Chromeをインストールしたら英語版だった、設定を間違えて英語になってしまった、という経験はありませんか?
メニューやボタンが英語だと使いにくいですよね。でも安心してください。Chromeの言語設定は、簡単に日本語に変更できます。
この記事では、Chromeを日本語化する方法を初心者向けに分かりやすく解説します。パソコン版とスマホ版の両方、さらに日本語化できない時の対処法まで詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
Chromeの言語設定とは

Chromeの言語設定には、2つの意味があります。
1. Chromeの表示言語
ブラウザのメニューやボタン、設定画面などに使われる言語です。
変更できる部分:
- メニューの文字(File → ファイル)
- 設定画面の項目名
- エラーメッセージ
- 右クリックメニュー
この記事では、主にこの「表示言語」を日本語にする方法を説明します。
2. ウェブページの翻訳
外国語で書かれたウェブサイトを日本語に翻訳する機能です。
これはブラウザの表示言語とは別の機能で、後半で詳しく説明します。
パソコン版Chromeの日本語化
Windows・Macでの日本語化方法を説明します。
現在の言語設定を確認する
まず、今どの言語が設定されているか確認しましょう。
英語版Chromeでの確認手順:
- Chromeの右上にある「⋮」(三点メニュー)をクリックします
- 「Settings」を選択します
- 左側のメニューから「Languages」をクリックします
- 現在設定されている言語が表示されます
日本語を追加する方法
日本語が言語リストにない場合は、追加する必要があります。
手順:
- 「Settings」→「Languages」を開きます
- 「Languages」セクションで「Add languages」をクリックします
- 検索ボックスに「Japanese」または「日本語」と入力します
- 「日本語」にチェックを入れます
- 「Add」ボタンをクリックします
日本語を優先言語に設定する
日本語を追加したら、優先言語として設定します。
手順:
- 「Languages」リストで「日本語」を探します
- 日本語の右側にある「⋮」(三点メニュー)をクリックします
- 「Display Google Chrome in this language」にチェックを入れます
- 「Relaunch」ボタンが表示されます
- 「Relaunch」をクリックしてChromeを再起動します
再起動後、Chromeのメニューが日本語になります。
日本語が最優先になるよう並び替え
複数の言語が登録されている場合、日本語を一番上に移動させましょう。
手順:
- 「Languages」リストで日本語を探します
- 日本語の右側にある「⋮」をクリックします
- 「Move to the top」を選択します
これで日本語が最優先言語になります。
日本語版Chromeでの設定確認
すでに日本語版を使っている場合の確認方法です。
言語設定の確認
- Chromeの右上「︙」→「設定」を開きます
- 左側メニューから「言語」をクリックします
- 「日本語」が一番上にあるか確認します
- 「Google Chrome をこの言語で表示」にチェックが入っているか確認します
他の言語を削除する
不要な言語は削除してスッキリさせましょう。
手順:
- 「言語」設定を開きます
- 削除したい言語の右側「⋮」をクリックします
- 「削除」を選択します
スマホ版Chromeの日本語化
スマホでも言語設定を変更できます。
Android版Chromeの日本語化
手順:
- Chromeアプリを開きます
- 右上の「⋮」をタップします
- 「Settings」(設定)をタップします
- 「Languages」をタップします
- 「Add language」をタップします
- 「日本語」を選択します
- 「日本語」を長押しして一番上にドラッグします
- 「Offer to translate pages in this language」のスイッチをオフにします
注意:
Android版Chromeの表示言語は、端末の言語設定に依存する場合があります。端末の設定も確認してください。
端末の言語設定を変更(Android)
Chromeだけでなく、端末全体を日本語にする方法です。
手順:
