Googleカレンダーをエクスポートする方法!予定のバックアップと移行のための完全ガイド

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「Googleカレンダーのデータをバックアップしておきたい」「別のカレンダーアプリに予定を移行したい」「過去の予定を記録として保存しておきたい」…。

Googleカレンダーに蓄積された大切な予定やスケジュール。これらのデータを安全に保存したり、他のサービスで使ったりしたいときがありますよね。

そんなときに便利なのがエクスポート機能です。

エクスポートを使えば、Googleカレンダーのすべての予定を、ファイルとして保存できます。バックアップはもちろん、OutlookやAppleカレンダーなど他のアプリへの移行にも使えるんです。

この記事では、Googleカレンダーをエクスポートする方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

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  1. エクスポートとは?基本を理解しよう
    1. エクスポートの意味
    2. エクスポートとインポートの違い
    3. エクスポートが必要な場面
  2. エクスポートできるファイル形式
    1. iCalendar形式(.ics)
    2. ZIP形式(複数カレンダーのエクスポート)
    3. CSV形式はサポートされていない
  3. パソコン(ブラウザ)でエクスポートする方法
    1. すべてのカレンダーをエクスポート
    2. 特定のカレンダーだけをエクスポート
    3. エクスポートしたZIPファイルの中身
    4. ZIPファイルの解凍方法
  4. スマートフォンでエクスポートする方法
    1. スマートフォンブラウザからの方法
    2. ダウンロードしたファイルの場所
  5. 特定の期間だけエクスポートする方法
    1. エクスポート後に手動で整理
  6. エクスポートしたデータの活用方法
    1. バックアップとして保存
    2. 他のカレンダーアプリにインポート
    3. データ分析や記録として活用
    4. 複数アカウント間でコピー
  7. Google Takeoutでエクスポート
    1. Google Takeoutとは
    2. Google Takeoutでのエクスポート手順
    3. Google Takeoutのメリット
  8. エクスポートに関する注意点
    1. エクスポートされる情報
    2. 共有設定は引き継がれない
    3. 過去の予定も含まれる
    4. ファイルサイズに注意
    5. 定期的なバックアップを推奨
  9. トラブルシューティング
    1. エクスポートボタンが見つからない
    2. ダウンロードできない
    3. ZIPファイルが開けない
    4. .icsファイルが文字化けする
    5. エクスポートしたデータが古い
  10. CSV形式でエクスポートする方法
    1. Googleスプレッドシートを使う方法
    2. 他のカレンダーアプリ経由
    3. オンライン変換ツール
  11. まとめ

エクスポートとは?基本を理解しよう

まずは、「エクスポート」という言葉の意味から確認していきましょう。

エクスポートの意味

エクスポート(export)とは、データを外部ファイルとして書き出すことです。

「出力」や「書き出し」とも言いますね。

Googleカレンダーの場合、クラウド上に保存されている予定データを、自分のパソコンやスマートフォンにファイルとして保存できます。

エクスポートとインポートの違い

エクスポートと対になる言葉がインポート(import)です。

用語意味
エクスポートデータを外に出すカレンダーから予定をファイルに保存
インポートデータを中に入れるファイルからカレンダーに予定を読み込む

インポートは「取り込み」や「読み込み」とも呼ばれます。

エクスポートが必要な場面

Googleカレンダーをエクスポートすると、こんなときに便利です。

バックアップの作成
万が一、アカウントが削除されたり、予定が消えたりしても、ファイルがあれば復元できます。

別のカレンダーアプリへの移行
OutlookやAppleカレンダー、Yahoo!カレンダーなどに乗り換えるときに使います。

データの整理と保存
過去の予定を記録として保存しておきたいときに便利です。

複数アカウント間でのコピー
仕事用のアカウントから個人用のアカウントに、予定をコピーできます。

オフラインでの確認
エクスポートしたファイルを、他のアプリで開いて確認できます。

エクスポートできるファイル形式

Googleカレンダーからエクスポートできるファイル形式を見ていきましょう。

iCalendar形式(.ics)

最も一般的な形式がiCalendar形式です。

ファイルの拡張子は「.ics」となります。

特徴

  • 多くのカレンダーアプリで読み込める
  • 予定のタイトル、日時、場所、説明などすべての情報を含む
  • 繰り返しの予定にも対応
  • アラーム(通知)情報も保存される

