかしないかの二択になります。
ただし、検索履歴そのものを消去すれば、その履歴に基づく候補は表示されなくなります。
Q3. 他のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)でも同じように設定できますか?
はい、できます。Google Chromeでは「設定」→「検索エンジン」から候補をオフにできますし、Firefoxでも同様の設定が用意されています。
各ブラウザで手順は少し異なりますが、基本的な考え方は同じです。
Q4. 候補を非表示にした後、また表示させることはできますか?
もちろん可能です。同じ設定画面で、オフにしたスイッチを再びオンに戻せば、候補表示が復活します。
必要に応じて、いつでもオン・オフを切り替えられますよ。
Q5. iOS18にアップデートしたら候補の表示が変わったのですが…
iOS18では、候補表示のデザインや項目が一部変更されています。
しかし、基本的な設定方法は同じです。「設定」→「Safari」から各種候補をオフにすることで対応できます。
まとめ:Safariの候補を上手にコントロールしよう
Sfariの検索候補は、使い方次第で便利にもなれば、プライバシーのリスクにもなります。
今回ご紹介した設定方法をまとめると:
- iPhone・iPadでは「設定」→「Safari」から候補をオフ
- Macでは「環境設定」→「検索」から候補のチェックを外す
- プライバシーを最優先するなら、履歴削除+プライベートモードの併用がおすすめ
- ビジネス利用では、候補の完全非表示設定が情報漏えい防止に効果的
設定はたったの数分で完了します。
あなたのプライバシーを守りながら、快適にSafariを使うために、ぜひ今日から設定を見直してみてください!
自分にとって最適なバランスを見つけて、安心・安全なブラウジング環境を整えましょう。


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