「検索履歴を後で削除するのが面倒」「最初から履歴を残さずに検索したい」そう思ったことはありませんか?
実は、Bingの検索履歴は設定次第で、最初から記録しないようにできるんです。毎回削除する手間も省けて、プライバシーもしっかり守れます。
今回は、Bingで検索履歴を残さない方法を、一時的な対策から恒久的な設定まで詳しく解説します。この記事を読めば、安心してプライベートな検索ができるようになりますよ!
検索履歴が残る仕組みを理解しよう
履歴が保存される2つの場所
Bingの検索履歴は、異なる場所に記録されています。
保存場所
- ブラウザのローカル履歴(デバイス内)
- Microsoftアカウントのクラウド履歴(オンライン)
それぞれ別々に対策する必要があります。
なぜ履歴が記録されるのか
履歴保存には目的があります。
記録される理由
- 過去の検索を簡単に再実行するため
- よく使う検索ワードを予測するため
- 検索結果をパーソナライズするため
- 複数デバイスで履歴を共有するため
便利な機能ですが、プライバシー重視なら無効化できます。
サインインの有無による違い
Microsoftアカウントにサインインしているかで、保存される範囲が変わります。
サインインしていない場合
- ブラウザのローカル履歴のみに記録
- そのデバイスだけに保存
サインインしている場合
- ローカル履歴とクラウド履歴の両方に記録
- すべてのデバイスで同期される
完全に残さないなら、両方の対策が必要です。
一時的に履歴を残さない方法
InPrivate ブラウジング(Edge)
最も簡単な方法が、プライベートモードの利用です。
InPrivateモードの開き方
- Microsoft Edgeを開く
- Ctrl + Shift + N キーを同時に押す
- InPrivateウィンドウが開く
- 通常とは別のウィンドウで表示される
InPrivateモードの特徴
- 閲覧履歴が記録されない
- Cookieが保存されない
- フォームデータが残らない
- ウィンドウを閉じるとすべて消える
共用パソコンを使う時に特に便利ですね。
シークレットモード(Chrome)
Google ChromeでBingを使う場合のプライベートモードです。
開き方
- Chromeを開く
- Ctrl + Shift + N キーを押す
- シークレットウィンドウが開く
- 背景が暗い色になる
シークレットモードの利点
- 検索履歴が残らない
- ログイン情報が保存されない
- サイトの閲覧履歴が記録されない
EdgeのInPrivateモードとほぼ同じ機能です。
プライベートブラウジング(Firefox)
Firefoxにも同様の機能があります。
開き方
- Firefoxを開く
- Ctrl + Shift + P キーを押す
- プライベートウィンドウが開く
- 紫色のマスクアイコンが表示される
Firefoxの特徴
- トラッキング防止機能が強力
- 広告追跡もブロック
- プライバシー保護がより徹底
プライバシーにこだわるならFirefoxもおすすめです。
プライベートモードの注意点
完璧ではないことを理解しておきましょう。
残るもの
- ダウンロードしたファイル
- ブックマークに追加した項目
- ISP(プロバイダ)の記録
- 職場や学校のネットワーク管理者が見る記録
完全な匿名性を保証するものではありません。
ブラウザの設定で履歴を残さない
Edgeで閲覧終了時に自動削除
ブラウザを閉じるたびに履歴を消す設定です。
設定手順
- Edgeの設定を開く
- 「プライバシー、検索、サービス」をクリック
- 「閲覧データをクリア」セクションまでスクロール
- 「ブラウザーを閉じるたびにクリアするデータを選択する」をオンにする
- 「閲覧の履歴」にチェックを入れる
- 設定を保存
メリット
- 毎回手動で削除する必要がない
- 消し忘れの心配がない
- 常にクリーンな状態を保てる
自動化できるのが便利ですね。
Chromeで自動削除を設定
Chromeでも同様の設定が可能です。
設定手順
- Chromeの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「Cookieと他のサイトデータ」を選択
- 「シークレット モードでサードパーティ Cookie をブロックする」をオン
- 「ブラウザを閉じるときにCookieとサイトデータを削除する」をオン
完全自動ではありませんが、効果的です。
Firefoxの履歴設定
Firefoxは細かい設定ができます。
設定手順
- Firefoxの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「履歴」セクションを見つける
- 「Firefoxに履歴を記憶させる」を「記憶させる履歴を詳細設定する」に変更
- 「Firefoxの終了時に履歴を消去する」にチェック
- 「設定」ボタンで削除する項目を選択
きめ細かい制御ができるのがFirefoxの強みです。
Microsoftアカウントで履歴を残さない
検索履歴の記録をオフにする
Microsoftアカウント側の設定を変更します。
設定手順
- Bingのホームページにアクセス
- 右上の設定(歯車アイコン)をクリック
- 「その他」を選択
- 「検索履歴」をオフにする
- 「保存」をクリック
これでクラウドへの記録が停止します。
プライバシーダッシュボードでの設定
より詳細な設定はプライバシーダッシュボードから行います。
