プレイリストを聴いていて、こんな経験はありませんか?
「前の曲は小さくて聞こえづらかったのに、次の曲は急に大きくてびっくりした!」
曲ごとに音量がバラバラだと、いちいち調整するのが面倒ですよね。リラックスして音楽を楽しみたいのに、これではストレスが溜まってしまいます。
実は、Apple Musicには音量を自動で揃えてくれる便利な機能があるんです。
この記事では、Apple Musicの音量がバラバラになる原因と、それを解決する具体的な方法を分かりやすく解説していきます。
なぜ曲ごとに音量がバラバラなの?

まずは、音量がバラバラになる原因を理解しておきましょう。
原因1:マスタリングの違い
音楽は制作される時に「マスタリング」という最終調整が行われます。この作業で、曲全体の音量レベルが決められるんです。
古い曲と新しい曲、アーティストやレコード会社が違う曲では、このマスタリングの基準が異なるため、音量に差が出てしまいます。
原因2:音楽の種類による違い
クラシック音楽のように静かな部分と大きな部分の差(ダイナミックレンジ)が大きいジャンルと、常に一定の音量で作られているポップスでは、平均的な音量が違ってきます。
原因3:配信フォーマットの違い
ロスレスオーディオやDolby Atmos対応の曲と、通常の圧縮音源では、音量感が異なることがあります。
これらの問題を解決するのが「音量の自動調整」機能なんです。
【基本設定】音量の自動調整をオンにする
最も効果的な解決方法は、Apple Musicの「音量を自動調整」機能を使うことです。
この機能をオンにすると、すべての曲が同じような音量で再生されるようになります。
iPhone・iPadでの設定方法
手順
- 「設定」アプリを開く
- 下にスクロールして「ミュージック」をタップ
- 「オーディオ」セクションを探す
- 「音量を自動調整」のスイッチをオンにする
たったこれだけで設定完了です。
Macでの設定方法
手順
- 「ミュージック」アプリを開く
- メニューバーから「ミュージック」→「設定」を選択
- 「再生」タブをクリック
- 「音量を自動調整」にチェックを入れる
- 「OK」ボタンをクリック
Windowsでの設定方法
Apple Music(iTunesを含む)をWindowsで使っている場合も設定できます。
手順
- Apple Musicアプリを開く
- 「編集」メニューから「環境設定」を選択
- 「再生」タブを開く
- 「音量を自動調整」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
Androidでの設定方法
残念ながら、Android版のApple Musicには音量の自動調整機能が搭載されていません。
ただし、Android端末自体の設定で対処する方法があります(後述)。
音量の自動調整がうまく機能しない時の対処法
音量を自動調整をオンにしても、思うように効果が感じられない場合があります。そんな時は以下の方法を試してみてください。
対処法1:アプリを再起動する
設定を変更した後は、Apple Musicアプリを一度完全に終了してから、再度起動してみましょう。
手順
- ホーム画面で下から上にスワイプ(またはホームボタン2回押し)
- Apple Musicの画面を上にスワイプして終了
- ホーム画面からApple Musicを再度起動
これで設定が正しく反映されるはずです。
対処法2:デバイス自体を再起動する
アプリの再起動で改善しない場合は、スマートフォンやタブレット自体を再起動してみてください。
システム全体がリセットされ、設定が適用されやすくなります。
対処法3:イコライザ設定を確認する
イコライザ(EQ)で極端な設定をしていると、音量の自動調整が正しく機能しないことがあります。
確認方法
- 「設定」アプリ→「ミュージック」を開く
- 「イコライザ」をタップ
- 「オフ」または「フラット」に設定してみる
イコライザをオフにすることで、音量調整機能が本来の効果を発揮できます。
対処法4:音質設定を見直す
ロスレスオーディオやDolby Atmosを使用している場合、音量調整の効果が分かりにくいことがあります。
一度、通常の音質設定に戻してみて、音量のバラつきが改善するか確認してみてください。
【Android限定】代替手段で音量を揃える
Android版Apple Musicには音量の自動調整機能がないため、他の方法で対応する必要があります。
方法1:Androidの音量正規化機能を使う
一部のAndroid端末には、システムレベルで音量を揃える機能が搭載されています。
手順(機種によって異なります)
- 「設定」アプリを開く
- 「音とバイブレーション」または「音設定」を探す
- 「音量正規化」や「音量の平準化」といった項目を探す
- オンにする
この機能がない場合は、次の方法を試してみてください。
方法2:サードパーティのイコライザアプリを使う
「Equalizer FX」や「Poweramp Equalizer」などのアプリを使うと、音量を調整できます。
ただし、Apple Musicと連携できるかは、アプリによって異なるので注意が必要です。
デバイス別の音量調整のコツ
使用しているデバイスによって、音量の感じ方が変わることもあります。
iPhoneのスピーカーで聴く場合
iPhone本体のスピーカーで音楽を聴く時は、音量を自動調整をオンにするだけで、かなり快適になります。
ただし、小さい音量で聴いていると、自動調整の効果が分かりにくいことがあるので、音量を少し上げて試してみてください。
イヤホン・ヘッドホンで聴く場合
有線イヤホンやBluetoothイヤホンを使う場合、イヤホン側にも音量調整機能がついていることがあります。
Apple Musicの設定とイヤホンの設定の両方を確認してみましょう。
CarPlayで聴く場合
車でApple Musicを聴く際も、音量を自動調整は有効です。
ただし、車のオーディオシステム側でも音量設定がある場合、両方の設定を確認する必要があります。
HomePodやスマートスピーカーで聴く場合
HomePodなどのスピーカーで再生する場合、スピーカー側の設定も影響します。
HomePodアプリの設定も確認してみてください。
音量を自動調整するメリットとデメリット

