「大事な会議を忘れてしまった」「予定のリマインダーが表示されない」そんな経験はありませんか?
Googleカレンダーのデスクトップ通知が機能しないと、予定を見逃してしまう可能性があります。
この記事では、デスクトップ通知が届かない原因と、それぞれの解決方法を具体的に解説していきます。
Windows、Mac、Chrome、Edgeなど、環境別の設定方法も詳しく紹介しますね。
手順通りに確認していけば、きっと通知が復活するはずです。一緒に解決していきましょう。
デスクトップ通知とは?基本を理解しよう

まず、デスクトップ通知がどういうものか確認しておきましょう。
デスクトップ通知の仕組み
デスクトップ通知は、パソコンの画面右下(Windowsの場合)や右上(Macの場合)に表示される小さなポップアップです。
Googleカレンダーで設定した予定の開始時刻が近づくと、自動的にこの通知が表示されます。
通知には予定のタイトル、開始時刻、場所などの情報が含まれていますよ。
通知が表示される条件
デスクトップ通知が正常に機能するには、いくつかの条件を満たす必要があります。
ブラウザでGoogleカレンダーを開いている
ブラウザを閉じている状態では、デスクトップ通知は届きません。少なくともブラウザを起動しておく必要があります。
Googleカレンダーのタブが開いている
多くの場合、Googleカレンダーのタブを開いていないと通知が来ないことがあります。
通知の許可設定がオン
OSとブラウザの両方で、通知を許可する設定になっている必要があります。
これらの条件を一つずつ確認していきましょう。
まずはGoogleカレンダー側の設定を確認
問題を切り分けるため、まずはGoogleカレンダー自体の設定から確認します。
予定ごとの通知設定
Googleカレンダーでは、予定ごとに通知のオン・オフを設定できます。
ブラウザでGoogleカレンダー(https://calendar.google.com)を開きましょう。
通知が来ない予定をクリックして、詳細を表示します。
予定の編集画面に「通知を追加」または既存の通知設定が表示されているはず。
ここで通知が設定されていなければ、当然通知は来ません。「通知を追加」をクリックして、希望する時間(10分前、1時間前など)を設定してください。
カレンダー全体のデフォルト通知設定
個別の予定だけでなく、カレンダー全体の通知設定も確認が必要です。
Googleカレンダー画面の右上にある歯車アイコン(設定)をクリック。
「設定」を選択します。
左側のメニューから、通知を確認したいカレンダー名をクリックしましょう。
「予定の通知」というセクションがあり、ここでデフォルトの通知方法と時間を設定できます。
「通知」のドロップダウンメニューで「デスクトップ通知」が選ばれているか確認してください。
「メール」になっていると、デスクトップ通知ではなくメール通知しか届きません。
一般的な通知設定
設定画面の左メニューから「一般」を選択します。
「通知設定」のセクションで、以下を確認しましょう。
「デスクトップ通知を許可する」がオンになっているか。オフになっていたら、オンに切り替えてください。
「音を鳴らす」もオンにしておくと、通知に気づきやすくなります。
Windows 10/11のシステム通知設定を確認
Googleカレンダーの設定が正しくても、Windows側で通知がブロックされている可能性があります。
集中モードの確認
Windows 10と11には「集中モード」という機能があり、これがオンになっていると通知が届きません。
画面右下のタスクバーにある通知アイコン(吹き出しマーク)をクリック。
「集中モード」が「オフ」になっているか確認してください。
「重要な通知のみ」や「アラームのみ」になっていると、Googleカレンダーの通知がブロックされます。
必要に応じて「オフ」に変更しましょう。
通知とアクションの設定
より詳細な設定を確認するには、Windows設定を開きます。
「スタート」ボタンから「設定」(歯車アイコン)をクリック。
「システム」→「通知とアクション」(Windows 10)または「通知」(Windows 11)を選択します。
「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」がオンになっているか確認。
下にスクロールして、使用しているブラウザ(Chrome、Edge、Firefoxなど)を探します。
ブラウザの通知設定が「オン」になっているか確認しましょう。オフになっていたら、オンに切り替えてください。
Mac(macOS)のシステム通知設定を確認
Macユーザーの場合は、macOSの通知設定を確認する必要があります。
システム環境設定を開く
画面左上のアップルメニューから「システム環境設定」(macOS Monterey以前)または「システム設定」(macOS Ventura以降)を選択。
「通知」または「通知とFocus」をクリックします。
ブラウザの通知許可を確認
左側のアプリリストから、使用しているブラウザを探しましょう。
Safari、Chrome、Firefox、Edgeなど、自分が使っているブラウザをクリック。
「通知を許可」がオンになっているか確認してください。
通知スタイルは「バナー」または「通知」を選択。「なし」になっていると通知が表示されません。
おやすみモード/集中モードの確認
Macの「おやすみモード」(macOS Monterey以前)または「集中モード」(macOS Ventura以降)がオンになっていないか確認しましょう。
