USBを挿しても反応がない…どうすれば?
Macに外付けハードディスクやUSBメモリを挿したのに、何も反応がない。デスクトップにアイコンが表示されず、Finderにも出てこない。こんな経験をしたことはありませんか?
「さっきまで使えていたのに」「他のパソコンでは認識するのに」と困惑する方も多いでしょう。USBデバイスが認識されないトラブルは、Macユーザーなら一度は遭遇する可能性がある問題です。
原因は様々です。単純な接続不良から、システムの設定、デバイスの故障まで、考えられる要因がたくさんあります。ただ、慌てる必要はありません。ほとんどの場合、適切な手順を踏めば解決できます。
この記事では、MacでUSBデバイスが認識されない時の原因と対処法を、基本的なチェックから高度な解決方法まで、順を追って分かりやすく解説していきます。
まず最初に確認すべき5つの基本事項
トラブルシューティングを始める前に、基本的なことから確認しましょう。意外と単純なことが原因だったりします。
1. USBケーブルがしっかり挿さっているか
確認ポイント
- USB端子が奥までしっかり挿さっているか
- ケーブルが抜けかかっていないか
- 端子にゴミやホコリが詰まっていないか
一度抜いて、もう一度しっかり挿し直してみてください。「カチッ」という感触があるまで押し込みます。
USB-Cポートは上下の向きがありませんが、USB-Aポートは向きがあります。無理に挿そうとすると端子を痛めるので注意しましょう。
2. 別のUSBポートで試す
Macには複数のUSBポート(差し込み口)があります。別のポートに挿し替えてみてください。
なぜ効果があるのか
特定のポートだけが故障している場合があります。別のポートで認識すれば、そのポートの問題だと分かります。
左右両方試す
MacBook Proなど、左右にポートがある機種では、両側で試してみましょう。片側だけ調子が悪いこともあります。
3. USBハブを使っている場合は直接接続
USBハブ(複数のUSB機器を接続するための分岐装置)を経由している場合、一度外してMac本体に直接接続してみてください。
よくある問題
- USBハブの電源不足
- USBハブの故障
- 相性問題
特に、電源供給のないUSBハブでは、消費電力が大きいデバイス(外付けHDDなど)が動作しないことがあります。
4. デバイス側の電源を確認
外付けハードディスクなど、独自の電源を持つデバイスの場合、電源が入っているか確認してください。
チェック項目
- 電源ケーブルがコンセントに挿さっているか
- 電源スイッチがONになっているか
- LEDランプが点灯しているか
- ACアダプタがしっかり接続されているか
バスパワー(USBからの電力供給)だけで動くデバイスでも、電力不足で認識しない場合があります。
5. 他のMacやWindowsで試す
可能であれば、別のパソコンでそのUSBデバイスが認識されるか確認してください。
確認できること
- 他のパソコンでも認識しない → デバイスの故障の可能性
- 他のパソコンでは認識する → Mac側の問題
この切り分けが、原因特定の大きなヒントになります。
Macを再起動してみる
基本的なチェックが済んだら、次はMacの再起動を試しましょう。
なぜ再起動が効果的なのか
Macを長時間使い続けていると、システムの一部が不安定になることがあります。再起動することで、以下のような効果が得られます。
システムのリフレッシュ
起動時にシステムが初期化され、正常な状態に戻ります。
一時的なエラーの解消
メモリ上に残っていたエラー情報がクリアされます。
ドライバの再読み込み
USBデバイスを制御するドライバ(ソフトウェア)が再度読み込まれます。
正しい再起動の手順
方法1:メニューから再起動
- 画面左上のAppleメニューをクリック
- 「再起動」を選択
- 確認画面で「再起動」をクリック
方法2:キーボードショートカット
Control + Command + 電源ボタンを同時押し- Macが自動的に再起動
方法3:強制再起動(最終手段)
Macが固まって反応しない場合のみ、電源ボタンを10秒間長押しします。ただし、保存していないデータは失われます。
再起動後の確認
再起動が完了したら、USBデバイスを接続してみてください。多くの場合、これだけで問題が解決します。
SMCリセットを試す(Intel Mac)
再起動でも解決しない場合、SMCリセットが効果的です。
SMCとは
SMC(System Management Controller)は、Macのハードウェア管理を担当する小さなチップです。電源管理、ファンの制御、USBポートの動作などを司っています。
