「Windowsのデスクトップに、Googleカレンダーをいつも表示しておきたい」「スマホみたいに、ウィジェットで予定を確認したい」「いちいちブラウザを開かずに、予定をチェックしたい」…。
パソコンで作業していると、予定を確認するためにわざわざGoogleカレンダーを開くのは面倒ですよね。
実は、Windowsでもスマートフォンのウィジェットのように、デスクトップ上にGoogleカレンダーを常駐させることができるんです。Windows 11の標準機能や専用アプリ、ブラウザの機能など、いくつかの方法があります。
この記事では、WindowsでGoogleカレンダーをウィジェット的に使う方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Windowsでウィジェットを使う基本知識

まずは、Windowsのウィジェット機能について理解していきましょう。
ウィジェットとは
ウィジェットとは、デスクトップやタスクバーに配置できる、小さなアプリの表示パネルのことです。
時計、天気予報、ニュース、カレンダーなどを、常に画面上で確認できるようになります。
Windows 11のウィジェット機能
Windows 11には、標準でウィジェット機能が搭載されています。
タスクバーの左側にあるウィジェットアイコンをクリックすると、画面左側にウィジェットパネルが開きます。
表示できるウィジェット
- 天気予報
- ニュース
- カレンダー(Outlook)
- To Do
- 株価
- スポーツ情報
ただし、残念ながら公式のGoogleカレンダーウィジェットは提供されていません。
Windows 10の場合
Windows 10には、標準のウィジェット機能がありません。
ただし、いくつかの方法でGoogleカレンダーをデスクトップに表示できます。
Googleカレンダーを表示する選択肢
Windowsで使える主な方法は以下の通りです。
| 方法 | Windows 11 | Windows 10 | 難易度 |
|---|---|---|---|
| OutlookカレンダーにGoogle同期 | ○ | ○ | 中 |
| サードパーティアプリを使う | ○ | ○ | 低 |
| ブラウザをピン留め | ○ | ○ | 低 |
| 専用ウィジェットアプリ | ○ | ○ | 中 |
Windows 11でGoogleカレンダーを使う方法
Windows 11でGoogleカレンダーを快適に使う方法を見ていきましょう。
OutlookカレンダーとGoogleカレンダーを同期
Windows 11のウィジェットには、Outlookカレンダーが表示できます。
GoogleカレンダーをOutlookと同期させれば、ウィジェットでGoogleの予定を確認できるんです。
ステップ1:Googleカレンダーの設定画面を開く
- ブラウザでGoogleカレンダー(calendar.google.com)を開く
- 画面左側のカレンダー一覧から、同期したいカレンダーの横の三点リーダー(︙)をクリック
- 「設定と共有」を選択
ステップ2:非公開アドレスを取得
- 下にスクロールして「カレンダーの統合」セクションを探す
- 「非公開アドレス(iCal 形式)」のURLをコピー
ステップ3:Outlookに追加
- Outlook.comをブラウザで開く(またはOutlookアプリを起動)
- 左下のカレンダーアイコンをクリック
- 「カレンダーの追加」→「インターネットから購読」を選択
- コピーしたURLを貼り付け
- カレンダー名を入力(例:Googleカレンダー)
- 「インポート」をクリック
ステップ4:Windowsカレンダーアプリで確認
- Windowsの「カレンダー」アプリを開く
- 左下の設定(歯車アイコン)をクリック
- 「アカウントの管理」を選択
- Microsoftアカウントが追加されていることを確認
ステップ5:ウィジェットで表示
- タスクバーのウィジェットアイコンをクリック
- カレンダーウィジェットが表示される
- Googleカレンダーの予定も一緒に表示される
注意点
この方法では、同期に少し時間がかかります(数時間程度)。
また、Googleカレンダー側で予定を変更しても、すぐには反映されないことがあります。
Googleカレンダーをブラウザでピン留め
もっと手軽な方法は、ブラウザのピン留め機能を使うことです。
Microsoft Edgeの場合
- Edgeブラウザを開く
