「Microsoft Edgeのお気に入り、どこに保存されているんだろう?」
「バックアップを取りたいけど、ファイルが見つからない…」
こんな疑問を持ったことはありませんか?
Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)のお気に入り機能は、よく見るウェブサイトをすぐに開けるとても便利な機能です。でも、パソコンが壊れたときや新しいパソコンに移行するときに、このお気に入りがどこに保存されているか知らないと困りますよね。
この記事では、Edgeのお気に入りがパソコンのどこに保存されているのか、その場所へのアクセス方法、そしてバックアップの取り方まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
お気に入りはどこに保存されている?

基本の保存場所
Microsoft Edgeのお気に入りは、パソコンのCドライブの奥深くに保存されています。
具体的には、次の場所にあります。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default
このフォルダの中に「Bookmarks」という名前のファイルがあり、これがお気に入りの本体です。
Bookmarksファイルって何?
Bookmarksファイルには、あなたが登録したすべてのお気に入りサイトの情報が保存されています。
具体的には以下の情報が含まれています。
- ウェブサイトのURL(アドレス)
- サイトの名前
- フォルダ構造
- 追加した日時
このファイルの中身はJSON形式という特殊な形式で書かれているので、メモ帳で開いても読みにくいです。でも、このファイルをコピーすれば、お気に入りをまるごとバックアップできます。
バックアップファイルもある!
同じフォルダには「Bookmarks.bak」という名前のファイルもあります。
これは、Edgeが自動的に作ってくれるバックアップファイルです。
もしBookmarksファイルが壊れてしまっても、このバックアップファイルがあれば復旧できる可能性があります。Edgeが自動的に管理してくれるので、私たちが特別な操作をする必要はありません。
お気に入りの保存場所を開く方法
お気に入りが保存されている場所を開く方法はいくつかあります。
簡単な順番に紹介しますね。
方法1:ファイル名を指定して実行(最速!)
難易度:★☆☆☆☆
これが一番簡単で速い方法です!
手順
- キーボードの「Windowsキー」と「R」を同時に押す
- 小さなウィンドウが開く
- 次の文字をコピーして貼り付ける
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Default
- 「OK」ボタンをクリック
すると、お気に入りが保存されているフォルダがパッと開きます!
フォルダ内の「Bookmarks」というファイルが、あなたのお気に入りです。
この方法の良いところ
- たった2ステップで開ける
- コピー&ペーストだけでOK
- 隠しフォルダの設定を変更しなくていい
方法2:エクスプローラーから直接アクセス
難易度:★★☆☆☆
エクスプローラー(ファイルを見るアプリ)を使って開く方法です。
手順
- エクスプローラーを開く(フォルダのアイコンをクリック)
- 画面上部のアドレスバーをクリック
- 次の文字をコピーして貼り付ける
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Default
- Enterキーを押す
この方法も隠しフォルダを表示する設定は不要です。
方法3:手動でフォルダをたどる
難易度:★★★★☆
一つずつフォルダを開いていく方法です。
上の2つの方法がうまくいかないときに試してください。
事前準備:隠しフォルダを表示する
お気に入りが保存されている場所は「隠しフォルダ」になっているので、まず表示設定を変更します。
Windows 11の場合:
- エクスプローラーを開く
- 上部の「表示」をクリック
- 「表示」→「隠しファイル」にチェックを入れる
Windows 10の場合:
- エクスプローラーを開く
- 上部の「表示」タブをクリック
- 「隠しファイル」にチェックを入れる
フォルダをたどる手順
- エクスプローラーで「Cドライブ」を開く
- 「ユーザー」フォルダを開く
- 自分のユーザー名のフォルダを開く
- 「AppData」フォルダを開く(隠しフォルダ)
- 「Local」フォルダを開く
- 「Microsoft」フォルダを開く
- 「Edge」フォルダを開く
- 「User Data」フォルダを開く
- 「Default」フォルダを開く
この中に「Bookmarks」ファイルがあります。
複数プロファイルを使っている場合
Edgeで複数のプロファイル(アカウント)を使い分けている人もいますよね。
その場合、プロファイルごとに別の場所にお気に入りが保存されます。
プロファイル別の保存場所
- 最初のプロファイル(デフォルト):
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default - 2番目のプロファイル:
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Profile 1 - 3番目のプロファイル:
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Profile 2
追加したプロファイルは「Profile 1」「Profile 2」という名前のフォルダに保存されます。
すべて「User Data」フォルダの中にあるので、探すのは難しくありません。
お気に入りをバックアップする方法

ファイルを直接コピーする方法もありますが、Edgeには安全で簡単な「エクスポート機能」があります。
こちらを使うのがおすすめです!