対応アプリ

  • Microsoft Outlook
  • Appleカレンダー
  • Yahoo!カレンダー
  • Thunderbird
  • その他、多くのカレンダーアプリ

ZIP形式(複数カレンダーのエクスポート)

すべてのカレンダーをまとめてエクスポートすると、ZIP形式で保存されます。

ZIPファイルの中には、カレンダーごとに.icsファイルが入っています。

ZIPファイルは、複数のファイルを圧縮してまとめたものです。

CSV形式はサポートされていない

注意したいのが、Googleカレンダーのエクスポート機能では、CSV形式での書き出しはできません。

CSV形式が必要な場合は、別の方法を使う必要があります(後述)。

パソコン(ブラウザ)でエクスポートする方法

最も簡単な方法は、パソコンのブラウザからエクスポートすることです。

すべてのカレンダーをエクスポート

すべてのカレンダーをまとめてエクスポートする方法です。

ステップ1:Googleカレンダーを開く

ブラウザでGoogleカレンダー(calendar.google.com)にアクセスします。

ステップ2:設定を開く

  1. 画面右上の設定アイコン(歯車マーク)をクリック
  2. 「設定」を選択

ステップ3:エクスポートページへ移動

  1. 左側のメニューから「インポート/エクスポート」を選択
  2. 画面の中ほどに「エクスポート」セクションがある

ステップ4:エクスポートを実行

  1. 「エクスポート」ボタンをクリック
  2. ZIPファイルのダウンロードが始まる
  3. ダウンロードフォルダに保存される

ファイル名

ダウンロードされるファイル名は、通常「メールアドレス@gmail.com.zip」のような形式です。

特定のカレンダーだけをエクスポート

1つのカレンダーだけをエクスポートすることもできます。

ステップ1:カレンダーの設定を開く

  1. Googleカレンダーの左側にあるカレンダー一覧を確認
  2. エクスポートしたいカレンダーの横にある三点リーダー(︙)をクリック
  3. 「設定と共有」を選択

ステップ2:エクスポートを実行

  1. 下にスクロールして「カレンダーの統合」セクションを探す
  2. 「非公開アドレス(iCal 形式)」のURLが表示される
  3. このURLをクリックすると、.icsファイルがダウンロードされる

この方法なら、特定のカレンダーだけを個別にエクスポートできます。

エクスポートしたZIPファイルの中身

ダウンロードしたZIPファイルを解凍すると、以下のようなファイルが入っています。

メールアドレス@gmail.com/
  ├── メールアドレス@gmail.com.ics(メインカレンダー)
  ├── 日本の祝日.ics
  ├── 家族.ics
  └── 仕事.ics

カレンダーの数だけ、.icsファイルが作成されます。

ZIPファイルの解凍方法

Windowsの場合

  1. ZIPファイルを右クリック
  2. 「すべて展開」を選択
  3. 展開先を選んで「展開」をクリック

Macの場合

  1. ZIPファイルをダブルクリック
  2. 自動的に解凍される

スマートフォンでエクスポートする方法

スマートフォンからもエクスポートできますが、少し手間がかかります。

スマートフォンブラウザからの方法

iPhone、Androidどちらでも使える方法です。

ステップ1:ブラウザでGoogleカレンダーを開く

  1. SafariやChromeなどのブラウザを開く
  2. calendar.google.comにアクセス
  3. 必要に応じてログイン

ステップ2:デスクトップ表示に切り替え

スマホ版の表示だと、設定メニューが見つけにくいことがあります。

  1. ブラウザのメニューを開く
  2. 「デスクトップ表示」または「PC版サイト」を選択

ステップ3:エクスポートを実行

パソコン版と同じ手順で、設定からエクスポートできます。

  1. 設定アイコン→「設定」を選択
  2. 「インポート/エクスポート」を選択
  3. 「エクスポート」ボタンをタップ
  4. ダウンロードフォルダに保存される

ダウンロードしたファイルの場所

iPhoneの場合

  1. 「ファイル」アプリを開く
  2. 「ダウンロード」フォルダを確認
  3. ZIPファイルをタップすると解凍される

Androidの場合

  1. 「ファイル」または「マイファイル」アプリを開く
  2. 「ダウンロード」フォルダを確認
  3. ZIPファイルをタップして解凍

特定の期間だけエクスポートする方法

残念ながら、Googleカレンダーの標準機能では、期間を指定したエクスポートはできません。

すべての予定が含まれます。

エクスポート後に手動で整理

特定の期間だけが必要な場合は、以下の方法があります。

方法1:エクスポート後に編集

  1. すべての予定をエクスポート
  2. .icsファイルをテキストエディタで開く
  3. 不要な予定を削除(上級者向け)

