Steamを使っていて、「このSteamクライアントは最新バージョンなの?」「ゲームのバージョンはいくつ?」と疑問に思ったことはありませんか?
トラブルが起きた時、サポートに問い合わせる時、MODを入れる時など、バージョン情報が必要になる場面は意外と多いんです。
実は、Steamクライアント本体のバージョンと、個々のゲームのバージョンは、それぞれ別の場所で確認できます。確認方法を知っておけば、トラブルシューティングやMOD導入がスムーズになりますよ。
この記事では、Steamクライアントとゲームのバージョン確認方法、アップデートの仕組み、ベータ版への参加方法まで、詳しく解説していきます。
Steamクライアントのバージョン確認方法

まずはSteam本体のバージョンを調べましょう。
基本的な確認手順
ステップ1:Steamを起動
デスクトップまたはタスクバーからSteamクライアントを起動します。
ログイン画面が表示されている場合は、アカウントにログインしてください。
ステップ2:ヘルプメニューを開く
Steamクライアント上部のメニューバーから「ヘルプ」をクリックします。
ドロップダウンメニューが表示されるはずです。
ステップ3:Steamについてを選択
「Steamについてて」または「About Steam」を選択してください。
情報ウィンドウが開きます。
ステップ4:バージョン情報を確認
ウィンドウの上部に、現在のバージョン情報が表示されます。
「バージョン」の欄に、例えば「2024年11月5日更新」や「Built Nov 5 2024」といった形式で日付が表示されているんです。Steamクライアントはビルド日付でバージョンを管理しているため、通常のソフトウェアのような「1.0」「2.5」といった数字ではなく、更新日で識別されます。
バージョン情報の見方
Steamのバージョン表示には、以下の情報が含まれています。
ビルド日付
「Built Nov 5 2024」のように、クライアントがいつビルド(作成)されたかを示します。
この日付が新しいほど、最新バージョンということですね。
パッケージバージョン
「Package Version 1699491576」のように数字で表示されることもあります。
これはSteamの内部管理用の番号で、通常はビルド日付の方が分かりやすいです。
Chromiumバージョン
SteamのUIはChromiumベースで作られているため、Chromiumのバージョンも表示されます。
「Chromium Embedded Framework 89.0.4389.128」といった形式ですが、これは参考情報程度に見ておけば大丈夫ですよ。
ゲームのバージョン確認方法
個々のゲームのバージョンを調べる方法です。
ゲームプロパティからの確認
ステップ1:Steamライブラリを開く
Steamクライアントの「ライブラリ」タブをクリックします。
インストール済みのゲーム一覧が表示されるはずです。
ステップ2:ゲームを右クリック
バージョンを確認したいゲームを右クリックして、「プロパティ」を選択してください。
ゲームのプロパティウィンドウが開きます。
ステップ3:インストール済みのファイルタブを選択
左側のメニューから「インストール済みのファイル」タブをクリックします。
ゲームファイルに関する情報が表示されるんです。
ステップ4:ビルドIDを確認
「ビルドID」という項目に、数字が表示されています。
例えば「12345678」のような8桁前後の数字で、これがゲームの具体的なバージョンを示す識別番号です。この番号は、ゲームがアップデートされるたびに変わります。
ゲーム内でのバージョン確認
多くのゲームには、ゲーム内にバージョン情報を表示する機能があります。
タイトル画面に表示
一部のゲームでは、タイトル画面の隅に「v1.5.2」のようにバージョンが表示されます。
特にインディーゲームや早期アクセスのゲームに多いですね。
設定メニューやクレジット
「設定」→「ゲーム情報」や「クレジット」の中に、バージョン情報が記載されていることもあります。
「About」や「情報」といった項目を探してみてください。
F1キーやコンソール
一部のゲームでは、F1キーを押すとバージョン情報が表示されたり、コンソール(開発者コマンド)で確認できたりします。
例えば、「~」キーでコンソールを開いて「version」と入力すると、バージョンが表示されるゲームもあるんですよ。
アップデート履歴からの確認
ステップ1:ストアページを開く
Steamストアで該当するゲームのページを開きます。
ライブラリからゲームを右クリック→「ストアページを表示」でも開けます。
ステップ2:アップデート情報を確認
ストアページを下にスクロールすると、「アップデート」や「ニュース」のセクションがあります。
ここに最新のアップデート情報が掲載されており、現在のバージョン番号が記載されていることも多いんです。
ステップ3:コミュニティハブを確認
