Vivaldiブラウザを使っていて、「過去に見たページをもう一度確認したい」「検索履歴を削除したい」と思ったことはありませんか?
プライバシーを守りたい、共有パソコンで使っているから履歴を残したくない、あるいは単純に過去のページを探したいなど、理由はさまざまですよね。
でも安心してください。
Vivaldiには、ChromeやFirefoxとは一味違う、とても便利な履歴管理機能が搭載されています。この記事では、Vivaldiの検索履歴の確認方法から削除方法、さらには自動削除の設定まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Vivaldiの履歴機能は何が違うの?

まず、Vivaldiの履歴機能の特徴を簡単に説明しておきましょう。
グラフィカルな表示
Vivaldiの履歴は、他のブラウザのように単なるリスト表示だけではありません。
統計情報がグラフで見られるのが大きな特徴です。例えば、「どの時間帯にブラウジングが多かったか」「よく見ているサイトはどこか」といった情報が視覚的に分かります。
カレンダー表示
カレンダー形式で、いつどのくらいブラウジングしたかを色分けで確認できます。
「先週の水曜日に見たあのページ」というように、日付から探すことも可能です。
強力な検索機能
タイトルやURLで検索できるのはもちろん、「title:」や「url:」といった特殊な検索コマンドも使えます。
探している情報を効率よく見つけられる仕組みになっているんですね。
Vivaldiで履歴を表示する5つの方法
それでは、実際にVivaldiで履歴を表示する方法を見ていきましょう。自分に合った方法を選んでください。
方法1:キーボードショートカットを使う
最も簡単で素早い方法です。
Windows・Linux
- 「Ctrl」+「H」キーを同時に押す
Mac
- 「Command」+「Y」キーを同時に押す
これだけで履歴ページが開きます。
方法2:メニューから開く
マウス操作で開きたい場合は、この方法が便利です。
手順:
- 画面左上の「Vivaldiボタン」(三本線のアイコン)をクリック
- 「ツール」を選択
- 「履歴」をクリック
メニューバーを表示している場合は、直接「ツール」→「履歴」と進めます。
方法3:スタートページから開く
Vivaldiのスタートページからもアクセスできます。
手順:
- 新しいタブを開く(スタートページが表示される)
- 上部メニューの「履歴」をクリック
スタートページは、Vivaldiの便利な機能が集まった場所なので、覚えておくと良いですね。
方法4:アドレスバーに直接入力する
この方法はブックマークに登録しておくと、さらに便利になります。
手順:
アドレスバーに「vivaldi://history」と入力してEnterキーを押す
シンプルで確実な方法です。
方法5:サイドパネルから確認する(おすすめ!)
個人的に最もおすすめなのが、この方法です。
手順:
- 画面左側のパネルボタンをクリック
- 履歴アイコンを選択
サイドパネルから履歴を開くと、ブラウジングしながらすぐに過去のページを確認できるので、とても便利なんです。
履歴を検索して目的のページを探す方法
過去に見たページを探すには、履歴の検索機能を使いましょう。
基本的な検索方法
履歴ページを開くと、左上に検索ボックスがあります。
使い方:
- 検索ボックスにキーワードを入力
- 自動的に該当する履歴が絞り込まれる
ページのタイトルやURLに含まれる言葉を入力すれば、簡単に見つかります。
高度な検索テクニック
Vivaldiでは、特殊なコマンドを使ってさらに精密な検索ができます。
「title:」コマンド
ページのタイトルだけを検索したい場合に使います。
例:title:ニュース
これで、タイトルに「ニュース」という言葉が含まれるページだけが表示されます。
「url:」コマンド
URLに特定の文字列が含まれるページを探す場合に使います。
例:url:youtube
YouTubeのページだけを一覧表示できます。
期間で絞り込む
検索ボックスの横にあるメニューから、表示する期間を選択できます。
選択肢:
- 今日
- 昨日
- 今週
- 今月
- すべての履歴
「先週見たあのページ」を探すときは、「今週」や「今月」で絞り込むと探しやすくなります。
カレンダーで日付から探す
検索ボックスの左側にある日付ピッカー(カレンダーアイコン)をクリックすると、カレンダー表示に切り替わります。
色が濃い日ほど、その日のブラウジングが多かったことを示しています。気になる日付をクリックすると、その日に見たページ一覧が表示されます。
Vivaldiの検索履歴を削除する方法

