「Outlookのポップアウトって何?どう使うの?」
Outlookを使っていて、メールを別のウィンドウで開きたいと思ったことはありませんか?
ポップアウトは、メールやカレンダーなどを、メインのOutlookウィンドウとは別の独立したウィンドウで開く機能です。複数のメールを同時に見たり、別のモニターに表示したりできるんです。
この記事では、Outlookのポップアウト機能の基本的な使い方と、便利な活用方法を分かりやすく解説します。
作業効率を上げるコツをお届けします!
ポップアウトとは?
別ウィンドウで開く機能
ポップアウト(Pop out)は、メールやその他のアイテムを独立したウィンドウで開く機能のことです。
通常の表示:
Outlookウィンドウ内で表示
├ フォルダ一覧
├ メール一覧
└ 閲覧ウィンドウ(メール本文)
ポップアウト表示:
Outlookメインウィンドウ(通常通り)
+
別ウィンドウ(メールが独立して表示)
メインウィンドウとは別に、新しいウィンドウが開きます。
ポップアウトできるもの
Outlookでは、様々なアイテムをポップアウトできます。
ポップアウト可能なもの:
- メール(受信、送信、下書き)
- カレンダーの予定
- 連絡先
- タスク
- メモ
- 会議出席依頼
- 新規メール作成ウィンドウ
ほとんどのアイテムが別ウィンドウで開けます。
ポップアップとの違い
似た言葉で混乱しやすいので整理しておきましょう。
ポップアウト(Pop out):
- 別ウィンドウで開く機能
- 自分で操作して開く
- メールなどを独立表示
ポップアップ(Pop up):
- 自動的に表示される通知
- 新着メールや予定のお知らせ
- 小さな通知ウィンドウ
機能も目的も全く違います。
ポップアウトの基本的な使い方
実際にポップアウトする方法を見ていきましょう。
メールをポップアウトする
最もよく使う、メールを別ウィンドウで開く方法です。
方法1:ダブルクリック
- メール一覧でメールを探す
- メールをダブルクリック
- 別ウィンドウでメールが開く
最もシンプルな方法です。
方法2:右クリックメニュー
- メールを右クリック
- 「新しいウィンドウで開く」を選択
- 別ウィンドウで表示される
方法3:ショートカットキー
- メールを選択(1回クリック)
- Ctrl + O キーを押す
- 別ウィンドウで開く
キーボード操作が速い人におすすめです。
新規メール作成をポップアウト
新しいメールを書く時も、別ウィンドウが開きます。
方法:
- 「ホーム」タブの「新しい電子メール」をクリック
- または Ctrl + N キーを押す
- 自動的に別ウィンドウで作成画面が開く
新規メールは、デフォルトで別ウィンドウになります。
返信・転送をポップアウト
返信や転送も独立したウィンドウで行えます。
方法:
- メールを選択
- 「返信」「全員に返信」「転送」ボタンをクリック
- 別ウィンドウで編集画面が開く
閲覧ウィンドウ内で返信するオプションもありますが、通常は別ウィンドウです。
カレンダーの予定をポップアウト
予定も別ウィンドウで開けます。
方法:
- カレンダーで予定をダブルクリック
- 別ウィンドウで詳細が表示される
または:
- 予定を右クリック
- 「開く」を選択
予定の編集がしやすくなります。
ポップアウトのメリット
別ウィンドウで開くことの利点を見ていきましょう。
1. 複数のメールを同時に見られる
最大のメリットは、複数のアイテムを並べて表示できることです。
使用例:
- メールAを見ながら、メールBに返信
- 古いメールを参照しながら、新しいメールを作成
- 複数のメールの内容を比較
一つのメールだけでなく、複数を同時に確認できます。
2. デュアルモニター活用
複数のディスプレイを使っている場合に便利です。
活用方法:
- メインモニター:Outlookのメイン画面
- サブモニター:メールのポップアウトウィンドウ
または:
- メインモニター:作業中の文書
- サブモニター:参照するメール
画面を有効活用できます。
3. 参照しながら作業できる
元のメールを見ながら返信できます。
便利な場面:
- 長いメールに引用しながら返信
- 依頼内容を確認しながら作業