ストアページから「コミュニティハブ」に移動すると、「アップデート情報」や「パッチノート」が詳しく掲載されています。
開発者が公式に発表したバージョン情報を確認できますよ。
Steamクライアントの自動更新の仕組み
Steamはどのように更新されるのか理解しましょう。
自動更新が基本
Steamクライアントは、起動時に自動的に更新チェックを行います。
新しいバージョンが利用可能な場合、自動的にダウンロードとインストールが実行されるんです。ユーザーが意識しなくても、常に最新版に保たれる仕組みになっています。
更新タイミング
更新は主に以下のタイミングで行われます。
Steam起動時
Steamを起動すると、まず更新チェックが行われます。
更新がある場合、「Steamをアップデート中…」というメッセージが表示されて、自動的にインストールされるんですよ。
バックグラウンド更新
Steamが起動している間も、定期的に更新チェックが行われます。
重要な更新がある場合、Steamの再起動を促すメッセージが表示されることもあります。
更新を手動で確認する方法
自動更新を待たずに、手動で更新を確認することもできます。
方法1:Steamを再起動
Steamを完全に終了してから再起動すると、起動時に更新チェックが行われます。
タスクトレイのSteamアイコンを右クリック→「終了」を選んでから、再度Steamを起動してください。
方法2:設定から更新を確認
「Steam」メニュー→「設定」→「ダウンロード」で、「Steamクライアントの更新」という項目があります。
ここで更新の優先度を設定できますが、通常は「高優先度」のままで問題ありません。
ゲームのアップデートとバージョン管理

ゲームがどのように更新されるか知っておきましょう。
自動アップデートの設定
デフォルトでは、すべてのゲームが自動的にアップデートされます。
ゲームごとの設定変更
特定のゲームの自動更新を無効にしたい場合は、以下の手順で設定できます。
- ゲームを右クリック→「プロパティ」
- 「更新」タブを選択
- 「自動更新」のドロップダウンメニューで選択
選択肢
- 常に最新の状態に保つ(デフォルト)
- ゲーム起動時のみ更新
- 高優先度: 常に自動更新
MODを使用していて、特定のバージョンに固定したい場合は、「ゲーム起動時のみ更新」に設定すると、起動しない限りアップデートされません。
アップデートのスケジュール設定
ゲームの更新を特定の時間帯に制限することもできます。
「設定」→「ダウンロード」→「ダウンロードを次の期間のみ許可」で、例えば深夜時間帯だけ更新するように設定できるんです。
回線速度が遅い人や、プレイ中に更新が始まるのを避けたい人には便利ですね。
更新内容の確認
ゲームがアップデートされた時、何が変わったのか確認できます。
ダウンロードページで確認
Steamクライアント下部の「ダウンロード」をクリックすると、現在進行中または最近完了した更新の一覧が表示されます。
各ゲームの「更新情報を表示」をクリックすると、パッチノートが読めることもあるんですよ。
コミュニティハブで確認
ゲームのコミュニティハブには、開発者が投稿したアップデート情報が掲載されています。
詳しい変更内容や、バグ修正のリストなどが確認できます。
ベータ版やテストブランチへの参加方法
公式リリース前のバージョンを試す方法です。
ベータ版とは?
ベータ版は、正式リリース前のテストバージョンです。
新機能を先に試せたり、バグ修正を早く受け取れたりするメリットがありますが、不安定な場合もあるので注意が必要なんです。
Steamクライアントのベータ版
参加手順
- 「Steam」メニュー→「設定」
- 「インターフェース」タブを選択
- 「クライアントのベータへの参加」ドロップダウンメニューを開く
- 希望するベータチャンネルを選択
選択肢の例
- なし – ベータに参加しません(デフォルト)
- Steam Beta Update(最新のベータ版)
選択後、Steamを再起動すると、ベータ版クライアントに更新されます。
ゲームのベータ版
参加手順
- ゲームを右クリック→「プロパティ」
- 「ベータ」タブを選択
- 「ベータへの参加」ドロップダウンメニューを開く
- 参加したいベータブランチを選択
よくあるベータブランチ
- public_beta: 公開ベータ版
- experimental: 実験的な機能
- legacy: 古いバージョン(後述)
ゲームによって提供されているブランチは異なります。一部のブランチはパスワードが必要な場合もあるんですよ。
ベータ版から戻る方法
ベータ版に参加して問題があった場合、簡単に戻せます。
同じ手順で、ドロップダウンメニューから「なし」を選択するだけです。Steamを再起動すると、安定版に戻ります。
旧バージョンへのダウングレード方法
古いバージョンに戻したい場合の方法です。
公式の旧バージョンブランチ
一部のゲームでは、開発者が意図的に旧バージョンを提供しています。
確認方法