- Googleカレンダー(calendar.google.com)にアクセス
- アドレスバーの右端にある「…」をクリック
- 「アプリ」→「このサイトをアプリとしてインストール」を選択
- アプリ名を確認して「インストール」をクリック
これで、Googleカレンダーが独立したウィンドウで開き、タスクバーにピン留めできます。
Google Chromeの場合
- Chromeブラウザを開く
- Googleカレンダーにアクセス
- アドレスバー右端の「インストール」アイコンをクリック
- または、右上の「︙」→「その他のツール」→「ショートカットを作成」を選択
- 「ウィンドウとして開く」にチェックを入れる
- 「作成」をクリック
デスクトップにアイコンが作成され、タスクバーにもピン留めできます。
常に手前に表示する設定
カレンダーを常に最前面に表示したい場合は、専用ツールを使います。
PowerToysを使う方法
- Microsoft公式の「PowerToys」をダウンロード(無料)
- インストール後、PowerToysを起動
- 左側のメニューから「Always On Top」を選択
- 有効化する
- カレンダーのウィンドウを表示
- Win + Ctrl + T キーを押す
これで、カレンダーが常に他のウィンドウの手前に表示されます。
Windows 10でGoogleカレンダーを使う方法
Windows 10には標準のウィジェット機能がないので、別の方法を使います。
Windows 10カレンダーアプリとの連携
Windows 10にも、標準のカレンダーアプリがあります。
ステップ1:Googleアカウントを追加
- Windowsの「カレンダー」アプリを開く
- 左下の設定(歯車アイコン)をクリック
- 「アカウントの管理」を選択
- 「アカウントの追加」をクリック
- 「Google」を選択
ステップ2:Googleにサインイン
- Googleのログイン画面が表示される
- Gmailアドレスとパスワードを入力
- Windowsからのアクセスを許可
ステップ3:同期の確認
- カレンダーアプリに戻る
- Googleカレンダーの予定が表示されているか確認
- 表示されていない場合は、左側のカレンダー一覧でチェックボックスを確認
ステップ4:タスクバーにピン留め
- カレンダーアプリのアイコンを右クリック
- 「タスクバーにピン留め」を選択
これで、タスクバーからワンクリックでカレンダーにアクセスできます。
デスクトップガジェットアプリの使用
Windows 10では、サードパーティ製のガジェットアプリが便利です。
Rainmeter(レインメーター)
デスクトップをカスタマイズできる人気ツールです。
インストール手順
- Rainmeter公式サイトから無料ダウンロード
- インストーラーを実行
- インストール完了後、自動的に起動
Googleカレンダースキンの追加
- Rainmeterのスキン配布サイトで「Google Calendar」を検索
- 人気のスキンをダウンロード(例:「gcal」スキン)
- ダウンロードしたファイルをダブルクリックしてインストール
- Rainmeterマネージャーでスキンを有効化
設定方法
- スキンを右クリック→「設定」を選択
- Googleカレンダーの認証情報を入力
- 表示するカレンダーを選択
- デザインやサイズを調整
Rainmeterは少し設定が複雑ですが、自由度が高くておすすめです。
サードパーティ製アプリの活用

専用のカレンダーアプリを使うと、より便利に使えます。
OneCale(おすすめ)
WindowsでGoogleカレンダーを使うなら、最もおすすめのアプリです。
特徴
- Googleカレンダーと完全同期
- 美しいデザイン
- 週表示、月表示、予定表示など複数のビュー
- ライブタイルに対応(Windows 10)
- デスクトップ通知
ダウンロード
Microsoft Storeから無料でダウンロードできます。
使い方
- Microsoft Storeで「OneCalendar」を検索
- 「入手」をクリックしてインストール
- アプリを起動
- 「アカウントを追加」からGoogleを選択
- Googleアカウントでログイン
タスクバーにピン留め
- スタートメニューでOneCalendarを右クリック
- 「その他」→「タスクバーにピン留めする」を選択
Outlook デスクトップアプリ
Microsoft Office(Microsoft 365)を使っている方は、Outlookアプリがおすすめです。
