「Outlookの文字が小さくて読みにくい…」
メールを確認するとき、文字が小さすぎて目が疲れたり、読むのに時間がかかったりすることはありませんか?特に、高解像度のディスプレイを使っている場合や、パソコンの設定を変更した後に、突然表示が小さくなってしまうことがあります。
実は、Outlookには表示サイズを調整するさまざまな方法が用意されています。一時的な拡大表示から、恒久的なフォントサイズの変更まで、あなたの目的に合った解決策が必ず見つかるはずです。
この記事では、Outlookの表示が小さくて困っている方のために、文字サイズや画面の拡大方法を詳しく解説します。見やすく快適なメール環境を作って、目の疲れを軽減しましょう。
Outlookの表示が小さくなる原因

まず、なぜ表示が小さくなるのか、主な原因を理解しておきましょう。
原因1:Windowsのディスプレイ設定
Windows 10や11では、高解像度ディスプレイに対応するため、表示倍率が自動調整されます。この設定がOutlookに正しく反映されないと、表示が小さくなることがあるんです。
原因2:Outlookのズーム設定
Outlookには、メール本文の表示倍率を変更するズーム機能があります。誤って縮小表示に設定してしまうと、文字が小さく表示されます。
原因3:フォントサイズの設定
Outlookのデフォルトフォントサイズが小さく設定されていると、すべてのメールが小さく表示されてしまいます。
原因4:画面解像度の変更
モニターを買い替えたり、解像度を変更したりすると、それまでちょうど良かったサイズが小さくなることがあります。
それでは、具体的な解決方法を見ていきましょう。
【一時的】メール本文のズームで拡大表示
まずは、今開いているメールをすぐに見やすくする方法です。
ズームスライダーを使う方法
ステップ1:メールを開く
拡大したいメールをダブルクリックして、別ウィンドウで開きます。
ステップ2:ズームスライダーを操作
画面右下にある「ズーム」スライダーを確認してください。通常は100%になっています。
スライダーを右にドラッグすると、表示が拡大されます。150%や200%にすると、かなり見やすくなりますよ。
ステップ3:閉じる
メールを閉じても、次に開くメールでは元の倍率に戻ります。この方法は一時的な拡大です。
ショートカットキーで素早く拡大
キーボードを使って、さらに素早くズームできます。
拡大する
Ctrl キーを押しながらマウスホイールを上に回すと、表示が拡大されます。
または、Ctrl + プラス(+)キーを押してください。
縮小する
Ctrl キーを押しながらマウスホイールを下に回すと、表示が縮小されます。
または、Ctrl + マイナス(-)キーを押します。
100%に戻す
Ctrl + 0(ゼロ)を押すと、100%表示に戻ります。
閲覧ウィンドウでの拡大
メールを開かずに、閲覧ウィンドウ(プレビューペイン)で見ている場合も、同じようにCtrlキー + マウスホイールで拡大できます。
ただし、メール一覧の文字サイズは変わらないので注意してくださいね。
【恒久的】メール本文のデフォルトズームを変更
すべてのメールを自動的に拡大表示したい場合の設定方法です。
Outlook 2019/2021/365の場合
ステップ1:オプションを開く
「ファイル」タブ→「オプション」をクリックします。
ステップ2:メールの設定を開く
左側のメニューから「メール」を選択してください。
ステップ3:ひな形およびフォントを開く
「メッセージの作成」セクションにある「ひな形およびフォント」ボタンをクリックします。
ステップ4:フォントサイズを変更
「メッセージの作成」タブと「返信または転送メッセージ」タブの両方で、以下の設定を行います。
- 「フォント」ボタンをクリック
- フォントサイズを大きくする(例:11ポイント→14ポイント)
- 「OK」をクリック
ステップ5:設定を保存
すべてのダイアログで「OK」をクリックして、設定を保存してください。
これで、次回からすべてのメールが大きく表示されます。
注意点
この設定は、新規メールや返信メールの作成時のデフォルトフォントを変更するものです。受信したメールの表示サイズを直接変えるものではありません。
受信メールの表示は、送信者が設定したフォントサイズに依存します。
メール一覧の表示を大きくする方法
受信トレイのメール一覧(件名や差出人の表示)を大きくする方法です。
Windowsのディスプレイ設定を調整
Outlook全体の表示を大きくするには、Windowsのディスプレイ設定を変更するのが効果的です。
ステップ1:設定を開く
Windows 10/11で、「設定」→「システム」→「ディスプレイ」を開きます。
