「Outlookの未読マークがずっと残っていて気になる…」
メールを確認したのに、未読マーク(太字表示や封筒アイコン)が残ったままになっていることはありませんか?フォルダの横に表示される未読件数が気になって、何とかしたいと思う方も多いでしょう。特に、大量のメールを処理した後、読んだはずのメールが未読のままになっていると、重要なメールを見落としてしまう心配もあります。
Outlookの未読マークを消すには、手動で既読にする方法、フォルダ単位でまとめて既読にする方法、自動的に既読にする設定変更など、様々な方法があります。また、未読マークが消えない場合は、隠れた未読メールの存在や、アプリの設定・データの問題が原因かもしれません。
この記事では、Outlookの未読マークを消す方法から、自動既読の設定、未読マークが消えない問題の解決方法まで、詳しく解説します。あなたの受信トレイをすっきりと管理できるようになりましょう。
Outlookの未読マークとは

まず、未読マークの基本を理解しておきましょう。
未読メールの表示
Outlookでは、未読メール(開封していないメール)は、以下のような表示になります。
メール一覧での表示
- 件名と差出人が太字で表示される
- 封筒アイコンが閉じた状態(未開封)
- メール件名の左側に青い縦線が表示される(バージョンによる)
フォルダでの表示
- フォルダ名の横に未読件数が表示される
- 例:「受信トレイ (5)」→5通の未読メールがある
既読メールの表示
一度開いたメール(既読メール)は、以下のように変わります。
- 件名と差出人が通常の太さ(細字)で表示される
- 封筒アイコンが開いた状態
- 青い縦線が消える
未読・既読の意味
未読(未開封)
まだ内容を確認していないメールです。
既読(開封済み)
一度内容を確認したメールです。
ただし、「既読」は必ずしも「対応済み」を意味しません。後で返信が必要なメールも、一度開けば既読になってしまうので注意が必要です。
未読メールを手動で既読にする方法
個別のメールを既読にする基本的な方法です。
方法1:メールを開く
最もシンプルな方法は、メールをダブルクリックして開くことです。
ステップ1:メールをダブルクリック
メール一覧で、未読メールをダブルクリックして開きます。
ステップ2:メールを閉じる
内容を確認したら、ウィンドウを閉じてください。
自動的に既読(開封済み)になります。
方法2:閲覧ウィンドウで表示
閲覧ウィンドウ(プレビュー)で表示することでも、既読になります。
ステップ1:メールをクリック
メール一覧で、未読メールをクリックします。
ステップ2:閲覧ウィンドウで確認
右側または下側の閲覧ウィンドウに内容が表示されます。
ステップ3:既読になるまで待つ
デフォルト設定では、数秒表示すると自動的に既読になります。
注意:設定によっては、閲覧ウィンドウで表示しても既読にならない場合があります。
方法3:ショートカットキーで既読にする
キーボード操作で素早く既読にできます。
ステップ1:メールを選択
既読にしたいメールをクリックして選択します。
複数選択する場合は、Ctrl キーを押しながらクリックしてください。
ステップ2:ショートカットキーを押す
Ctrl + Q を押します。
選択したメールが既読になります。
既読を未読に戻すショートカット
Ctrl + U を押すと、既読メールを未読に戻せます。
方法4:右クリックメニューから既読にする
ステップ1:メールを右クリック
既読にしたいメールを右クリックします。
ステップ2:「既読にする」を選択
表示されたメニューから「既読にする」をクリックしてください。
すぐに既読になります。
方法5:リボンメニューから既読にする
ステップ1:メールを選択
既読にしたいメールをクリックします。
ステップ2:ホームタブを開く
リボンメニューの「ホーム」タブをクリックしてください。
ステップ3:未読/開封済みボタン
「タグ」グループにある「未読/開封済み」ボタンをクリックします。
未読メールは既読に、既読メールは未読に切り替わります。
フォルダ単位でまとめて既読にする方法
大量の未読メールを一度に既読にする方法です。
フォルダ全体を既読にする
ステップ1:フォルダを右クリック
フォルダペイン(左側)で、既読にしたいフォルダ(受信トレイなど)を右クリックします。
ステップ2:「すべて開封済みにする」を選択
表示されたメニューから「すべて開封済みにする」をクリックしてください。
ステップ3:確認
フォルダ内のすべての未読メールが、一括で既読になります。
フォルダ名の横の未読件数も消えますよ。
特定の条件のメールをまとめて既読にする
検索機能を使って、条件に合うメールだけを既読にできます。
例:特定の差出人からの未読メールをまとめて既読にする
ステップ1:検索
検索ボックスに差出人のメールアドレスや名前を入力します。
ステップ2:未読で絞り込む
検索結果が表示されたら、「検索」タブ→「絞り込み」→「未読」を選択してください。
ステップ3:すべて選択
Ctrl + A ですべて選択します。
ステップ4:既読にする