Googleカレンダーの追加
- Outlookアプリを開く
- 「ファイル」→「アカウント設定」→「アカウント設定」を選択
- 「新規」をクリック
- Gmailアドレスを入力
- Googleの認証画面でログイン
Outlookは、メールとカレンダーを一元管理できて便利です。
Thunderbird with Lightning
無料のメールクライアント「Thunderbird」でも、カレンダー機能が使えます。
インストール
- Mozilla公式サイトからThunderbirdをダウンロード
- インストール後、Googleアカウントを追加
- 「Provider for Google Calendar」アドオンをインストール
- Googleカレンダーと同期
無料で多機能なので、コストを抑えたい方におすすめです。
デスクトップに常駐させる方法
カレンダーをデスクトップに常時表示しておく方法です。
小さいウィンドウで表示
ブラウザやアプリのウィンドウを小さくして、デスクトップの隅に配置します。
手順
- Googleカレンダーをブラウザまたはアプリで開く
- ウィンドウサイズを小さくする(縦長がおすすめ)
- デスクトップの右上や左上に配置
- Win + → キーで画面の右半分に固定
- または Win + ← キーで左半分に固定
デュアルモニターを活用
2台目のモニターがある場合、サブモニターにカレンダーを常駐させると便利です。
配置のコツ
- メインモニター:作業用
- サブモニター:カレンダー、メール、チャットなどの常時監視用
スナップ機能を使う
Windows 11の「スナップレイアウト」機能で、効率的にウィンドウを配置できます。
使い方
- カレンダーのウィンドウのタイトルバーにマウスを合わせる
- 最大化ボタンにカーソルを合わせる
- レイアウトの候補が表示される
- 好きなレイアウトを選択
画面を複数分割して、カレンダーと他のアプリを並べて表示できますよ。
通知設定で予定を逃さない
デスクトップ通知を設定すれば、予定を見逃しません。
Windows通知センターの設定
通知を有効にする
- Windowsの「設定」を開く
- 「システム」→「通知」を選択
- 「通知」がオンになっているか確認
- 下にスクロールして「カレンダー」を探す
- カレンダーの通知をオンにする
Googleカレンダーの通知設定
Googleカレンダー側でも通知を設定する必要があります。
ブラウザ通知の許可
- Googleカレンダーをブラウザで開く
- 右上の設定(歯車アイコン)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「予定の設定」を選択
- 「デスクトップ通知」をオンにする
- ブラウザの通知許可を求められたら「許可」をクリック
デフォルトの通知タイミング
- 同じ設定画面で「通知」セクションを確認
- デフォルトの通知タイミングを設定
- 10分前
- 1時間前
- 1日前
など、複数設定可能
Chromeの通知設定
Google Chromeでは、バックグラウンドでも通知を受け取れます。
設定方法
- Chromeの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「サイトの設定」をクリック
- 「通知」を選択
- calendar.google.comが「許可」になっているか確認
バックグラウンド実行の許可
- Chromeの設定を開く
- 「詳細設定」を展開
- 「システム」を選択
- 「Google Chromeを閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続行する」をオンにする
これで、Chromeを閉じていても通知が届きます。
キーボードショートカットで効率化
Googleカレンダーには、便利なショートカットがあります。
よく使うショートカット
| ショートカット | 機能 |
|---|---|
| C | 新しい予定を作成 |
| E | 選択した予定を編集 |
| Delete | 選択した予定を削除 |
| K | 前の期間に移動 |
| J | 次の期間に移動 |
| T | 今日に戻る |
| D | 日表示 |
| W | 週表示 |
| M | 月表示 |
| A | 予定表示 |
| / | 検索 |
| ? | ショートカット一覧を表示 |
これらを覚えると、マウスを使わずに操作できて効率的です。
Windowsのショートカットと組み合わせ