このSMCに不具合が起きると、USBデバイスが認識されなくなることがあります。
対象機種
Intel搭載のMacが対象です。M1、M2、M3チップ搭載のMacは、SMCの代わりに別の仕組みを使っているため、SMCリセットは不要です(後述)。
自分のMacのチップを確認する方法:
- 画面左上のAppleメニュー→「この Mac について」
- 「チップ」の項目を確認
- 「Intel」と表示されていればIntel Mac
MacBook のSMCリセット方法(T2チップ搭載モデル)
2018年以降のMacBook Pro/Airの場合
- Macをシステム終了
Shift + Control + Option(左側)+ 電源ボタンを10秒間押し続ける- すべてのキーを離す
- 電源ボタンを押してMacを起動
MacBook のSMCリセット方法(取り外し可能なバッテリー)
古いMacBookの場合
- Macをシステム終了
- バッテリーを取り外す
- 電源ボタンを5秒間押す
- バッテリーを取り付ける
- 電源ボタンを押して起動
デスクトップMacのSMCリセット
iMac、Mac mini、Mac Proの場合
- Macをシステム終了
- 電源ケーブルを抜く
- 15秒待つ
- 電源ケーブルを接続
- 5秒待つ
- 電源ボタンを押して起動
SMCリセット後の確認
SMCリセット後、Macが正常に起動したら、USBデバイスを接続して認識するか確認してください。
Apple Silicon Mac(M1/M2/M3)の場合
M1、M2、M3チップを搭載したMacでは、SMCの概念がありません。
対処法:シャットダウンと起動
Apple Silicon Macの場合、以下の手順で同様の効果が得られます。
- Macを完全にシステム終了(スリープではなく)
- 30秒待つ
- 電源ボタンを押して起動
これで、ハードウェア管理システムがリセットされます。
NVRAMリセットを試す
SMCリセットでも解決しない場合、NVRAMのリセットを試しましょう。
NVRAMとは
NVRAM(Non-Volatile Random-Access Memory)は、Macの設定情報を保存する特殊なメモリです。音量、画面解像度、起動ディスクなどの設定が保存されています。
USBの認識に関わる設定もここに含まれるため、リセットすることで問題が解決することがあります。
NVRAMリセットの手順(Intel Mac)
- Macをシステム終了
- 電源を入れる
- すぐに
Option + Command + P + Rを同時押し - 起動音が2回鳴るまで(または Appleロゴが2回表示されるまで)押し続ける
- キーを離してMacを起動させる
NVRAMリセットの手順(Apple Silicon Mac)
- Macをシステム終了
- 電源を入れて、すぐに電源ボタンを長押し
- 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで押し続ける
- 「オプション」をクリック
- 「続ける」をクリック
- メニューバーから「ユーティリティ」→「ターミナル」
- 以下のコマンドを入力:
nvram -c - Enterキーを押す
- Macを再起動
リセット後の再設定
NVRAMをリセットすると、以下の設定が初期化されます。
- 音量設定
- 画面解像度
- タイムゾーン
- 起動ディスク
これらは再度設定する必要があります。
Finderの設定を確認する
USBデバイスは認識されているのに、デスクトップに表示されないだけかもしれません。
Finderの環境設定をチェック
手順
- Finderを開く
- メニューバーから「Finder」→「環境設定」(または「設定」)
- 「サイドバー」タブをクリック
- 「外部ディスク」にチェックが入っているか確認
- 「一般」タブをクリック
- 「デスクトップに表示する項目」で「外部ディスク」にチェック
これで、外付けUSBデバイスがデスクトップとサイドバーに表示されるようになります。
ディスクユーティリティで確認
デスクトップに表示されなくても、実は認識されている場合があります。
確認方法
- アプリケーション→ユーティリティ→「ディスクユーティリティ」を開く
- メニューバーから「表示」→「すべてのデバイスを表示」
- 左側のリストにUSBデバイスが表示されているか確認
ここに表示されていれば、Macは認識しています。表示されていない場合は、物理的な問題や故障の可能性が高いです。
ディスクユーティリティでマウントを試す
ディスクユーティリティに表示されているのにデスクトップに出てこない場合、手動でマウントできます。
