Bingのセーフサーチ設定を「オフ」にしたはずなのに、検索結果が制限されたまま。何度設定を変更しても、次にアクセスすると元に戻ってしまう。
「ちゃんとオフにしたのに、なんで効かないの?」とイライラしている人も多いんじゃないでしょうか。
実はこの問題、アカウントの種類やブラウザのCookie設定、ネットワーク管理者による制限など、いくつかの原因が考えられます。特に子供用アカウントや企業ネットワークでは、セーフサーチを自由に変更できない場合もあるんです。
この記事では、セーフサーチがオフにならない原因と、それぞれの具体的な解決方法を分かりやすく解説していきます。
Bingセーフサーチがオフにならない6つの原因

まずは「なぜ設定が反映されないのか」を理解しましょう。
1. Microsoftアカウントにサインインしていない
セーフサーチの設定を保存するには、Microsoftアカウントでサインインする必要があります。
サインインせずに設定を変更しても、ブラウザを閉じたりCookieを削除したりすると、設定が消えてしまうんです。一時的には反映されますが、永続的には保存されません。
2. 子供用アカウントの保護者制限
Microsoftの子供用アカウント(ファミリー機能)では、保護者がセーフサーチを「厳密」に固定できます。
この設定が有効になっていると、子供側からは絶対にオフにできません。保護者が解除しない限り、変更は不可能なんですよ。
3. ブラウザのCookieやキャッシュの問題
古いCookieやキャッシュが残っていると、新しい設定が正しく反映されないことがあります。
特に複数のブラウザを使っている場合、それぞれで設定が異なることもあるので注意が必要です。
4. 会社や学校のネットワーク制限
企業や教育機関のネットワークでは、管理者がセーフサーチを強制的に有効にしていることがあります。
グループポリシーやプロキシサーバーによって制御されている場合、個人では設定を変更できません。
5. ブラウザの拡張機能やペアレンタルコントロール
ブラウザにインストールされたペアレンタルコントロール系の拡張機能が、セーフサーチ設定を上書きしていることもあります。
セキュリティソフトのWebフィルタリング機能も、同様の影響を与えることがあるんです。
6. 地域や言語の設定
Bingは地域によって、デフォルトのセーフサーチレベルが異なります。
特定の国や地域では、法律により最低限のフィルタリングが義務付けられている場合もありますよ。
セーフサーチの設定方法と確認手順
まずは正しい手順で設定できているか確認しましょう。
基本的な設定手順
ステップ1:Microsoftアカウントでサインイン
Bingのトップページ右上にある「サインイン」ボタンをクリックして、Microsoftアカウントでログインします。
サインインせずに設定を変更しても、永続的には保存されないので、この手順は必須です。
ステップ2:設定画面を開く
ページ右上の歯車アイコン(設定)をクリックして、「検索設定」または「すべてのBing設定」を選択してください。
「セーフサーチ」という項目が表示されるので、そこで設定を変更できます。
ステップ3:セーフサーチレベルを選択
セーフサーチには3つのレベルがあります。
- 厳密:成人向けコンテンツを完全にブロック
- 標準:成人向けコンテンツの一部をフィルタリング
- オフ:フィルタリングなし
「オフ」を選択して、ページ下部の「保存」ボタンを必ずクリックしてください。保存を忘れると、設定が反映されません。
設定が反映されているか確認する方法
セーフサーチをオフにした後、実際にフィルタリングが解除されているか確認しましょう。
検索ページの下部に「セーフサーチ: オフ」と表示されていればOKです。表示されていない場合は、設定がまだ有効になっていません。
Microsoftアカウントでサインインしても反映されない場合
サインインしているのに設定が保存されない場合の対処法です。
アカウントの種類を確認
Microsoftアカウントには、「大人用アカウント」と「子供用アカウント」があります。
右上のアカウントアイコンをクリックして、「Microsoftアカウントの管理」を開いてください。「ファミリー」のセクションで、自分のアカウントタイプが確認できます。
子供用アカウントの場合、保護者がセーフサーチを管理している可能性が高いです。
ファミリー機能の設定を確認(保護者向け)
保護者アカウントでMicrosoft Family Safety(family.microsoft.com)にアクセスすると、子供用アカウントの設定を管理できます。
「Web の閲覧」という項目で、「成人向けサイトをブロックする」がオンになっていたら、子供側からはセーフサーチをオフにできません。
必要であれば、保護者がこの設定をオフにしてください。ただし、オフにすると完全に制限が解除されるので、慎重に判断しましょうね。
別のMicrosoftアカウントを試す
どうしても解決しない場合、新しいMicrosoftアカウントを作成して試してみるのも一つの方法です。
新規アカウントは自動的に大人用として作成されるので、セーフサーチを自由に変更できます。
ブラウザのCookieとキャッシュをクリアする方法
古いデータが残っている場合、削除すれば解決することがあります。
Google Chromeの場合
削除手順