- 複数人のメールを見比べる
行ったり来たりする手間が省けます。
4. メインウィンドウの操作を妨げない
別ウィンドウなので、メインのOutlookは自由に操作できます。
できること:
- メールを書きながら、他のメールを検索
- カレンダーを開きながら、メールを作成
- 複数の作業を並行して進める
作業効率が大幅に向上します。
5. ウィンドウのサイズや位置を自由に調整
独立したウィンドウなので、配置が自由です。
調整できること:
- ウィンドウサイズの変更
- 画面上の位置移動
- 最小化、最大化
- 他のアプリの上に重ねる
自分の作業スタイルに合わせられます。
6. ウィンドウを残したまま他の作業
メールを開いたまま、他のアプリに切り替えられます。
活用例:
- メールを見ながらExcelで作業
- 予定を確認しながらブラウザで調べ物
- 複数のアプリを行き来する作業
Alt + Tab でウィンドウを切り替えられます。
ポップアウトのデメリット
便利な反面、注意点もあります。
1. ウィンドウが増えて管理が煩雑
たくさん開くと、どれがどれか分からなくなります。
問題:
- タスクバーにウィンドウが並ぶ
- 必要なウィンドウを探しにくい
- 閉じ忘れたウィンドウが残る
開きすぎには注意が必要です。
2. メモリやリソースを消費
ウィンドウを多く開くと、パソコンが重くなることがあります。
影響:
- メモリ使用量の増加
- パフォーマンスの低下
- バッテリーの消費(ノートパソコン)
スペックが低いパソコンでは特に注意しましょう。
3. 誤って閉じてしまう
作業中のメールを間違えて閉じてしまうリスクがあります。
リスク:
- 返信中のメールを閉じてしまう
- 下書きを保存し忘れる
- 複数のウィンドウを一度に閉じてしまう
こまめな保存が大切です。
4. 画面が小さいと不便
ノートパソコンなど、画面が小さいと使いづらいことがあります。
問題:
- ウィンドウが重なって見づらい
- 何度も切り替える必要がある
- 画面が狭く感じる
デュアルモニターや大きな画面で真価を発揮します。
ポップアウトの便利な活用シーン
具体的にどんな時に役立つか見ていきましょう。
シーン1:メールを参照しながら返信
最も一般的な使い方です。
手順:
- 参照したいメールをダブルクリックで開く(ウィンドウA)
- 返信するメールで「返信」をクリック(ウィンドウB)
- ウィンドウAを見ながら、ウィンドウBで返信文を書く
元のメールの情報を確認しながら書けます。
シーン2:複数のメールから情報を集める
複数のメールをまとめて報告する時に便利です。
手順:
- 必要なメールを全てダブルクリックで開く
- 各ウィンドウを画面に並べる
- 新規メールで、各ウィンドウから情報をコピーしてまとめる
効率的に情報を集約できます。
シーン3:予定を確認しながらメール作成
日程調整のメールを書く時に役立ちます。
手順:
- カレンダーで関連する予定を開く
- 新規メールを作成
- カレンダーの予定を見ながら、日程を提案する
スケジュールを確認しながら書けます。
シーン4:添付ファイルを見ながら返信
受信した資料を確認しながら返信する場合です。
手順:
- 添付ファイル付きメールをダブルクリック
- 添付ファイルを開く(別アプリのウィンドウ)
- 返信ボタンで返信ウィンドウを開く
- 資料を確認しながら返信を書く
内容を正確に把握しながら返信できます。
シーン5:デュアルモニターでの作業
2つのモニターを使っている場合の活用法です。
配置例:
モニター1(メイン):
- Outlookのメイン画面
- フォルダ一覧とメール一覧を表示
- 次々とメールをチェック
モニター2(サブ):
- 重要なメールをポップアウト表示
- じっくり読む、返信を書く
- 参照が必要な予定表
画面を最大限に活用できます。
ポップアウトウィンドウの操作方法
開いたウィンドウの便利な操作です。
ウィンドウの配置
複数のウィンドウを見やすく配置する方法です。
Windows標準機能(スナップ):
- ウィンドウをドラッグして画面端に持っていく
- 画面の左端:左半分に配置
- 画面の右端:右半分に配置
- 画面の隅:4分の1サイズに配置
ショートカット:
- Windowsキー + 左矢印:画面左半分
- Windowsキー + 右矢印:画面右半分
効率的にウィンドウを配置できます。
最前面に固定
特定のウィンドウを常に表示しておく方法です。
標準機能ではできませんが:
- サードパーティ製ソフト(PowerToysなど)を使用
- ウィンドウを最前面固定できる
参照し続けたいメールに便利です。
ウィンドウ間の切り替え
複数のウィンドウを素早く切り替える方法です。
ショートカット:
- Alt + Tab:開いているウィンドウを切り替え
- Windowsキー + Tab:タスクビュー表示
視覚的に選べて便利です。
ポップアウトに関する設定
ポップアウトの動作をカスタマイズできます。
閲覧ウィンドウ内で返信する設定
返信を別ウィンドウではなく、メインウィンドウ内で行う設定です。
手順:
- 「ファイル」→「オプション」をクリック
- 「メール」タブを選択
- 「返信および転送」セクションを探す
- 「閲覧ウィンドウで返信する」にチェック(または該当する設定)
- 「OK」をクリック
注意: この設定がない場合もあります。バージョンによります。
ウィンドウサイズの保存
開いたウィンドウのサイズは、通常自動的に記憶されます。
動作:
- 一度サイズを変更すると、次回も同じサイズで開く
- 位置も記憶される(場合による)
毎回調整する手間が省けます。
よくある質問
Q1:ポップアウトを無効にできる?
基本的な動作(ダブルクリックで別ウィンドウ)は変更できません。
ただし、新規メール作成を閲覧ウィンドウ内で行う設定は、一部のバージョンにあります。
Q2:ポップアウトウィンドウを一度に全部閉じるには?
Outlookを完全に終了すれば、すべてのウィンドウが閉じます。
方法:
- Alt + F4 でメインウィンドウを閉じる
- 「全てのウィンドウを閉じますか?」で「はい」
- すべてのポップアウトウィンドウも閉じる
または、一つずつ手動で閉じます。
Q3:スマートフォンでもポップアウトできる?
スマートフォンのOutlookアプリでは、ポップアウトの概念がありません。
画面が小さいため、基本的に一つの画面で操作します。ただし、マルチタスク機能(画面分割)は、OSの機能として利用できることがあります。
Q4:ポップアウトとタブの違いは?
ブラウザのようなタブ機能は、従来のデスクトップ版Outlookにはありません。
現状:
- 従来のOutlook:ポップアウト(別ウィンドウ)のみ
- 新しいOutlook:デザインは異なるが、基本は同じ
各メールは独立したウィンドウとして開きます。
Q5:ポップアウトウィンドウが画面外に行ってしまった
ウィンドウが見えなくなった時の対処法です。
復帰方法:
- Alt + Tab でウィンドウを選択
- Alt + Space キーを押す
- 「M」(移動)を押す
- 矢印キーでウィンドウを移動
- Enter で確定
画面内に戻ってきます。
まとめ
Outlookのポップアウトは、アイテムを別ウィンドウで開く便利な機能です。
この記事のポイント:
- ポップアウトは、メールなどを独立したウィンドウで開く機能
- ダブルクリックやCtrl + O で簡単にポップアウトできる
- 複数のメールを同時に見られるのが最大のメリット
- デュアルモニターで真価を発揮する
- 開きすぎると管理が煩雑になるので注意
おすすめの使い方:
- メールを参照しながら返信
- 複数のメールを比較
- デュアルモニターでの活用
- カレンダーを見ながらメール作成
向いている人:
- 複数のタスクを並行して進める人
- デュアルモニターを使っている人
- 頻繁にメールを参照する人
向いていない人:
- 画面が小さいノートパソコンを使っている人
- シンプルな操作を好む人
- パソコンのスペックが低い人
ポップアウトは、使いこなせば作業効率が大きく向上する機能です。
まずは、メールをダブルクリックして別ウィンドウで開くことから始めてみてください。複数のメールを見比べたい時に、その便利さを実感できるはずです。
自分の作業スタイルに合わせて、上手に活用してくださいね!

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