マウントとは
マウントは、ストレージデバイスをMacで使えるようにする操作です。通常は自動で行われますが、何らかの理由で失敗している可能性があります。
手動マウントの手順
- ディスクユーティリティを開く
- 左側のリストでUSBデバイスを選択
- 上部の「マウント」ボタンをクリック
「マウント」ボタンが無効(グレーアウト)の場合
既にマウントされているか、マウントできない状態です。
「マウント」をクリックしてもエラーが出る場合
ファイルシステムに問題がある可能性があります。
First Aidで修復を試す
ディスクユーティリティの「First Aid」機能で、ファイルシステムのエラーをチェック・修復できます。
First Aidとは
First Aid(ファーストエイド)は、ディスクのエラーをチェックして修復する機能です。軽度の問題なら自動的に修復してくれます。
実行手順
- ディスクユーティリティでUSBデバイスを選択
- 上部の「First Aid」ボタンをクリック
- 確認画面で「実行」をクリック
- 処理が完了するまで待つ(数分〜数十分)
結果の見方
- 「問題は見つかりませんでした」→ ファイルシステムは正常
- 「修復されました」→ 問題が修復されたので、再度試してみる
- 「修復できませんでした」→ 深刻な問題がある。データ救出を検討
重要:バックアップについて
First Aidを実行する前に、可能であればデータのバックアップを取ってください。修復作業中にデータが消える可能性はほとんどありませんが、念のためです。
デバイス別の対処法
デバイスの種類によって、特有の問題と解決法があります。
外付けハードディスク・SSDが認識されない
電源供給の問題
外付けHDD/SSDは、比較的多くの電力を必要とします。
対処法
- セルフパワー(独自電源)のUSBハブを使う
- 電源アダプタ付きの外付けHDDなら、電源を確認
- 2つのUSBポートから給電する「Y字ケーブル」を使う
フォーマットの問題
WindowsでフォーマットされたNTFS形式は、Macでは読み取り専用です。
確認方法
ディスクユーティリティでフォーマット形式を確認します。
- APFS:Mac専用(読み書き可能)
- Mac OS拡張:Mac専用(読み書き可能)
- ExFAT:Mac/Windows両対応(読み書き可能)
- FAT32:Mac/Windows両対応(読み書き可能、4GB制限あり)
- NTFS:Windows専用(Macでは読み取り専用)
USBメモリが認識されない
接触不良
USBメモリは小さいため、接触不良が起きやすいです。
対処法
- しっかり奥まで挿す
- 端子部分を柔らかい布で拭く
- 別のUSBメモリで試す(そのメモリの故障かを確認)
書き込み禁止スイッチ
一部のUSBメモリには、書き込み禁止の物理スイッチがあります。このスイッチがロック側になっていると、読み取り専用になります。
SDカードが認識されない
カードリーダーの問題
MacにはSDカードスロットがある機種(2015年頃まで)と、ない機種があります。
対処法
- 内蔵スロットがある場合:カードをしっかり挿す(カチッと鳴るまで)
- 内蔵スロットがない場合:外付けカードリーダーを使う
- カードの向きを確認(逆向きに挿していないか)
フォーマットの問題
カメラやスマホでフォーマットされたSDカードは、特殊な形式の場合があります。
USBマウス・キーボードが認識されない
Bluetoothと混同
無線マウス・キーボードには、Bluetooth接続とUSBレシーバー接続の2種類があります。
確認ポイント
- USBレシーバー(小さなUSB機器)を挿しているか
- 電池は入っているか、充電されているか
- 電源スイッチはONになっているか
システム設定での確認
- 「システム設定」→「Bluetooth」を開く
- Bluetooth接続のマウス・キーボードが表示されているか確認
iPhoneが認識されない
Lightningケーブルの問題
純正ケーブル以外を使っている場合、認識しないことがあります。
対処法
- 純正ケーブルを使う
- ケーブルの端子を掃除する
- 別のケーブルで試す
iPhoneの信頼設定
iPhoneをMacに初めて接続する時、iPhone側で「このコンピュータを信頼しますか?」と聞かれます。
手順
- iPhone画面のロックを解除
- 「信頼」をタップ
- パスコードを入力
この設定をしないと、Macから iPhone にアクセスできません。
USB-Cハブ・アダプタの問題
最近のMacはUSB-Cポートのみで、USB-Aデバイスを接続するにはアダプタが必要です。
安価なハブの問題
よくあるトラブル
