「Outlookを使っていたら、突然メニューが英語になった」「設定画面が日本語と英語が混ざっていて使いにくい…」と困っていませんか?
Outlookで日本語と英語が混在する問題は、Windows更新後やOfficeのアップデート後によく発生します。完全に日本語表示にしたいのに、一部が英語のままになってしまうことがあるんです。
この記事では、Outlookの表示を完全に日本語化する方法を、原因から解決手順まで分かりやすく解説していきます。
日本語と英語が混在する原因

なぜOutlookで日本語と英語が混ざって表示されるのでしょうか。
Office言語設定の問題
最も多い原因が、Officeアプリケーション全体の言語設定です。
Outlookは、Office製品の一部として動作しているため、Office全体の言語設定が影響します。この設定で英語が優先されていると、Outlookのメニューやボタンが英語表示になります。
Windows表示言語との不一致
WindowsとOfficeで別々の言語設定ができるため、設定が一致していないと混在が起こります。
例えば、Windowsは日本語、Officeは英語という設定になっていると、画面によって表示言語が変わってしまいます。
Office更新後の設定リセット
Officeの大型アップデート後に、言語設定がリセットされることがあります。
特に、Microsoft 365のサブスクリプション版では、自動更新により設定が変わってしまうケースが報告されています。
複数言語パックのインストール
意図せず複数の言語パックがインストールされていると、優先順位の問題で混在が発生します。
英語版Officeに日本語パックを追加した場合などに起こりやすい現象です。
Outlookを完全に日本語化する方法
表示言語を日本語に統一する手順を見ていきましょう。
方法1:Office言語設定から変更(基本的な方法)
手順:
- Outlookを起動
通常通りOutlookを開きます。 - 「ファイル」タブをクリック
画面左上の「ファイル」(または「File」)をクリックしてください。 - 「オプション」を開く
左側のメニュー下部にある「オプション」(または「Options」)をクリックします。 - 「言語」を選択
左側のメニューから「言語」(または「Language」)を選択してください。 - 「Office の表示言語」を設定
「Office の表示言語を選択」というセクションで、「日本語」を一番上に移動します。 リストに「日本語」がある場合:
- 「日本語」を選択
- 「既定に設定」(または「Set as Default」)をクリック リストに「日本語」がない場合:
- 「言語の追加」をクリック
- 一覧から「日本語」を選択して追加
- 追加後、「既定に設定」をクリック
- 「OK」をクリック
設定を保存します。 - Outlookを再起動
一度Outlookを完全に終了して、再度起動してください。
これで、Outlookのメニューやボタンが日本語表示になります。
方法2:Officeアカウント設定から変更
手順:
- Outlookで「ファイル」→「アカウント」を開く
画面左上の「ファイル」をクリックし、「アカウント」(または「Office アカウント」)を選択します。 - 「Office の更新オプション」を確認
右側の「製品情報」欄を確認してください。 - 「更新オプション」→「更新を有効にする」
最新の言語パックが適用されるように、更新を有効にします。 - 「アカウント設定」で言語を確認
Microsoft アカウントの設定ページで、優先言語が日本語になっているか確認しましょう。
方法3:Windows設定から確認
Windowsの言語設定も確認する必要があります。
Windows 10/11の場合:
- 「設定」を開く
スタートボタン→歯車アイコン(設定)をクリックします。 - 「時刻と言語」を選択
設定メニューから「時刻と言語」を開いてください。 - 「言語」を選択
左側のメニューから「言語」(または「言語と地域」)を選択します。 - 「優先する言語」を確認
「日本語」が一番上にあることを確認してください。 一番上でない場合:
- 「日本語」を選択
- 「上へ」ボタンをクリックして最上位に移動
- Windowsの表示言語を設定
「Windowsの表示言語」で「日本語」が選択されているか確認します。 - パソコンを再起動
設定を反映させるため、パソコンを再起動してください。
校正言語(入力言語)の設定
メール作成時の文字入力に関する設定も重要です。
既定の編集言語を日本語にする
手順:
- Outlookのオプションを開く
「ファイル」→「オプション」→「言語」を開きます。 - 「Office の編集言語と校正機能」を確認
「編集言語の選択」セクションで、「日本語」が含まれているか確認してください。 - 「日本語」を既定に設定
- 「日本語」を選択
- 「既定に設定」をクリック
- 「校正」タブで確認
「ファイル」→「オプション」→「文章校正」で、校正言語が日本語になっているか確認します。
新規メール作成時の言語設定
手順:
- 新規メールを作成
「新しいメール」ボタンをクリックします。 - 「校閲」タブを開く
メール作成画面上部の「校閲」タブをクリックしてください。 - 「言語」→「校正言語の設定」を選択
「言語」グループの「言語」→「校正言語の設定」をクリックします。 - 「日本語」を選択
言語一覧から「日本語」を選択します。 - 「既定に設定」をクリック
「既定に設定」ボタンをクリックすると、今後のメールすべてがこの設定になります。
Office言語パックのインストール
日本語言語パックがインストールされていない場合、追加する必要があります。
言語パックのダウンロード
手順:
- Officeアカウント設定を開く
Outlook(またはWord、Excel)で「ファイル」→「アカウント」を開きます。 - 「Office の更新オプション」を確認
「製品情報」欄を確認してください。 - Microsoft公式サイトにアクセス
ブラウザで「Office 言語パック」を検索し、Microsoft公式ページにアクセスします。 - 日本語言語パックをダウンロード
使用しているOfficeのバージョンに合った日本語言語パックをダウンロードしてください。 - インストール
ダウンロードしたファイルを実行し、画面の指示に従ってインストールします。 - Officeアプリケーションを再起動
インストール後、すべてのOfficeアプリを再起動してください。
Microsoft 365の場合
手順:
- Officeアカウントページにアクセス
ブラウザで「office.com」にアクセスし、Microsoftアカウントでサインインします。 - 「設定」→「言語と地域」を開く
右上のアカウントアイコンから設定を開き、「言語と地域」を選択してください。 - 「優先する言語」に日本語を追加
「言語の追加」をクリックし、「日本語」を選択して追加します。 - 日本語を最上位に移動
「日本語」を一番上にドラッグして移動します。 - 保存して再起動
設定を保存し、Officeアプリケーションを再起動してください。
トラブルシューティング