エクスポート機能とは?
エクスポートとは、パソコンの中のデータを外に取り出すことです。
お気に入りをHTMLファイル(ウェブページのファイル)として保存できます。
このファイルがあれば:
- 新しいパソコンにお気に入りを移せる
- パソコンが壊れてもお気に入りを復元できる
- 他のブラウザ(ChromeやFirefoxなど)にも移せる
エクスポートの手順
- Edgeを開く
- 画面右上の「☆」(お気に入り)マークをクリック
- 右側に「…」(3つの点)があるのでクリック
- 「お気に入りのエクスポート」を選ぶ
- 保存場所を選ぶ(デスクトップやドキュメントがおすすめ)
- ファイル名をつける(例:「お気に入り_2024_11_21」)
- 「保存」ボタンをクリック
これで、指定した場所にお気に入りのバックアップファイルが作成されます!
保存したファイルの使い方
エクスポートしたHTMLファイルは、以下の使い方ができます。
1. バックアップとして保管
USBメモリや外付けハードディスク、クラウドストレージ(OneDriveなど)に保存しておきましょう。
2. 他のパソコンに移行
新しいパソコンにファイルをコピーして、インポート機能で取り込めます。
3. リンク集として使う
ダブルクリックすると、ブラウザでお気に入りのリンク一覧が開きます。印刷して保管することもできますね。
お気に入りをインポート(復元)する方法
エクスポートしたファイルを別のパソコンや、同じパソコンに取り込む方法です。
インポートの手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」(設定など)をクリック
- 「設定」を選ぶ
- 左側のメニューから「プロファイル」をクリック
- 「ブラウザーデータのインポート」を選ぶ
- 「インポートする項目を選択してください」をクリック
- 「インポート元」で「お気に入りまたはブックマークのHTMLファイル」を選ぶ
- 「ファイルの選択」をクリック
- エクスポートしたファイルを選んで「開く」をクリック
- 「完了」をクリック
これで、お気に入りが復元されます!
右上の「☆」マークをクリックして、お気に入りが戻っているか確認してください。
よくある質問と答え
Q1. %LOCALAPPDATA% って何?
A. これは「環境変数」という、Windowsの便利な機能です。
%LOCALAPPDATA%は、現在ログインしているユーザーの「AppData\Local」フォルダを自動的に指定してくれます。パソコンによってユーザー名が違っても、この書き方なら同じ方法でアクセスできるんです。
Q2. AppDataフォルダが見つかりません
A. AppDataは「隠しフォルダ」なので、設定を変えないと見えません。
でも、「方法1」や「方法2」で紹介した%LOCALAPPDATA%を使えば、隠しフォルダの設定を変更しなくてもアクセスできます。これが一番簡単な方法です!
Q3. Bookmarksファイルを直接コピーしても大丈夫?
A. できますが、あまりおすすめしません。
ファイルが壊れるリスクがあるからです。
安全にバックアップを取るなら、Edgeのエクスポート機能を使いましょう。こちらの方が確実で安全です。
Q4. お気に入りの保存場所を変更できる?
