Outlookでメールを印刷しようとしたり、画面表示を調整しようとしたりするときに、「ページ設定ってどこにあるの?」と困ったことはありませんか?
実は、Outlookの「ページ設定」は、目的によって場所が違うんです。しかも、他のOfficeアプリ(WordやExcelなど)とは配置が異なるため、探すのに苦労する方も多いはず。
この記事では、Outlookのページ設定がどこにあるのか、目的別に分かりやすく解説していきます。
Outlookの「ページ設定」は3種類ある
まず知っておきたいのは、Outlookには目的別に複数の「ページ設定」があるということです。
1. 印刷時のページ設定
メールやカレンダーを印刷する際のレイアウトや余白を調整する設定です。
2. メール表示のページ設定
受信したメールを画面で見るときの表示方法を変える設定です。
3. メール作成時の書式設定
新しいメールを書くときのフォントやレイアウトを決める設定です。
それぞれ設定場所が違うので、順番に見ていきましょう。
印刷時のページ設定の場所
最もよく探されるのが、この「印刷時のページ設定」です。
基本的な開き方
手順1:印刷プレビューを開く
- 印刷したいメールを開く、または選択する
- 「ファイル」タブをクリック
- 「印刷」を選択
手順2:ページ設定を開く
- 画面右側に印刷プレビューが表示される
- 「印刷オプション」ボタンをクリック
- 表示されたダイアログの下部にある「ページ設定」ボタンをクリック
これで、ページ設定のウィンドウが開きます。
ページ設定で変更できる項目
ページ設定ウィンドウでは、以下の項目を調整できます:
「用紙」タブ
- 用紙サイズ(A4、B5など)
- 用紙の向き(縦、横)
- 給紙方法
「余白」タブ
- 上下左右の余白
- ヘッダー・フッターの位置
「ヘッダー/フッター」タブ
- ページ番号の表示
- 印刷日時の表示
- カスタムテキストの挿入
カレンダー印刷のページ設定
カレンダーを印刷する場合は、少し手順が異なります。
カレンダーのページ設定手順
ステップ1:カレンダービューに切り替え
- 画面左下の「カレンダー」アイコンをクリック
ステップ2:印刷画面を開く
- 「ファイル」→「印刷」を選択
- または、Ctrl + P を押す
ステップ3:印刷スタイルを選択
カレンダーの場合、「設定」の中に複数の印刷スタイルが用意されています:
- 日単位スタイル
- 週単位スタイル
- 月単位スタイル
- 三つ折りスタイル
- カレンダー詳細スタイル
これらを選択すると、自動的に最適なページレイアウトが適用されます。
ステップ4:詳細設定(必要な場合)
- 選択したスタイルの下にある「印刷オプション」をクリック
- 「ページ設定」ボタンから細かい調整が可能
連絡先印刷のページ設定
連絡先リストを印刷する際も、専用の設定があります。
連絡先のページ設定手順
- 画面左下の「連絡先」(人型のアイコン)をクリック
- 「ファイル」→「印刷」を選択
- 印刷スタイルを選ぶ:
- カード形式
- 小さいしおり形式
- 中くらいのしおり形式
- メモ形式
- 電話帳形式
- 「印刷オプション」→「ページ設定」で詳細調整
連絡先の場合、選んだスタイルによって名刺サイズやリストレイアウトなど、様々な形式で印刷できますよ。
メール表示の設定(閲覧ウィンドウ設定)
画面上でメールを読むときの表示方法も変更できます。
閲覧ウィンドウの設定場所
手順
- 「表示」タブをクリック
- 「閲覧ウィンドウ」グループを探す
- 以下から選択:
- 右(メール一覧の右側に内容を表示)
- 下(メール一覧の下部に内容を表示)
- オフ(閲覧ウィンドウを非表示)
より詳細な表示設定
ビューの設定を開く
- 「表示」タブをクリック
- 「ビューの変更」→「ビューの管理」を選択
- 使用中のビューを選択して「変更」をクリック
ここから、表示する列や並び順、フィルターなどを細かく調整できます。
メール作成時の既定書式設定
新しいメールを書くときのフォントや色を設定する場所です。
既定のフォント設定の場所
手順
- 「ファイル」タブをクリック
- 「オプション」を選択
- 左側のメニューから「メール」をクリック
- 「メッセージの作成」セクションにある「ひな形およびフォント」ボタンをクリック
設定できる項目
「個人用ひな形」タブで設定できること:
- 新しいメッセージのフォント
- 返信/転送時のフォント
- テキスト形式メッセージのフォント
それぞれ「フォント」ボタンをクリックして、以下を設定できます:
- フォントの種類(メイリオ、游ゴシックなど)
- フォントサイズ(10pt、11ptなど)
- フォントの色
- 太字・斜体・下線などのスタイル
ページ設定が見つからないときのチェックポイント
それでも「ページ設定」が見つからない場合、以下を確認してみましょう。
チェック1:正しいビューにいるか
Outlookでは、メール、カレンダー、連絡先、タスクなど、複数のビューがあります。
印刷したい対象のビューに切り替わっていないと、正しいページ設定が表示されません。
画面左下のアイコンで、現在のビューを確認しましょう:
- 📧 メール
- 📅 カレンダー
- 👤 連絡先
- ✓ タスク
チェック2:リボンが折りたたまれていないか