- 端末の「設定」アプリを開きます
- 「システム」→「言語と入力」をタップします
- 「言語」をタップします
- 「言語を追加」をタップします
- 「日本語」を選択します
- 日本語を一番上にドラッグします
iPhone版Chromeの日本語化
iPhoneのChromeは、端末の言語設定に従います。
手順:
- iPhoneの「設定」アプリを開きます
- 「一般」をタップします
- 「言語と地域」をタップします
- 「iPhoneの使用言語」をタップします
- 「日本語」を選択します
- 「日本語に変更」をタップします
- 端末が再起動します
端末全体が日本語になり、Chromeも自動的に日本語表示になります。
日本語化できない時の対処法
設定を変更したのに日本語にならない場合の解決方法です。
対処法1:Chromeを完全に再起動する
設定変更後、Chromeを完全に閉じて再起動する必要があります。
手順:
- Chromeのすべてのウィンドウを閉じます
- タスクマネージャー(Windows)またはアクティビティモニタ(Mac)を開きます
- Chromeのプロセスが残っていないか確認します
- 残っていれば終了させます
- Chromeを再度起動します
対処法2:言語パックがインストールされているか確認
日本語の言語パックが正しくインストールされていない可能性があります。
確認方法:
- 「設定」→「言語」を開きます
- 日本語の横に「Downloading…」と表示されていないか確認します
- 表示されている場合は、ダウンロードが完了するまで待ちます
- ネットワーク接続を確認します
対処法3:Chromeを最新版にアップデート
古いバージョンでは言語設定が正しく動作しないことがあります。
手順:
- 「設定」→「Chrome について」を開きます
- 自動的に更新がチェックされます
- アップデートがあれば自動的にダウンロードされます
- 「再起動」ボタンをクリックします
対処法4:プロファイルを作り直す
プロファイルが破損している可能性があります。
手順:
- 右上のプロファイルアイコンをクリックします
- 「追加」をクリックして新しいプロファイルを作成します
- 新しいプロファイルで言語設定を確認します
- 日本語に設定します
対処法5:Chromeを再インストールする
最終手段として、Chromeを再インストールします。
手順:
- コントロールパネル(Windows)または「アプリケーション」フォルダ(Mac)からChromeをアンインストールします
- パソコンを再起動します
- Googleの公式サイトから日本語版Chromeをダウンロードします
- インストールします
注意:
ブックマークや設定を残したい場合は、Googleアカウントで同期しておきましょう。
ウェブページの翻訳機能

外国語のウェブページを日本語に翻訳する機能です。
自動翻訳の設定
手順:
- 「設定」→「言語」を開きます
- 「これらの言語のページで翻訳ツールを表示する」をオンにします
- 翻訳したい言語を追加します
手動で翻訳する方法
自動翻訳が有効でない場合は、手動で翻訳できます。
手順:
- 外国語のページを開きます
- アドレスバーの右側に翻訳アイコンが表示されます
- アイコンをクリックして「日本語に翻訳」を選択します
または:
- ページを右クリックします
- 「日本語に翻訳」を選択します
特定のサイトだけ翻訳しない設定
手順:
- 翻訳しないサイトで、翻訳バーの「オプション」をクリックします
- 「このサイトは翻訳しない」を選択します
翻訳の精度について
Google翻訳を使用しているため、完璧ではありません。
注意点:
- 専門用語は誤訳されることがある
- 文脈によって意味が変わる
- 重要な情報は原文も確認する
参考程度に使うのがおすすめです。
特殊なケースの対処法
一般的でない状況での日本語化方法です。
会社や学校のパソコンの場合
管理者によって設定が制限されている可能性があります。
確認方法:
- 言語設定を開きます
- 「組織によって管理されています」と表示される場合、変更できません
- IT部門に問い合わせが必要です
Chrome OS(Chromebook)の場合
Chrome OSでは設定方法が少し異なります。
手順:
- 画面右下の時刻をクリックします
- 設定アイコンをクリックします
- 「詳細設定」→「言語と入力方法」を開きます
