Outlookのフォルダが消えた!原因と復元方法を完全解説

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「Outlookのフォルダが突然消えてしまった…大事なメールが見つからない!」

朝、Outlookを開いたら、いつも使っているフォルダが見当たらない。そんな経験をすると、本当に焦りますよね。取引先とのやり取りや重要なプロジェクトのメールが入っているフォルダだったら、なおさらです。

実は、Outlookでフォルダが消える原因はいくつかあります。誤って削除してしまった場合もあれば、同期エラーやファイルの破損が原因のこともあるんです。でも安心してください。多くの場合、適切な対処をすれば復元できます。

この記事では、Outlookのフォルダが消えた原因と、状況別の復元方法を詳しく解説します。まずは落ち着いて、順番に確認していきましょう。

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  1. Outlookのフォルダが消える主な原因
    1. 原因1:誤って削除した
    2. 原因2:フォルダが折りたたまれている
    3. 原因3:同期エラー
    4. 原因4:データファイルの破損
    5. 原因5:アカウント設定の問題
    6. 原因6:検索フォルダの問題
  2. 【最も多い】削除済みアイテムから復元する
    1. 削除済みアイテムフォルダを確認
    2. 削除済みアイテムからも消えている場合
  3. フォルダが折りたたまれていないか確認
    1. フォルダツリーを展開
    2. すべてのフォルダを展開
  4. 同期エラーを解決する
    1. 送受信を実行
    2. オフライン作業モードを確認
    3. アカウントをオフライン・オンライン切り替え
  5. Outlookを再起動する
    1. 完全な再起動の手順
  6. データファイルの修復
    1. 受信トレイ修復ツール(ScanPST.exe)を使う
    2. OSTファイルを再作成
  7. 特定のフォルダだけが消えた場合
    1. 検索フォルダの場合
    2. フィルタが適用されていないか確認
  8. アカウントを再設定する
    1. アカウントの削除と再追加
  9. フォルダが見つからない場合の最終手段
    1. バックアップから復元
    2. IT部門に問い合わせる
  10. フォルダの消失を防ぐための対策
    1. 1. 定期的にバックアップを取る
    2. 2. 削除前に確認する
    3. 3. 自動アーカイブの設定を確認
    4. 4. 重要なフォルダはお気に入りに追加
    5. 5. 定期的にデータファイルの整合性をチェック
  11. よくある質問と回答
    1. 削除して30日以上経ったフォルダは復元できない?
    2. フォルダの中のメールだけが消えた場合は?
    3. POP3アカウントの場合は?
    4. すべてのフォルダが消えた場合は?
  12. まとめ:焦らず順番に対処しよう