この機能には、メリットだけでなくデメリットもあります。使う前に理解しておきましょう。
メリット
1. 快適なリスニング体験
曲が変わるたびに音量を調整する必要がなくなります。プレイリストやシャッフル再生を楽しむのに最適です。
2. 耳への負担軽減
急に大きな音が出て驚くことがなくなり、聴覚への負担も軽減されます。
3. 集中力の維持
作業中や勉強中に音楽を聴く時、音量調整の手間がなくなるので集中力を保てます。
デメリット
1. アーティストの意図と異なる
アルバムを通して聴く際、アーティストが意図した音量バランスが変わってしまう可能性があります。
2. ダイナミックレンジが狭まる
クラシック音楽やジャズなど、静かな部分と大きな部分の対比を楽しむ音楽では、表現力が損なわれることがあります。
3. 一部の曲で違和感
もともと静かに作られている楽曲が、必要以上に大きく聞こえてしまうことがあります。
こんな時はオフにするのもあり
- アルバムを最初から最後まで通して聴く時
- クラシック音楽やオーケストラ作品を聴く時
- ライブ音源を楽しむ時
- アーティストのこだわりを感じたい時
用途に応じて、オン・オフを使い分けるのが賢い方法です。
その他の音量調整テクニック
音量の自動調整以外にも、快適に音楽を聴くためのテクニックがあります。
テクニック1:音量制限を設定する
特に子供が使う場合、音量の上限を設定しておくと安心です。
設定方法(iPhone)
- 「設定」アプリ→「ミュージック」を開く
- 「音量制限」をタップ
- スライダーで最大音量を設定
これで、設定した音量以上には上がらなくなります。
テクニック2:イヤホンの安全性設定を使う
iOS 14以降では、大きな音から聴覚を守る機能があります。
設定方法
- 「設定」アプリ→「サウンドと触覚」を開く
- 「ヘッドフォンの安全性」をタップ
- 「大きな音を抑える」をオンにする
- 音量の上限を設定
長時間の使用でも、耳への負担を軽減できます。
テクニック3:プレイリストを工夫する
同じような音量レベルの曲を集めたプレイリストを作ると、音量のバラつきが気になりにくくなります。
- 同じアーティストの曲でまとめる
- 同じ年代の曲でまとめる
- 同じジャンルの曲でまとめる
こうすることで、マスタリングの傾向が似ている曲が集まり、自然と音量が揃いやすくなります。
よくある質問
Q: 音量を自動調整すると音質は悪くなる?
A: 基本的に音質が劣化することはありません。ただし、元の音源が持っているダイナミックレンジ(音の強弱の幅)は狭まる可能性があります。
Q: ダウンロードした曲にも効果がある?
A: はい、ダウンロードした曲でもストリーミング再生でも、同じように効果があります。
Q: 設定してもすぐに効果が出ない場合は?
A: アプリを一度完全に終了してから再起動してみてください。それでも改善しない場合は、デバイス自体の再起動も試してみましょう。
Q: 他の音楽アプリにも影響する?
A: いいえ、この設定はApple Musicアプリ内でのみ有効です。SpotifyやYouTube Musicなど、他のアプリには影響しません。
Q: Apple Musicのファミリープランでも使える?
A: はい、使えます。ただし、設定は各デバイスで個別に行う必要があります。家族それぞれが自分のデバイスで設定してください。
まとめ
Apple Musicの音量がバラバラになる問題と、その解決方法について解説しました。
大切なポイントをおさらいしておきましょう。
- 音量のバラつきは楽曲のマスタリングの違いが主な原因
- 「音量を自動調整」機能で簡単に解決できる
- 設定は「設定」アプリの「ミュージック」から変更可能
- 用途に応じてオン・オフを使い分けるのがおすすめ
- Android版では端末側の機能で対応する
音量を自動調整機能を使えば、曲が変わるたびに音量を調整する煩わしさから解放されます。
ただし、アルバムを通して聴く時やクラシック音楽を楽しむ時は、オフにした方が良い場合もあるので、状況に応じて使い分けてみてください。
快適な音楽ライフをお楽しみください!

コメント