YouTubeには、動画の再生速度を自由に変えられる便利な機能があります。
時間がないときは2倍速で効率よく情報をキャッチしたり、難しい内容はゆっくり0.5倍速で確認したり。
この記事では、YouTubeの速度変更機能の使い方から、2024年10月に追加された最新機能、よくあるトラブルの対処法まで詳しくお伝えしていきます。
YouTubeの速度変更機能って何?

動画の再生速度を変更する機能とは、動画を速く見たり、遅く見たりできる機能のことです。
例えば:
- 1.5倍速:通常より1.5倍の速さで再生(時間短縮)
- 2倍速:通常の2倍の速さで再生(最速)
- 0.5倍速:通常の半分の速さでゆっくり再生
- 0.75倍速:通常より少しだけ遅く再生
YouTubeでは0.25倍速から2倍速までの範囲で調整できます。
しかも2024年10月のアップデートで、さらに細かく調整できるようになったんです!
【2024年10月最新】0.05刻みで細かく調整できる新機能
従来のYouTubeでは、再生速度は以下の8段階から選ぶ形式でした:
- 0.25倍
- 0.5倍
- 0.75倍
- 標準(1倍)
- 1.25倍
- 1.5倍
- 1.75倍
- 2倍
でも「1.5倍だとちょっと速すぎるけど、1.25倍だと遅い…」と感じたことはありませんか?
2024年10月15日から、YouTubeに新しい「カスタム」機能が追加されました。
この機能を使うと、0.05刻みで再生速度を調整できるんです!
例えば:
- 1.3倍速
- 1.45倍速
- 1.8倍速
こんな風に、自分にピッタリの速度を細かく設定できるようになりました。
【デバイス別】速度変更の設定方法
それでは、実際にどうやって速度を変更するのか、デバイスごとに見ていきましょう。
スマホ・タブレット(YouTubeアプリ)での設定方法
- 動画を再生する
- 画面をタップして操作メニューを表示
- 右上の歯車マーク(設定アイコン)をタップ
- 「再生速度」を選択
- 好きな速度をタップして選ぶ
これで完了です!
選んだ速度が動画に反映されます。
新機能「カスタム」で細かく調整する方法
さらに細かく調整したい場合:
- 上記の手順で「再生速度」メニューを開く
- 右上に表示される「カスタム」をタップ
- スライドバーが表示される
- バーを左右に動かして0.05刻みで調整
- 好みの速度に設定したら完了
スライドバーを動かすと、リアルタイムで速度が変わるのを確認できます。
自分にとって最適な速度を見つけやすくなりました。
パソコン(ブラウザ版)での設定方法
- 動画を再生する
- 動画の右下にある歯車マークをクリック
- 「再生速度」を選択
- 表示されたリストから好きな速度を選ぶ
パソコンでも「カスタム」機能が使えます。
スライドバーで細かく調整する手順は、スマホと同じです。
キーボードショートカット(パソコン限定)
パソコンで見ている場合、キーボードのショートカットも便利です:
- Shift + >(Shiftキーを押しながら「>」キー):速度を上げる
- Shift + <(Shiftキーを押しながら「<」キー):速度を下げる
設定メニューを開かずに、サッと速度を変更できます。
作業しながら動画を見るときに重宝しますね。
どのデバイスで使える?