Ctrl + Q を押すか、右クリック→「既読にする」を選択します。
自動的に既読にする設定
メールを開いたり、削除したりしたときに、自動的に既読になるように設定できます。
閲覧ウィンドウで表示したら既読にする設定
ステップ1:オプションを開く
「ファイル」タブ→「オプション」を選択します。
ステップ2:詳細設定
左側のメニューから「詳細設定」を選択してください。
ステップ3:閲覧ウィンドウ
「Outlookウィンドウ」セクションで、「閲覧ウィンドウ」ボタンをクリックします。
または、「メール」タブから「閲覧ウィンドウ」ボタンをクリックすることもできます。
ステップ4:自動既読を有効化
以下の項目にチェックを入れてください。
「閲覧ウィンドウで表示されたアイテムを開封済みにする」
または
「次の時間閲覧ウィンドウで表示するとアイテムを開封済みにする」
ステップ5:秒数を設定
既読にするまでの秒数を指定できます(デフォルトは5秒)。
例えば、「5秒」に設定すると、閲覧ウィンドウでメールを5秒間表示すると、自動的に既読になります。
ステップ6:OK
「OK」を2回クリックして、設定を保存します。
選択を変更したら既読にする設定
メールを選択して、次のメールに移動したら、前のメールを既読にする設定です。
手順
前述の「閲覧ウィンドウ」設定で、以下の項目にチェックを入れます。
「選択内容が変更されたときにアイテムを開封済みとしてマークする」
これで、メールAを選択してメールBに移動すると、メールAが自動的に既読になります。
削除したメールを自動的に既読にする設定
削除したメールを、削除済みアイテムフォルダで自動的に既読にする設定です。
ステップ1:オプションを開く
「ファイル」→「オプション」を選択します。
ステップ2:メールタブ
左側のメニューから「メール」を選択してください。
ステップ3:その他のセクション
下にスクロールして、「その他」セクションを見つけます。
ステップ4:削除時に既読にする
「削除時にメッセージを開封済みにする」にチェックを入れてください。
ステップ5:OK
「OK」をクリックして設定を保存します。
これで、メールを削除すると、削除済みアイテムフォルダで自動的に既読になります。
未読マークが消えない場合の対処法

未読メールを既読にしたのに、未読マークや未読件数が消えない場合の解決方法です。
原因1:隠れた未読メールがある
最も多い原因は、気づいていない場所に未読メールが残っていることです。
対処法1:すべてのフォルダを確認
以下のフォルダに未読メールが残っていないか確認してください。
- 受信トレイのサブフォルダ
- 迷惑メールフォルダ
- 削除済みアイテムフォルダ
- 送信済みアイテムフォルダ
- 下書きフォルダ
- RSSフィード(使っている場合)
対処法2:未読メール検索フォルダを使う
ステップ1:検索フォルダを作成
フォルダペインで「検索フォルダー」を右クリック→「新しい検索フォルダー」を選択します。
ステップ2:未読メールを選択
「未読メール」を選択して、「OK」をクリックしてください。
ステップ3:確認
「検索フォルダー」→「未読メール」を開くと、すべてのフォルダの未読メールが一覧表示されます。
ここで隠れた未読メールが見つかるはずです。
対処法3:検索機能で探す
検索ボックスに以下を入力します。
read:no
Enter キーを押すと、すべての未読メールが検索されます。
原因2:Outlookのキャッシュやデータの問題
データが破損していると、未読マークが正しく更新されないことがあります。
対処法1:Outlookを再起動
ステップ1:Outlookを終了
Outlookを完全に終了します。
ステップ2:タスクマネージャーで確認
Ctrl + Shift + Esc を押して、タスクマネージャーを開きます。
「プロセス」タブで「Microsoft Outlook」が残っていないか確認してください。
ステップ3:再起動
Outlookを再起動して、未読マークが消えたか確認しましょう。
対処法2:送受信を実行
ステップ1:送受信ボタンをクリック
リボンメニューの「送受信」タブ→「すべてのフォルダーを送受信」をクリックします。
または、F9 キーを押してください。
ステップ2:同期を待つ
サーバーとの同期が完了すると、未読マークが正しく更新されることがあります。
対処法3:Outlookのキャッシュをクリア
ステップ1:オプションを開く
「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」を選択します。
ステップ2:Outlookデータファイル
「Outlookデータファイル」ボタンをクリックしてください。
ステップ3:設定を確認
データファイルの設定を確認して、問題がないか確認します。
対処法4:Outlookを修復
「設定」→「アプリ」→「Microsoft 365」または「Microsoft Office」→「変更」→「クイック修復」を実行してください。
原因3:新しいOutlookアプリの問題
