「会社用とプライベート用、2つのSlackワークスペースを使っているけど、毎回ログインし直すのが面倒…」
「新しいプロジェクトでSlackに招待されたけど、どうやって追加すればいいの?」
こんな悩み、ありますよね。
Slackアプリは、1つのアプリで複数のワークスペースを管理できる便利な機能があります。いちいちログインし直す必要はありません。この記事では、Slackアプリに新しいワークスペースを追加する方法を、デバイス別に詳しく解説します。
複数のチームやコミュニティを、スムーズに使い分けられるようになりましょう。
ワークスペースとは

まず、Slackの「ワークスペース」について説明しましょう。
ワークスペースの基本
ワークスペースとは、Slackにおけるチームやグループの単位のことです。
1つの会社、1つのプロジェクト、1つのコミュニティが、それぞれ独立した「ワークスペース」として存在します。URLは通常、以下のような形式になります。
会社名.slack.com
プロジェクト名.slack.com
複数ワークスペースの利用例
多くの人が、複数のワークスペースを同時に使っています。
よくある組み合わせ
- 本業の会社 + 副業のプロジェクト
- 勤務先 + 業界コミュニティ
- 複数のクライアント案件
- 仕事用 + 趣味のグループ
- メイン企業 + 関連会社
1人で3つ、4つのワークスペースを使っている人も珍しくありません。
1つのアプリで管理できる
Slackの便利な点は、これらすべてを1つのアプリで管理できることです。
デスクトップアプリやスマートフォンアプリに、複数のワークスペースを追加しておけば、簡単に切り替えて使えます。
ワークスペース追加のメリット
複数のワークスペースをアプリに追加すると、こんなメリットがあります。
ログインし直す手間が不要
一度追加しておけば、ログイン情報を入力し直す必要がありません。
クリック1つで、別のワークスペースに切り替えられます。
通知を一元管理
すべてのワークスペースからの通知を、1つのアプリでまとめて受け取れます。
重要なメッセージを見逃す心配が減ります。
効率的な作業
複数のブラウザタブを開いたり、アカウントを切り替えたりする必要がないので、作業効率が大幅に向上します。
統一された操作感
どのワークスペースでも、同じインターフェースで操作できます。
慣れた環境で、すべてのチームとコミュニケーションが取れます。
デスクトップアプリでワークスペースを追加
まず、Windows・Macのデスクトップアプリでの追加方法を説明します。
方法1:サイドバーから追加
ステップ1:ワークスペース一覧を表示
Slackアプリを開いて、画面の一番左側を見てください。ここに、現在追加されているワークスペースのアイコンが縦に並んでいます。
ステップ2:追加ボタンをクリック
ワークスペースアイコンの一番下に、「+」マークが表示されています。これをクリックします。
ステップ3:選択肢を選ぶ
2つの選択肢が表示されます。
- ワークスペースにサインイン:既に招待されているワークスペースに参加する場合
- 新しいワークスペースを作成:自分で新しいワークスペースを作る場合
通常は「ワークスペースにサインイン」を選びます。
ステップ4:ワークスペースのURLまたはメールアドレスを入力
招待されたワークスペースのURLを入力します。
例:会社名.slack.com
または、登録に使ったメールアドレスを入力することもできます。
ステップ5:ログイン情報を入力
メールアドレスとパスワードを入力します。
Googleアカウントなどでサインインする設定の場合は、それらのアカウントでログインします。
ステップ6:二段階認証(必要な場合)
ワークスペースで二段階認証が有効になっている場合、認証コードの入力を求められます。
スマートフォンに送られてきたコードを入力しましょう。
ステップ7:完了
これで、新しいワークスペースがサイドバーに追加されます。アイコンをクリックするだけで、いつでも切り替えられます。
方法2:招待メールから追加
ステップ1:招待メールを確認
ワークスペースの管理者から送られてくる招待メールを開きます。
ステップ2:「参加する」をクリック
メール本文にある「Join Now」や「今すぐ参加」などのボタンをクリックします。
ステップ3:ブラウザが開く
デフォルトのブラウザで、Slackのサインインページが開きます。
ステップ4:「Slackで開く」を選択
ページ上部に「Slackで開く」というリンクが表示されることがあります。これをクリックすると、自動的にSlackアプリが起動して、ワークスペースが追加されます。
表示されない場合は、ログイン情報を入力して参加します。
方法3:ファイルメニューから追加
ステップ1:メニューを開く
Slackアプリの上部メニューから「ファイル」を選択します。
ステップ2:ワークスペースにサインイン
「ワークスペースにサインイン」を選択します。
ステップ3:情報を入力
ブラウザが開くので、ワークスペースのURLまたはメールアドレスを入力して進めます。
モバイルアプリでワークスペースを追加

次に、スマートフォン(iPhone・Android)での追加方法を説明します。
iPhone(iOS)での追加方法
ステップ1:Slackアプリを開く
ホーム画面からSlackアプリを起動します。
ステップ2:ワークスペース一覧を表示
画面右上にある自分のプロフィール写真(アバター)をタップします。
