「スマホで入れた予定がパソコンに反映されない」「同期マークがぐるぐる回ったまま止まっている」「家族と共有しているはずなのに、自分だけ予定が見えない」…。
Googleカレンダーの同期トラブルに悩まされたことはありませんか?
Googleカレンダーは本来、すべてのデバイスで自動的に同期されて、どこからでも同じ予定を確認できる便利なツールです。でも、設定やネットワークの問題で、うまく同期されないことがあるんです。
この記事では、Googleカレンダーが同期されない原因と、確実に解決できる対処法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。
Googleカレンダーの同期とは?基本を理解しよう

まずは、「同期」とは何かを確認していきましょう。
同期の仕組み
同期(どうき)とは、複数のデバイスで同じデータを共有して、常に最新の状態を保つことです。
Googleカレンダーでは、クラウド(インターネット上のサーバー)に予定が保存されています。
スマホ、パソコン、タブレットなど、どのデバイスからアクセスしても、クラウド上の同じデータを見ているので、自動的に同期されるんです。
同期の流れ
通常、以下のような流れで同期が行われます。
- スマホで予定を追加
- データがGoogleのサーバーにアップロード
- 他のデバイスがサーバーから最新データを取得
- すべてのデバイスで同じ予定が表示される
この流れのどこかで問題が起きると、同期されなくなってしまいます。
同期されないとどうなる
同期が失敗すると、こんな問題が起きます。
予定の見落とし
スマホで入れた予定がパソコンに表示されず、大事な会議を忘れてしまう。
重複登録
同期されていないと気づかずに、同じ予定を複数回登録してしまう。
共有の失敗
家族や同僚と共有しているカレンダーが、自分のデバイスにだけ表示されない。
同期されているか確認する方法
まずは、本当に同期されていないのか確認しましょう。
スマートフォンアプリでの確認
Androidの場合
- Googleカレンダーアプリを開く
- 左上のメニュー(三本線)をタップ
- 「設定」を選択
- 同期したいアカウントを選択
- 「カレンダーを同期」がオンになっているか確認
iPhoneの場合
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「カレンダー」を選択
- 「アカウント」をタップ
- Googleアカウントを選択
- 「カレンダー」がオンになっているか確認
パソコンでの確認
ブラウザでGoogleカレンダー(calendar.google.com)にアクセスします。
画面左側のカレンダー一覧で、チェックボックスがオンになっているか確認してください。
チェックが外れていると、そのカレンダーの予定は表示されません。
同期の遅延
同期には、少し時間がかかることがあります。
通常の同期時間
- 数秒から数分程度
- ネットワーク環境によって変わる
10分以上経っても同期されない場合は、何か問題が起きている可能性があります。
Googleカレンダーが同期されない主な原因
同期されない理由は、いくつか考えられます。
原因1:インターネット接続の問題
同期にはインターネット接続が必須です。
オフライン状態や、ネットワークが不安定だと同期されません。
確認方法
- Wi-Fiやモバイルデータ通信がオンになっているか
- 他のアプリやWebサイトは正常に使えるか
- 機内モードになっていないか
原因2:同期設定がオフになっている
Googleカレンダーの同期設定が無効になっていると、自動同期されません。
デバイスの設定やアプリの設定で、誤ってオフにしてしまうことがあります。
原因3:カレンダーの表示設定がオフ
同期はされているのに、カレンダー自体の表示がオフになっていることがあります。
この場合、データは同期されていますが、画面に表示されないだけです。
原因4:ストレージ容量不足
スマートフォンの空き容量が少ないと、アプリが正常に動作しないことがあります。
特にキャッシュデータが溜まっていると、問題が起きやすくなります。
原因5:アプリのバージョンが古い
Googleカレンダーアプリが古いバージョンのままだと、バグで同期できないことがあります。
原因6:Googleアカウントの問題
複数のGoogleアカウントを使っている場合、間違ったアカウントで予定を登録していることがあります。
また、アカウントの認証が切れていることもあります。
原因7:日時の設定がずれている
デバイスの日付や時刻が正しくないと、同期に失敗することがあります。
原因8:キャッシュやデータの破損
アプリのキャッシュデータが破損していると、正常に同期できなくなります。
スマートフォンでの解決方法
それでは、デバイスごとの具体的な解決方法を見ていきましょう。
Android端末での対処法
ステップ1:インターネット接続を確認
Wi-Fiやモバイルデータがオンになっているか確認します。
設定アプリから「ネットワークとインターネット」を開いて確認しましょう。
ステップ2:同期設定を確認
- 「設定」アプリを開く
- 「アカウント」または「パスワードとアカウント」を選択
- Googleアカウントをタップ
- 「アカウントの同期」を選択