Windows 11のメールアプリや新しいOutlookで問題が起きている場合の対処法です。
対処法1:アプリをリセット
ステップ1:設定を開く
「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開きます。
ステップ2:メールアプリを探す
「メールとカレンダー」または「Outlook (new)」を探してクリックします。
ステップ3:詳細オプション
「詳細オプション」を選択してください。
ステップ4:リセット
「リセット」ボタンをクリックします。
確認メッセージが表示されるので、「リセット」を選択してください。
注意:リセットすると、アプリが初期状態に戻ります。アカウントの再設定が必要になる場合があります。
対処法2:従来のOutlookに戻す
新しいOutlookで問題が解決しない場合、従来版に戻すことを検討してください。
画面右上の「新しいOutlookを試す」トグルスイッチをオフにします。
閲覧ウィンドウで自動的に既読にしない設定
プレビューで表示しただけで既読になるのを防ぐ設定です。
自動既読をオフにする
重要なメールを見落とさないよう、手動で既読にする設定にできます。
ステップ1:閲覧ウィンドウ設定を開く
「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「閲覧ウィンドウ」をクリックします。
または、「表示」タブ→「閲覧ウィンドウ」→「オプション」でも開けます。
ステップ2:自動既読のチェックを外す
以下の項目のチェックをすべて外してください。
- 「閲覧ウィンドウで表示されたアイテムを開封済みにする」
- 「次の時間閲覧ウィンドウで表示するとアイテムを開封済みにする」
- 「選択内容が変更されたときにアイテムを開封済みとしてマークする」
ステップ3:OK
「OK」を2回クリックして設定を保存します。
これで、閲覧ウィンドウで表示しても、自動的に既読にならなくなります。
既読にするには、ダブルクリックでメールを開くか、手動で既読にする必要があります。
Outlook on the web(Web版)での設定
ブラウザ版のOutlookでの未読マーク設定です。
Web版で自動既読をオフにする
ステップ1:設定を開く
画面右上の歯車アイコン(設定)をクリックします。
ステップ2:すべての設定を表示
「すべてのOutlook設定を表示」を選択してください。
ステップ3:メールの設定
「メール」→「メッセージの取り扱い」を選択します。
ステップ4:既読にする設定
「既読にする」セクションで、以下を選択します。
「自動的に開封済みにしない」
ステップ5:保存
「保存」ボタンをクリックして設定を保存します。
Web版でまとめて既読にする
Web版でも、フォルダ単位でまとめて既読にできます。
手順
フォルダを右クリック→「すべて開封済みにする」を選択してください。
よくある質問と回答
未読メールがないのに、フォルダに未読件数が表示される
隠れたサブフォルダや、迷惑メールフォルダに未読メールが残っている可能性があります。検索フォルダ機能で、すべての未読メールを探してください。
既読にしたのに、すぐに未読に戻る
同じアカウントを複数のデバイスで使っている場合、他のデバイスで未読に戻されている可能性があります。すべてのデバイスで同期を確認してください。
削除したメールが未読のまま残る
「削除時にメッセージを開封済みにする」設定を有効にしてください。既に削除済みアイテムフォルダにあるメールは、フォルダを右クリック→「すべて開封済みにする」で一括処理できます。
閲覧ウィンドウで表示しても既読にならない
「閲覧ウィンドウで表示されたアイテムを開封済みにする」設定が無効になっています。オプションから有効化してください。
ショートカットキーが効かない
メールが選択されているか確認してください。また、他のアプリやアドインがショートカットを上書きしている可能性があります。
まとめ:未読マークを適切に管理して効率アップ
Outlookの未読マークを消す方法と、未読マークが消えない問題の解決方法を解説しました。
重要なポイントをおさらい
- 手動で既読にするにはCtrl + Qが便利
- フォルダを右クリック→「すべて開封済みにする」でまとめて既読
- 閲覧ウィンドウの設定で自動既読をオン/オフできる
- 削除時に自動的に既読にする設定もある
- 未読マークが消えない場合は隠れた未読メールを探す
- 検索フォルダ機能ですべての未読メールを見つけられる
- Outlookの再起動や送受信で同期問題が解決することも
未読マークの管理は、メール処理の効率に直結します。自分の作業スタイルに合わせて、自動既読をオンにするか、手動で管理するかを決めましょう。
重要なメールを見落とさないためには、自動既読をオフにして、確実に読んだものだけを手動で既読にする方法がおすすめです。あなたのOutlookが快適に使えるようになることを願っています!


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