Ctrl + Shift + Delete を押して、閲覧データの削除画面を開きます。
「期間」を「全期間」に設定し、以下の項目にチェックを入れてください。
- Cookieと他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
「データを削除」をクリックして、ブラウザを再起動します。再度Microsoftアカウントでサインインして、セーフサーチをオフに設定しましょう。
Microsoft Edgeの場合
削除手順
Edgeの場合も Ctrl + Shift + Delete で削除画面を開けます。
「時間の範囲」を「すべての期間」にして、同様に「Cookieおよびその他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」を選択してください。
Edgeは設定の同期機能があるので、他のデバイスでも同じアカウントを使っている場合、すべてのデバイスで設定を確認しましょう。
Firefoxの場合
削除手順
Ctrl + Shift + Delete で削除画面を開くか、メニューから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Cookieとサイトデータ」→「データを消去」を選択します。
両方の項目にチェックを入れて、「消去」をクリックしてください。
会社や学校のネットワークで制限されている場合

組織のネットワークでは、管理者が設定を制御していることがあります。
グループポリシーによる制限の確認(Windows Pro以上)
会社のパソコンでは、グループポリシーによってセーフサーチが強制される場合があります。
Windowsキー + R で「gpedit.msc」と入力し、グループポリシーエディターを開いてください。
「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「検索」と進み、「セーフサーチを設定する」という項目があるか確認します。
「有効」になっていて「厳密」が選択されている場合、組織が意図的に制限をかけているんです。
管理者に相談する
個人では変更できない設定なので、IT部門や管理者に相談するしかありません。
業務上の必要性を説明すれば、特定のアカウントだけ制限を解除してもらえる可能性もありますよ。ただし、組織のセキュリティポリシー次第なので、必ず許可されるとは限りません。
自宅のネットワークで試す
会社のネットワークで制限されているだけなら、自宅のWi-Fiに接続すれば通常通りセーフサーチをオフにできます。
モバイルデータ通信でも同様に確認できるので、試してみてください。
ブラウザの拡張機能を確認する方法
拡張機能が干渉している場合の対処法です。
Chrome・Edgeでの確認手順
拡張機能の一覧を表示
Chromeなら「chrome://extensions/」、Edgeなら「edge://extensions/」とアドレスバーに入力します。
ペアレンタルコントロール系、Webフィルタリング系、セキュリティ系の拡張機能がないか確認してください。
よく干渉する拡張機能
- ペアレンタルコントロール拡張機能
- Webフィルタリングツール
- セキュリティソフトの拡張機能(ノートン、カスペルスキーなど)
- 企業向け監視ツール
これらの拡張機能を一時的にオフにして、セーフサーチが正常に動作するか確認しましょう。オフにして改善されたら、その拡張機能が原因です。
拡張機能の設定を変更
完全に削除したくない場合、拡張機能の設定画面でBingを除外リストに追加できることもあります。
各拡張機能の設定を確認してみてくださいね。
セキュリティソフトのWebフィルタリング機能
セキュリティソフトが独自にフィルタリングしている場合もあります。
Windows Defenderファミリー機能
Windows 10/11には、ファミリー機能が統合されています。
「設定」→「アカウント」→「家族とその他のユーザー」で、ファミリー機能が有効になっているか確認してください。
有効の場合、family.microsoft.comで詳細な設定を管理できます。
ノートン、ウイルスバスターなどの設定
ノートンやウイルスバスターには、独自のWebフィルタリング機能があります。
各ソフトの設定画面を開いて、「ペアレンタルコントロール」や「Webフィルタリング」の項目を探してください。ここでセーフサーチの強制が設定されていることがあるんです。
必要に応じて、フィルタリングレベルを調整しましょう。
別のブラウザやシークレットモードで試す
他の環境で正常に動作するか確認しましょう。
シークレットモードでの確認
Chromeなら Ctrl + Shift + N、Edgeなら Ctrl + Shift + P でシークレットウィンドウを開きます。
ここでMicrosoftアカウントにサインインして、セーフサーチをオフに設定してください。シークレットモードでは拡張機能やキャッシュの影響を受けないので、正常に動作すれば原因が絞れます。
別のブラウザで試す
普段Chromeを使っているなら、EdgeやFirefoxで試してみましょう。
別のブラウザで正常に設定できれば、元のブラウザに何か問題があると分かります。ブラウザの再インストールや設定のリセットを検討してください。
スマートフォンでセーフサーチがオフにならない場合