- 「カレンダー」のスイッチがオンになっているか確認
- オフになっていればオンにする
ステップ3:手動で同期を実行
- Googleカレンダーアプリを開く
- 画面を下に引っ張って更新(プルダウン更新)
- または、設定から「今すぐ同期」をタップ
ステップ4:カレンダーの表示設定を確認
- Googleカレンダーアプリを開く
- 左上のメニューをタップ
- 表示したいカレンダーのチェックボックスがオンか確認
ステップ5:アプリのキャッシュをクリア
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリケーション管理」を選択
- 「Googleカレンダー」を探してタップ
- 「ストレージ」を選択
- 「キャッシュを削除」をタップ
キャッシュを削除しても、予定のデータは消えないので安心してください。
ステップ6:アプリの再起動
アプリを完全に終了してから、もう一度起動します。
- ホームボタンまたは画面下部のバーを上にスワイプ
- Googleカレンダーアプリを見つけて、上にスワイプして終了
- アプリを再度起動
ステップ7:端末の再起動
端末を再起動すると、多くの問題が解決します。
電源ボタンを長押しして、「再起動」を選択しましょう。
ステップ8:アプリのアップデート
- Google Playストアを開く
- 右上のプロフィールアイコンをタップ
- 「アプリとデバイスの管理」を選択
- 「更新」タブを開く
- Googleカレンダーに更新があればインストール
iPhone(iOS)での対処法
ステップ1:インターネット接続を確認
Wi-Fiやモバイルデータがオンになっているか確認します。
コントロールセンターから確認できますよ。
ステップ2:カレンダーの同期設定を確認
- 「設定」アプリを開く
- 「カレンダー」をタップ
- 「アカウント」を選択
- Googleアカウントをタップ
- 「カレンダー」のスイッチがオンになっているか確認
ステップ3:アカウントの再追加
時々、アカウントを一度削除して追加し直すと解決します。
- 「設定」→「カレンダー」→「アカウント」
- Googleアカウントを選択
- 「アカウントを削除」をタップ
- 再度「アカウントを追加」からGoogleアカウントを追加
注意:削除してもクラウド上のデータは消えません。再度追加すれば、すべての予定が戻ってきます。
ステップ4:Googleカレンダーアプリを使う
iPhoneの標準カレンダーアプリではなく、GoogleカレンダーアプリをApp Storeからインストールして使ってみましょう。
こちらの方が同期が安定することがあります。
ステップ5:「フェッチ」設定を確認
- 「設定」→「カレンダー」→「アカウント」
- 「データの取得方法」をタップ
- 「プッシュ」がオンになっているか確認
- または「フェッチ」を「15分ごと」などに設定
ステップ6:iPhoneの再起動
- 電源ボタンと音量ボタンを同時に長押し
- スライダーで電源オフ
- 再度電源ボタンを押して起動
ステップ7:iOSのアップデート
古いバージョンのiOSにはバグがあることも。
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」から最新版に更新しましょう。
パソコン(ブラウザ版)での解決方法

パソコンでGoogleカレンダーが同期されない場合の対処法です。
ブラウザのキャッシュをクリア
Google Chromeの場合
- 右上の三点リーダー(︙)をクリック
- 「設定」を選択
- 「プライバシーとセキュリティ」を選択
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
他のブラウザでも確認
Safariなど別のブラウザでGoogleカレンダーを開いてみましょう。
特定のブラウザだけの問題かもしれません。
カレンダーの表示設定を確認
画面左側のカレンダー一覧で、表示したいカレンダーのチェックボックスがオンになっているか確認します。
ブラウザの拡張機能を無効化
広告ブロッカーなどの拡張機能が、Googleカレンダーの動作を妨げることがあります。
確認方法
- シークレットモード(プライベートブラウジング)で開く
- 正常に動作するなら、拡張機能が原因
- 拡張機能を一つずつ無効化して、原因を特定
別のGoogleアカウントでログインしていないか確認
複数のGoogleアカウントを使っている場合、間違ったアカウントでログインしている可能性があります。
画面右上のプロフィールアイコンから、正しいアカウントか確認しましょう。
ページの再読み込み
ブラウザの更新ボタンを押すか、キーボードの「F5」キー(Macは「Command + R」)を押して、ページを再読み込みしてみてください。
共有カレンダーが同期されない場合
家族や同僚と共有しているカレンダーが表示されない場合の対処法です。
共有設定を確認
カレンダーの所有者側で確認
- Googleカレンダーをブラウザで開く
- 左側のカレンダー一覧で、共有したいカレンダーの横の三点リーダーをクリック
- 「設定と共有」を選択
- 「特定のユーザーとの共有」セクションを確認
- 共有したい相手のメールアドレスが登録されているか確認
