Thunderbirdを起動したら、青い背景の寄付メッセージが画面に表示されて気になる…そんな経験はありませんか?
無料で使えるメールソフトとして人気のThunderbirdですが、起動時や受信トレイの下に寄付を呼びかけるメッセージが表示されることがあります。開発を支える大切な仕組みだと分かっていても、毎回表示されると「受信トレイが狭くなって不便」と感じる方もいるでしょう。
この記事では、Thunderbirdの寄付メッセージを非表示にする具体的な方法をわかりやすく解説します。寄付の仕組みについても説明しますので、安心して設定を変更できますよ。
Thunderbirdの寄付メッセージとは?
まず、どんなメッセージが表示されるのか確認していきましょう。
表示される2種類のメッセージ
スタートページの寄付メッセージ
起動時にメッセージペイン(画面下部のメール内容を表示するエリア)に、青い背景で「Thunderbirdの存続にご協力ください!」といった寄付を呼びかける画面が表示されます。これがスタートページです。
受信トレイ下部の寄付エリア
受信トレイとメッセージペインの間に、寄付に関する情報が表示されることもあります。これは画面のレイアウトの一部として固定されているものです。
なぜ寄付メッセージが表示されるの?
Thunderbirdは、Mozilla(モジラ)というコミュニティが開発している完全無料のメールソフトです。企業の有料ソフトと違って、開発費用をユーザーからの寄付で賄っているんですね。
つまり、寄付メッセージは開発を続けるための大切な呼びかけなんです。ただし、寄付しなくてもすべての機能を制限なく使えますから、安心してください。
【方法1】スタートページを非表示にする
起動時に表示される寄付メッセージを消す方法を説明します。
設定手順(Windows版)
- Thunderbirdを起動する
- 画面右上の「≡」(ハンバーガーメニュー)をクリック
- 「設定」を選択する
- 左側のメニューから「一般」をクリック
- 下にスクロールして「Thunderbirdスタートページ」を探す
- 「起動時にメッセージペインにスタートページを表示する」のチェックを外す
これで、次回の起動からスタートページが表示されなくなります!
設定手順(Mac版)
- Thunderbirdを起動する
- メニューバーの「Thunderbird」→「設定」を選択
- 「一般」タブをクリック
- 「Thunderbirdスタートページ」のチェックボックスを外す
Macの場合も同じように、チェックを外すだけで完了です。
古いバージョンの場合
バージョンによっては、メニューの表記が少し異なることがあります。
- 「設定」ではなく「オプション」という名称の場合もある
- 「ツール」メニューから「オプション」を選ぶバージョンもある
基本的な流れは同じなので、「一般」タブの中にある「スタートページ」関連の設定を探してみてください。
【方法2】寄付エリアを縮小する
画面下部に固定表示される寄付エリアは、完全に消すことはできませんが、ほとんど見えないくらいまで縮小できます。
縮小手順
- Thunderbirdを起動する
- 受信トレイを開く
- メールの一覧と、下部の寄付表示の境界線を探す
- 境界線にマウスカーソルを合わせる
- カーソルが「↕」(上下矢印)の形に変わったら、そのまま下方向にドラッグ
- 寄付エリアが見えなくなるまで縮める
これで受信トレイが広々と使えるようになります!
境界線が見つからない場合は、メールリストとメッセージペインの間あたりを、ゆっくりマウスで探してみてください。カーソルの形が変わるポイントがありますよ。
設定後の動作について
寄付メッセージを非表示にしても、Thunderbirdは今まで通り快適に使えます。
変わらないこと
- すべてのメール機能が使える
- アドレス帳や迷惑メールフィルターも通常通り
- セキュリティアップデートも受け取れる
- アドオン(拡張機能)も問題なく動作する
つまり、機能的な制限は一切ありません。
メール確認がスムーズに
スタートページを非表示にすると、起動時にメッセージペインが空白になります。これにより、メールをクリックしたときの表示が少しだけ速く感じることがあります。
また、受信トレイが広く使えるので、一覧性が向上して作業効率が上がるかもしれませんね。
もし寄付したいと思ったら
設定を変更しても、後からいつでも寄付することができます。
寄付ページへのアクセス方法
メニューから
- 「ヘルプ」メニューを開く
- 「Thunderbirdについて」を選択
- 「寄付」ボタンをクリック
公式サイトから
Thunderbirdの公式サイト(thunderbird.net)にも寄付ページがあります。
寄付の金額について
最低寄付額は日本円で約750円程度からです。金額は自由に設定できますから、無理のない範囲で支援できます。
決済方法はクレジットカード、PayPal、Google Payなどが利用可能です。
よくある質問
寄付メッセージの非表示に関する疑問にお答えします。
Q: 寄付しないと本当に使い続けられますか?
はい、完全無料で制限なく使えます。Thunderbirdは「フリーウェア」という無料ソフトウェアで、寄付は任意です。寄付しなくても気まずく思う必要はありませんよ。
Q: 非表示にすると開発者に失礼ではないですか?
そんなことはありません。開発チームは、ユーザーが快適に使えることを最優先に考えています。メッセージ表示は設定で変更できるようになっているので、遠慮なく自分好みにカスタマイズしてください。
Q: 一度非表示にした後、また表示させることはできますか?
もちろんできます。同じ手順で設定画面を開き、チェックボックスにチェックを入れ直すだけです。いつでも元に戻せますから安心してください。
Q: アップデート後に寄付メッセージが復活することはありますか?
通常、設定はアップデート後も引き継がれます。ただし、大型アップデートの際には稀に設定がリセットされることもあるので、その場合は再度非表示にしてください。
他のカスタマイズも試してみよう
寄付メッセージを調整できたら、Thunderbirdをさらに使いやすくするカスタマイズもおすすめです。
メッセージペインの位置変更
メッセージペイン(メール内容を表示するエリア)は、画面の下だけでなく右側にも配置できます。「表示」→「レイアウト」から「メッセージペイン」の位置を変更できますよ。
迷惑メールフィルターの調整
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「迷惑メール」で、フィルターの強度を調整できます。誤判定が多い場合は設定を見直してみましょう。
テーマの変更
「アドオンとテーマ」から、Thunderbirdの見た目(配色やデザイン)を変更できます。目に優しいダークモードなどもありますから、長時間使う方は試してみてください。
まとめ
Thunderbirdの寄付メッセージを非表示にする方法について解説しました。
ポイントのおさらい
- スタートページは「設定」→「一般」でチェックを外すだけ
- 寄付エリアは境界線をドラッグして縮小できる
- 非表示にしても機能制限は一切なし
- 後からいつでも寄付ページにアクセス可能
Thunderbirdは無料で高機能なメールソフトとして、世界中で愛用されています。寄付は開発を支える大切な仕組みですが、表示するかどうかは自由に選べるんですね。
自分に合った設定で、快適なメール環境を作ってください。画面がスッキリすると、メールチェックがもっと楽しくなりますよ!

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