YouTubeの速度変更機能は、ほとんどのデバイスで利用できます。
使えるデバイス
- スマートフォン(iPhone、Android)
- タブレット(iPad、Androidタブレット)
- パソコン(Windows、Mac)
- 一部のスマートテレビやストリーミングデバイス
注意:使えない場合もある
ただし、以下の環境では速度変更機能が使えないことがあります:
- 古いAndroid端末(Android 5.0より前のバージョン)
- 一部のスマートテレビ
- 一部のストリーミングデバイス
特にテレビでYouTubeを見る場合は、機種によって対応状況が異なります。
使えるかどうかは、実際に操作して確認してみましょう。
速度変更が便利な5つの場面
「速度変更なんて使ったことない」という人も多いかもしれません。
でも、実はいろんな場面で役立つ機能なんです。
場面1:時短で効率よく情報収集
おすすめ速度:1.5倍〜2倍
ニュース動画や解説動画を見るとき、1.5倍速や2倍速にすると時間を大幅に短縮できます。
例えば、30分の動画を2倍速で見れば15分で終わります。
忙しいときや、たくさんの動画をチェックしたいときに便利ですね。
場面2:語学学習でリスニング練習
おすすめ速度:0.5倍〜0.75倍
英語などの外国語を勉強している人におすすめです。
ネイティブの速い会話を0.5倍速や0.75倍速にすれば、一つひとつの単語がはっきり聞こえます。
「今なんて言った?」という部分を、ゆっくり再生して確認できるんです。
場面3:講義動画や教材を理解する
おすすめ速度:0.75倍〜1倍(状況に応じて)
難しい内容の講義動画や、複雑な説明が含まれる教材を見るとき。
少し遅めに再生することで、内容をしっかり理解しながら進められます。
逆に、簡単な部分は1.25倍速で見て、難しい部分だけ通常速度に戻すという使い方もできますね。
場面4:音楽の耳コピ・楽器練習
おすすめ速度:0.5倍〜0.75倍
楽器を演奏する人に便利な使い方です。
速いフレーズをゆっくり再生すれば、指の動きや音の聞き取りがしやすくなります。
ギターやピアノの練習に活用している人も多いです。
場面5:作業用BGMの調整
おすすめ速度:1.1倍〜1.3倍
作業用の音楽やASMR動画を見るとき、微妙に速度を上げると気分が変わります。
1.1倍や1.2倍といった細かい調整ができるようになったことで、自分にピッタリのテンポを見つけられます。
「速度変更できない!」トラブルの対処法

「速度変更の設定が表示されない」「変更しても反映されない」
そんなトラブルに遭遇したときの対処法を紹介します。
対処法1:アプリやブラウザを最新版にアップデート
古いバージョンでは、最新機能が使えないことがあります。
スマホアプリの場合:
- App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)でYouTubeアプリを確認
- 「アップデート」ボタンがあればタップして更新
パソコンのブラウザの場合:
- Chrome、Firefox、Edgeなど、使っているブラウザを最新版に更新
対処法2:ページを再読み込みする
特にパソコンで見ている場合に有効な方法です。
方法:
- キーボードのF5キーを押す
- またはCtrl + R(Mac は Command + R)
- ブラウザの更新ボタンをクリック
これだけで直ることが多いです。
2024年11月頃に速度変更できない不具合が発生したときも、この方法で改善した人が多くいました。
対処法3:広告ブロッカーを無効にする
広告ブロッカー(広告を非表示にするツール)を使っていませんか?
実は、広告ブロッカーがYouTubeの機能を妨げることがあるんです。
確認方法:
- ブラウザの拡張機能を開く
- AdBlockやuBlock Originなどの広告ブロッカーを一時的にオフにする
- YouTubeを開き直して速度変更を試す
これで直った場合、広告ブロッカーが原因だったということです。
ただし、YouTubeは広告ブロッカーの使用を規約違反としています。
正常に機能を使いたい場合は、広告ブロッカーをオフにするか、YouTube Premiumへの加入を検討しましょう。
対処法4:アプリやブラウザを再起動する
一時的な不具合なら、再起動で直ることがあります。
スマホアプリの場合:
- YouTubeアプリを完全に終了
- もう一度アプリを起動
パソコンのブラウザの場合:
- ブラウザを完全に閉じる
- もう一度開いてYouTubeにアクセス
対処法5:別のブラウザで試す
パソコンの場合、使っているブラウザを変えてみるのも手です。