履歴を削除したい場合の方法を、いくつかのパターンに分けて説明します。
特定のページだけ削除する
個別のページを履歴から削除したい場合は、こちらの方法です。
手順:
- 履歴ページを開く
- 削除したいページを見つける
- そのページを右クリック
- 「削除」を選択
または、該当ページを選択してキーボードの「Delete」キーを押すだけでもOKです。
複数のページをまとめて削除する
いくつかのページをまとめて削除することもできます。
手順:
- 履歴ページを開く
- 「Ctrl」キー(Macは「Command」キー)を押しながら、削除したいページを複数クリック
- 右クリックして「削除」を選択
連続したページを選択する場合は、最初のページをクリック後、「Shift」キーを押しながら最後のページをクリックすると、範囲選択できます。
特定の日の履歴をすべて削除する
ある日のブラウジング履歴を丸ごと削除したい場合です。
手順:
- 履歴ページを開く
- 削除したい日付を右クリック
- 「削除」を選択
これで、その日に見たすべてのページが一度に削除されます。
すべての履歴を削除する
履歴を完全にクリアにしたい場合は、閲覧データの削除機能を使います。
手順:
- 履歴ページの右上にある「閲覧データを消去」ボタンをクリック
- または、「Ctrl」+「Shift」+「Delete」キー(Macは「Shift」+「Command」+「Delete」キー)を押す
- 開いたウィンドウで削除したい項目にチェックを入れる
- 期間を選択(1時間以内、24時間以内、7日間、4週間、全期間)
- 「削除」ボタンをクリック
削除できる項目には、以下のようなものがあります:
- 閲覧履歴
- ダウンロード履歴
- Cookie とサイトデータ
- キャッシュ
- パスワード
- フォーム自動入力データ
必要な項目だけを選んで削除しましょう。
検索候補(オートコンプリート)を消す方法
アドレスバーに入力すると表示される検索候補や予測変換を消したい、という方も多いと思います。
予測変換を無効化する
手順:
- Vivaldiメニューから「設定」を開く
- 左側のメニューから「アドレスバー」を選択
- 「アドレスのオートコンプリート」のチェックを外す
これで、入力時の自動補完が表示されなくなります。
検索候補を無効化する
検索時に表示される候補も消したい場合は、さらに設定を変更します。
手順:
- 設定画面で「検索」を選択
- 「検索候補を有効にする」の下にある項目のチェックを外す
- アドレス欄
- 検索欄
両方とも外すと、検索候補が一切表示されなくなります。
履歴のドロップダウンメニューを非表示にする
アドレスバーをクリックしたときに表示される履歴の一覧も消すことができます。
手順:
- 設定の「アドレスバー」を開く
- 「アドレス欄のドロップダウンメニュー」のチェックを外す
必要に応じて、履歴・ブックマーク・タイピング履歴などを個別に設定することもできます。
フォーム入力履歴を削除する
Webサイトの入力フォームに表示される履歴も削除できます。
手順:
- 「Ctrl」+「Shift」+「Delete」キーで閲覧データ削除ウィンドウを開く
- 「フォーム自動入力データ」にチェックを入れる
- 期間を「全期間」に設定
- 「削除」をクリック
これで、過去の入力履歴が消去されます。
履歴を自動的に削除する設定
毎回手動で削除するのは面倒ですよね。Vivaldiには、履歴を自動的に削除してくれる便利な設定があります。
保存期間を設定する
履歴をどのくらいの期間保存するかを決められます。
手順:
- 設定画面を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「プライバシー」セクションを探す
- 「閲覧履歴を保存」の項目を見つける
- 好きな期間を選択
選択肢:
- セッションのみ – ブラウザを終了すると自動的に削除される
- 1日
- 1週間
- 1ヶ月
- 3ヶ月
- 期限なし(デフォルト)
プライバシーを重視する方は「セッションのみ」がおすすめです。
ブラウザ終了時に自動削除する
Vivaldiを閉じるたびに、自動的に履歴を削除する設定もあります。
手順:
- 設定の「プライバシーとセキュリティ」を開く
- 「終了時にセッションの閲覧データを消去」を探す
- この機能を有効にする
- 削除したい項目を選択(閲覧履歴、Cookie、キャッシュなど)
この設定をすると、Vivaldiを起動するたびにクリーンな状態から始められます。
プライベートウィンドウを活用する
そもそも履歴を残したくない場合は、プライベートウィンドウ(シークレットモード)を使うのが最も簡単です。
プライベートウィンドウとは?