共有を受ける側で確認
- 共有カレンダーへの招待メールが届いているか確認
- メール内の「追加」または「承諾」ボタンをクリック
- Googleカレンダーを開いて、左側に共有カレンダーが表示されるか確認
共有カレンダーの表示設定
共有を受け入れても、カレンダーの表示がオフになっていることがあります。
左側のカレンダー一覧で、チェックボックスがオンになっているか確認しましょう。
招待メールの再送信を依頼
招待メールが届いていない場合や、誤って削除してしまった場合は、カレンダーの所有者に再送信を依頼しましょう。
共有URLから追加
カレンダーの所有者から共有URLをもらって、直接追加することもできます。
手順
- 共有URLをクリック
- 「このカレンダーを追加」をクリック
- Googleカレンダーに自動的に追加される
同期の設定を最適化する
今後、同期トラブルを防ぐための設定です。
自動同期を有効にする
Androidの場合
- 「設定」→「アカウント」→「Google」
- 「アカウントの同期」を開く
- 「自動的にデータを同期」がオンになっているか確認
通知設定を確認
同期されていても、通知が来ないと気づかないことがあります。
Androidの場合
- Googleカレンダーアプリを開く
- 左上のメニュー→「設定」
- 「通知設定」を選択
- 適切な通知タイミングを設定
iPhoneの場合
- 「設定」→「通知」
- 「カレンダー」を選択
- 「通知を許可」がオンになっているか確認
複数カレンダーの整理
たくさんのカレンダーを表示していると、混乱しやすくなります。
使わないカレンダーは非表示にして、必要なものだけ表示しましょう。
バックグラウンドでのデータ使用を許可
Androidの場合
- 「設定」→「アプリ」
- 「Googleカレンダー」を選択
- 「モバイルデータとWi-Fi」を開く
- 「バックグラウンドデータ」をオンにする
これで、アプリを閉じていても同期されるようになります。
トラブルシューティング:それでも解決しない場合
基本的な対処法を試しても解決しない場合の、最終手段です。
アプリの再インストール
Androidの場合
- Google Playストアを開く
- Googleカレンダーを検索
- 「アンインストール」をタップ
- アンインストール完了後、「インストール」をタップ
iPhoneの場合
- App Storeを開く
- Googleカレンダーを検索
- 「削除」をタップ
- 再度「入手」をタップしてインストール
Googleアカウントの再ログイン
デバイスからGoogleアカウントを一度削除して、再度追加してみましょう。
注意:他のGoogleサービス(Gmail、Photosなど)も一時的に使えなくなります。
日付と時刻の設定を確認
Androidの場合
- 「設定」→「システム」→「日付と時刻」
- 「日付と時刻を自動設定」をオンにする
- 「タイムゾーンを自動設定」をオンにする
iPhoneの場合
- 「設定」→「一般」→「日付と時刻」
- 「自動設定」をオンにする
Googleのサービス障害を確認
まれに、Google側でシステム障害が起きていることがあります。
「Google Workspace ステータス ダッシュボード」で、障害情報を確認できます。
障害が起きている場合は、復旧を待つしかありません。
Googleサポートに問い合わせ
すべての方法を試しても解決しない場合は、Googleのサポートに問い合わせましょう。
Googleカレンダーのヘルプセンターから、問題を報告できます。
予防策と日常的なメンテナンス
同期トラブルを防ぐために、日頃から気をつけたいポイントです。
定期的にアプリを更新
アプリのアップデートには、バグ修正が含まれています。
定期的にGoogle Play StoreやApp Storeをチェックして、最新版に保ちましょう。
ストレージ容量を確保
定期的に不要なアプリや写真を削除して、空き容量を確保してください。
最低でも1GB以上の空き容量があると安心です。
安定したネットワークを使用
不安定なWi-Fiは、同期エラーの原因になります。
重要な予定を登録するときは、安定したネットワーク環境で行いましょう。
同期確認の習慣をつける
予定を登録したら、他のデバイスで正しく表示されているか、確認する習慣をつけると良いですよ。
まとめ
Googleカレンダーが同期されない問題と解決方法について解説してきました。
重要なポイント
- 同期にはインターネット接続が必須
- デバイスの同期設定とカレンダーの表示設定を確認する
- アプリのキャッシュクリアや再起動で解決することが多い
- 共有カレンダーは招待を承諾し、表示設定をオンにする
- アプリやOSは常に最新版に保つ
- 複数のGoogleアカウントを使っている場合は、正しいアカウントか確認
- 日付と時刻の自動設定をオンにする
多くの同期トラブルは、設定の確認とアプリの再起動で解決できます。
一つずつ順番に試していけば、必ず解決できますよ。
Googleカレンダーを正しく同期させて、すべてのデバイスでスムーズに予定管理をしていきましょう!

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