iPhoneのアクションモードとは?手ぶれを徹底的に抑える使い方を分かりやすく解説

ライフハック

運動会で子供を追いかけながら動画を撮ったら、手ぶれでガクガクの映像になってしまった…そんな経験はありませんか?

実は、iPhone 14以降にはアクションモードという強力な手ぶれ補正機能が搭載されているんです。Appleが「ジンバルはいりません」と言い切るほど、その効果は絶大です。

この記事では、iPhoneのアクションモードについて、初めての方でも分かるように詳しく解説していきます。使い方から注意点まで、順番に見ていきましょう。


スポンサーリンク
  1. アクションモードって何?
    1. 分かりやすい例え
    2. ジンバルって何?
  2. アクションモードが使えるiPhoneは?
    1. 対応機種
    2. なぜ新しい機種だけ?
  3. アクションモードの使い方
    1. 基本的な使い方
    2. オフにする方法
  4. 撮影できる解像度とフレームレート
    1. 対応する解像度
    2. 対応するフレームレート
    3. 4K設定にしているとどうなる?
  5. アクションモードのメリット
    1. 1. ジンバルが不要になる
    2. 2. 設定が簡単
    3. 3. 激しい動きでも安定
    4. 4. 片手で撮影できる
  6. アクションモードのデメリット
    1. 1. 画角が狭くなる
    2. なぜ画角が狭くなるの?
    3. 2. 暗い場所に弱い
    4. 3. 4K撮影ができない
    5. 4. バッテリー消費が増える
  7. 暗い場所でも使える「低照度モード」
    1. アクションモード(低照度)とは
    2. 設定方法
    3. 常にオンでもOK
  8. アクションモードが表示されない時の対処法
    1. 原因1:対応機種ではない
    2. 原因2:ビデオモードになっていない
    3. 原因3:解像度設定が非対応
    4. 原因4:iOSが古い
    5. 原因5:カメラアイコンの表示設定
  9. アクションモードとシネマティックモードの違い
    1. シネマティックモードとは
    2. 主な違い
    3. 同時に使える?
    4. 使い分けの目安
  10. 実際の使用シーン
    1. 1. 運動会や発表会
    2. 2. スポーツ観戦
    3. 3. 旅行やお出かけ
    4. 4. アウトドアアクティビティ
    5. 5. ペットの撮影
    6. 6. イベントやライブ
  11. 通常モードとの比較
    1. 通常のビデオモードの場合
    2. アクションモードの場合
    3. Appleの公式テスト
  12. アクションモード vs ジンバル
    1. アクションモードの優位性
    2. ジンバルの優位性
    3. おすすめの使い分け
  13. きれいに撮るコツ
    1. 1. 明るい場所で撮影する
    2. 2. 低照度モードをオンにしておく
    3. 3. 被写体から少し離れる
    4. 4. 横向きで撮影する
    5. 5. ゆっくり動く
    6. 6. 超広角レンズを活用
  14. トラブルシューティング
    1. Q1. 映像が黄色っぽくなる
    2. Q2. 画質が悪く感じる
    3. Q3. バッテリーがすぐ減る
    4. Q4. 保存容量が足りない
  15. よくある質問
    1. Q1. 写真モードでも使える?
    2. Q2. Zoomなどのビデオ通話で使える?
    3. Q3. 後から編集でオン/オフできる?
    4. Q4. Apple ProRes形式で撮れる?
    5. Q5. 前面カメラでも使える?
  16. 注意点とまとめ
    1. 必ず撮影前に確認すること
    2. 撮影後にできないこと
    3. おすすめの設定
  17. まとめ

アクションモードって何?

アクションモードとは、ビデオ撮影時の手ぶれを徹底的に抑える機能のことです。

走りながら、階段を駆け上がりながら、自転車に乗りながら…そんな激しい動きの中でも、驚くほど滑らかで安定した映像が撮影できます。

分かりやすい例え

通常のビデオ撮影は、手に持ったコップに入った水のようなもの。少し動くだけで揺れてしまいます。

アクションモードは、まるでテーブルの上に置いたコップのように、どんなに動いても映像が安定しているんです。

ジンバルって何?

「ジンバル」とは、カメラを安定させるための機材のことです。

数万円する専用の機械で、これまでプロや本格的な撮影をする人が使っていました。アクションモードがあれば、そんな高価な機材が不要になるというわけですね。


アクションモードが使えるiPhoneは?