ステップ2:拡大縮小とレイアウトを調整
「拡大縮小とレイアウト」セクションで、推奨されているパーセンテージより大きい値を選択してください。
例:100%(推奨)→125%または150%
ステップ3:適用
設定が即座に反映されます。Outlookを含むすべてのアプリケーションが大きく表示されるようになります。
この方法なら、メール一覧も本文も、すべてが大きくなりますよ。
デスクトップアイコンとテキストのサイズ変更
Windowsの表示倍率を変えたくない場合は、テキストサイズだけを変更することもできます。
Windows 10の場合
「設定」→「簡単操作」→「ディスプレイ」→「文字を大きくする」
スライダーを調整して、テキストサイズを大きくしてください。
Windows 11の場合
「設定」→「アクセシビリティ」→「テキストのサイズ」
スライダーを右に動かして、文字を大きくします。
ビューのコンパクト設定を変更
Outlook 365では、コンパクト表示と通常表示を切り替えられます。
ステップ1:表示タブを開く
Outlookのリボンメニューで「表示」タブをクリックします。
ステップ2:ビューの設定
「現在のビュー」グループにある設定を確認してください。
ステップ3:コンパクト表示をオフにする
「コンパクト」や「密度」の設定がある場合、これをオフにすると、メール一覧の行間が広くなり、見やすくなります。
バージョンによって設定項目の名前が異なるので、「ビューの設定」や「その他の設定」も確認してみましょう。
予定表(カレンダー)の表示を大きくする
Outlookのカレンダー機能の表示が小さい場合の対処法です。
テキストサイズの変更
予定表の文字が小さい場合、以下の方法で拡大できます。
方法1:ズームを使う
カレンダー画面でも、Ctrl + マウスホイール または Ctrl + プラス(+)キーで拡大できます。
方法2:フォントサイズを変更
「ファイル」→「オプション」→「予定表」→「フォント」ボタンで、予定表のデフォルトフォントを大きくできます。
表示形式を変更
カレンダーの表示形式を変えることで、見やすくなることもあります。
週表示や日表示にする
月表示だと文字が小さくなりがちです。週表示や日表示に切り替えると、一つ一つの予定が大きく表示されますよ。
リボンメニューの「ホーム」タブ→「日」「稼働日」「週」から選択してください。
Outlookの全体的な見た目を調整する
その他、Outlookを見やすくするための設定をいくつか紹介します。
テーマを変更する
Outlookのカラーテーマを変更すると、コントラストが良くなって読みやすくなることがあります。
ステップ1:オプションを開く
「ファイル」→「オプション」→「全般」を選択します。
ステップ2:Officeテーマを変更
「Officeテーマ」ドロップダウンから、以下のいずれかを選択してください。
- カラフル:標準的な表示
- 濃い灰色:ダークモード風
- 白:明るく見やすい
- 黒:完全なダークモード(目に優しい)
好みのテーマを選んで、見やすさを確認してみましょう。
ウィンドウ枠の太さを変更
Windows側の設定で、ウィンドウ枠や境界線を太くすることもできます。
「設定」→「個人用設定」→「色」→「透明効果」をオフにすると、境界がはっきりします。
閲覧ウィンドウの位置を変更
閲覧ウィンドウ(プレビューペイン)の位置を変えることで、メール本文が見やすくなることがあります。
ステップ1:表示タブを開く
リボンメニューの「表示」タブをクリックします。
ステップ2:閲覧ウィンドウを選択
「レイアウト」グループにある「閲覧ウィンドウ」をクリックしてください。
ステップ3:位置を変更
- 右:標準的な配置(縦に長く表示)
- 下:横幅が広く使える(長い件名が見やすい)
- オフ:閲覧ウィンドウを非表示にして、メールをダブルクリックで開く
下配置にすると、メール本文の横幅が広くなるので、拡大したときに見やすいですよ。
Webブラウザ版Outlook(OWA)の場合

ブラウザでOutlookを使っている場合の拡大方法です。
ブラウザのズーム機能を使う
Chromeの場合
画面右上の「⋮」(三点メニュー)をクリック→「ズーム」の「+」をクリックして拡大します。
または、Ctrl + プラス(+)キーを押してください。
Edgeの場合
画面右上の「…」(三点メニュー)→「ズーム」で拡大率を変更します。
Firefoxの場合
画面右上のメニュー→「ズーム」で調整できます。
OWAの設定で変更
Outlook on the web(OWA)では、設定からメールのフォントサイズを変更できます。
ステップ1:設定を開く