- 電源供給が不足
- チップの品質が低い
- 相性問題
2,000円以下の格安USB-Cハブは、トラブルが多い傾向にあります。
おすすめの対処法
信頼できるメーカーのハブを使う
- Anker
- Satechi
- HyperDrive
- Belkin
- Apple純正
少し高価ですが、安定性が違います。
セルフパワーハブを検討
電源アダプタ付きのUSBハブなら、電力不足の心配がありません。
macOSのアップデートを確認
古いバージョンのmacOSでは、新しいUSBデバイスが正しく認識されないことがあります。
アップデートの確認方法
- 画面左上のAppleメニュー→「このMacについて」
- 「ソフトウェアアップデート」をクリック
- 利用可能なアップデートがあれば、インストール
注意点
メジャーアップデート(例:macOS Ventura → Sonoma)は慎重に。まずマイナーアップデート(例:14.1 → 14.2)だけ適用してみましょう。
セーフモードで起動してみる
通常の方法で解決しない場合、セーフモードで起動してみます。
セーフモードとは
セーフモードは、Macの最小限の機能だけで起動するモードです。問題の原因を切り分けるのに役立ちます。
セーフモードの起動方法(Intel Mac)
- Macをシステム終了
- 電源を入れる
- すぐに
Shiftキーを押し続ける - ログイン画面が表示されたら、Shiftキーを離す
- 画面右上に「セーフブート」と表示される
セーフモードの起動方法(Apple Silicon Mac)
- Macをシステム終了
- 電源ボタンを長押し
- 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで押し続ける
- 起動ディスクを選択
Shiftキーを押しながら「セーフモードで続ける」をクリック
セーフモードでの確認
セーフモードで起動したら、USBデバイスを接続してみてください。
セーフモードで認識する場合
何らかのソフトウェアやドライバが干渉している可能性があります。最近インストールしたアプリを削除してみましょう。
セーフモードでも認識しない場合
ハードウェアの問題の可能性が高いです。
ハードウェアの故障の可能性
様々な方法を試しても認識しない場合、物理的な故障が考えられます。
Macのポートの故障
確認方法
- 他のUSBデバイスも認識しないか試す
- 全てのポートで試す
- Apple Diagnostics(診断プログラム)を実行
Apple Diagnosticsの実行方法(Intel Mac)
- Macをシステム終了
- 電源を入れて、すぐに
Dキーを押し続ける - 診断プログラムが起動
- テスト完了後、エラーコードが表示される
Apple Diagnosticsの実行方法(Apple Silicon Mac)
- Macをシステム終了
- 電源ボタンを長押し
- 「起動オプションを読み込み中」と表示されるまで押し続ける
Command + Dを押す- 診断が開始される
USBデバイスの故障
確認方法
- 他のパソコンで認識するか試す
- 異音や異臭がしないか確認
- 発熱していないか確認
外付けHDDから「カチカチ」「ガリガリ」という音がする場合、物理的に故障している可能性が高いです。すぐに使用を中止し、データ復旧業者に相談してください。
ケーブルの断線
確認方法
- ケーブルを曲げながら接続してみる
- 別のケーブルで試す
- 断線しやすい部分(端子の根元)を確認
ケーブルは消耗品です。2〜3年使ったケーブルは、見た目は正常でも内部で断線していることがあります。
Appleサポートに相談する
自分で解決できない場合は、Appleのサポートを利用しましょう。
Apple サポートへの問い合わせ方法
電話サポート
- Apple公式サイトからサポート番号を確認
- 平日・休日問わずサポート可能
- 保証期間内なら無料
チャットサポート
- Apple公式サイトから開始
- 待ち時間が短い
- 画面共有でサポート可能
Apple Store / Apple正規サービスプロバイダ
- Genius Barで直接相談
- 予約が必要(オンラインで予約可能)
- ハードウェアの診断・修理が可能
準備しておくこと
サポートに問い合わせる前に、以下の情報を準備しておくとスムーズです。
- Macのモデル名
- macOSのバージョン
- 認識しないUSBデバイスの種類とメーカー
- これまで試した対処法
- エラーメッセージ(あれば)
よくある質問と回答
USBが認識されない問題について、よくある質問をまとめました。
Q1:USBハブを使うと認識しないのはなぜ?
