「家族とカレンダーを共有したのに、相手に表示されないって言われた…」
「同僚から共有されたカレンダーが、自分のGoogleカレンダーに出てこない」
Googleカレンダーの共有機能はとても便利ですが、うまく表示されないトラブルも多いです。
共有カレンダーが表示されない原因は様々で、設定の問題、権限の問題、同期の問題などが考えられます。この記事では、Googleカレンダーの共有が表示されない時の原因と、具体的な解決方法を分かりやすく解説します。
スムーズにカレンダーを共有できるようになりましょう。
共有が表示されない主な原因

まず、なぜ共有カレンダーが表示されないのか、主な原因を理解しましょう。
共有設定が正しくない
最も多い原因
共有する側が、正しい設定で共有していないケースです。
- 共有相手のメールアドレスが間違っている
- 権限設定が「閲覧のみ」になっていない
- 共有設定を保存し忘れている
カレンダーが非表示になっている
共有は成功しているのに、受け取る側が気づいていないことも多いです。
Googleカレンダーでは、共有されたカレンダーが自動的に非表示(チェックオフ)の状態になることがあります。
同期の問題
スマートフォンアプリでは、カレンダーの同期がうまくいっていないことがあります。
- 同期設定がオフになっている
- アプリのキャッシュに問題がある
- ネットワーク接続の問題
Googleアカウントの問題
複数のGoogleアカウントを使っている場合、表示するアカウントを間違えている可能性があります。
- 仕事用と個人用のアカウントを混同
- 共有先のアカウントではないアカウントで確認している
招待メールを見落としている
Googleカレンダーの共有は、通常メールで通知されます。
このメールを開いて「カレンダーを追加」をクリックしないと、カレンダーが表示されないことがあります。
共有する側の確認ポイント
カレンダーを共有する側として、まず確認すべき点を見ていきましょう。
共有設定の確認方法
ステップ1:Googleカレンダーを開く
パソコンのブラウザでGoogleカレンダー(calendar.google.com)にアクセスします。
ステップ2:カレンダーの設定を開く
- 左側のカレンダーリストで、共有したいカレンダーにマウスを合わせる
- 表示される「︙」(縦の3点メニュー)をクリック
- 「設定と共有」を選択
ステップ3:共有設定を確認
「特定のユーザーとの共有」セクションを確認します。
- 共有相手のメールアドレスが正しく入力されているか
- 権限が適切に設定されているか(「予定の表示」「予定の変更」など)
正しい共有手順
もし設定に問題がある場合は、以下の手順で共有し直しましょう。
ステップ1:ユーザーを追加
- 「特定のユーザーとの共有」で「ユーザーを追加」をクリック
- 共有相手のGmailアドレスを正確に入力
ステップ2:権限を設定
プルダウンメニューから、適切な権限を選びます。
- 予定の表示(すべての予定の詳細):すべての予定を見られる
- 予定の変更:予定の追加・編集・削除ができる
- 変更および共有の管理権限:共有設定も変更できる(要注意)
ステップ3:送信
「送信」ボタンをクリックします。相手に招待メールが送られます。
メールアドレスの確認
共有相手のメールアドレスが間違っていないか、もう一度確認しましょう。
よくある間違い
- .com と .co.jp の間違い
- gmail.com と googlemail.com の混同
- ドット(.)やハイフン(-)の位置の間違い
- 数字の0(ゼロ)とO(オー)の間違い
わずか1文字の違いでも、まったく別の人にメールが送られてしまいます。
共有通知メールの再送
相手がメールを見落としている可能性があります。
再送方法
- カレンダーの「設定と共有」を開く
- 「特定のユーザーとの共有」で該当するユーザーを探す
- ユーザーの横にある「︙」をクリック
- 「招待メールを再送信」を選択
共有される側の確認ポイント
カレンダーを共有される側として、確認すべき点を見ていきましょう。
招待メールの確認
ステップ1:受信トレイを確認
Gmailの受信トレイで、「Googleカレンダー」からのメールを探します。
件名は通常「○○さんがカレンダーを共有しました」などとなっています。
ステップ2:迷惑メールフォルダも確認
招待メールが迷惑メールに振り分けられていることもあります。
「迷惑メール」フォルダを必ず確認しましょう。
ステップ3:カレンダーを追加
招待メールを開き、「このカレンダーを追加」または「カレンダーに追加」をクリックします。
非表示カレンダーの表示
共有は成功しているが、非表示になっているケースです。
確認方法(PC版)
- Googleカレンダーを開く
- 左側の「他のカレンダー」セクションを確認
- 共有されたカレンダー名を探す
- カレンダー名の左にチェックボックスがあるので、チェックを入れる
正しいGoogleアカウントか確認
複数のGoogleアカウントを使っている場合、表示するアカウントを間違えていないか確認します。
確認方法
- 画面右上のプロフィールアイコンをクリック
- 現在ログインしているアカウントを確認
- 必要に応じて、別のアカウントに切り替える
共有されたのが仕事用アカウントなのに、個人用アカウントで見ている、といったミスがよくあります。
デバイス別の対処法

パソコンとスマートフォンでは、対処法が少し異なります。
パソコン(ブラウザ版)での対処法
方法1:ページを再読み込み
最もシンプルな方法です。
キーボードの「F5」キーを押すか、ブラウザの更新ボタンをクリックします。
方法2:キャッシュをクリア
古いデータが残っていることがあります。