- 「言語」で日本語を追加します
- 日本語を優先言語に設定します
ポータブル版Chromeの場合
USBメモリなどで持ち運べるポータブル版の場合です。
手順:
通常のChromeと同じ手順で設定できます。ただし、設定がUSBメモリに保存されるため、別のパソコンで使っても日本語設定が維持されます。
日本語入力の設定
Chromeで日本語を入力する際の設定です。
日本語IMEの確認
Windows や Macで日本語を入力するには、日本語IME(入力メソッド)が必要です。
Windows:
- Microsoft IME(標準)
- Google日本語入力
- ATOK
Mac:
- 日本語IM(標準)
- Google日本語入力
Google日本語入力のインストール
より便利な日本語入力ツールです。
手順:
- Googleで「Google日本語入力」を検索します
- 公式サイトからダウンロードします
- インストーラーを実行します
- 指示に従ってインストールします
入力モードの切り替え
日本語と英語の切り替え方法です。
Windows:
- Alt+半角/全角キー
- または半角/全角キーのみ
Mac:
- Command+スペースキー
- またはControl+スペースキー
言語設定の活用テクニック
言語設定を使いこなすコツです。
複数言語を登録する
日本語以外の言語も登録しておくと便利です。
例:
- 日本語(メイン)
- 英語(ウェブページ閲覧用)
- 中国語、韓国語など(必要に応じて)
優先順位を設定すれば、翻訳の精度も上がります。
ウェブページごとに翻訳を管理
頻繁に見る外国語サイトは、自動翻訳を設定しておきましょう。
手順:
- サイトを開きます
- 翻訳バーで「常にこのサイトを翻訳」を選択します
フォントの設定
日本語フォントを変更して読みやすくできます。
手順:
- 「設定」→「デザイン」を開きます
- 「フォントをカスタマイズ」をクリックします
- 日本語用のフォントを選択します
よくある質問
日本語化に関する疑問にお答えします。
日本語版と英語版で機能は違う?
基本的な機能は同じです。表示言語が違うだけで、性能や機能に差はありません。
日本語化すると動作が遅くなる?
いいえ、言語設定だけで速度は変わりません。表示言語による性能の違いはありません。
設定は同期される?
はい、Googleアカウントでログインして同期をオンにすれば、言語設定も他のデバイスと共有されます。
日本語版を直接ダウンロードできる?
はい、Googleの公式サイトから日本語版を直接ダウンロードできます。インストール時に言語を選択できます。
一部だけ英語のままなのはなぜ?
拡張機能やウェブページの一部は、独自の言語設定を持っている場合があります。それらは個別に設定が必要です。
トラブルシューティング
よくあるトラブルと解決方法です。
メニューが文字化けする
言語パックが正しくインストールされていない可能性があります。
対処法:
- Chromeを最新版にアップデートします
- 言語を削除して再度追加します
- 必要に応じて再インストールします
一部のページだけ英語になる
そのページが英語で作られているためです。
対処法:
翻訳機能を使ってページを日本語化しましょう。
設定画面が見つからない
英語版で「Settings」、日本語版で「設定」を探してください。
ショートカット:
- アドレスバーに「chrome://settings」と入力すると、直接設定画面を開けます
アップデート後に英語に戻った
まれに、大型アップデート後に設定がリセットされることがあります。
対処法:
この記事の手順で再度日本語に設定し直してください。
まとめ
Chromeの日本語化は、設定から簡単に変更できます。
この記事のポイント:
- 「設定」→「言語」で表示言語を変更できる
- 日本語を追加して優先言語に設定する
- 変更後はChromeの再起動が必要
- スマホは端末の言語設定に依存する
- 翻訳機能でウェブページも日本語化できる
- トラブル時は再起動や再インストールを試す
英語のメニューでも、落ち着いて「Settings」→「Languages」と進めば大丈夫です。
日本語化すれば、より快適にChromeを使えるようになります。この記事を参考に、ぜひ日本語設定にチャレンジしてみてください!


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