Thunderbird(サンダーバード)でメールアカウントを削除する方法!データを残す設定も解説

プログラミング・IT

「Thunderbirdで使わなくなったメールアカウントを削除したい…」

複数のメールアカウントを登録していると、使わなくなったアカウントが残ったままになっていることがありますよね。不要なアカウントを削除すれば、受信トレイがすっきりして、ディスク容量も節約できます。

Thunderbirdのアカウント削除は、アカウント設定から簡単に行えますが、削除すると受信トレイのメールやカレンダーなど、そのアカウントに紐づくすべてのデータも削除されます。そのため、削除前にデータのバックアップや、サーバーにメールを残す設定を確認しておくことが重要なんです。

この記事では、Thunderbirdでメールアカウントを削除する手順から、削除時の注意点、サーバーにメールを残す設定、削除できない場合の対処法まで、詳しく解説します。安全にアカウントを削除して、Thunderbirdをすっきり整理しましょう。

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  1. Thunderbirdのアカウント削除について
    1. アカウント削除とは
    2. 削除してもメールサーバーのデータは残る
    3. アカウント削除が必要な場面
  2. アカウント削除前の準備
    1. 準備1:大切なメールをバックアップ
    2. 準備2:IMAPかPOPか確認
    3. 準備3:POPの場合はサーバーにメールを残す設定を確認
  3. Thunderbirdでアカウントを削除する手順
    1. 基本的な削除手順
  4. メニューバーから削除する方法
    1. メニューバーを使った削除
  5. 送信(SMTP)サーバー設定も削除する
    1. SMTP設定の削除
  6. サーバーにメールを残す設定(POP)
    1. サーバーにメールを残す設定方法
    2. サーバーにメールを残さない設定
  7. ローカルフォルダにメールを移動してから削除
    1. ローカルフォルダへの移動
  8. アカウントを削除できない場合の対処法
    1. 問題1:「アカウント操作」ボタンが見つからない
    2. 問題2:「アカウントを削除」がグレーアウトしている
    3. 問題3:削除しても再起動すると復活する
    4. 問題4:メールデータが削除されない
  9. 削除後の確認事項
    1. 確認1:他のデバイスでメールにアクセスできるか
    2. 確認2:ディスク容量が解放されたか
    3. 確認3:送受信エラーが出ないか
  10. よくある質問と回答
    1. アカウントを削除すると、メールサーバーからもメールが消える?
    2. 間違って削除してしまった。復元できる?
    3. 複数のアカウントをまとめて削除できる?
    4. アカウント削除とThunderbirdのアンインストールの違いは?
    5. ローカルフォルダのメールはどこに保存されている?
  11. まとめ:安全にアカウントを削除して整理しよう

Thunderbirdのアカウント削除について

まず、アカウント削除の基本を理解しておきましょう。

アカウント削除とは

Thunderbirdから特定のメールアカウントの設定を削除することです。

削除すると、以下のものがThunderbirdから消えます。

  • アカウントの設定情報
  • 受信トレイ、送信済みアイテムなどのフォルダ
  • そのアカウントで受信したすべてのメール
  • 紐づけられたカレンダー、タスク、アドレス帳のデータ

削除してもメールサーバーのデータは残る

IMAP接続の場合

Thunderbirdからアカウントを削除しても、メールサーバー上のデータは削除されません。

他のデバイス(スマホ、タブレット、Webメールなど)からは引き続きメールにアクセスできます。

POP接続の場合

Thunderbirdがメールをダウンロードした後、サーバーから削除する設定になっている場合があります。

この場合、Thunderbirdからアカウントを削除すると、メールがどこにも残らない可能性があるので注意が必要です。

アカウント削除が必要な場面

  • 使わなくなったメールアカウントを整理したい
  • メールアドレスを変更したので、古いアカウントを削除したい
  • 間違って設定したアカウントを削除したい
  • 会社を退職したので、会社のメールアカウントを削除したい
  • ディスク容量を節約したい

アカウント削除前の準備

削除する前に、必ず以下を確認してください。

準備1:大切なメールをバックアップ

削除すると、そのアカウントのメールはすべてThunderbirdから消えます。

バックアップ方法

方法1:メールをエクスポート

重要なメールを選択して、「ファイル」→「名前を付けて保存」で個別に保存できます。

方法2:プロファイルフォルダをバックアップ

Thunderbirdのプロファイルフォルダ全体をコピーしておくと、完全なバックアップになります。

方法3:別のフォルダに移動

「ローカルフォルダ」に移動しておけば、アカウントを削除してもメールは残ります。

準備2:IMAPかPOPか確認

確認方法

  1. Thunderbirdを起動
  2. 削除したいアカウントを右クリック→「設定」を選択
  3. 左メニューの「サーバー設定」をクリック
  4. 「サーバーの種類」を確認

IMAP:メールサーバーと同期。サーバーにメールが残る

POP:メールをダウンロード。設定によってはサーバーから削除される

準備3:POPの場合はサーバーにメールを残す設定を確認

POP接続の場合、「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」設定を確認してください。

確認方法

  1. 「ツール」→「アカウント設定」をクリック
  2. 左メニューの「サーバー設定」を選択
  3. 「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」にチェックが入っているか確認

