WordPressのURL変更方法完全ガイド!安全に変更する手順と注意点

「WordPressのURLを変更したいけど、どうすればいいの?」「間違えるとサイトが表示されなくなるって聞いて不安…」と悩んでいませんか?

WordPressのURL変更は、サイトのアドレス(ドメイン)を変更したり、HTTPからHTTPSに移行したりする際に必要な作業です。正しい手順で行えば問題ありませんが、間違えるとサイトにアクセスできなくなる可能性があるため、慎重に進める必要があります。

この記事では、WordPressのURLを安全に変更する方法を、初心者の方でも分かるように詳しく解説していきます。

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  1. WordPressの2つのURL
    1. WordPress アドレス(URL)
    2. サイトアドレス(URL)
    3. 2つのURLの違い
  2. URL変更が必要な場面
    1. ドメインを変更する場合
    2. HTTPからHTTPSに変更する場合
    3. サブディレクトリを変更する場合
    4. 一時的なURLから本番URLに変更する場合
  3. URL変更前の重要な準備
    1. 1. バックアップを取る
    2. 2. メンテナンスモードにする
    3. 3. 新しいURLの準備
  4. WordPressのURL変更方法
    1. 方法1:WordPress管理画面から変更(基本的な方法)
    2. 方法2:wp-config.phpで変更(管理画面にアクセスできない場合)
    3. 方法3:データベースから直接変更(上級者向け)
  5. URL変更後に必要な作業
    1. 1. 内部リンクの置き換え
    2. 2. .htaccessでリダイレクト設定
    3. 3. Google Search Consoleの設定変更
    4. 4. Google Analyticsの設定変更
    5. 5. 外部サービスのURL更新
  6. サイトにアクセスできなくなった場合の対処法
    1. 「ページが見つかりません」エラー
    2. 管理画面にアクセスできない
    3. CSSが適用されない・画像が表示されない
  7. SSL化(HTTPSへの変更)の特別な手順
    1. SSL証明書の取得と設定
    2. 混在コンテンツ(Mixed Content)の解消
  8. WordPressのURL変更でよくある質問
    1. URL変更するとSEOに影響する?
    2. 複数のドメインで同じサイトを表示できる?
    3. URLを間違えて変更してしまった場合は?
    4. マルチサイトのURL変更はどうすればいい?
  9. URL変更の注意点とベストプラクティス
    1. 必ずバックアップを取る
    2. 一度に1つずつ変更する
    3. 作業は訪問者の少ない時間帯に
    4. テスト環境で事前に試す
  10. まとめ:慎重に進めれば安全にURL変更できる
    1. URL変更の基本手順まとめ
    2. 重要なポイント

WordPressの2つのURL

WordPressには、設定すべき2種類のURLがあります。

WordPress アドレス(URL)

WordPressのファイルが実際に保存されている場所のアドレスです。

通常は、サイトのトップページと同じアドレスになります。ただし、WordPressを特定のディレクトリにインストールしている場合は、そのディレクトリのアドレスになります。

例:https://example.com/wp

サイトアドレス(URL)

訪問者がサイトにアクセスするときのアドレスです。

これが、ブラウザのアドレスバーに表示されるURLですね。一般的には、WordPressアドレスと同じになります。

例:https://example.com

2つのURLの違い

多くの場合、この2つは同じアドレスに設定されます。

しかし、WordPressを専用のフォルダにインストールしつつ、サイトはルートディレクトリで表示したい場合などに、2つを別々に設定することがあります。

URL変更が必要な場面

以下のような場合に、WordPressのURL変更が必要になります。

ドメインを変更する場合

サイトのドメイン名を変更するとき。

例:old-site.comnew-site.com

HTTPからHTTPSに変更する場合

サイトをSSL化(セキュリティ強化)するとき。

例:http://example.comhttps://example.com

サブディレクトリを変更する場合

WordPressをインストールしているフォルダを変更するとき。

例:https://example.com/bloghttps://example.com

一時的なURLから本番URLに変更する場合

テストサーバーで構築したサイトを本番サーバーに移行するとき。

例:https://test.example.comhttps://example.com

URL変更前の重要な準備

URL変更を実行する前に、必ずやっておくべきことがあります。

1. バックアップを取る

最も重要な準備が、サイト全体のバックアップです。

万が一失敗しても、バックアップがあれば元に戻せます。

バックアップすべきもの:

  • データベース(記事、設定など)
  • サイトのファイル(テーマ、プラグイン、画像など)

プラグイン「UpdraftPlus」や「BackWPup」を使えば、簡単にバックアップできます。

レンタルサーバーの自動バックアップ機能がある場合は、それも確認しておきましょう。

2. メンテナンスモードにする

作業中は、サイトをメンテナンスモードにしておくと安全です。

プラグイン「WP Maintenance Mode」などを使えば、訪問者に「メンテナンス中」のメッセージを表示できます。

3. 新しいURLの準備

ドメインを変更する場合は、新しいドメインを取得してDNS設定を完了させておきましょう。

SSL化する場合は、SSL証明書を取得してサーバーに設定しておく必要があります。

WordPressのURL変更方法

URLを変更する方法は、いくつかあります。状況に応じて適切な方法を選びましょう。

方法1:WordPress管理画面から変更(基本的な方法)

