骨董品店で見つけた珍しいお面。部屋に飾ってみたら、夜中に壁一面が真っ赤に染まっていた…。
そんな恐ろしい体験をした人がいるという話を聞いたことはありますか?
一見ただのお面に見えるものが、実は生首だったという戦慄の怪異「生首面」。
この記事では、血を流す恐ろしいお面「生首面」について、その特徴と伝承を詳しくご紹介します。
概要

生首面(なまくびめん)は、お面の姿をした怪異です。
一見すると普通の骨董品のお面にしか見えないのですが、実はこれ、本物の生首が化けているんですね。
この怪異は『怪異奇物語9』という書籍に収録されており、面にまつわる不思議な現象として語り継がれています。
生首面の特徴
- 見た目:普通のお面と区別がつかない
- 質感:土のような触り心地がある
- 重さ:最初は普通だが、正体を現すと異常に重くなる
- 現象:夜中に大量の血を流し出す
特に恐ろしいのは、最初は何の変哲もない骨董品として人間を騙し、部屋に飾られてから本性を現すという点なんです。
普段は静かに壁にかかっているだけなのに、ある日突然、恐ろしい現象が起きるわけですね。
伝承
では、実際にどんな出来事があったのか、詳しく見ていきましょう。
骨董好きの男性に起きた怪異
ある日、変わった骨董品を集めるのが好きな男性が、不思議なお面を手に入れました。
そのお面には独特の特徴があったんです。
お面の第一印象
- 重くもなく、軽くもない、ちょうど良い重さ
- 触ると土のような不思議な質感
- 見た目は珍しくて面白い
男性はこのお面をたいへん気に入って、自分の部屋の壁に飾ることにしました。
最初のうちは何事もなく、ただの骨董品として部屋を飾っていたんですね。
恐怖の夜
しかし、ある夜のこと。
眠っていた男性がふと目を覚ますと、部屋中が真っ赤に染まっていました。
「火事だ!」
そう思って慌てて飛び起きましたが、火事ではありませんでした。
壁から流れる血
部屋が赤く染まっていた原因は、壁にかけてあるお面からでした。
- お面からものすごい量の血が流れ出ていた
- 流れ出た血が壁を真っ赤に染めていた
- 血は壁を伝って床に流れ落ちると消えてしまう
この不気味な光景を目の当たりにした男性は、恐怖にかられてお面を外そうとします。
お面を外せない
ところが、ここでさらに恐ろしいことが起こりました。
お面がひどく重くなっていて、外すことができなかったんです。
最初に手に入れた時は普通の重さだったのに、今では人の力では動かせないほど重くなっていたんですね。
どうしても外せない男性は、専門家に助けを求めることにしました。
霊能者の診断
恐ろしくなった男性は、霊能者に見てもらうことにしました。
霊能者がそのお面を見た瞬間、目を背けてこう言ったそうです。
「これはお面ではない。生首です。」
男性が骨董品だと思って飾っていたものは、お面の姿をした本物の生首だったというわけなんです。
なぜ血を流すのか
生首が血を流す理由は明確には語られていませんが、いくつかの可能性が考えられます。
- 元の持ち主の怨念が宿っている
- 生前の苦しみを訴えている
- 新しい持ち主に警告を発している
いずれにしても、人間を騙してお面の姿で部屋に入り込むという、非常に狡猾で恐ろしい怪異なんですね。
まとめ
生首面は、お面に化けて人間を騙す恐ろしい怪異です。
重要なポイント
- 正体:生首がお面の姿に化けている
- 特徴:土のような質感で、最初は普通の重さ
- 現象:夜中に壁から大量の血を流し出す
- 恐怖:正体を現すと異常に重くなり外せなくなる
- 出典:『怪異奇物語9』(不思議な世界を考える会編集)
骨董品、特に古いお面を手に入れる時は、その由来や背景をよく調べた方が良いかもしれません。
見た目は美しくても、そこに何か禍々しいものが宿っているかもしれませんからね。
もし夜中に部屋が真っ赤に染まっていたら…それは生首面の仕業かもしれませんよ。
参考文献
- 不思議な世界を考える会編集『怪異奇物語9』


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