チェックが外れている場合、既にダウンロードしたメールはサーバーから削除されています。

Thunderbirdから削除すると、メールがどこにも残らなくなるので、必ずバックアップを取ってください。

Thunderbirdでアカウントを削除する手順

それでは、実際の削除手順を見ていきましょう。

基本的な削除手順

ステップ1:Thunderbirdを起動

Thunderbirdを起動します。

ステップ2:削除するアカウントを右クリック

左側のフォルダペインで、削除したいメールアカウント(メールアドレス)を右クリックします。

ステップ3:「設定」を選択

表示されたメニューから「設定」をクリックしてください。

アカウント設定ウィンドウが開きます。

ステップ4:アカウント操作をクリック

アカウント設定ウィンドウの左下にある「アカウント操作」ボタンをクリックします。

ステップ5:「アカウントを削除」を選択

表示されたメニューから「アカウントを削除」をクリックしてください。

ステップ6:削除を確認

「アカウントとデータの削除」という確認画面が表示されます。

削除するアカウントが正しいか確認してください。

重要なオプション:メッセージデータを削除

この画面に「メッセージデータを削除」というチェックボックスがあります。

  • チェックを入れる:受信トレイなどのメールデータもすべて削除される
  • チェックを外す:アカウント設定だけ削除され、メールデータはパソコンに残る(ただし、Thunderbirdからはアクセスできない)

通常は、チェックを入れて削除することをおすすめします。

チェックを外すと、使えないメールデータがディスクに残り続けます。

ステップ7:「削除」をクリック

確認したら、「削除」ボタンをクリックしてください。

ステップ8:完了メッセージを確認

「削除が完了しました」というメッセージが表示されます。

「OK」をクリックしてください。

ステップ9:削除を確認

Thunderbirdのメイン画面に戻ります。

左側のフォルダペインから、削除したアカウントが消えていることを確認しましょう。

メニューバーから削除する方法

別の手順でも削除できます。

メニューバーを使った削除

ステップ1:アカウント設定を開く

画面上部のメニューバーから「ツール」→「アカウント設定」を選択します。

メニューバーが表示されていない場合は、Alt キーを押すと表示されます。

または、画面右上の「≡」(ハンバーガーメニュー)→「オプション」→「アカウント設定」でも開けます。

ステップ2:削除するアカウントを選択

アカウント設定ウィンドウの左側で、削除したいアカウントをクリックして選択します。

ステップ3:アカウント操作→アカウントを削除

ウィンドウ左下の「アカウント操作」→「アカウントを削除」を選択してください。

ステップ4:削除を確認

確認画面で「削除」をクリックします。

ステップ5:「OK」で閉じる

「OK」をクリックして、アカウント設定ウィンドウを閉じてください。

送信(SMTP)サーバー設定も削除する

アカウントを削除した後、関連する送信サーバー設定も削除しておくとすっきりします。

SMTP設定の削除

注意:複数のアカウントで同じSMTPサーバーを使っている場合は、削除しないでください。

ステップ1:アカウント設定を開く

「ツール」→「アカウント設定」を選択します。

ステップ2:送信(SMTP)サーバーを選択

左側のメニューの一番下にある「送信(SMTP)サーバー」をクリックしてください。

ステップ3:不要なSMTPサーバーを選択

削除したアカウント専用のSMTPサーバーがあれば、選択します。

ステップ4:「削除」をクリック

右側の「削除」ボタンをクリックしてください。

ステップ5:確認

確認メッセージが表示されるので、「はい」または「OK」を選択します。

サーバーにメールを残す設定(POP)

POP接続の場合、サーバーにメールを残す設定を確認しましょう。

サーバーにメールを残す設定方法

ステップ1:アカウント設定を開く

「ツール」→「アカウント設定」を選択します。

ステップ2:サーバー設定を選択

左メニューで、該当するアカウントの「サーバー設定」をクリックしてください。

ステップ3:「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」にチェック

「サーバー設定」の中に、以下の項目があります。

「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」

この項目にチェックを入れてください。

ステップ4:保存期間を設定(オプション)

チェックを入れると、さらに詳細な設定ができます。

  • 「ダウンロードしてから○日以上経過したメッセージは削除する」:指定日数後、自動的にサーバーから削除
  • 「削除したメッセージをサーバーから削除」:Thunderbirdで削除したメールは、サーバーからも削除