Outlookの上部にあるリボン(メニューバー)が折りたたまれていると、設定項目が見つけにくくなります。
リボンの展開方法:
- 画面右上の「^」マークをクリック
- または、Ctrl + F1 を押す
チェック3:アイテムが選択されているか
印刷設定を開くには、メールや予定などのアイテムが選択されている必要があります。
何も選択していない状態だと、印刷メニュー自体がグレーアウトすることもあるんです。
バージョンによる違いに注意
Outlookのバージョンによって、メニューの配置が少し違うことがあります。
Outlook 2019/2021/Microsoft 365
最新版では、「ファイル」→「印刷」→「印刷オプション」→「ページ設定」という流れが基本です。
Outlook 2016以前
古いバージョンでは、「ファイル」タブではなく、リボン上に「ページ設定」ボタンが直接配置されている場合もあります。
Web版Outlook(Outlook.com)
ブラウザで使うWeb版Outlookでは、印刷設定がシンプル化されています。
- メールを開く
- 右上の「…」(その他の操作)をクリック
- 「印刷」を選択
- ブラウザの印刷ダイアログが開く
Web版では、詳細なページ設定はできず、ブラウザ側の印刷設定に依存します。
印刷プレビューで確認する習慣を
ページ設定を変更したら、必ず印刷プレビューで確認することをおすすめします。
プレビュー確認のポイント
余白は適切か:
- 文字が切れていないか
- 余白が広すぎたり狭すぎたりしないか
向きは正しいか:
- 表が多い場合は横向きの方が見やすいことも
- カレンダーは月単位なら横向きが一般的
ページ数は適切か:
- 不要な空白ページが入っていないか
- 1枚に収めたいのに複数ページになっていないか
よく使う設定は「クイックアクセスツールバー」に追加
頻繁にページ設定を変更する人には、この方法がおすすめです。
クイックアクセスツールバーとは
Outlook画面の一番上、タイトルバーの近くにある小さなアイコン群のことです。
ここによく使う機能を追加しておくと、ワンクリックでアクセスできて便利なんですね。
追加方法
- 「ファイル」→「オプション」を開く
- 「クイックアクセスツールバー」を選択
- 左側のリストから「印刷プレビューと印刷」を探す
- 「追加」ボタンをクリック
- 「OK」をクリック
これで、いつでもワンクリックで印刷画面にアクセスできます。
その他の便利な表示設定
ページ設定に関連して、知っておくと便利な設定を紹介します。
ズーム機能
メールの文字が小さくて読みづらいときは、ズーム機能を使いましょう。
設定方法:
- メールを開いた状態で「表示」タブをクリック
- 「ズーム」グループの「ズーム」ボタンをクリック
- 任意の倍率を選択(50%〜200%)
または、Ctrl キーを押しながらマウスホイールを回すことでも調整できますよ。
会話ビューの設定
関連するメールをまとめて表示する「会話ビュー」も、見やすさに影響します。
切り替え方法:
- 「表示」タブをクリック
- 「会話」グループの「会話別に表示」をクリック
これで、やり取りの流れが一目で分かるようになります。
コンパクトビュー
メール一覧を見やすくする設定もあります。
設定方法:
- 「表示」タブをクリック
- 「メッセージ」グループを探す
- 「メッセージのプレビュー」から選択:
- オフ(件名のみ表示)
- 1行(本文の最初の1行を表示)
- 2行(本文の最初の2行を表示)
- 3行(本文の最初の3行を表示)
トラブルシューティング:設定が保存されない場合
ページ設定を変更しても、次回開いたときに元に戻ってしまう…そんなトラブルの対処法です。
原因1:Outlookが正常終了していない
解決策:
- 必ず「ファイル」→「終了」でOutlookを閉じる
- ×ボタンで閉じるだけでは設定が保存されないことがある
原因2:プロファイルに問題がある
解決策:
- Outlookを完全に終了
- コントロールパネルを開く
- 「Mail(Microsoft Outlook)」を選択
- 「プロファイルの表示」をクリック
- 新しいプロファイルを作成して試してみる
原因3:レジストリに問題がある
解決策:
専門的な操作が必要になるため、IT管理者に相談することをおすすめします。自己解決が難しい場合は、Microsoftサポートへの問い合わせも検討しましょう。
まとめ:目的に応じて設定場所を使い分けよう
Outlookのページ設定は、目的によって場所が異なります。
この記事のポイント:
- 印刷設定は「ファイル」→「印刷」→「印刷オプション」→「ページ設定」
- メール表示は「表示」タブから変更
- 作成時の書式は「ファイル」→「オプション」→「メール」
- カレンダー、連絡先にはそれぞれ専用の印刷設定がある
- Web版Outlookでは詳細設定ができない
- 設定後は必ず印刷プレビューで確認する
特に覚えておきたいのは、「ファイル」タブからアクセスする印刷関連の設定です。ここを押さえておけば、ほとんどのページ設定にたどり着けますよ。
日々のメール作業が、より快適になりますように!


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