- ブラウザの設定を開く
- 「閲覧履歴の消去」または「キャッシュをクリア」を選択
- Googleカレンダーを再度開く
方法3:別のブラウザで確認
Chromeで表示されない場合、EdgeやFirefoxなど別のブラウザで開いてみましょう。
ブラウザ固有の問題かどうかが分かります。
方法4:シークレットモードで確認
ブラウザのシークレットモード(プライベートブラウジング)で開いてみます。
- Chrome:Ctrl + Shift + N(Windows)、Command + Shift + N(Mac)
- Edge:Ctrl + Shift + N
- Firefox:Ctrl + Shift + P
拡張機能やキャッシュの影響を受けずに確認できます。
スマートフォンアプリでの対処法
方法1:カレンダーアプリを更新
App StoreまたはGoogle Playストアで、Googleカレンダーアプリが最新版か確認し、必要に応じて更新します。
方法2:同期設定を確認(Android)
- スマートフォンの「設定」を開く
- 「アカウント」→「Google」を選択
- 該当するGoogleアカウントをタップ
- 「アカウントの同期」で「カレンダー」がオンになっているか確認
- オフになっていたら、オンにする
方法3:カレンダーの表示設定を確認
- Googleカレンダーアプリを開く
- 左上の三本線(ハンバーガーメニュー)をタップ
- カレンダーのリストが表示される
- 共有されたカレンダーの左側にチェックが入っているか確認
- チェックが入っていなければ、タップしてチェックを入れる
方法4:手動で同期
- Googleカレンダーアプリを開く
- 画面を下に引っ張って離す(プルダウン)
- 同期が開始される
方法5:アプリのキャッシュをクリア(Android)
- スマートフォンの「設定」を開く
- 「アプリ」→「Googleカレンダー」を選択
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
注意:「データを削除」は押さないでください。設定がすべて消えてしまいます。
方法6:アプリの再インストール
上記の方法で解決しない場合、最終手段としてアプリを削除して再インストールします。
具体的なトラブルシューティング
症状別に、具体的な解決手順を紹介します。
ケース1:共有直後に表示されない
症状
共有設定をしたばかりで、まだ相手に表示されていない。
原因
反映に時間がかかっている可能性があります。
解決方法
- 5~10分待ってから再度確認
- 共有される側が招待メールを確認
- メール内の「カレンダーを追加」をクリック
- ページを再読み込み
ケース2:以前は見えていたのに突然見えなくなった
症状
今まで表示されていた共有カレンダーが、突然見えなくなった。
原因
- 誤って非表示にしてしまった
- 共有する側が共有設定を変更した
- 同期の問題
解決方法
- カレンダーリストで該当カレンダーを探し、チェックを入れる
- スマートフォンの場合は、同期を手動で実行
- 共有する側に、共有設定が変わっていないか確認してもらう
ケース3:スマホでは見えるがPCでは見えない(またはその逆)
症状
一方のデバイスでは表示されるのに、もう一方では表示されない。
原因
デバイスごとの表示設定が異なっている。
解決方法
- 見えない方のデバイスで、カレンダーの表示設定を確認
- 該当するカレンダーにチェックが入っているか確認
- チェックを入れて保存
ケース4:招待メールが届かない
症状
共有する側が設定したのに、招待メールが届かない。
原因
- メールアドレスが間違っている
- 迷惑メールに振り分けられている
- Gmailの受信設定の問題
解決方法
- 共有する側に、メールアドレスが正しいか確認してもらう
- 迷惑メールフォルダを確認
- Gmailの受信設定で、Googleカレンダーからのメールがブロックされていないか確認
- 招待メールを再送信してもらう
ケース5:「アクセス権がありません」と表示される
症状
共有カレンダーを開こうとすると、「アクセス権がありません」というエラーが表示される。
原因
- 共有設定が正しくない
- 共有が取り消された
- 違うGoogleアカウントでアクセスしている
解決方法
- 正しいGoogleアカウントでログインしているか確認
- 共有する側に、共有設定を再確認してもらう
- 必要に応じて、再度共有してもらう
権限レベルの理解
共有時の権限設定について、詳しく説明します。
権限の種類
Googleカレンダーの共有には、いくつかの権限レベルがあります。
予定の時間枠のみを表示(空き情報のみ)
- 予定があるかどうかだけが分かる
- 予定のタイトルや詳細は見えない
- 最も制限が厳しい
予定の表示(すべての予定の詳細)
- すべての予定の詳細が見られる
- 予定の追加や変更はできない
- 閲覧のみ
予定の変更
- 予定の閲覧に加えて、追加・編集・削除ができる
- 共有設定は変更できない
変更および共有の管理権限
- すべての操作が可能
- 他の人に共有することもできる
- 最も強い権限
適切な権限の選び方
用途に応じて、適切な権限を選びましょう。
家族カレンダー
→ 「予定の変更」:全員が予定を追加・変更できる
仕事の予定を上司と共有
→ 「予定の表示」:見られるだけで十分
チームの共同作業
→ 「予定の変更」:メンバー全員が編集できる
秘書やアシスタント
→ 「予定の変更」または「変更および共有の管理権限」
よくある質問と答え
Googleカレンダーの共有に関する、よくある疑問にお答えします。
共有したカレンダーは、相手のデフォルトカレンダーになる?