ゲームのプロパティ→「ベータ」タブで、「legacy」や「oldversion」といったブランチがないか確認してください。
あれば、それを選択することで旧バージョンに切り替えられます。
よくある旧バージョンブランチ名
- legacy: 旧バージョン
- 1.0: バージョン1.0系
- old_ui: 旧UIバージョン
Steam Consoleを使った方法(上級者向け)
Steam Consoleという開発者ツールを使えば、特定のビルドIDにダウングレードできることがあります。
手順
- ブラウザで「steam://nav/console」にアクセス
- Steamクライアント内にコンソールが開く
- 以下のコマンドを入力
download_depot <AppID> <DepotID> <ManifestID>
注意点
この方法は非常に技術的で、間違えるとゲームが起動しなくなる可能性があります。
AppID、DepotID、ManifestIDは、SteamDBなどの外部サイトで調べる必要があるんです。一般ユーザーにはおすすめできない方法ですね。
ダウングレードの注意点
旧バージョンに戻すと、以下の問題が起こることがあります。
- セーブデータの互換性がなくなる
- オンラインマルチプレイができなくなる
- 最新のバグ修正が適用されない
- MODが動作しなくなる
よほどの理由がない限り、最新バージョンを使用することをおすすめします。
MOD使用時のバージョン管理

MODを入れている場合の注意点です。
MODとゲームバージョンの互換性
MODは、特定のゲームバージョンに対応して作られています。
ゲームがアップデートされると、MODが動作しなくなることがよくあるんです。「昨日まで動いていたのに、今日起動しなくなった」という場合、ゲームの自動更新が原因かもしれません。
自動更新を無効化
MODを安定して使用したい場合、ゲームの自動更新を無効化しましょう。
前述の通り、ゲームのプロパティ→「更新」タブで「ゲーム起動時のみ更新」に設定してください。これで、ゲームを起動しない限りアップデートされなくなります。
バージョン固定の方法
確実にバージョンを固定したい場合、ベータブランチを活用します。
一部のゲームでは、「1.0」「1.5」といった特定バージョンのブランチが提供されています。MOD作者が推奨するバージョンのブランチに切り替えることで、安定して使用できるんですよ。
MODが対応バージョンを確認する
MODをダウンロードする際、説明文に「対応バージョン: 1.5.3」といった記載があります。
自分のゲームバージョンと一致しているか必ず確認してください。Steamワークショップではなく、Nexus ModsなどからMODを入れる場合は特に注意が必要ですね。
バージョン関連のトラブルシューティング
問題が起きた時の対処法です。
Steamクライアントが更新されない
原因1:ファイアウォールやセキュリティソフト
ファイアウォールがSteamの更新をブロックしている可能性があります。
Windows DefenderやセキュリティソフトでSteamを許可リストに追加してください。
原因2:ダウンロード地域の設定
「設定」→「ダウンロード」→「ダウンロード地域」を別の地域に変更してみましょう。
サーバーの問題で更新が配信されていない可能性もあります。
原因3:キャッシュの問題
「設定」→「ダウンロード」→「ダウンロードキャッシュをクリア」を実行してください。
Steamを再起動すると、更新チェックが再度行われます。
ゲームのバージョンが表示されない
対処法1:ゲームファイルの整合性確認
ゲームを右クリック→「プロパティ」→「インストール済みのファイル」→「ゲームファイルの整合性を確認」を実行します。
破損したファイルがあれば、自動的に修復されるんです。
対処法2:ゲームの再インストール
最終手段として、ゲームをアンインストールしてから再インストールします。
セーブデータは通常、別の場所に保存されているので、ゲームを削除しても失われません。念のためバックアップを取っておくと安心ですね。
強制的にアップデートしたい
ゲームが最新版にならない場合、強制的に更新できます。
方法1:ゲームファイルの整合性確認
前述の手順で整合性確認を実行すると、不足しているファイルや古いファイルがダウンロードされます。
方法2:ゲームの再インストール
確実な方法は、一度アンインストールしてから再インストールすることです。
最新版が自動的にダウンロードされますよ。
方法3:キャッシュクリアと再起動
Steamのダウンロードキャッシュをクリアしてから、Steamを再起動してみてください。
更新が詰まっている場合、これで解決することもあります。
バージョン情報が必要になる場面
なぜバージョン確認が重要なのか理解しましょう。
サポートへの問い合わせ
ゲームやSteamに問題が起きた時、サポートに問い合わせる際、バージョン情報を求められることがあります。