方法2:新しいカレンダーを作成

  1. 必要な期間の予定だけを含む新しいカレンダーを作成
  2. 元のカレンダーから、その期間の予定をコピー
  3. 新しいカレンダーをエクスポート

方法3:サードパーティツールを使用

「Google Takeout」などのサービスを使うと、より細かい制御ができることがあります。

エクスポートしたデータの活用方法

エクスポートしたファイルを、実際にどう使うか見ていきましょう。

バックアップとして保存

定期的にエクスポートして、安全な場所に保存しましょう。

保存先の例

  • 外付けハードディスク
  • USBメモリ
  • クラウドストレージ(Dropbox、OneDriveなど)
  • パソコンの別フォルダ

推奨する頻度

  • 月に1回
  • 重要なイベント後
  • カレンダーの大幅な変更後

他のカレンダーアプリにインポート

エクスポートしたファイルを、他のアプリで読み込めます。

Outlookにインポート

  1. Outlookを開く
  2. 「ファイル」→「開く/エクスポート」→「インポート/エクスポート」を選択
  3. 「iCalendar (.ics) またはvCalendar ファイル (.vcs) のインポート」を選択
  4. エクスポートした.icsファイルを選択
  5. 「OK」をクリック

Appleカレンダーにインポート

  1. Macのカレンダーアプリを開く
  2. 「ファイル」→「読み込む」を選択
  3. .icsファイルを選択
  4. インポート先のカレンダーを選択
  5. 「OK」をクリック

Yahoo!カレンダーにインポート

  1. Yahoo!カレンダーをブラウザで開く
  2. 右上の設定→「インポート」を選択
  3. .icsファイルをアップロード

データ分析や記録として活用

エクスポートしたデータを、Excelなどで開いて分析できます。

ただし、.ics形式のまでは開けないので、変換が必要です。

変換方法

オンラインの変換ツール(ICS to CSVなど)を使うと、.ics形式をCSV形式に変換できます。

変換後、Excelで開いて、過去の予定の統計や分析ができますよ。

複数アカウント間でコピー

仕事用アカウントから個人用アカウントに予定をコピーする例です。

  1. 仕事用アカウントからエクスポート
  2. 個人用アカウントでインポート

これで、予定を移行できます。

Google Takeoutでエクスポート

Googleのデータエクスポートサービス「Google Takeout」を使う方法もあります。

Google Takeoutとは

Google Takeoutは、Googleの各サービスのデータをまとめてダウンロードできるサービスです。

カレンダーだけでなく、Gmail、Google Drive、Google Photosなどのデータもエクスポートできます。

Google Takeoutでのエクスポート手順

ステップ1:Google Takeoutにアクセス

ブラウザで「Google Takeout」と検索するか、takeout.google.comにアクセスします。

ステップ2:エクスポートするデータを選択

  1. デフォルトではすべてのサービスが選択されている
  2. 「選択をすべて解除」をクリック
  3. 「カレンダー」だけにチェックを入れる

ステップ3:配信方法を選択

  1. 「次のステップ」をクリック
  2. ファイル形式を選択(.zipまたは.tgz)
  3. ファイルサイズを選択(1GB、2GB、4GB、10GB、50GB)
  4. 配信方法を選択
  • ダウンロードリンクをメールで送信
  • Google Driveに追加
  • Dropboxに追加
  • OneDriveに追加

ステップ4:エクスポートを実行

  1. 「エクスポートを作成」をクリック
  2. 処理が完了すると、メールで通知が届く
  3. リンクからダウンロード

Google Takeoutのメリット

  • すべてのカレンダーデータを確実にエクスポートできる
  • 他のGoogleサービスのデータも一緒にエクスポート可能
  • 大容量ファイルにも対応

エクスポートに関する注意点

エクスポートする際に知っておきたい注意点です。

エクスポートされる情報

.icsファイルには、以下の情報が含まれます。

含まれるもの

  • 予定のタイトル
  • 日時(開始時刻、終了時刻)
  • 場所
  • 説明文
  • 繰り返し設定
  • 通知設定
  • 出席者情報
  • 添付ファイルへのリンク