画面右上のメニューバーに三日月マークが表示されている場合は、集中モードがオンです。
クリックして「オフ」に切り替えてください。
Chrome(Google Chrome)の通知設定
ブラウザごとに通知の許可設定があります。まずはChromeから見ていきましょう。
サイトの通知許可を確認
Chromeを開き、画面右上の「︙」(3点リーダー)をクリック。
「設定」を選択します。
左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック。
「サイトの設定」を選びましょう。
「権限」のセクションにある「通知」をクリック。
スクロールして「許可」のリストに「calendar.google.com」があるか確認してください。
もし「ブロック」のリストに入っていたら、そこをクリックして削除し、再度Googleカレンダーを開いて通知の許可を求められたら「許可」を選びます。
直接URLで設定を確認
より簡単な方法として、Chromeのアドレスバーに以下を入力してEnterキーを押します。
chrome://settings/content/notifications
ここで「calendar.google.com」の通知設定を確認できますよ。
Chromeの通知自体を確認
Chromeの通知機能自体が無効になっている可能性もあります。
アドレスバーの左側に表示される鍵マークまたはサイト情報アイコンをクリック。
「このサイトについて」から「通知」の項目を確認し、「許可」になっているか見てください。
Microsoft Edgeの通知設定
Edgeを使用している場合の設定方法です。
サイトのアクセス許可
Edgeを開き、画面右上の「…」(3点リーダー)をクリック。
「設定」を選択します。
左側のメニューから「Cookieとサイトのアクセス許可」をクリック。
「通知」を選びましょう。
「許可」のリストに「calendar.google.com」があるか確認してください。
「ブロック」に入っていたら削除し、Googleカレンダーで再度通知の許可を設定します。
直接設定ページを開く
Edgeのアドレスバーに以下を入力すれば、通知設定に直接アクセスできます。
edge://settings/content/notifications
Firefox(Mozilla Firefox)の通知設定

Firefoxユーザー向けの設定確認方法です。
サイトごとの設定
Firefoxを開き、画面右上の「≡」(ハンバーガーメニュー)をクリック。
「設定」を選択します。
左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック。
下にスクロールして「許可設定」のセクションを探しましょう。
「通知」の横にある「設定…」ボタンをクリック。
リストから「https://calendar.google.com」を探します。
状態が「許可」になっているか確認してください。「ブロック」になっていたら、選択して「ウェブサイトを削除」し、再設定します。
Safariの通知設定(Mac)
MacのSafariを使っている場合の設定方法です。
Safariの環境設定
Safariを開き、メニューバーから「Safari」→「環境設定」をクリック。
「Webサイト」タブを選択します。
左側のリストから「通知」をクリック。
右側に表示されるウェブサイトのリストから「calendar.google.com」を探しましょう。
「許可」になっているか確認してください。「拒否」になっていたら、「許可」に変更します。
リストにGoogleカレンダーが表示されていない場合は、Googleカレンダーを開いた状態で通知の許可を求められるはずです。
よくある原因と具体的な解決方法
設定は合っているのに通知が来ない場合、以下の原因が考えられます。
ブラウザまたはタブを閉じている
デスクトップ通知は、ブラウザでGoogleカレンダーを開いている間だけ機能します。
ブラウザを閉じてしまうと通知は届きません。
解決方法:
Googleカレンダーのタブを開いたままにしておくか、ブラウザを最小化して常に起動しておきましょう。
ピン留め機能を使えば、タブを誤って閉じにくくなりますよ。
ブラウザのバックグラウンド処理がオフ
一部のブラウザでは、バックグラウンドでアプリが動作する設定が必要です。
Chromeの場合:
設定画面の「詳細設定」から「システム」を選択。
「Google Chromeを閉じた際にバックグラウンドアプリの処理を続行する」をオンにしてください。
ただし、この設定があってもブラウザを完全に閉じると通知は来ません。
キャッシュとCookieの問題
ブラウザのキャッシュやCookieが原因で通知が機能しないこともあります。
解決方法:
ブラウザの設定から、キャッシュとCookieをクリアしてみましょう。
Chromeの場合:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」
期間は「全期間」を選択し、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れて削除。
削除後、Googleカレンダーに再度ログインして、通知の許可を設定し直してください。
拡張機能やアドオンの干渉
ブラウザの拡張機能が通知をブロックしている可能性があります。
解決方法:
すべての拡張機能を一時的に無効にして、通知が届くか確認しましょう。