「現在のSteamクライアントのバージョンは?」「ゲームのビルドIDは?」といった質問に答えられるようにしておきましょう。
MODの導入
MODを導入する際、ゲームのバージョンが重要になります。
MODが対応しているバージョンと、自分のゲームバージョンが一致していないと、正常に動作しません。クラッシュやエラーの原因になることも多いんです。
マルチプレイの互換性
オンラインマルチプレイでは、同じバージョンのプレイヤー同士でしか遊べないことがあります。
友達とバージョンが違うと、マッチングできなかったり、サーバーに接続できなかったりするんですよ。
バグ報告
開発者にバグを報告する際、バージョン情報は必須です。
「どのバージョンでバグが発生したか」が分からないと、開発者は再現できないため、修正が困難になります。
実績や進行状況の問題
特定のバージョンでしか解除できない実績があったり、アップデートでセーブデータの互換性が失われたりすることもあります。
バージョンを把握しておくことで、こうした問題を回避できますね。
最新バージョンを常に保つメリットとデメリット
アップデートの是非を考えましょう。
メリット
セキュリティの向上
最新バージョンには、セキュリティの脆弱性を修正するパッチが含まれています。
古いバージョンを使い続けると、セキュリティリスクが高まるんです。
バグ修正
ゲームのクラッシュやフリーズ、進行不能バグなどが修正されます。
最新バージョンほど、安定して動作する可能性が高いですね。
新機能の追加
アップデートで新しいコンテンツや機能が追加されることもあります。
無料DLCや新要素を楽しめるのは、最新版ならではです。
オンライン互換性
マルチプレイヤーゲームでは、最新版でないとオンラインに接続できないことがほとんどです。
デメリット
MODの互換性
前述の通り、アップデートでMODが動作しなくなることがあります。
MODを多用している場合、慎重に更新する必要がありますね。
パフォーマンスの低下
まれに、アップデートでパフォーマンスが悪化することがあります。
特に大規模なアップデートでは、一時的に不安定になることも。
UIや仕様の変更
慣れ親しんだUIや操作方法が変更されることもあります。
新しい仕様に慣れるまで、使いにくく感じることもあるでしょう。
よくある質問
疑問を解消しましょう。
Q1: Steamクライアントのバージョンは手動で選べますか?
A: いいえ、基本的には自動更新のみです。
ベータ版には参加できますが、任意の旧バージョンを選ぶことはできません。常に最新の安定版か、ベータ版かの選択になります。
Q2: ゲームのバージョンを固定できますか?
A: 自動更新を無効にすることで、事実上固定できます。
また、開発者が提供している場合は、ベータブランチから特定バージョンを選択できることもあります。
Q3: 友達とバージョンが違うとマルチプレイできませんか?
A: ゲームによります。多くのオンラインゲームでは、同じバージョンが必須です。
ただし、一部のゲームは多少のバージョン差があっても互換性があります。エラーメッセージが出たら、バージョンを揃えてみてください。
Q4: ビルドIDとバージョン番号の違いは?
A: ビルドIDはSteam内部の識別番号で、バージョン番号は開発者が付ける名称です。
例えば「バージョン1.5.2」がビルドID「12345678」に対応している、といった関係です。MOD導入時は、ビルドIDの方が正確な情報になりますよ。
Q5: アップデート後にゲームが起動しなくなりました
A: まずゲームファイルの整合性確認を試してください。
それでもダメなら、グラフィックドライバの更新や、Visual C++ Redistributableの再インストールを試しましょう。最悪の場合、ベータブランチから旧バージョンに戻す方法もあります。
まとめ:バージョン管理で快適なSteamライフを
Steamクライアントとゲームのバージョン確認は、トラブルシューティングやMOD導入に欠かせない知識です。
基本的には自動更新に任せておけば問題ありませんが、必要に応じて手動で管理することもできます。
この記事のポイント
- Steamクライアントのバージョンは「ヘルプ」→「Steamについて」で確認
- ゲームのバージョンはプロパティの「ビルドID」で確認
- 自動更新が基本だが、ゲームごとに設定変更可能
- ベータ版に参加して最新機能を先に試せる
- MOD使用時は自動更新を無効化すると安全
- 旧バージョンへのダウングレードは限定的に可能
- バージョン情報はサポート問い合わせやMOD導入に必須
- 最新版を保つのが基本だが、状況に応じて管理を
バージョン管理を理解して、自分のプレイスタイルに合った設定にしておきましょう。トラブルが起きても、適切に対処できるようになりますよ。快適なSteamライフを楽しんでくださいね!


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