- ChromeからFirefoxへ
- EdgeからChromeへ
など、別のブラウザでYouTubeを開いて速度変更を試してみましょう。
対処法6:デバイスを再起動する
上記の方法を試してもダメなら、デバイス自体を再起動してみてください。
スマホ、タブレット、パソコン、どれも再起動すると一時的な問題が解消されることがあります。
それでもダメなら:YouTubeの不具合かも
すべて試してもダメな場合、YouTube側の不具合の可能性があります。
実際に:
- 2024年11月:Android版アプリで速度変更できない問題が発生
- 2025年11月:ブラウザ版で速度変更できない問題が発生
このように、定期的に不具合が報告されています。
Google社員から「調査中」と発表されることもあるので、数日待てば修正されることが多いです。
速度変更を使うときの注意点
便利な機能ですが、いくつか知っておきたいことがあります。
注意点1:音声が歪むことがある
特に極端な速度(0.25倍や2倍)にすると、音声が不自然に聞こえることがあります。
人の声が機械的になったり、音楽が変な感じになったり。
対策:
極端な速度は避けて、1.25倍や1.5倍など、中間的な速度から試しましょう。
新しい0.05刻み調整を使えば、自然に聞こえる速度を見つけやすくなります。
注意点2:速度は動画ごとにリセットされる
設定した速度は、その動画を見ている間だけ有効です。
次の動画に移ると、また標準速度(1倍)に戻ります。
毎回設定し直す必要があるので、少し手間がかかりますね。
ヒント:
PCの場合、ブラウザ拡張機能「Video Speed Controller」を使うと、速度を固定できます。
注意点3:慣れるまで時間がかかる
初めて倍速再生を使うと、「速すぎて内容が頭に入らない」と感じるかもしれません。
いきなり2倍速にせず、1.25倍から徐々に慣れていくのがおすすめです。
脳が速度に慣れてくると、自然に内容を理解できるようになります。
注意点4:クリエイターの意図が変わる
映画やミュージックビデオなど、演出を楽しむコンテンツは速度変更に向きません。
制作者が意図したテンポや間が崩れてしまいます。
使い分けが大切:
- 情報収集や学習目的:速度変更OK
- エンターテイメント目的:標準速度で楽しむ
速度変更がもっと便利になる拡張機能(PC限定)
パソコンでYouTubeをよく見る人には、ブラウザ拡張機能がおすすめです。
Video Speed Controller
特徴:
- YouTube以外の動画サイトでも使える
- キーボードショートカットで速度を素早く変更
- 速度を0.01刻みで調整可能
- 設定した速度を記憶できる
インストール方法:
Chromeウェブストアで「Video Speed Controller」を検索してインストールするだけ。
無料で使えます。
Improve YouTube
特徴:
- YouTubeを便利にする多機能拡張機能
- 速度の固定機能あり
- 広告スキップ、テーマ変更など他の機能も充実
こちらも無料で利用できます。
ただし、拡張機能を入れすぎるとブラウザが重くなることがあるので注意してください。
まとめ:速度変更で快適なYouTubeライフを
YouTubeの速度変更機能について、詳しく見てきました。
最後に重要ポイントをまとめておきます。
この記事の重要ポイント
- YouTubeは0.25倍〜2倍の範囲で速度変更ができる
- 2024年10月から0.05刻みで細かく調整できる「カスタム」機能が追加
- スマホ、タブレット、パソコンで利用可能
- 時短、語学学習、講義理解など様々な場面で活用できる
- 変更できないときは、アップデート・再読み込み・広告ブロッカーのオフを試す
設定方法のおさらい
- 動画を再生
- 歯車アイコンをタップ(またはクリック)
- 「再生速度」を選択
- 好きな速度を選ぶ
- さらに細かく調整したいときは「カスタム」を使う
賢い使い方のコツ
- いきなり2倍速にしない:1.25倍から徐々に慣れる
- 内容に応じて使い分ける:難しい部分は遅く、簡単な部分は速く
- 新機能の0.05刻み調整を活用して自分に最適な速度を見つける
- トラブル時は焦らず:再読み込みや再起動を試す
活用してみよう!
まだ速度変更を使ったことがない人は、ぜひ一度試してみてください。
特に時間がないときや、効率よく情報を集めたいときに威力を発揮します。
学習目的で動画を見る人なら、この機能なしでは考えられなくなるはずです。
自分に合った速度を見つけて、より快適なYouTubeライフを楽しみましょう!

コメント