詳細設定の手順
- 「account.microsoft.com/privacy」にアクセス
- Microsoftアカウントでサインイン
- 「アクティビティ データ」セクションへ移動
- 「検索履歴」をオフにする
- 「閲覧履歴」もオフにする
- 変更を保存
追加で無効化できる項目
- 位置情報アクティビティ
- 音声データ
- メディア再生履歴
- アプリとサービスのアクティビティ
必要に応じてすべてオフにできます。
サインアウトして使う
究極の方法は、サインインしないことです。
サインアウトのメリット
- クラウドに履歴が保存されない
- デバイス間で同期されない
- Microsoftに情報が送られない
デメリット
- OneDriveなどが使えない
- 設定が同期されない
- Windowsの一部機能が制限される
プライバシー重視なら検討する価値があります。
検索エンジン自体の設定を変更
Bingのパーソナライズをオフ
検索結果のカスタマイズを無効化します。
設定手順
- Bingで検索を実行
- 検索結果ページ右上の設定をクリック
- 「設定」を選択
- 「全般」タブを開く
- 「検索の候補と履歴」をオフにする
- 「保存」をクリック
検索候補も表示されなくなります。
SafeSearchの設定
子供のいる家庭では、SafeSearchも設定しておきましょう。
設定手順
- Bingの設定画面を開く
- 「SafeSearch」タブをクリック
- レベルを選択(厳格、中程度、オフ)
- 「保存」をクリック
履歴とは別の機能ですが、プライバシー保護に役立ちます。
Cookieの管理
検索履歴と密接に関係するCookieも管理しましょう。
Cookie設定の最適化
- ブラウザの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」へ移動
- 「Cookieとサイトデータ」を選択
- 「サードパーティのCookieをブロック」をオン
- 必要に応じて「すべてのCookieをブロック」も選択
ただし、一部のWebサイトが正常に動作しなくなる可能性があります。
スマートフォンで履歴を残さない
iPhone(Safari)での設定
iPhoneの標準ブラウザでの対策です。
プライベートブラウズの使い方
- Safariを開く
- 右下のタブアイコンを長押し
- 「プライベート」を選択
- 背景が黒くなる
- この状態で検索すれば履歴が残らない
自動削除の設定
- iPhoneの設定アプリを開く
- 「Safari」をタップ
- 「履歴とWebサイトデータを消去」を定期的に実行
手動になりますが、定期的に実行しましょう。
iPhone(Edgeアプリ)での設定
Microsoft EdgeアプリでのInPrivate使用です。
InPrivateモードの使い方
- Edgeアプリを開く
- 下部の「…」をタップ
- 「新しいInPrivateタブ」を選択
- InPrivateモードで検索開始
自動削除設定
- Edgeアプリの設定を開く
- 「プライバシーとセキュリティ」をタップ
- 「閲覧データのクリア」で「終了時」を設定
アプリを閉じるたびに自動削除されます。
Androidでの設定
Android端末での履歴を残さない方法です。
Chromeのシークレットモード
- Chromeアプリを開く
- 右上の「︙」をタップ
- 「新しいシークレットタブ」を選択
- シークレットモードで検索
Edgeアプリ(Android)
- Edgeアプリを開く
- 「…」から「新しいInPrivateタブ」
- InPrivateモードで検索開始
どちらも簡単に切り替えられます。
より高度なプライバシー保護
プライバシー重視の検索エンジンに切り替え
Bing以外の選択肢も検討できます。
プライバシー重視の検索エンジン
DuckDuckGo
- 検索履歴を一切記録しない
- トラッキングをブロック
- 完全な匿名検索が可能
Startpage
- Googleの検索結果を匿名で表示
- IPアドレスが記録されない
- プライバシーポリシーが明確
Brave Search
- 追跡なし、広告なし
- 独自のインデックスを使用
- Braveブラウザと統合
完全なプライバシーを求めるなら、これらも選択肢です。
VPN(仮想プライベートネットワーク)の活用
さらに高度な保護を求めるなら、VPNを使いましょう。
VPNのメリット
- IPアドレスが隠される
- 通信が暗号化される
- 位置情報が保護される
- ISPからも検索内容が見えなくなる
人気のVPNサービス
- NordVPN
- ExpressVPN
- Surfshark
- ProtonVPN(無料プランあり)
有料が多いですが、高い保護レベルが得られます。
Tor ブラウザの使用
究極のプライバシー保護を求めるなら、Torブラウザがあります。
Torの特徴
- 通信が多重に暗号化される
- 発信元の特定が困難
- 検閲を回避できる
- 完全な匿名性
注意点
- 速度が遅い
- 一部のサイトが使えない
- 初心者には難しい
特別な理由がない限り、通常は必要ありません。
家族や共用パソコンでの対策
ユーザーアカウントの分離
最も基本的で効果的な対策です。
Windows 11/10での設定
- 設定を開く
- 「アカウント」→「家族とその他のユーザー」
- 「このPCに他のユーザーを追加」をクリック
- 家族それぞれのアカウントを作成
メリット