スマホでも同様の問題が起こります。
iPhone(Safari)での対処法
Bingアプリまたはブラウザで設定
iPhoneでBingを使う場合、Safariのプライベートブラウズモードではなく、通常モードでアクセスしてください。
Microsoftアカウントでサインインして、セーフサーチをオフに設定します。Cookieを許可する設定になっているか、「設定」→「Safari」→「すべてのCookieをブロック」がオフになっているか確認しましょう。
スクリーンタイムの制限を確認
iPhoneのスクリーンタイム機能で、コンテンツとプライバシーの制限が設定されていることもあります。
「設定」→「スクリーンタイム」→「コンテンツとプライバシーの制限」→「コンテンツ制限」→「Webコンテンツ」を確認してください。「無制限アクセス」以外が選択されていると、Bingのセーフサーチがオフにできない場合があります。
Androidでの対処法
Google Playの保護者による使用制限
Androidでは、Google Playの保護者による使用制限がBingにも影響することがあります。
「設定」→「Google」→「ペアレンタル コントロール」で、制限が有効になっていないか確認してください。
ブラウザのCookieを確認
Chromeの「設定」→「サイトの設定」→「Cookie」で、Cookieが有効になっているか確認しましょう。
無効になっていると、セーフサーチの設定が保存されません。
地域設定と言語の影響
Bingの地域設定によっても、セーフサーチの動作が変わります。
地域と言語の設定を確認
Bingの設定画面で、「国または地域」と「言語」が適切に設定されているか確認してください。
特定の国では、法律により最低限のフィルタリングが必須になっている場合もあります。日本に設定すれば、通常は自由に変更できるはずです。
VPNを使用している場合
VPNで海外のサーバーに接続していると、その国の規制が適用されることがあります。
一度VPNを切断して、通常の接続でセーフサーチが変更できるか試してみてください。VPNが原因なら、接続先のサーバーを日本に変更すると解決しますよ。
それでも解決しない場合の最終手段
ここまでの方法を試しても解決しない場合の対処法です。
ブラウザを完全にリセット
ブラウザの設定を初期状態に戻すと、多くの問題が解決します。
Chromeの場合、「設定」→「設定をリセット」→「設定を元の規定値に戻す」を選択してください。Edgeも同様に、「設定のリセット」から初期化できます。
ただし、拡張機能やブックマーク、保存されたパスワードなどが消える可能性があるので、事前にバックアップを取っておきましょう。
Microsoftサポートに問い合わせ
どうしても解決しない場合、Microsoftの公式サポートに問い合わせるのが確実です。
アカウント固有の問題や、システム側のバグの可能性もあるので、専門家に相談してみてください。サポートページから、チャットや電話でサポートを受けられますよ。
別の検索エンジンを併用
Bingのセーフサーチがどうしてもオフにできない場合、一時的にGoogleなど他の検索エンジンを使うのも一つの方法です。
根本的な解決にはなりませんが、急ぎの場合は代替手段として有効ですね。
セーフサーチが勝手にオンに戻る問題の予防策
今後、同じ問題が起こらないようにする対策も知っておきましょう。
Cookieを削除しない設定
ブラウザを閉じるたびにCookieが削除される設定になっていると、セーフサーチの設定も消えます。
「設定」→「プライバシーとセキュリティ」で、「ブラウザーを閉じるときにCookieとサイトデータを削除する」がオフになっているか確認してください。
特定のサイト(www.bing.com)だけは削除しない設定もできますよ。
複数のブラウザで設定を統一
ChromeとEdgeの両方を使っている場合、それぞれでセーフサーチを設定する必要があります。
片方だけ設定しても、もう一方では反映されないので、すべてのブラウザで同じ設定にしておきましょう。
Microsoftアカウントの同期を有効に
Edgeを使っている場合、アカウントの同期を有効にすると、複数のデバイスで設定が共有されます。
「設定」→「プロファイル」→「同期」で、設定の同期をオンにしてください。スマホとパソコンで同じ設定が使えて便利です。
まとめ:原因を特定すれば必ず解決できる
Bingのセーフサーチがオフにならない問題は、アカウントの種類、ブラウザの設定、ネットワーク制限など、複数の原因が考えられます。
でも焦らず、この記事で紹介した方法を順番に試していけば、ほとんどの場合で解決できるはずです。
この記事のポイント
- Microsoftアカウントでサインインしてから設定する
- 子供用アカウントは保護者が設定を管理している
- ブラウザのCookieとキャッシュをクリアする
- 会社や学校のネットワークでは管理者の制限がある
- 拡張機能やセキュリティソフトの設定を確認
- 地域設定とVPNの影響も考慮する
- どうしても解決しない場合はMicrosoftサポートへ
セーフサーチの設定は、適切な年齢や環境に応じて調整することが大切です。特に子供用アカウントの場合、保護者としっかり話し合って決めましょうね。この記事を参考に、適切な検索環境を整えてください!

コメント