残念ながら、すべてのiPhoneで使えるわけではありません。

対応機種

iPhone 14シリーズ以降

  • iPhone 14
  • iPhone 14 Plus
  • iPhone 14 Pro
  • iPhone 14 Pro Max
  • iPhone 15シリーズ(全モデル)
  • iPhone 16シリーズ(全モデル)
  • iPhone 17シリーズ(全モデル)

注意: iPhone 13以前の機種では、iOSをアップデートしても使えません。

なぜ新しい機種だけ?

アクションモードは、高性能なカメラセンサーと強力なプロセッサが必要な機能です。

具体的には「第2世代センサーシフト光学式手ぶれ補正」という技術を使っているため、古い機種では対応できないのです。


アクションモードの使い方

使い方はとても簡単です。3ステップで設定できます。

基本的な使い方

1. カメラアプリを開く

ホーム画面またはロック画面から「カメラ」アプリを起動しましょう。

2. ビデオモードに切り替える

画面下部を左右にスワイプして「ビデオ」を選択します。

写真モードやポートレートモードでは使えないので注意してください。

3. アクションモードをオンにする

画面の左上(横向きの場合は右上)に、走っている人のアイコンが表示されます。

このアイコンをタップすると、アクションモードがオンになります。

4. 撮影開始

アイコンが黄色く点灯したら準備完了です。

あとは通常通り、赤い録画ボタンを押すだけで撮影が始まります。

オフにする方法

もう一度、走っている人のアイコンをタップすると、通常のビデオモードに戻ります。


撮影できる解像度とフレームレート

アクションモードには、撮影の制限があります。

対応する解像度

  • 最大2.8K
  • 1080p(HD)

注意: 4K撮影はできません。

対応するフレームレート

  • 24fps(映画のような雰囲気)
  • 30fps(標準的な動画)
  • 60fps(滑らかな動きの動画)

最大60fpsまで対応しているので、スポーツなど動きの速いシーンもしっかり撮影できます。

4K設定にしているとどうなる?

カメラ設定で4K撮影に設定している場合、アクションモードをオンにすると自動的に2.8Kに切り替わります。


アクションモードのメリット

実際に使うとどんな良いことがあるのか見てみましょう。

1. ジンバルが不要になる

数万円する専用機材を買わなくても、iPhone一台で本格的な動画が撮れます。

持ち物が減って、身軽に撮影できるのは大きなメリットですね。

2. 設定が簡単

アイコンをタップするだけで有効になります。

難しい設定や調整は一切不要です。

3. 激しい動きでも安定

  • 走りながらの撮影
  • 階段を上り下りしながら
  • 自転車やバイクに乗りながら
  • スケートボードやスポーツ中

こんな場面でも、驚くほど滑らかな映像が撮れます。

4. 片手で撮影できる

通常、安定した動画を撮るには両手でしっかり持つ必要があります。

アクションモードなら、片手で持って撮影しても大丈夫です。


アクションモードのデメリット

良いことばかりではありません。知っておきたい注意点もあります。

1. 画角が狭くなる

最大のデメリットがこれです。

アクションモードをオンにすると、映像が少しズームインされた状態になります。

なぜ画角が狭くなるの?

手ぶれ補正の仕組み上、映像の周辺部分を使って揺れを吸収するためです。

実際に映像として使われるのは、中央部分だけになります。

対策:

  • 被写体から少し離れて撮影する
  • 広めに撮ることを意識する

2. 暗い場所に弱い

アクションモードは、明るい場所での撮影を想定しています。

室内や夜間、日陰などの暗い場所では、以下のような問題が起こります:

  • 映像が暗くなりすぎる
  • ノイズ(ザラザラした感じ)が増える
  • アクションモードが使えないことがある

3. 4K撮影ができない

最大2.8Kまでしか撮影できません。

4Kの高画質で撮りたい場合は、通常のビデオモードを使いましょう。

4. バッテリー消費が増える

強力な画像処理を行うため、通常のビデオ撮影よりバッテリーを多く消費します。

長時間撮影する場合は、モバイルバッテリーを持っていくと安心です。


暗い場所でも使える「低照度モード」

「暗い場所でアクションモードが使えない」という問題を解決する設定があります。

アクションモード(低照度)とは

手ぶれ補正の効果を少し抑える代わりに、暗い場所でもアクションモードを使えるようにする機能です。

室内や曇りの日など、少し暗めの環境で撮影することが多い人におすすめです。

設定方法

1. 設定アプリを開く

ホーム画面から「設定」をタップします。

2. カメラを選択

下にスクロールして「カメラ」を探してタップしてください。

3. ビデオ撮影を選択

「ビデオ撮影」という項目をタップします。

4. 低照度をオンにする

「アクションモード(低照度)」のスイッチをオン(緑色)にしましょう。

常にオンでもOK

この設定は、明るい場所での撮影には影響しません。

いざという時に使えなくて困らないよう、常にオンにしておくのがおすすめです。


アクションモードが表示されない時の対処法

「アイコンが見つからない!」という場合の確認ポイントです。

原因1:対応機種ではない

iPhone 13以前の機種では使えません。

設定 → 一般 → 情報 → 「機種名」で確認しましょう。

原因2:ビデオモードになっていない

アクションモードは、ビデオモード専用の機能です。

写真モードやポートレートモードでは表示されません。

原因3:解像度設定が非対応

4K/60fps以上など、一部の解像度設定ではアクションモードが使えないことがあります。

解決方法:

設定 → カメラ → ビデオ撮影 → 「1080p/60fps」または「4K/30fps」に変更

原因4:iOSが古い

最新のiOSにアップデートしてください。

設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート

原因5:カメラアイコンの表示設定

iOS 18以降では、アイコンの表示/非表示を設定できます。

設定 → カメラ → インジケータ → 「アクションモード」をオン


アクションモードとシネマティックモードの違い

iPhoneには、もう一つの特殊な撮影モード「シネマティックモード」があります。

どう違うのか、使い分け方を見ていきましょう。

シネマティックモードとは

背景をぼかして、映画のような雰囲気の動画が撮れるモードです。

被写体を際立たせたい時に使います。

主な違い

項目アクションモードシネマティックモード
目的手ぶれを抑える背景をぼかす
使う場面動きの激しい撮影印象的な映像作り
画質最大2.8K最大4K
手ぶれ補正非常に強力通常

同時に使える?

いいえ、同時には使えません。

ビデオ撮影画面で、アクションモードかシネマティックモードのどちらか一方を選ぶ形になります。

使い分けの目安

アクションモードがおすすめ:

  • 走りながらの撮影
  • スポーツやアクティビティ
  • 乗り物からの撮影
  • 子供やペットを追いかける

シネマティックモードがおすすめ:

  • インタビューやメッセージ動画
  • 印象的なシーンの撮影
  • 被写体を目立たせたい時
  • 映画のような雰囲気を出したい

実際の使用シーン

アクションモードが活躍する具体的な場面を紹介します。

1. 運動会や発表会

子供を追いかけながら撮影しても、滑らかな映像が残せます。

走り回る我が子をしっかり記録できるでしょう。

2. スポーツ観戦

サッカーやバスケなど、動きの速いスポーツを観戦しながらの撮影に最適です。

3. 旅行やお出かけ

歩きながら街並みを撮影するとき、アクションモードがあれば快適です。

車窓からの風景撮影にも向いています。

4. アウトドアアクティビティ

  • ハイキングやトレッキング
  • サイクリング
  • スキーやスノーボード
  • サーフィンやダイビング(防水ケース使用時)

こんなアクティブなシーンでも、プロが撮ったような映像が撮れます。

5. ペットの撮影

元気に走り回る犬や猫を追いかけて撮影するのにぴったりですね。

6. イベントやライブ

音楽ライブやお祭りなど、人混みの中を移動しながら撮影する時に便利です。


通常モードとの比較

実際にどれくらい違うのか、具体的に見てみましょう。

通常のビデオモードの場合

  • 歩くだけで画面が上下に揺れる
  • 階段では激しくガクガクする
  • 走ると見るのが辛い映像になる
  • 両手でしっかり持つ必要がある

アクションモードの場合

  • 歩いても揺れがほとんどない
  • 階段でも滑らかな映像
  • 走っていてもスムーズ
  • 片手で持っても安定している

Appleの公式テスト

Appleは、アクションモードを以下のような方法でテストしています:

  • スケートボードに乗りながら撮影
  • バスケットボールのシュートと一緒にジャンプ
  • 大道芸人を360度回りながら撮影
  • 自転車を回転させながら撮影