ステップ3:ワークスペースを追加
表示されたメニューの中から「ワークスペースを追加」をタップします。
ステップ4:方法を選択
いくつかの選択肢が表示されます。
- ワークスペースのURLを入力:直接URLを入力する
- メールアドレスで検索:登録メールアドレスで検索する
- QRコードをスキャン:QRコードで参加する(デスクトップ版のSlackで表示できる)
ステップ5:ログイン情報を入力
選んだ方法に応じて、必要な情報を入力します。
メールアドレスとパスワード、または連携しているアカウント(Google、Appleなど)でサインインします。
ステップ6:完了
追加が完了すると、ワークスペース一覧に新しいワークスペースが表示されます。
Android での追加方法
Androidでの手順も、基本的にiPhoneと同じです。
ステップ1:メニューを開く
画面左上の三本線(ハンバーガーメニュー)をタップするか、画面を右にスワイプします。
ステップ2:ワークスペースを追加
開いたメニューの中から「ワークスペースを追加」をタップします。
ステップ3:情報を入力
ワークスペースのURLまたはメールアドレスを入力して、ログインを進めます。
ワークスペース間の切り替え方法
複数のワークスペースを追加したら、切り替えて使う方法を覚えましょう。
デスクトップアプリでの切り替え
方法1:サイドバーのアイコンをクリック
画面左端のサイドバーに、各ワークスペースのアイコンが並んでいます。
使いたいワークスペースのアイコンをクリックするだけで、即座に切り替わります。
方法2:キーボードショートカット
もっと素早く切り替えたい場合は、キーボードショートカットが便利です。
- Windows:Ctrl + 数字キー(1、2、3…)
- Mac:Command + 数字キー(1、2、3…)
数字は、サイドバーの上から順に対応しています。
方法3:クイックスイッチャー
- Windows:Ctrl + K
- Mac:Command + K
このショートカットで検索窓が開き、ワークスペース名を入力して切り替えることもできます。
モバイルアプリでの切り替え
iPhone・Androidでの切り替え
- 画面を右にスワイプ、またはハンバーガーメニューをタップ
- ワークスペース一覧から、使いたいワークスペースをタップ
または、画面を左右にスワイプすることで、ワークスペース間を素早く移動できます。
ワークスペースの管理
追加したワークスペースを、効率的に管理する方法を紹介します。
ワークスペースの並び替え
デスクトップアプリでは、サイドバーのワークスペースアイコンをドラッグ&ドロップすることで、順序を変更できます。
よく使うワークスペースを上に配置すると便利です。
ワークスペース名の確認
アイコンにマウスカーソルを合わせると、ワークスペース名がポップアップで表示されます。
アイコンだけでは区別しにくい場合に役立ちます。
通知設定のカスタマイズ
各ワークスペースごとに、通知設定を変えられます。
設定方法
- 該当するワークスペースを開く
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」→「通知」を選択
- そのワークスペース専用の通知設定を調整
活用例
- 仕事用ワークスペース:すべての通知をオン
- 趣味のコミュニティ:メンション時のみ通知
- あまり使わないワークスペース:通知オフ
ワークスペースの削除(サインアウト)
使わなくなったワークスペースは、アプリから削除できます。
デスクトップアプリ
- 削除したいワークスペースのアイコンを右クリック
- 「[ワークスペース名]からサインアウト」を選択
- 確認画面で「サインアウト」をクリック
モバイルアプリ
- ワークスペース一覧を表示
- 削除したいワークスペースを左にスワイプ
- 「サインアウト」をタップ
注意:サインアウトしても、ワークスペースのメンバーシップは維持されます。いつでも再度サインインできます。
新しいワークスペースへの参加方法

ワークスペースに参加するには、いくつかの方法があります。
招待リンクから参加
ステップ1:招待リンクをクリック
管理者から送られてきた招待リンク(slack.com/join/…という形式)をクリックします。
ステップ2:アカウント作成またはサインイン
既にSlackアカウントを持っている場合は、そのアカウントでサインインします。
初めての場合は、メールアドレスを入力してアカウントを作成します。
ステップ3:プロフィール設定
名前や表示名を設定します。プロフィール写真も設定できますが、後からでも変更可能です。
ステップ4:ワークスペースに参加
設定が完了すると、自動的にワークスペースに参加できます。
メールアドレスドメインで参加
一部のワークスペースでは、特定のメールアドレスドメイン(例:@会社名.com)を持っている人なら、自由に参加できる設定になっています。
参加方法
- Slackの参加ページにアクセス
- 会社のメールアドレスを入力
- 送られてくる確認メールのリンクをクリック
- ワークスペースに参加
ゲストとして参加
一部のチャンネルだけにゲストとして招待されることもあります。
この場合、ワークスペース全体ではなく、特定のチャンネルだけにアクセスできます。参加方法は、通常の招待と同じです。
よくあるトラブルと解決方法
ワークスペース追加時によくある問題と、その対処法を紹介します。
「ワークスペースが見つかりません」エラー