設定しても改善しない場合の対処法です。
一部のメニューだけ英語のまま
原因:
言語パックが完全にインストールされていない可能性があります。
対処法:
- Officeを完全にアンインストール
- 最新版のOfficeを日本語版としてインストール
- または、Office修復ツールを実行
Office修復の手順:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
- 「Microsoft Office」または「Microsoft 365」を探す
- 「…」→「変更」をクリック
- 「クイック修復」または「オンライン修復」を選択
- 画面の指示に従って修復
設定しても再起動すると戻る
原因:
管理者権限の問題、またはグループポリシーによる制限の可能性があります。
対処法:
- 管理者としてOutlookを起動して設定
- 企業のPCの場合、IT部門に確認
- レジストリの言語設定を確認(上級者向け)
特定の機能だけ英語表示
原因:
アドインや拡張機能が英語版の可能性があります。
対処法:
- 「ファイル」→「オプション」→「アドイン」を開く
- 英語表示になっている機能に関連するアドインを確認
- アドインの言語設定を変更、または日本語版を探す
メール作成時の言語切り替え
日本語と英語のメールを使い分ける場合の設定です。
メールごとに言語を切り替える
手順:
- 新規メール作成画面を開く
「新しいメール」をクリックします。 - 「校閲」タブを開く
メール作成画面上部の「校閲」をクリックしてください。 - 「言語」を選択
「言語」グループの「言語」をクリックします。 - 使用する言語を選択
- 日本語メール:「日本語」を選択
- 英語メール:「英語(米国)」または「英語(英国)」を選択
IMEの切り替え
日本語入力と英語入力を素早く切り替えるには:
- Windows:
半角/全角キーまたはAlt + ~ - Mac:
Command + スペース
キーボードショートカットで簡単に切り替えられます。
よくある質問
Outlookだけ英語で他のOfficeアプリは日本語の場合は?
Officeの言語設定は、すべてのアプリに共通して適用されます。
Outlookだけ英語の場合、Outlookを一度アンインストールして再インストールすることで解決する場合があります。
言語設定を変更したのに反映されない場合は?
以下を試してください:
- Outlookを完全に終了(タスクバーからも終了)
- パソコンを再起動
- Windowsアップデートを実行
- Officeの修復を実行
企業のPCで言語設定が変更できない場合は?
管理者権限やグループポリシーによって、言語設定が制限されている可能性があります。
IT部門に問い合わせて、権限の付与を依頼してください。
メールの件名や本文の文字化けが起きる場合は?
文字コードの問題です。
- 「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」を開く
- 「インターナショナル」セクションで文字セットを確認
- 「UTF-8」または「日本語(シフトJIS)」を選択
受信メールが文字化けする場合は?
相手側の送信設定の問題か、エンコードの不一致です。
対処法:
- 文字化けしたメールを開く
- 「アクション」→「その他のアクション」→「エンコード」を選択
- 「日本語(自動選択)」または「Unicode(UTF-8)」を試す
言語設定の確認ポイント
設定が正しくできているか、以下を確認しましょう。
チェックリスト
Office言語設定:
- [ ] Outlook「ファイル」→「オプション」→「言語」で日本語が最上位
- [ ] 表示言語が「日本語」に設定されている
- [ ] 編集言語に「日本語」が含まれている
Windows言語設定:
- [ ] 「設定」→「時刻と言語」→「言語」で日本語が最上位
- [ ] Windowsの表示言語が日本語
- [ ] 地域設定が日本
その他:
- [ ] 日本語言語パックがインストールされている
- [ ] Officeが最新版にアップデートされている
- [ ] パソコンを再起動済み
まとめ:完全日本語化で快適なOutlook環境を
Outlookの日本語と英語の混在は、言語設定を正しく行えば解決できます。
解決手順まとめ
基本設定:
- Outlook「ファイル」→「オプション」→「言語」を開く
- 表示言語で「日本語」を最上位に設定
- 編集言語で「日本語」を既定に設定
- Outlookを再起動
Windows設定:
- 「設定」→「時刻と言語」→「言語」を開く
- 「日本語」を優先言語の最上位に移動
- Windowsの表示言語を日本語に設定
- パソコンを再起動
それでも解決しない場合:
- 日本語言語パックをインストール
- Officeの修復を実行
- 最終手段としてOfficeを再インストール
重要なポイント
- Office全体の言語設定がOutlookに影響する
- WindowsとOfficeの両方の設定を確認
- 設定後は必ず再起動して反映させる
- 企業のPCは管理者権限が必要な場合がある
正しい設定を行えば、Outlookを完全に日本語化できます。この記事を参考に、使いやすい環境を整えてくださいね!


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