最も簡単で一般的な方法です。

手順:

  1. WordPress管理画面にログイン
    現在のURLでログインします。
  2. 「設定」→「一般」を開く
    左側のメニューから「設定」→「一般」をクリックしてください。
  3. URLを変更
    以下の2つの項目を新しいURLに変更します。
  • WordPress アドレス(URL)
  • サイトアドレス(URL) 例:http://example.comhttps://example.com
  1. 「変更を保存」をクリック
    画面下部の「変更を保存」ボタンをクリックします。
  2. 自動的にログアウトされる
    URLが変更されるため、自動的にログアウトされます。
  3. 新しいURLでログイン
    新しいURLでWordPress管理画面にアクセスし、再度ログインしてください。

注意点:
この方法は、新旧のURLが両方とも正常にアクセスできる状態でないと使えません。

方法2:wp-config.phpで変更(管理画面にアクセスできない場合)

管理画面にアクセスできなくなった場合に有効な方法です。

手順:

  1. FTPソフトでサーバーに接続
    FileZillaなどのFTPソフトを使います。
  2. wp-config.phpを開く
    WordPressをインストールしたフォルダにあるwp-config.phpファイルをダウンロードして開きます。
  3. 以下のコードを追加
    「編集が必要なのはここまでです」という行の直前に、以下を追加します。
   define('WP_HOME','https://new-example.com');
   define('WP_SITEURL','https://new-example.com');

URLは新しいアドレスに置き換えてください。

  1. ファイルをアップロード
    編集したwp-config.phpをサーバーにアップロードします。
  2. 管理画面にアクセス
    新しいURLで管理画面にログインできるか確認してください。

注意点:
この方法を使うと、管理画面の「設定」→「一般」でURLを変更できなくなります。再度変更したい場合は、wp-config.phpを編集する必要があります。

方法3:データベースから直接変更(上級者向け)

データベースを直接編集する方法です。phpMyAdminなどのツールが必要です。

手順:

  1. phpMyAdminにアクセス
    レンタルサーバーの管理画面から、phpMyAdminを開きます。
  2. WordPressのデータベースを選択
    左側のリストから、WordPressで使用しているデータベースを選択してください。
  3. wp_optionsテーブルを開く
    テーブルの一覧から「wp_options」(接頭辞が異なる場合もあります)をクリックします。
  4. siteurlとhomeを編集
    以下の2つの項目を探して、新しいURLに変更します。
  • option_nameが「siteurl」の行のoption_value
  • option_nameが「home」の行のoption_value
  1. 変更を保存
    編集後、「実行」をクリックして変更を保存します。

注意点:
データベースを直接編集するため、間違えるとサイトが動かなくなる可能性があります。上級者向けの方法です。

URL変更後に必要な作業

URLを変更しただけでは、まだ作業は終わりではありません。

1. 内部リンクの置き換え

記事内や固定ページ内に記載されている旧URLを、新URLに置き換える必要があります。

プラグインで一括置換:

「Better Search Replace」というプラグインを使えば、データベース内のURLを一括で置き換えられます。

  1. プラグインをインストール・有効化
  2. 「ツール」→「Better Search Replace」を開く
  3. 「Search for」に旧URL、「Replace with」に新URLを入力
  4. すべてのテーブルを選択
  5. 「Run Search/Replace」をクリック

最初は「Run as dry run?」にチェックを入れて、テスト実行することをおすすめします。

2. .htaccessでリダイレクト設定

旧URLから新URLへ、訪問者を自動的に転送する設定です。

HTTPからHTTPSに変更した場合の例:

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]

この設定を.htaccessファイルに追加します。

ドメインを変更した場合の例:

RewriteEngine On
RewriteRule ^(.*)$ https://new-example.com/$1 [R=301,L]

旧ドメインのサーバーの.htaccessに追加してください。

3. Google Search Consoleの設定変更

ドメインを変更した場合、Google Search Consoleで新しいサイトとして登録する必要があります。

  1. Google Search Consoleにログイン
  2. 新しいURLでサイトを追加
  3. 「アドレス変更」ツールで旧サイトから新サイトへの移行を通知

4. Google Analyticsの設定変更

URLを変更した場合、Google Analyticsの設定も変更しましょう。

  1. Google Analyticsにログイン
  2. 「管理」→「プロパティ設定」を開く
  3. デフォルトのURLを新しいものに変更

5. 外部サービスのURL更新

以下のようなサービスでURLを設定している場合、それぞれ変更が必要です。

  • SNSアカウントのプロフィール
  • 広告の設定
  • アフィリエイトサービス
  • メールマガジンの署名

サイトにアクセスできなくなった場合の対処法

URL変更後、サイトにアクセスできなくなることがあります。

「ページが見つかりません」エラー

原因:

  • DNSの設定が完了していない
  • リダイレクト設定が間違っている
  • サーバーの設定が正しくない

対処法:

  1. DNSの設定を確認(反映には最大48時間かかる場合があります)
  2. .htaccessの記述を見直す
  3. サーバーのドキュメントルートを確認

管理画面にアクセスできない

原因:

  • URLの設定が間違っている
  • wp-config.phpの記述ミス

対処法:

  1. wp-config.phpに正しいURLを記述
  2. データベースのsiteurlとhomeを確認
  3. バックアップから復元

CSSが適用されない・画像が表示されない

原因:

  • 内部リンクが旧URLのまま
  • データベース内のURLが置き換えられていない

対処法:

  1. Better Search Replaceで再度一括置換
  2. ブラウザのキャッシュをクリア
  3. キャッシュプラグインのキャッシュを削除

SSL化(HTTPSへの変更)の特別な手順

HTTPからHTTPSに変更する場合、追加の作業があります。

SSL証明書の取得と設定

まず、レンタルサーバーでSSL証明書を設定する必要があります。

無料のSSL証明書:
多くのレンタルサーバーでは、Let’s Encryptという無料のSSL証明書を簡単に設定できます。

サーバーの管理画面から「SSL設定」などのメニューを探してください。

混在コンテンツ(Mixed Content)の解消

HTTPSのページ内に、HTTPの画像やスクリプトが含まれていると、ブラウザが警告を表示します。

確認方法:
ブラウザのアドレスバーに「保護されていない通信」などの警告が出ていないか確認します。

対処法:
プラグイン「Really Simple SSL」を使えば、自動的に修正してくれます。

  1. プラグインをインストール・有効化
  2. 設定画面で「SSL を有効化」をクリック
  3. サイトを確認

WordPressのURL変更でよくある質問

URL変更するとSEOに影響する?

ドメインを変更する場合、検索順位が一時的に下がる可能性があります。

ただし、適切にリダイレクト設定(301リダイレクト)を行えば、徐々に評価が引き継がれます。

HTTPからHTTPSへの変更は、Googleが推奨しているため、SEOにプラスの影響があります。

複数のドメインで同じサイトを表示できる?

技術的には可能ですが、SEO的には推奨されません。

重複コンテンツとみなされる可能性があるため、メインのドメイン以外はリダイレクト設定をしましょう。

URLを間違えて変更してしまった場合は?

wp-config.phpを編集して正しいURLに戻すか、データベースを直接編集してください。

それでも解決しない場合は、バックアップから復元しましょう。

マルチサイトのURL変更はどうすればいい?

WordPressのマルチサイト機能を使っている場合、URL変更はより複雑になります。

データベース内の複数のテーブルを編集する必要があるため、専門的な知識が必要です。プロに依頼することをおすすめします。

URL変更の注意点とベストプラクティス

必ずバックアップを取る

何度も繰り返しますが、バックアップは必須です。

URL変更は失敗するとサイトにアクセスできなくなるリスクがあるため、必ず事前にバックアップを取りましょう。

一度に1つずつ変更する

複数の変更を同時に行わず、1つずつ実行して動作を確認しながら進めてください。

例えば、ドメイン変更とSSL化を同時にやらず、まずSSL化してから、別のタイミングでドメイン変更するなど。

作業は訪問者の少ない時間帯に

可能であれば、深夜など訪問者が少ない時間帯に作業しましょう。

万が一サイトが一時的にダウンしても、影響を最小限に抑えられます。

テスト環境で事前に試す

本番環境で作業する前に、テスト環境で一度試してみることをおすすめします。

手順を確認でき、失敗しても本番サイトに影響がありません。

まとめ:慎重に進めれば安全にURL変更できる

WordPressのURL変更は、正しい手順で行えば決して難しくありません。

URL変更の基本手順まとめ

事前準備:

  1. サイト全体のバックアップを取る
  2. 新しいURL(ドメイン、SSL証明書など)を準備
  3. メンテナンスモードに設定

URL変更:

  1. WordPress管理画面の「設定」→「一般」で2つのURLを変更
  2. 変更を保存して新しいURLでログイン
  3. または、wp-config.phpやデータベースから変更

変更後の作業:

  1. 内部リンクを一括置換(Better Search Replace)
  2. .htaccessでリダイレクト設定
  3. Google Search ConsoleとAnalyticsの設定変更
  4. 外部サービスのURL更新
  5. サイトの動作確認

重要なポイント

  • 必ずバックアップを取る
  • 一度に1つずつ変更する
  • リダイレクト設定を忘れない
  • SSL化はSEOにプラス効果

慎重に作業を進めれば、安全にURLを変更できます。この記事を参考に、自分のサイトのURL変更に挑戦してみてくださいね!

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