カレンダーをすぐに開く
- カレンダーをタスクバーの特定位置にピン留め
- Win + 数字キーで起動
- 左から1番目なら Win + 1
- 左から2番目なら Win + 2
アプリの切り替え
- Alt + Tab:開いているアプリを切り替え
- Win + Tab:タスクビューを表示
AutoHotKeyで自動化(上級者向け)
AutoHotKeyというツールを使えば、独自のショートカットを作成できます。
例:Ctrl + Alt + C でカレンダーを開く
^!c::Run "https://calendar.google.com"
このスクリプトを保存して実行すれば、どこからでもカレンダーを開けます。
ウィジェット的な表示を実現するその他の方法

工夫次第で、さまざまな表示方法があります。
ブラウザのサイドバーを活用
Microsoft Edgeのサイドバー
- Edgeブラウザを開く
- 右上の「サイドバーを開く」アイコンをクリック
- サイドバーにGoogleカレンダーを追加(要拡張機能)
デスクトップの壁紙に表示
Rainmeterなどを使えば、壁紙の上にカレンダーを重ねて表示できます。
透明度を調整すれば、邪魔にならずに常時表示できますよ。
タスクバーのカレンダーをカスタマイズ
タスクバーの時計をクリックすると、小さなカレンダーが表示されます。
これだけでも、日付の確認には便利です。
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法です。
Windowsカレンダーに予定が表示されない
原因1:同期設定がオフ
- 「設定」→「アカウント」→「メールとアカウント」を開く
- Googleアカウントをクリック
- 「メールボックスの同期設定を変更」をクリック
- 「カレンダー」がオンになっているか確認
原因2:同期のタイムラグ
Googleカレンダーからの同期には、少し時間がかかることがあります。
手動で同期を実行してみましょう。
- カレンダーアプリを開く
- 画面下部の「同期」アイコンをクリック
通知が来ない
チェックポイント
- Windows通知がオンになっているか
- Googleカレンダーの通知設定がオンか
- ブラウザの通知が許可されているか
- 集中モードがオフになっているか
集中モードの確認
- Windowsの「設定」→「システム」→「集中モード」
- 「オフ」または「重要な通知のみ」に設定
アプリが重い・遅い
対処法
- ブラウザのキャッシュをクリア
- 不要な拡張機能を無効化
- パソコンを再起動
- 表示するカレンダー数を減らす
Outlookとの同期がうまくいかない
対処法
- iCalフィードのURLを再確認
- Outlookでカレンダーを削除して再追加
- Googleカレンダー側で「非公開アドレス」をリセット
おすすめの使い方とヒント
より効果的にGoogleカレンダーを使うコツです。
複数のカレンダーを色分け
仕事用、プライベート用など、複数のカレンダーを色分けすると見やすくなります。
- 青:仕事の予定
- 緑:プライベート
- 赤:重要な予定
- 黄色:リマインダー
定期的に見直す習慣
朝一番にカレンダーを確認する習慣をつけましょう。
- パソコンを起動
- カレンダーで今日の予定を確認
- 必要な準備をする
タスク管理と統合
GoogleカレンダーにはGoogle Tasksも統合できます。
予定だけでなく、やるべきことも一緒に管理すると効率的ですよ。
まとめ
WindowsでGoogleカレンダーをウィジェット的に使う方法について解説してきました。
重要なポイント
- Windows 11ではOutlookとの同期でウィジェット表示が可能
- ブラウザのピン留め機能で独立したアプリとして使える
- Windows 10ではカレンダーアプリにGoogleを追加できる
- OneCalendarなどのサードパーティアプリが便利
- PowerToysで常に手前に表示できる
- デスクトップ通知を設定すれば予定を逃さない
- キーボードショートカットで効率的に操作できる
- デュアルモニターやスナップ機能を活用すると便利
Windowsには公式のGoogleカレンダーウィジェットはありませんが、工夫次第でスマホのように快適に使えます。
自分の作業スタイルに合った方法を選んで、デスクトップで効率的に予定管理をしていきましょう!

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