原因
- 電源供給が不足している
- USBハブの品質が低い
- チェーン接続(ハブにハブを繋ぐ)している
解決法
セルフパワー(電源アダプタ付き)のUSBハブを使いましょう。特に外付けHDDなど電力を多く消費するデバイスには必須です。
Q2:Windowsでは認識するのにMacで認識しない
原因
- ファイルシステムがNTFS形式(Windows専用)
- Mac非対応のドライバが必要なデバイス
- USBの動作モードが異なる
解決法
ExFATまたはFAT32形式でフォーマットし直すと、Mac/Windows両方で使えます。ただし、既存のデータは消えるのでバックアップ必須です。
Q3:以前は認識していたのに突然認識しなくなった
原因
- macOSのアップデート後の不具合
- デバイスの経年劣化
- ケーブルの劣化
解決法
- macOSのアップデートを確認
- ケーブルを新しいものに交換
- SMC/NVRAMリセットを試す
Q4:USB 3.0デバイスがUSB 2.0として認識される
原因
- USB 3.0ケーブルではなく2.0ケーブルを使っている
- ポートやデバイスの汚れ
- ドライバの問題
解決法
- USB 3.0対応ケーブルを使う(青いコネクタが目印)
- 端子を清掃する
- システムアップデートを確認
Q5:「このディスクは読み取れません」と表示される
原因
- ファイルシステムが壊れている
- Macが対応していないフォーマット
- ディスクが物理的に故障している
解決法
- ディスクユーティリティでFirst Aidを実行
- 修復できない場合は、データ救出ソフトを試す
- 最終手段として再フォーマット(データは消えます)
データが大切な場合の注意点
USBデバイスが認識されず、中に大切なデータがある場合は、慎重に対応してください。
やってはいけないこと
無理に何度も抜き差ししない
物理的な故障が悪化する可能性があります。
すぐにフォーマットしない
「このディスクは読み取れません。初期化しますか?」と表示されても、すぐに初期化してはいけません。データが全て消えます。
怪しいデータ復旧ソフトを使わない
無料のデータ復旧ソフトの中には、逆にデータを破壊するものもあります。信頼できるソフトのみ使用してください。
データ復旧の選択肢
自分で試す場合
- 別のMacやWindowsで試す
- ディスクユーティリティのFirst Aid
- 信頼できるデータ復旧ソフト(Disk DrillやEaseUS Data Recovery等)
プロに依頼する場合
- データ復旧専門業者
- Apple正規サービスプロバイダ
物理的に故障している場合、素人が触ると悪化します。本当に大切なデータなら、最初からプロに依頼する方が確実です。
まとめ:段階的に原因を特定しよう
MacでUSBが認識されない問題の対処法について、理解が深まったでしょうか。
トラブルシューティングの手順まとめ
- 基本確認:接続、別ポート、直接接続、電源、他のパソコン
- 再起動:Macを再起動
- SMC/NVRAMリセット:ハードウェア設定のリセット
- Finder設定:表示設定の確認
- ディスクユーティリティ:マウント、First Aid
- セーフモード:ソフトウェア干渉の確認
- 診断プログラム:ハードウェア故障の確認
重要なポイント
- 焦らず、基本的なことから順番に確認
- 他のデバイスやパソコンで切り分ける
- データが大切な場合は慎重に対応
- 自己解決が難しければ、早めにプロに相談
多くの場合、再起動やSMCリセットで解決します。それでも解決しない場合は、ハードウェアの問題か、特殊な原因が考えられるため、Appleサポートに相談するのが確実です。
USBデバイスが認識されないトラブルは誰にでも起こりうる問題です。この記事の手順を参考に、冷静に対処してくださいね!


コメント