Outlookのフォルダが消える主な原因

まず、なぜフォルダが消えたのか、考えられる原因を理解しておきましょう。

原因1:誤って削除した

最も多い原因は、間違ってフォルダを削除してしまうケースです。

フォルダを右クリックしたときに、誤って「削除」を選んでしまうことがあります。この場合、フォルダは「削除済みアイテム」フォルダに移動しているはずです。

原因2:フォルダが折りたたまれている

削除されたわけではなく、単にフォルダツリーが折りたたまれて見えなくなっているだけかもしれません。

特に、親フォルダの左側にある「>」(矢印)をクリックして折りたたんでしまうと、サブフォルダが非表示になります。

原因3:同期エラー

Exchange ServerやMicrosoft 365を使っている場合、サーバーとの同期がうまくいかず、一時的にフォルダが表示されないことがあります。

ネットワークの問題や、サーバーのメンテナンス中に起こりやすいです。

原因4:データファイルの破損

Outlookのデータファイル(PSTファイルまたはOSTファイル)が破損すると、フォルダが見えなくなることがあります。

突然のシャットダウンやディスクエラーが原因になることが多いんです。

原因5:アカウント設定の問題

メールアカウントの設定に問題があると、フォルダが正しく表示されないことがあります。

パスワード変更後に設定を更新していない場合などに発生します。

原因6:検索フォルダの問題

検索フォルダ(仮想フォルダ)の場合、検索条件が変更されたり、エラーが発生したりすると、消えたように見えることがあります。

それでは、状況別の復元方法を見ていきましょう。

【最も多い】削除済みアイテムから復元する

誤って削除した場合、まずはここを確認してください。

削除済みアイテムフォルダを確認

ステップ1:削除済みアイテムを開く

左側のフォルダペインで、「削除済みアイテム」フォルダをクリックします。

ステップ2:フォルダを探す

削除済みアイテムの一覧に、消えたフォルダがないか確認してください。

フォルダは、メールと同じように削除済みアイテムに移動します。

ステップ3:フォルダを復元

見つかった場合、フォルダを右クリックして「移動」→「その他のフォルダ」を選択します。

元の場所、または任意の場所にフォルダを移動させれば復元完了です。

または、ドラッグ&ドロップ

フォルダを削除済みアイテムから、元の場所にドラッグ&ドロップすることもできますよ。

削除済みアイテムからも消えている場合

削除済みアイテムフォルダを空にしてしまった場合でも、まだ復元できる可能性があります。

Microsoft 365 / Exchange Serverの場合

「フォルダ」タブ→「削除済みアイテムをサーバーから復元」をクリックしてください。

過去30日以内に削除されたアイテムが表示されるので、フォルダを選択して「復元」をクリックします。

これで、フォルダが元の場所に戻ります。

注意点

この機能は、Microsoft 365やExchange Serverのアカウントでのみ使えます。POP3やIMAPアカウントでは利用できません。

フォルダが折りたたまれていないか確認

削除されていない場合、単に見えなくなっているだけかもしれません。

フォルダツリーを展開

ステップ1:親フォルダを確認

消えたフォルダの親フォルダ(上位のフォルダ)を探します。

ステップ2:矢印をクリック

親フォルダの左側に「>」(矢印)がある場合、クリックして展開してください。

サブフォルダが表示されれば、単に折りたたまれていただけです。

すべてのフォルダを展開

方法1:すべて展開

フォルダペイン上部を右クリック→「すべて展開」を選択すると、すべてのフォルダツリーが展開されます。

方法2:ナビゲーションオプション

「表示」タブ→「フォルダーウィンドウ」→「標準」を選択して、表示モードを確認してください。

同期エラーを解決する

サーバーとの同期問題で消えている場合の対処法です。

送受信を実行

ステップ1:送受信ボタンをクリック

リボンメニューの「送受信」タブ→「すべてのフォルダーを送受信」をクリックします。

または、F9キーを押してください。

ステップ2:同期の完了を待つ

画面下部のステータスバーで、同期の進行状況が確認できます。

同期が完了すると、フォルダが表示される可能性があります。

オフライン作業モードを確認

誤ってオフラインモードになっていないか確認しましょう。

ステップ1:送受信タブを開く

「送受信」タブをクリックします。

ステップ2:オフライン作業を確認

「オフライン作業」ボタンが押された状態(強調表示)になっていたら、クリックしてオフ(通常表示)にしてください。

これで、サーバーとの同期が再開されます。

アカウントをオフライン・オンライン切り替え

ステップ1:アカウント設定を開く

「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択します。

ステップ2:アカウントを選択

問題のあるアカウントを選択して、「変更」をクリックします。

ステップ3:オフラインキャッシュ設定

「オフライン設定」の項目で、スライダーを動かして全期間のメールをダウンロードするように設定してください。

ステップ4:完了

「次へ」→「完了」をクリックして、Outlookを再起動します。

Outlookを再起動する

単純な方法ですが、これで解決することも多いです。

完全な再起動の手順

ステップ1:Outlookを終了

「ファイル」→「終了」を選択するか、ウィンドウの「×」ボタンをクリックします。

ステップ2:バックグラウンドプロセスも終了

タスクバーの通知領域(時計の近く)にOutlookのアイコンが残っている場合、右クリック→「終了」を選択してください。

または、タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)で、Outlookのプロセスが残っていないか確認し、あれば終了させます。

ステップ3:Outlookを再起動

もう一度Outlookを起動して、フォルダが表示されるか確認しましょう。

データファイルの修復

データファイルが破損している場合の対処法です。

受信トレイ修復ツール(ScanPST.exe)を使う

Outlookには、データファイルを修復する専用ツールが付属しています。

ステップ1:Outlookを終了

修復前に、Outlookを完全に終了してください。

ステップ2:ScanPST.exeを起動

以下の場所にあるScanPST.exeを実行します。

Outlook 2016/2019/2021/365(64ビット版)

C:\Program Files\Microsoft Office\root\Office16\SCANPST.EXE

Outlook 2016/2019/2021/365(32ビット版)