原因
- ワークスペースのURLが間違っている
- まだ招待されていない
- ワークスペースが削除された
解決方法
- URLのスペルを確認する(特にハイフンやアンダースコア)
- 招待メールを再確認する
- ワークスペースの管理者に連絡して、招待状況を確認する
パスワードが分からない
原因
パスワードを忘れてしまった、または設定していない。
解決方法
- サインイン画面で「パスワードをお忘れですか?」をクリック
- 登録しているメールアドレスを入力
- 送られてくるメールのリンクから、パスワードをリセット
二段階認証コードが届かない
原因
認証アプリの設定が間違っている、または携帯電話の受信設定に問題がある。
解決方法
認証アプリを使っている場合
- 認証アプリ(Google Authenticator、Authyなど)を開いて、正しいコードを確認
- スマートフォンの時刻設定が正確か確認(時刻がずれていると正しいコードが生成されない)
SMSを使っている場合
- 迷惑メッセージフォルダを確認
- 携帯電話の受信設定を確認
- ワークスペース管理者に連絡して、二段階認証を一時的に解除してもらう
ワークスペースが追加されない
原因
Slackアプリまたはブラウザのキャッシュの問題。
解決方法
- Slackアプリを完全に終了して、再起動
- パソコンまたはスマートフォンを再起動
- アプリを最新版にアップデート
- キャッシュをクリアして再試行
複数のアカウントが混在している
原因
同じメールアドレスで複数のワークスペースに参加していて、どれがどれか分からなくなっている。
解決方法
- 各ワークスペースを開いて、画面左上のワークスペース名を確認
- 必要に応じて、使っていないワークスペースからサインアウト
- ワークスペースごとに異なるプロフィール写真を設定すると見分けやすくなる
効率的な使い方のヒント
複数のワークスペースを使いこなすためのコツを紹介します。
状態表示の活用
各ワークスペースで、自分の状態(ステータス)を設定できます。
活用例
- 仕事用ワークスペース:「会議中」「集中作業中」など
- 趣味のワークスペース:絵文字で気分を表現
ワークスペースごとに異なるステータスを設定できます。
サイドバーの整理
サイドバーには、チャンネルやダイレクトメッセージが表示されます。
整理のコツ
- スター機能で重要なチャンネルを上部に固定
- 使わないチャンネルはミュートする
- セクション機能で、チャンネルをカテゴリ分け
キーワード通知の設定
特定のキーワードが投稿された時だけ通知を受け取る設定ができます。
設定方法
- 「環境設定」→「通知」を開く
- 「キーワードハイライト」を設定
- 自分の名前や重要なプロジェクト名を登録
これにより、本当に重要なメッセージだけを見逃さずに済みます。
ワークスペースごとの色分け
デスクトップアプリでは、ワークスペースごとにサイドバーの色を変えられます。
設定方法
- 該当するワークスペースを開く
- 画面左上のワークスペース名をクリック
- 「環境設定」→「サイドバー」→「テーマ」を選択
- 好みの色を選択
視覚的に区別しやすくなり、間違ったワークスペースにメッセージを送るミスを防げます。
検索機能の活用
複数のワークスペースを使っていると、「あのメッセージはどこで見たっけ?」となりがちです。
Slackの検索機能は非常に強力で、以下のような検索ができます:
in:#チャンネル名:特定のチャンネル内を検索from:@ユーザー名:特定のユーザーのメッセージを検索has:リンク:リンクを含むメッセージを検索after:2025-01-01:特定の日付以降のメッセージを検索
セキュリティとプライバシー
複数のワークスペースを使う際の、セキュリティに関する注意点です。
情報の混同に注意
異なるワークスペース間で、機密情報を誤って共有しないよう注意しましょう。
予防策
- メッセージを送る前に、正しいワークスペースか確認
- 機密情報は慎重に扱う
- ワークスペースごとに色分けして視覚的に区別
パスワード管理
複数のワークスペースを使う場合でも、強固なパスワードを使いましょう。
推奨される対策
- 各ワークスペースで異なるパスワードを使用
- パスワードマネージャーを活用
- 二段階認証を有効にする
デバイスの管理
どのデバイスでどのワークスペースにサインインしているか、定期的に確認しましょう。
確認方法
- ワークスペースの設定を開く
- 「セキュリティ」または「セッション」を確認
- 使っていないデバイスからはサインアウト
まとめ:複数のワークスペースを快適に管理しよう
Slackアプリへのワークスペース追加は、一度覚えてしまえば簡単です。
この記事のポイント
- 1つのSlackアプリで複数のワークスペースを管理できる
- デスクトップ・モバイル両方で簡単に追加可能
- サイドバーのアイコンクリックで即座に切り替え
- 招待メールまたは招待リンクから参加できる
- ワークスペースごとに通知設定をカスタマイズ
- キーボードショートカットで効率的に操作
- ワークスペースの色分けで視覚的に区別
複数のチームやコミュニティで活動している現代では、複数のワークスペースを使いこなすことが必須のスキルになっています。
この記事を参考に、ワークスペースを追加して、すべてのコミュニケーションを1つのアプリで効率的に管理しましょう。切り替えも簡単なので、いつでもスムーズに会話に参加できますよ。

コメント