Chromeの場合:アドレスバーに「chrome://extensions/」と入力してEnter。
すべての拡張機能をオフにします。
通知が届くようになったら、拡張機能を一つずつ有効にして、原因となっている拡張機能を特定してください。
広告ブロッカーやプライバシー保護系の拡張機能が原因のことが多いですよ。
Googleアカウントの同期問題
Googleアカウントの同期が正常に機能していない可能性もあります。
解決方法:
一度Googleアカウントからログアウトして、再度ログインしてみましょう。
Googleカレンダーの画面右上にあるアカウントアイコンをクリックし、「ログアウト」を選択。
その後、再度ログインしてください。
予定の作成方法の問題
スマホアプリで作成した予定の通知設定が、デスクトップに反映されていない場合があります。
解決方法:
パソコンのブラウザでGoogleカレンダーを開き、該当の予定を編集。
通知設定を確認して、デスクトップ通知が設定されているか見直してください。
それでも解決しない場合の最終手段
上記の方法を試しても通知が来ない場合は、以下の対処法を試しましょう。
ブラウザの再起動
単純ですが、ブラウザを完全に閉じて再起動するだけで解決することもあります。
タスクマネージャー(Windowsの場合はCtrl+Shift+Esc)を開いて、ブラウザのプロセスがすべて終了していることを確認してから再起動してください。
パソコンの再起動
OSレベルの問題が原因の場合、パソコン自体を再起動すると解決することがあります。
ブラウザのアップデート
古いバージョンのブラウザでは、通知機能に不具合があることも。
ブラウザが最新版にアップデートされているか確認しましょう。
Chromeの場合:「設定」→「Chromeについて」で自動的にアップデートが確認されます。
別のブラウザを試す
現在使っているブラウザに問題がある可能性もあります。
ChromeからEdgeに変える、あるいはその逆など、別のブラウザでGoogleカレンダーを開いて通知が届くか試してみてください。
Googleカレンダーのデスクトップアプリを使う
ブラウザ版でどうしても解決しない場合は、サードパーティのデスクトップアプリを検討する方法もあります。
ただし、公式のGoogleカレンダーデスクトップアプリは存在しないので、信頼できる開発元のアプリを選びましょう。
スマートフォンアプリの通知も合わせて設定しよう
パソコンの通知だけでなく、スマートフォンアプリの通知も併用すると安心です。
モバイル通知の利点
外出先でもリマインダーを受け取れます。
パソコンの前にいなくても予定を確認できますよ。
デスクトップ通知のバックアップとして機能します。
iPhoneでの設定
App StoreからGoogleカレンダーアプリをインストール。
iPhoneの「設定」アプリを開き、「通知」を選択。
アプリリストから「Googleカレンダー」を探してタップ。
「通知を許可」をオンにして、バナーやサウンドなどを設定しましょう。
Androidでの設定
Google PlayストアからGoogleカレンダーアプリをインストール(多くの場合、プリインストールされています)。
Androidの「設定」を開き、「アプリと通知」または「通知」を選択。
「Googleカレンダー」を探してタップ。
通知をオンにして、通知の優先度やサウンドを設定してください。
通知を効果的に使うためのヒント

最後に、通知機能をより便利に使うコツを紹介します。
適切な通知タイミングの設定
すべての予定に同じ通知時間を設定する必要はありません。
重要な会議には1時間前と10分前の2回通知を設定。
移動が必要な予定には、移動時間を考慮した通知を設定しましょう。
日常的なタスクには5分前の通知で十分かもしれません。
通知音のカスタマイズ
重要度に応じて通知音を変えると、音だけで予定の重要性を判断できます。
ブラウザやOSの設定で、通知音を変更できる場合がありますよ。
通知の表示時間を調整
通知がすぐに消えてしまって見逃す場合は、OSの設定で表示時間を延長できます。
Windowsの「通知とアクション」設定で、通知の表示時間を変更可能。
Macでは通知スタイルを「バナー」から「通知」に変更すると、手動で閉じるまで表示され続けます。
まとめ:段階的に確認して通知を復活させよう
Googleカレンダーのデスクトップ通知が来ない問題について、原因と解決方法を詳しく解説しました。
確認すべきポイントのおさらい:
Googleカレンダー側で通知が正しく設定されているか確認。
OSの通知設定で、集中モードやおやすみモードがオフになっているか確認。
ブラウザの通知許可設定で、Googleカレンダーが許可されているか確認。
ブラウザのキャッシュクリアや拡張機能の無効化を試す。
ブラウザやパソコンの再起動、最新版へのアップデートを行う。
スマートフォンアプリの通知も併用すると、より確実に予定を把握できます。
通知が来ない原因は一つではなく、複数の要因が重なっていることもあります。
この記事で紹介した方法を、上から順に一つずつ試してみてください。
多くの場合、どこかの段階で通知が復活するはずです。
それでも解決しない場合は、別のブラウザを試すか、スマートフォンの通知を主に使う方法も検討してみましょう。
大切な予定を見逃さないよう、しっかり通知設定を整えてくださいね。


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