C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\SCANPST.EXE

エクスプローラーのアドレスバーにパスを貼り付けて、Enterキーを押すと起動できます。

ステップ3:データファイルを選択

「参照」ボタンをクリックして、修復したいPSTファイルまたはOSTファイルを選択してください。

データファイルの場所

通常は以下の場所にあります。

C:\Users\ユーザー名\Documents\Outlook ファイル\

または

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook\

ステップ4:スキャンを開始

「開始」ボタンをクリックすると、ファイルのスキャンが始まります。

ステップ5:修復を実行

エラーが見つかった場合、「修復」ボタンが表示されるのでクリックしてください。

バックアップを作成するか聞かれるので、「はい」を選ぶと安全です。

ステップ6:Outlookを起動

修復が完了したら、Outlookを起動して、フォルダが復元されているか確認しましょう。

OSTファイルを再作成

Exchange ServerやMicrosoft 365のアカウントで、OSTファイル(オフラインデータファイル)に問題がある場合は、再作成できます。

ステップ1:Outlookを終了

完全にOutlookを終了します。

ステップ2:OSTファイルを削除

以下の場所にあるOSTファイルを削除するか、別の場所に移動してください。

C:\Users\ユーザー名\AppData\Local\Microsoft\Outlook\

ファイル名は アカウント名.ost のような形式です。

ステップ3:Outlookを起動

Outlookを起動すると、新しいOSTファイルが自動的に作成され、サーバーからデータが再ダウンロードされます。

これには時間がかかることがあるので、気長に待ちましょう。

特定のフォルダだけが消えた場合

すべてではなく、特定のフォルダだけが消えた場合の対処法です。

検索フォルダの場合

検索フォルダ(動的に内容が変わる仮想フォルダ)が消えた場合、再作成できます。

ステップ1:検索フォルダを作成

「フォルダ」タブ→「新しい検索フォルダ」をクリックします。

ステップ2:条件を設定

以前と同じ検索条件を設定してください。

フィルタが適用されていないか確認

フィルタがかかっていて、フォルダ内のメールが見えなくなっている可能性があります。

フィルタのクリア

「表示」タブ→「ビューの設定」→「フィルター」→「すべてクリア」で、フィルタを解除してください。

アカウントを再設定する

上記の方法で解決しない場合、アカウントを削除して再追加すると改善することがあります。

アカウントの削除と再追加

注意:この方法を試す前に、重要なメールをバックアップしてください。

ステップ1:アカウント設定を開く

「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択します。

ステップ2:アカウントを削除

問題のあるアカウントを選択して、「削除」をクリックします。

確認メッセージが表示されるので、「はい」を選択してください。

ステップ3:Outlookを再起動

一度Outlookを終了して、再起動します。

ステップ4:アカウントを追加

「ファイル」→「アカウントの追加」を選択して、メールアドレスとパスワードを入力します。

Outlookが自動的に設定を検出して、アカウントが再追加されます。

ステップ5:同期を待つ

サーバーからデータが再同期されるまで待ちましょう。フォルダとメールが復元されるはずです。

フォルダが見つからない場合の最終手段

どうしても見つからない場合の対処法です。

バックアップから復元

Outlookのデータファイル(PSTファイル)をバックアップしていた場合、そこから復元できます。

ステップ1:バックアップファイルを開く

「ファイル」→「開く/エクスポート」→「Outlookデータファイルを開く」を選択します。

ステップ2:バックアップファイルを選択

バックアップしておいたPSTファイルを選択して、「OK」をクリックしてください。

ステップ3:フォルダを復元

開いたデータファイル内のフォルダを、現在のアカウントにドラッグ&ドロップしてコピーします。

IT部門に問い合わせる

会社のメールアカウントの場合、IT部門やシステム管理者がサーバー側にバックアップを持っている可能性があります。

自分で解決できない場合は、早めに相談しましょう。

フォルダの消失を防ぐための対策

今後、同じ問題を防ぐための予防策です。

1. 定期的にバックアップを取る

PSTファイルを定期的に外部ドライブやクラウドストレージにバックアップしておきましょう。

2. 削除前に確認する

フォルダを削除する際は、本当に削除して良いか確認する習慣をつけてください。

3. 自動アーカイブの設定を確認

自動アーカイブ機能が有効になっていると、古いメールが自動的に移動されることがあります。

「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「自動整理」で設定を確認しましょう。

4. 重要なフォルダはお気に入りに追加

よく使うフォルダを「お気に入り」に追加しておくと、万が一フォルダツリーで見つからなくても、お気に入りからアクセスできます。

フォルダを右クリック→「お気に入りに追加」で登録できますよ。

5. 定期的にデータファイルの整合性をチェック

月に1回程度、ScanPSTツールでデータファイルの状態をチェックすると、大きな問題を未然に防げます。

よくある質問と回答

削除して30日以上経ったフォルダは復元できない?

Microsoft 365の場合、通常は30日が保持期間です。それを過ぎると完全に削除され、復元できなくなります。

ただし、組織の設定によって保持期間が異なる場合があるので、IT部門に確認してみてください。

フォルダの中のメールだけが消えた場合は?

この記事の方法は、フォルダ自体が消えた場合の対処法です。メールだけが消えた場合も、基本的には同じ手順で復元を試みてください。

POP3アカウントの場合は?

POP3アカウントでは、サーバーから復元する機能が使えません。PSTファイルのバックアップがない場合、復元は困難です。

すべてのフォルダが消えた場合は?

アカウント全体に問題がある可能性が高いです。アカウントの再設定、またはデータファイルの修復を試してください。

まとめ:焦らず順番に対処しよう

Outlookのフォルダが消えた場合の対処法を解説しました。

重要なポイントをおさらい

  • まずは削除済みアイテムフォルダを確認
  • フォルダが折りたたまれていないか確認
  • 送受信(F9)で同期エラーを解消
  • Outlookを完全に再起動してみる
  • データファイル修復ツール(ScanPST)を使う
  • Microsoft 365なら「サーバーから復元」が使える
  • 最終手段として、アカウントの再設定

フォルダが消えると焦ってしまいますが、多くの場合は復元可能です。この記事の手順を順番に試して、落ち着いて対処してください。

また、今後のために定期的なバックアップを忘れずに。大切なメールを守るためにも、予防策をしっかり取っておきましょう。

あなたのフォルダが無事に復元されることを願っています!

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