いいえ、なりません。
共有されたカレンダーは、相手のカレンダーリストに追加されますが、デフォルト(標準)カレンダーは変わりません。新しい予定を作成する時は、どのカレンダーに追加するか選べます。
共有を解除したら、相手には通知される?
通知されません。
ただし、相手がカレンダーを開いた時に、共有カレンダーが表示されなくなることで、共有が解除されたことに気づくでしょう。
過去の予定も共有される?
はい、共有されます。
共有した時点以降だけでなく、過去の予定もすべて共有されます。過去の予定を見られたくない場合は、注意が必要です。
Googleアカウントを持っていない人と共有できる?
基本的にはできません。
ただし、「一般公開」設定にすることで、リンクを知っている人なら誰でも見られるようにすることは可能です。この場合、Googleアカウントは不要です。
共有したカレンダーを相手が削除できる?
自分のカレンダーリストからは削除(非表示に)できますが、元のカレンダー自体は削除できません。
「予定の変更」権限があっても、カレンダー自体の削除はできません。個別の予定は削除できます。
スマホのデフォルトカレンダーアプリでも表示される?
iPhoneの標準カレンダーアプリやAndroidの一部カレンダーアプリでも、Googleカレンダーと同期させることで表示できます。
ただし、設定が必要な場合があります。
予防策と日常の注意点

共有カレンダーをスムーズに使い続けるための、予防策を紹介します。
共有設定の定期確認
月に1回程度、共有設定を確認する習慣をつけましょう。
- 意図しない人に共有していないか
- 必要な人に共有されているか
- 権限レベルが適切か
正確なメールアドレスの確認
共有する前に、相手にメールアドレスを確認してもらいましょう。
口頭やメモではなく、相手に実際にメールアドレスをコピー&ペーストして送ってもらうと確実です。
複数アカウントの管理
仕事用と個人用など、複数のGoogleアカウントを使っている場合は、どのアカウントで何を共有しているか、整理しておきましょう。
定期的な同期確認
スマートフォンでは、定期的に手動で同期を実行して、最新の状態を保ちましょう。
それでも解決しない場合
上記の方法を試しても解決しない場合は、以下を試してください。
Googleヘルプコミュニティに質問
Googleの公式ヘルプコミュニティで質問すると、専門家や経験者からアドバイスがもらえることがあります。
具体的な症状、試した対処法、使用デバイスなどを詳しく書きましょう。
Googleのサポートに問い合わせ
無料アカウントでは直接サポートを受けられませんが、Google Workspaceの有料ユーザーなら、サポートに問い合わせできます。
一度共有を解除して、再設定
最終手段として、一度共有を完全に解除してから、もう一度共有し直してみましょう。
これで解決することも多いです。
まとめ:スムーズな共有のために
Googleカレンダーの共有が表示されない問題は、多くの場合、設定や確認方法で解決できます。
この記事のポイント
- 共有設定が正しいか確認(メールアドレス、権限)
- 招待メールを確認し、「カレンダーを追加」をクリック
- カレンダーリストで非表示になっていないか確認
- 正しいGoogleアカウントでログインしているか確認
- スマートフォンでは同期設定を確認
- デバイス別の対処法を試す
- それでもダメなら、キャッシュクリアやアプリ再インストール
共有カレンダーは、家族や職場でスケジュールを調整する上でとても便利な機能です。最初は戸惑うかもしれませんが、正しく設定すれば、とてもスムーズに使えます。
この記事を参考に、問題を解決して、快適にGoogleカレンダーの共有機能を活用してください。予定の共有がうまくいけば、コミュニケーションもスムーズになりますよ。

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