どのシーンでも、オフの時と比べて圧倒的に安定した映像が撮れています。


アクションモード vs ジンバル

「結局、ジンバルとどっちが良いの?」という疑問に答えます。

アクションモードの優位性

手軽さ

  • 追加機材が不要
  • 設定が簡単
  • 持ち運びが楽

コスト

  • 追加費用ゼロ
  • iPhone本体だけでOK

使いやすさ

  • すぐに使える
  • 充電や調整が不要

ジンバルの優位性

画質

  • 4K撮影が可能
  • 画角が狭くならない
  • より高品質な映像

撮影の自由度

  • 複雑な動きが可能
  • 暗い場所でも安定
  • プロレベルの表現

おすすめの使い分け

日常的な撮影 → アクションモード

旅行、運動会、イベントなど、気軽に撮りたい場面ではアクションモードで十分です。

本格的な作品作り → ジンバル

YouTube動画やウェディングビデオなど、プロレベルの映像を作りたい場合はジンバルがおすすめでしょう。


きれいに撮るコツ

アクションモードを最大限活用するポイントです。

1. 明るい場所で撮影する

屋外や明るい室内での撮影が最適です。

日中の屋外なら、アクションモードの性能を最大限発揮できます。

2. 低照度モードをオンにしておく

設定から「アクションモード(低照度)」をオンにしておきましょう。

これで、少し暗い場所でも使えるようになります。

3. 被写体から少し離れる

画角が狭くなることを考慮して、通常より少し引いて撮影すると良いでしょう。

4. 横向きで撮影する

縦向きより横向きの方が、手ぶれ補正の効果が高まります。

SNS用でなければ、横向き撮影がおすすめです。

5. ゆっくり動く

アクションモードは強力ですが、急激な動きには限界があります。

できるだけスムーズに、ゆっくり動きながら撮影しましょう。

6. 超広角レンズを活用

ビデオ撮影画面のズームボタン「.5」をタップすると、さらに広い画角で撮影できます。


トラブルシューティング

よくある問題と解決方法をまとめました。

Q1. 映像が黄色っぽくなる

A. 照明の影響です。

室内の電球色の照明下では、映像が黄色がかることがあります。

アクションモードの仕様なので、自然光の下で撮影するか、ホワイトバランスを調整しましょう。

Q2. 画質が悪く感じる

A. 解像度と照明を確認してください。

  • 2.8Kより4Kの方が高画質(ただしアクションモードは2.8Kまで)
  • 暗い場所ではノイズが増える
  • 低照度モードをオンにすると改善することがある

Q3. バッテリーがすぐ減る

A. 通常より消費が多いです。

高度な画像処理を行うため、バッテリー消費は増えます。

長時間撮影する場合は:

  • モバイルバッテリーを持参
  • 低電力モードをオフにする
  • 不要なアプリを終了する

Q4. 保存容量が足りない

A. 動画は容量を多く使います。

60fpsで撮影すると、特にファイルサイズが大きくなります。

対策:

  • 不要な動画や写真を削除
  • iCloudに保存して本体から削除
  • 外部ストレージに転送

よくある質問

Q1. 写真モードでも使える?

A. いいえ、ビデオ専用です。

アクションモードは動画撮影専用の機能です。写真には使えません。

Q2. Zoomなどのビデオ通話で使える?

A. いいえ、カメラアプリ専用です。

標準のカメラアプリでビデオを撮影する時だけ使えます。

Q3. 後から編集でオン/オフできる?

A. いいえ、撮影時のみです。

撮影後にアクションモードを適用したり、解除したりすることはできません。

必ず撮影前にオンにする必要があります。

Q4. Apple ProRes形式で撮れる?

A. はい、対応しています。

iPhone 15 Pro以降では、ProRes形式でもアクションモードを使用できます。

Q5. 前面カメラでも使える?

A. はい、使えます。

セルフィー動画でもアクションモードが利用可能です。

ただし、背面カメラよりも効果は控えめになります。


注意点とまとめ

最後に、重要なポイントをおさらいしましょう。

必ず撮影前に確認すること

  1. アクションモードがオンになっているか(アイコンが黄色)
  2. 十分な照明があるか(明るい場所推奨)
  3. バッテリー残量は十分か
  4. ストレージ容量があるか

撮影後にできないこと

  • アクションモードの適用
  • 画角の変更
  • 4Kへのアップスケール

撮影設定は後から変更できないので、事前の確認が大切です。

おすすめの設定

  • 解像度:2.8K/60fps または 1080p/60fps
  • 低照度モード:オン
  • 手ぶれ補正(拡張):オン(設定から)

まとめ

iPhoneのアクションモードについて解説してきました。

この記事のポイント:

  • アクションモードは強力な手ぶれ補正機能
  • iPhone 14以降の機種で使える
  • ビデオモードで走る人のアイコンをタップするだけ
  • 最大2.8K、60fpsで撮影可能
  • 画角が狭くなる、暗所に弱いなどのデメリットもある
  • 低照度モードをオンにすれば暗い場所でも使いやすい
  • 日常的な撮影ならジンバル不要
  • 撮影前に必ずオンにする必要がある

アクションモードを使えば、特別な機材がなくても、誰でも驚くほど滑らかな動画が撮れます。

運動会、旅行、スポーツ観戦…様々なシーンで活躍してくれるはずです。ぜひ一度試してみてくださいね!

コメント

タイトルとURLをコピーしました