画面右上の歯車アイコン→「すべてのOutlook設定を表示」をクリックします。
ステップ2:メール作成の設定
「メール」→「作成と返信」を選択してください。
ステップ3:フォントサイズを変更
「メッセージの書式」セクションで、フォントとサイズを変更できます。
大きめのフォント(14ポイントや16ポイント)を選んでおくと、作成するメールが見やすくなります。
トラブルシューティング
表示サイズを変更してもうまくいかない場合の対処法です。
変更が反映されない
対処法1:Outlookを再起動
設定を変更した後、Outlookを一度完全に終了して、再起動してください。
タスクトレイにOutlookのアイコンが残っている場合は、右クリック→「終了」で完全に閉じましょう。
対処法2:Windowsを再起動
Windowsのディスプレイ設定を変更した場合、パソコン全体を再起動すると確実に反映されます。
表示が崩れてしまった
ズームや拡大設定をしすぎると、画面のレイアウトが崩れることがあります。
対処法
- ズームを100%に戻す(Ctrl + 0)
- Windowsの表示倍率を推奨値に戻す
- Outlookのウィンドウサイズを変更してみる
一部のメールだけ小さい
特定のメールだけ文字が小さい場合、そのメールが小さいフォントで作成されている可能性があります。
対処法
そのメールを開いたときに、個別にズーム(Ctrl + プラス)で拡大してください。
目が疲れる
表示を大きくしても目が疲れる場合は、以下も試してみましょう。
- ディスプレイの明るさを下げる
- ブルーライトカット機能を使う(Windowsの「夜間モード」など)
- 定期的に休憩を取る
- ディスプレイとの距離を適切に保つ(50〜70cm程度)
デバイス別の推奨設定
使用している環境に応じた、おすすめの設定を紹介します。
ノートパソコン(13〜15インチ)
- Windowsの表示倍率:125%〜150%
- Outlookのズーム:100%〜110%
- フォントサイズ:11〜12ポイント
デスクトップ(23インチ以上)
- Windowsの表示倍率:100%〜125%
- Outlookのズーム:100%
- フォントサイズ:11ポイント
4Kディスプレイ
- Windowsの表示倍率:150%〜200%
- Outlookのズーム:100%
- フォントサイズ:11〜12ポイント
タブレット・2 in 1 PC
- Windowsの表示倍率:150%以上
- Outlookのズーム:100%〜120%
- タッチ操作しやすいように、ボタンやアイコンも大きめに
よくある質問と回答
設定を変えても元に戻ってしまう
Outlookのズーム設定は、メールごとに記憶されないことがあります。恒久的に大きくしたい場合は、フォントサイズやWindowsの表示倍率を変更してください。
送信したメールの相手側の表示は?
あなたが設定したフォントサイズで、相手にも表示されます。14ポイントで作成すれば、相手も14ポイントで見ることができますよ。
メールの署名だけ小さくなってしまう
署名のフォントサイズが個別に設定されている可能性があります。
「ファイル」→「オプション」→「メール」→「署名」で、署名のフォントサイズを確認してください。
すべてを一度にリセットできる?
Outlookの表示設定をすべてリセットしたい場合は、ビューをリセットします。
「表示」タブ→「ビューのリセット」をクリックすると、デフォルトの表示に戻ります。
スマートフォンのOutlookアプリは?
スマートフォンアプリでは、端末の「フォントサイズ」設定に従います。
iPhone:「設定」→「画面表示と明るさ」→「テキストサイズ」
Android:「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」
まとめ:自分に合った見やすい設定を見つけよう
Outlookの表示が小さいときの解決策を詳しく解説しました。
重要なポイントをおさらい
- 一時的な拡大:Ctrl + マウスホイール または Ctrl + プラス
- 恒久的な拡大:フォントサイズの変更、Windowsの表示倍率調整
- メール一覧も大きく:Windowsのディスプレイ設定で拡大
- ブラウザ版:ブラウザのズーム機能を活用
- 設定変更後は、Outlookの再起動を忘れずに
目が疲れにくい快適な環境作りは、日々のメール作業の効率を大きく左右します。この記事で紹介した方法を試して、あなたにとって最適な表示サイズを見つけてくださいね。
見やすいOutlook環境で、快適にメールを管理できることを願っています!

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