必要に応じて設定してください。

ステップ5:OK

「OK」をクリックして設定を保存します。

サーバーにメールを残さない設定

逆に、サーバーの容量を節約したい場合は、チェックを外します。

手順

「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」のチェックを外してください。

これで、Thunderbirdがメールをダウンロードすると、サーバーから自動的に削除されます。

ローカルフォルダにメールを移動してから削除

アカウントは削除したいが、メールは残したい場合の方法です。

ローカルフォルダへの移動

ステップ1:ローカルフォルダを確認

Thunderbirdの左側に「ローカルフォルダ」があるか確認してください。

表示されていない場合は、「表示」→「フォルダ」→「ローカルフォルダ」を選択します。

ステップ2:新しいフォルダを作成

「ローカルフォルダ」を右クリック→「新しいフォルダ」を選択して、保存用のフォルダを作成します。

例:「〇〇アカウントのバックアップ」

ステップ3:メールを移動

削除するアカウントの受信トレイなどからメールを選択して、作成したローカルフォルダにドラッグ&ドロップします。

全選択する場合は、Ctrl + A ですべてのメールを選択できます。

ステップ4:移動を確認

ローカルフォルダにメールが移動したことを確認してください。

ステップ5:アカウントを削除

前述の手順でアカウントを削除します。

ローカルフォルダのメールは削除されません。

アカウントを削除できない場合の対処法

削除できない場合のトラブルシューティングです。

問題1:「アカウント操作」ボタンが見つからない

対処法

アカウント設定ウィンドウの左下を確認してください。

小さく表示されている場合があります。

ウィンドウを最大化すると見やすくなりますよ。

問題2:「アカウントを削除」がグレーアウトしている

原因

唯一のアカウントの場合、削除できないことがあります。

対処法

別のアカウントを追加してから、不要なアカウントを削除してください。

または、Thunderbirdをアンインストールすることを検討しましょう。

問題3:削除しても再起動すると復活する

原因

設定ファイルが破損している、またはThunderbirdが正常に終了していない可能性があります。

対処法

対処法1:Thunderbirdを完全に終了

タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)で、Thunderbirdのプロセスが残っていないか確認してください。

残っている場合は、「タスクの終了」で終了させます。

対処法2:プロファイルを再作成

プロファイルが破損している場合、新しいプロファイルを作成して、メールを移行する必要があります。

詳しくはThunderbirdの公式サポートを参照してください。

問題4:メールデータが削除されない

原因

「メッセージデータを削除」のチェックを外して削除した場合、データファイルが残ります。

対処法

手動でプロファイルフォルダから削除する必要があります。

ただし、誤って必要なファイルを削除しないよう、上級者向けの操作です。

削除後の確認事項

アカウント削除後に確認すべきことです。

確認1:他のデバイスでメールにアクセスできるか

IMAP接続の場合、他のデバイス(スマホ、タブレット、Webメールなど)でメールにアクセスできるか確認してください。

アクセスできれば、サーバーにメールが残っています。

確認2:ディスク容量が解放されたか

「メッセージデータを削除」にチェックを入れて削除した場合、ディスク容量が解放されるはずです。

確認方法

パソコンのストレージ容量を確認してください。

確認3:送受信エラーが出ないか

他のアカウントが正常に動作しているか確認しましょう。

誤って必要なアカウントや設定を削除していないか確認してください。

よくある質問と回答

アカウントを削除すると、メールサーバーからもメールが消える?

いいえ、IMAP接続の場合、サーバーのメールは削除されません。POP接続の場合も、「ダウンロード後もサーバーにメッセージを残す」設定にしていれば、サーバーに残ります。

間違って削除してしまった。復元できる?

Thunderbirdを完全に終了する前であれば、「編集」→「元に戻す」で復元できる可能性があります。終了してしまった場合、復元は困難です。

複数のアカウントをまとめて削除できる?

いいえ、Thunderbirdでは一つずつ削除する必要があります。

アカウント削除とThunderbirdのアンインストールの違いは?

アカウント削除は、Thunderbird内の特定のアカウント設定だけを削除します。Thunderbirdアプリ自体は残ります。アンインストールは、Thunderbirdアプリ全体を削除します。

ローカルフォルダのメールはどこに保存されている?

Thunderbirdのプロファイルフォルダ内に保存されています。場所は「ヘルプ」→「他のトラブルシューティング情報」→「プロファイルフォルダー」の「フォルダーを開く」で確認できます。

まとめ:安全にアカウントを削除して整理しよう

Thunderbirdでメールアカウントを削除する方法を解説しました。

重要なポイントをおさらい

  • アカウント削除は「設定」→「アカウント操作」→「アカウントを削除」
  • 削除すると受信トレイのメールもすべて消える
  • 削除前に必ずバックアップを取る
  • IMAP接続ならサーバーにメールが残る
  • POP接続は「サーバーにメッセージを残す」設定を確認
  • 大切なメールはローカルフォルダに移動してから削除
  • 「メッセージデータを削除」にチェックを入れて削除するのが基本
  • SMTP設定も削除しておくとすっきり

不要なアカウントを削除すれば、Thunderbirdがすっきりして使いやすくなります。ただし、削除は取り消せないので、必ず事前にバックアップを取ってから慎重に作業してください。

この記事を参考に、あなたのThunderbirdを快適に整理してくださいね!

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