Outlookでメールをチェックしているとき、「このメール、もっと大きな画面で見たいな」と思ったことはありませんか?
特に長文メールや添付ファイルが多いメールは、Outlookのメイン画面だけでは確認しづらいですよね。また、メールを見ながら別の作業をしたいときにも不便に感じるでしょう。
そんなときに便利なのが「ポップアウト機能」です。この記事では、Outlookでメールを別ウィンドウで開く方法から、作業効率を上げる活用テクニックまで、分かりやすく解説していきます。
ポップアウトって何?基本を理解しよう

ポップアウトとは
ポップアウトとは、メールを独立した別ウィンドウで表示する機能のことです。
通常、Outlookではメイン画面の中でメールを読みますが、ポップアウトを使えばメールが新しいウィンドウとして開きます。これにより、メール本文を大きく表示したり、複数のメールを同時に開いたりできるようになります。
どんなときに便利なの?
ポップアウト機能が役立つ場面は以下の通りです。
複数のメールを同時に確認したいとき
例えば、前のメールを参照しながら返信を書く場合、2つのウィンドウを並べて表示できます。
マルチモニター環境での作業
デュアルディスプレイを使っている方は、一方の画面でメールを表示し、もう一方で資料作成ができて便利です。
長文メールや添付ファイルをじっくり確認したいとき
ウィンドウを最大化することで、読みやすさが格段に向上します。
デスクトップ版Outlookでのポップアウト方法
基本的な開き方
デスクトップ版のOutlook(Microsoft 365やOutlook 2019以降)でメールをポップアウトする方法は非常にシンプルです。
方法1:ダブルクリック
メール一覧から、開きたいメールをダブルクリックするだけ。これが最も簡単な方法でしょう。
方法2:右クリックメニュー
メールを右クリックして、表示されるメニューから「別のウィンドウで開く」を選択します。
方法3:ショートカットキー
メールを選択した状態で「Ctrl + O」を押すと、素早くポップアウトできます。このショートカットを覚えておくと、作業効率が大幅にアップします。
新規メール作成もポップアウトできる
実は、新しいメールを作成するときも自動的にポップアウト(別ウィンドウ)で開きます。これはOutlookの標準設定なので、特別な操作は不要です。
Outlook Web版でのポップアウト設定
Web版での開き方
Outlook Web(ブラウザ版)を使っている場合も、ポップアウト機能を利用できます。
ポップアウトの手順
- 開きたいメールをクリックして選択
- メール表示エリアの右上にある「︙」(その他のアクション)をクリック
- 「別のウィンドウで開く」を選択
もしくは、メールをクリックした状態で「Shift + Enter」を押すことでもポップアウト可能です。
新規メール作成画面のポップアウト
Web版で新しいメールを作成する際、作成画面を別ウィンドウで開くこともできます。
新規メール作成ボタンをクリック後、作成画面の右上にある「ポップアウト」アイコン(四角に矢印マーク)をクリックすると、別ウィンドウで開けます。
ポップアウトウィンドウの便利な使い方
複数のメールを同時に開く
ポップアウト機能の大きな利点は、複数のメールを同時に開けることです。
例えば、案件Aに関するメールと案件Bに関するメールを両方開いて、情報を比較しながら作業できます。ウィンドウを画面の左右に並べれば、より効率的に確認できるでしょう。
マルチモニターでの活用
2つ以上のモニターを使っている場合、ポップアウトしたメールウィンドウを別のモニターに移動させることができます。
メインモニターでは資料作成やスプレッドシート作業、サブモニターではメール確認といった使い分けが可能になり、作業効率が飛躍的に向上します。
参照しながら返信する
元のメールをポップアウトで開いておき、Outlookのメイン画面で返信を作成する。この方法なら、内容を確認しながらスムーズに返信できます。
ポップアウトの設定をカスタマイズ
デスクトップ版の表示設定
デスクトップ版Outlookでは、ポップアウトしたウィンドウの表示方法を一部カスタマイズできます。
ウィンドウサイズの記憶
ポップアウトしたウィンドウのサイズや位置は、Outlookが自動的に記憶してくれます。次回開くときは、前回と同じサイズ・位置で表示されるため便利です。
読み取りウィンドウとの使い分け
Outlookには「読み取りウィンドウ」という機能もあります。これはメイン画面内でメール本文をプレビュー表示する機能です。
読み取りウィンドウとポップアウトの違い
- 読み取りウィンドウ:メイン画面内で表示、素早く内容確認
- ポップアウト:別ウィンドウで表示、じっくり確認や並行作業
用途に応じて使い分けることで、より効率的にメール管理ができます。
よくあるトラブルと解決方法
ダブルクリックしても開かない
メールをダブルクリックしてもポップアウトしない場合、Outlookの設定が変更されている可能性があります。
確認方法
- 「ファイル」→「オプション」を開く
- 「メール」タブを選択
- 「Outlookウィンドウ」セクションを確認
- 「メッセージをダブルクリックしたとき」の設定を確認
ここが「読み取りウィンドウで開く」になっている場合、「別のウィンドウで開く」に変更しましょう。
ポップアウトしたウィンドウが見つからない
複数のウィンドウを開いていると、どこにあるか分からなくなることがあります。
見つける方法
- WindowsのタスクバーでOutlookアイコンにマウスを合わせると、開いているすべてのウィンドウがサムネイル表示されます
- 「Alt + Tab」で開いているウィンドウを切り替えて探すこともできます
Web版で別ウィンドウが開かない
ブラウザのポップアップブロック機能が有効になっていると、別ウィンドウが開けない場合があります。
解決方法
ブラウザの設定で、outlook.office.comをポップアップ許可サイトに追加してください。Chromeの場合は、アドレスバー右端の「ポップアップがブロックされました」アイコンをクリックし、「outlook.office.comのポップアップとリダイレクトを常に許可する」を選択します。
作業効率を上げるポップアウト活用テクニック