含まれないもの

  • 添付ファイルの実体(リンクのみ)
  • カレンダーの色設定
  • カレンダーの説明

共有設定は引き継がれない

エクスポートしたファイルをインポートしても、共有設定は引き継がれません。

他の人と共有していたカレンダーでも、インポート後は自分だけのカレンダーになります。

再度共有したい場合は、インポート後に改めて設定が必要です。

過去の予定も含まれる

エクスポートには、過去の予定もすべて含まれます。

不要な古い予定がたくさんある場合は、事前に削除しておくと良いですよ。

ファイルサイズに注意

長年使っているカレンダーだと、ファイルサイズが大きくなることがあります。

数MB~数十MBになることもあるので、保存先の容量を確認しましょう。

定期的なバックアップを推奨

エクスポートは一度だけでなく、定期的に行うことをおすすめします。

最新の予定も含めてバックアップできますからね。

トラブルシューティング

エクスポート時によくある問題と解決方法です。

エクスポートボタンが見つからない

原因:モバイル表示になっている

スマートフォンやタブレットでブラウザを使っている場合、モバイル表示ではエクスポート機能が見つけにくいことがあります。

対処法

ブラウザの設定で「デスクトップ表示」に切り替えてください。

ダウンロードできない

原因1:ブラウザのポップアップブロック

ブラウザの設定で、ポップアップやダウンロードがブロックされている可能性があります。

対処法

  1. ブラウザの設定を開く
  2. 「プライバシーとセキュリティ」を確認
  3. Googleカレンダーからのダウンロードを許可

原因2:ネットワーク接続の問題

インターネット接続が不安定だと、ダウンロードが失敗することがあります。

対処法

  • Wi-Fiやモバイルデータの接続を確認
  • 時間を置いて再試行

ZIPファイルが開けない

原因:解凍ソフトがない

古いWindowsやスマートフォンでは、ZIPファイルを開くソフトが必要な場合があります。

対処法

  • Windows: 標準の機能で解凍可能
  • Mac: ダブルクリックで解凍
  • スマートフォン: ZIPファイル対応アプリをインストール

.icsファイルが文字化けする

原因:テキストエディタで開いている

.icsファイルをメモ帳などのテキストエディタで開くと、文字化けすることがあります。

対処法

.icsファイルは、カレンダーアプリで開くのが正しい使い方です。

テキストとして見たい場合は、UTF-8対応のエディタを使いましょう。

エクスポートしたデータが古い

原因:キャッシュの問題

まれに、エクスポートしたデータが最新でないことがあります。

対処法

  1. ブラウザのキャッシュをクリア
  2. Googleカレンダーをリロード(F5キー)
  3. 再度エクスポートを実行

CSV形式でエクスポートする方法

Googleカレンダーの標準機能ではCSV出力できませんが、代替手段があります。

Googleスプレッドシートを使う方法

サードパーティのツールやスクリプトを使えば、CSV形式でエクスポートできます。

ただし、技術的な知識が必要になるため、初心者にはおすすめしません。

他のカレンダーアプリ経由

  1. Googleカレンダーから.ics形式でエクスポート
  2. Outlookなどのアプリにインポート
  3. そのアプリからCSV形式でエクスポート

この方法なら、特別なツールを使わずにCSV化できます。

オンライン変換ツール

「ICS to CSV Converter」などのオンラインツールを使う方法もあります。

注意点

個人情報を含む予定データを、オンラインツールにアップロードすることになります。

信頼できるサービスかどうか、十分に確認してから使いましょう。

まとめ

Googleカレンダーのエクスポート方法について解説してきました。

重要なポイント

  • エクスポートはブラウザ版の設定から実行できる
  • iCalendar形式(.ics)でエクスポートされる
  • すべてのカレンダーはZIP形式でまとめて保存される
  • 特定のカレンダーだけを個別にエクスポートすることも可能
  • エクスポートしたファイルは他のカレンダーアプリにインポートできる
  • バックアップとして定期的にエクスポートすることを推奨
  • Google Takeoutでもエクスポートできる
  • 標準機能ではCSV形式でのエクスポートはできない

大切な予定データは、定期的にエクスポートしてバックアップを取っておきましょう。

万が一のトラブルに備えることで、安心してGoogleカレンダーを使い続けられます。

エクスポート機能を上手に活用して、予定管理をもっと安全に、便利にしていきましょう!

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