A. 残念ながら、保存場所は変更できません。
Edgeでは、お気に入りの保存場所を自由に選ぶことはできないんです。でも、定期的にエクスポートして、外付けハードディスクやクラウドにバックアップを取ることはできます。
Q5. 複数のプロファイルのお気に入りをまとめてバックアップできる?
A. プロファイルごとにエクスポートする必要があります。
まとめて一度にエクスポートする機能はないので、使っているプロファイルを一つずつ切り替えながらエクスポートしてください。
Q6. 他のブラウザのお気に入りもEdgeに移せる?
A. 移せます!
インポート機能で、Google ChromeやFirefox、Internet Explorerからお気に入りを移行できます。インポート画面で「Google Chrome」や「Firefox」などを選べば、自動的にお気に入りを取り込んでくれます。
トラブルシューティング
パスを入力しても「場所が見つかりません」と表示される
原因と対策
原因1:入力ミス
%や\の記号を正しく入力できているか確認- 半角文字で入力されているか確認(全角だとエラーになります)
原因2:Edgeが正しくインストールされていない
- Edgeを一度アンインストールして再インストール
- Windowsのアップデートを確認
Bookmarksファイルが開けない
Bookmarksファイルは、通常の方法では中身を見ることができません。
JSON形式という特殊な形式だからです。
お気に入りの中身を確認したい場合は:
- Edgeを開く
- 右上の「☆」をクリック
- お気に入りの一覧から確認する
これが一番簡単で確実な方法です。
エクスポートしたファイルが開けない
対処法
- ファイルの拡張子が「.html」になっているか確認
- ファイルサイズが0KBになっていないか確認(0KBの場合は失敗しています)
- もう一度エクスポートをやり直す
お気に入りを守るための習慣
大切なお気に入りを失わないために、日頃から次のことを心がけましょう。
定期的なバックアップ
おすすめの頻度:
- 毎月1回:エクスポート機能でバックアップ
- パソコンの大きな変更前:必ずバックアップ
バックアップファイルは、日付入りのファイル名にすると管理しやすいです。
例:「お気に入り_2024_11_21.html」
保存場所を分散する
バックアップは複数の場所に保存しましょう。
おすすめの保存先:
- 外付けハードディスク
- USBメモリ
- OneDriveやGoogleドライブなどのクラウドストレージ
- 別のパソコン
一つの場所だけだと、そこが壊れたら全部失ってしまいます。
Microsoftアカウントで同期する
Edgeには、Microsoftアカウントでサインインすると、お気に入りを自動的に同期してくれる機能があります。
同期のメリット
- 複数のパソコンで同じお気に入りが使える
- スマートフォンともお気に入りを共有できる
- パソコンが壊れても、新しいパソコンでサインインすればお気に入りが復元される
同期を有効にする方法
- Edgeを開く
- 右上のアイコン(人の形)をクリック
- 「サインイン」をクリック
- Microsoftアカウントでサインイン
- 「同期を有効にする」をクリック
これで、お気に入りが自動的にクラウドに保存されます。
まとめ
Microsoft Edgeのお気に入り保存場所とバックアップ方法について解説しました。
ポイントのおさらい:
保存場所
- パス:
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Microsoft\Edge\User Data\Default - ファイル名:「Bookmarks」
開く方法(おすすめ順)
- Windowsキー+R →
%LOCALAPPDATA%\Microsoft\Edge\User Data\Defaultを入力 - エクスプローラーのアドレスバーに同じパスを入力
- 手動でフォルダをたどる(隠しフォルダ表示が必要)
バックアップ方法
- 推奨:エクスポート機能を使う(安全で簡単)
- 定期的にバックアップを取る
- 複数の場所に保存する
- Microsoftアカウントで同期する
お気に入りは、あなたが時間をかけて集めた大切な情報です。
いざというときに困らないよう、今日からバックアップの習慣をつけましょう!
月に1回、5分だけ時間を取ってエクスポートすれば、安心してEdgeを使い続けられますね。


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