ショートカットキーを使いこなす
キーボードショートカットを覚えると、マウス操作よりも素早くポップアウトできます。
覚えておきたいショートカット
- 「Ctrl + O」:選択したメールをポップアウト
- 「Ctrl + N」:新規メール作成(自動的にポップアウト)
- 「Alt + F4」:アクティブなウィンドウを閉じる
これらを組み合わせることで、メール処理のスピードが格段に向上するでしょう。
ウィンドウ配置のコツ
複数のポップアウトウィンドウを使う場合、効率的な配置方法があります。
Windows 10/11のスナップ機能を活用
- 「Windowsキー + 左/右矢印」でウィンドウを画面の左右半分に配置
- 「Windowsキー + 上矢印」でウィンドウを最大化
この機能を使えば、2つのメールを画面いっぱいに並べて比較できます。
フォルダー整理との組み合わせ
ポップアウトは、フォルダー間を移動しながらメール整理する際にも便利です。
メールをポップアウトで開いておけば、Outlookのメイン画面でフォルダーを切り替えても、開いているメールは表示されたまま。複数フォルダーのメールを同時に確認しながら整理作業ができます。
まとめ:ポップアウトでメール管理をもっと快適に
Outlookのポップアウト機能は、メールを別ウィンドウで開ける便利な機能です。
この記事のポイント
- 基本操作:ダブルクリック、右クリックメニュー、「Ctrl + O」で簡単にポップアウト
- Web版でも利用可能:「その他のアクション」メニューまたは「Shift + Enter」で開ける
- 活用シーン:複数メール同時確認、マルチモニター環境、参照しながらの返信作業
- トラブル対処:設定確認、ポップアップブロック解除で解決
ポップアウト機能を使いこなせば、メールチェックや返信作業がずっとスムーズになります。
特に、1日に何十通ものメールを処理する方や、複数案件を並行して進めている方には必須のテクニックと言えるでしょう。ぜひ今日から実践して、快適なメール環境を作ってください。

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