プライベートウィンドウで開いたページは、閲覧履歴やCookie、検索履歴などがまったく保存されません。
ウィンドウを閉じれば、そのセッションのデータは完全に消去されます。
プライベートウィンドウの開き方
方法1:キーボードショートカット
「Ctrl」+「Shift」+「N」キー(Macは「Shift」+「Command」+「N」キー)
方法2:メニューから
- Vivaldiメニューを開く
- 「ファイル」を選択
- 「新規プライベートウィンドウ」をクリック
どんな時に使うと便利?
- 共有パソコンを使うとき
- プレゼント探しなど、秘密にしておきたい検索をするとき
- ログイン情報を残したくないサイトにアクセスするとき
- 一時的な調べ物をするとき
プライベートウィンドウは、履歴を気にせず自由にブラウジングできる便利な機能です。
よくある質問
削除した履歴は復元できますか?
残念ながら、一度削除した履歴を復元することはできません。
削除する前に、本当に必要ないか確認しておきましょう。重要なページは、削除前にブックマークとして保存しておくのがおすすめです。
特定のサイトだけ履歴に残さない方法はありますか?
サイト単位で履歴を残さない設定は、標準機能にはありません。
特定のサイトを見るときだけプライベートウィンドウを使うのが現実的な対処法になります。
履歴が表示されないのですが?
いくつかの原因が考えられます。
確認すべきポイント:
- 閲覧履歴の保存設定が「セッションのみ」になっていないか
- プライベートウィンドウでブラウジングしていないか
- 表示期間のフィルターが狭すぎないか(「今日」だけに絞り込まれているなど)
設定を確認してみてください。
同期している場合、削除した履歴は他のデバイスからも消えますか?
Vivaldiの同期機能を使っている場合、一つのデバイスで削除した履歴は、他のデバイスにも反映されます。
ただし、同期のタイミングによっては多少のズレが生じることもあります。
Chrome拡張機能で履歴管理はできますか?
VivaldiはChrome拡張機能に対応しているので、「Click&Clean」などの拡張機能を使って、より高度な履歴管理も可能です。
ただし、Vivaldi標準の機能でも十分に便利なので、まずは標準機能を使ってみることをおすすめします。
まとめ:Vivaldiの履歴管理をマスターしよう
Vivaldiの検索履歴の確認・削除方法について解説しました。
この記事のポイント:
- 履歴の表示方法は5種類、キーボードショートカット「Ctrl+H」が最速
- 検索機能を使えば目的のページをすぐに見つけられる
- 個別削除から一括削除まで、柔軟な削除方法がある
- オートコンプリートや検索候補は設定で無効化できる
- 自動削除の設定で手間いらず
- プライベートウィンドウなら最初から履歴が残らない
Vivaldiの履歴機能は、他のブラウザよりも視覚的で使いやすく設計されています。統計情報やカレンダー表示など、独自の機能を活用すれば、過去のブラウジングをより効率的に管理できます。
プライバシーを守りたい方は自動削除の設定を、便利に使いたい方は履歴の検索機能をフル活用してみてください。
自分に合った履歴管理の方法を見つけて、快適なブラウジングを楽しみましょう!

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