- 履歴が完全に分離される
- 設定も個別に管理できる
- プライバシーが守られる
家族全員が快適に使えます。
ブラウザのプロファイル機能
アカウントを分けるのが難しい場合は、ブラウザのプロファイルを活用します。
Edgeでのプロファイル作成
- Edgeの右上のアイコンをクリック
- 「プロファイルの追加」を選択
- 新しいプロファイルを作成
- それぞれ独立した設定と履歴
メリット
- Windowsアカウントを分けなくてOK
- 簡単に切り替えられる
- 仕事用とプライベート用で使い分け可能
手軽にプライバシーを保護できますね。
ゲストモードの活用
一時的な訪問者用にゲストモードを使いましょう。
Chromeのゲストモード
- プロファイルアイコンをクリック
- 「ゲスト」を選択
- ゲストウィンドウが開く
- 閉じると履歴がすべて消える
来客時に便利な機能です。
実践的な使い分け方法
シーンに応じた使い分け
状況によって方法を使い分けましょう。
日常使用
- 通常モード + 自動削除設定
- 特に気にならない検索は普通に使う
- 定期的に手動で確認
プライベートな検索
- InPrivate/シークレットモード
- ショッピングや医療関連の検索
- ギフトの検索など内緒にしたいもの
完全匿名が必要
- DuckDuckGo + VPN
- 機密性の高い調査
- 政治的に敏感なトピック
それぞれの状況に適した方法を選びましょう。
仕事とプライベートの分離
ブラウザのプロファイルを活用します。
設定例
仕事用プロファイル
- 会社のMicrosoftアカウントでサインイン
- 業務関連の検索履歴は保持
- 拡張機能も業務用のみ
プライベート用プロファイル
- 個人アカウントまたはサインアウト
- 履歴は自動削除
- プライバシー設定を最大限に
明確に分けることでトラブルを防げます。
子供が使う場合の設定
子供のプライバシーと安全を両立させます。
推奨設定
- SafeSearchを「厳格」に設定
- 子供用のアカウントを作成
- 保護者が定期的に履歴を確認
- 適切な年齢になったら自動削除も検討
教育とプライバシーのバランスが大切です。
よくある疑問と回答
Q1: 履歴を残さないとデメリットはある?
A: いくつか不便になる点があります。
主なデメリット
- 過去の検索を再実行できない
- 検索候補が表示されない
- パーソナライズされた結果が出ない
- よく使うサイトを再度探す必要がある
便利さとプライバシーのトレードオフです。
Q2: InPrivateモードは完全に匿名?
A: いいえ、限定的な保護です。
見える人・記録される場所
- ISP(インターネットプロバイダ)
- 職場や学校のネットワーク管理者
- アクセスしたWebサイト自体
- Windowsの一部機能
「ブラウザに履歴が残らない」という意味です。
Q3: 設定が勝手に戻ってしまう
A: いくつかの原因が考えられます。
原因と対処
- Windowsアップデートで設定がリセット→再設定する
- 会社のポリシーで強制される→IT部門に確認
- ブラウザの同期で上書きされる→同期設定を確認
- マルウェアが設定を変更→セキュリティスキャン
定期的な確認が必要ですね。
Q4: 家族にプライバシー設定を勧めるべき?
A: 状況次第です。
考慮すべき点
- 子供の場合:ある程度の監視は必要
- 配偶者の場合:相互の信頼が前提
- 高齢の親の場合:セキュリティ重視で説明
家族のプライバシー意識と安全のバランスが大切です。
トラブルシューティング
設定しても履歴が残る
複数の原因を確認しましょう。
チェックポイント
- ブラウザとアカウントの両方を設定したか
- 複数のブラウザを使っていないか
- スマホとパソコンの両方を設定したか
- 同期機能が有効になっていないか
すべての場所で設定する必要があります。
InPrivateモードが使えない
制限されている可能性があります。
対処法
- 会社のPCの場合:IT部門に確認
- 家族用制限が有効:管理者に設定変更を依頼
- ブラウザのバージョンが古い:最新版に更新
- 別のブラウザを試す
環境によっては使えないこともあります。
自動削除が機能しない
設定を再確認しましょう。
確認項目
- 正しい項目にチェックが入っているか
- ブラウザを完全に終了しているか(タスクトレイも確認)
- 拡張機能が干渉していないか
- ブラウザを最新版に更新
一つずつ確認していきましょう。
まとめ:自分に合った方法でプライバシーを守ろう
Bingの検索履歴を残さない方法は、たくさんあります。自分のライフスタイルに合った方法を選びましょう。
レベル別の推奨設定
初級:手軽に始める
- InPrivate/シークレットモード利用
- 定期的な手動削除
中級:自動化する
- ブラウザ終了時の自動削除設定
- Microsoftアカウントの履歴オフ
- プロファイル分離
上級:完全に保護
- プライバシー重視の検索エンジン
- VPN導入
- すべてのトラッキング無効化
まずはInPrivateモードから始めてみましょう。
慣れてきたら自動削除設定を追加し、さらにMicrosoftアカウント側の設定も見直してください。完璧なプライバシー保護は難しいですが、できる範囲で対策することが大切です。
プライバシーと利便性のバランスを考えながら、快適で安心なネット検索を楽しんでくださいね!

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