Chromeの設定をエクスポート!バックアップと復元の完全ガイド

パソコンを新しく買い替える時や、再インストールする前、「今までのブックマークや設定が消えたらどうしよう…」と不安になりますよね。

実は、Chromeの設定やデータはエクスポート(書き出し)してバックアップできるんです!ブックマークやパスワード、拡張機能など、大切なデータをしっかり保存しておけば、新しい環境でも簡単に復元できます。

この記事では、Chromeの設定をエクスポートする方法から、インポート(読み込み)による復元までを詳しく解説していきます。万が一に備えて、今すぐバックアップを取っておきましょう!


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  1. エクスポートとは?基本を理解しよう
    1. エクスポートの意味
    2. エクスポートできるChromeのデータ
    3. エクスポートと同期の違い
  2. ブックマークをエクスポートする方法
    1. 基本的な手順
    2. エクスポートされるファイルの中身
    3. ブックマークを保存する場所
  3. パスワードをエクスポートする方法
    1. パスワードエクスポートの手順
    2. パスワードエクスポートの重要な注意点
    3. CSVファイルの中身
  4. 拡張機能のリストをエクスポート
    1. 手動でリストを作成
    2. 拡張機能の同期を活用
  5. その他の設定をバックアップする方法
    1. 検索エンジン設定
    2. テーマとデザイン
    3. サイト別の設定
  6. エクスポートしたデータをインポート(復元)する方法
    1. ブックマークのインポート
    2. パスワードのインポート
    3. 他のブラウザからインポート
  7. Chrome全体を同期する方法(最も簡単!)
    1. 同期の設定方法
    2. 同期する項目をカスタマイズ
    3. 同期の注意点
  8. エクスポートのタイミングと頻度
    1. 必ずエクスポートすべきタイミング
    2. 定期的なバックアップの頻度
  9. トラブルシューティング
    1. 問題1: エクスポートボタンが見つからない
    2. 問題2: パスワードのエクスポートが許可されない
    3. 問題3: インポートしたブックマークが重複
    4. 問題4: パスワードが正しくインポートされない
    5. 問題5: 同期がうまくいかない
  10. よくある質問と回答
    1. Q1: エクスポートしたファイルは、他のブラウザでも使える?
    2. Q2: エクスポートとバックアップは同じ意味?
    3. Q3: 会社のパソコンからエクスポートしても大丈夫?
    4. Q4: エクスポートしたファイルのサイズが大きい
    5. Q5: スマホ版Chromeの設定もエクスポートできる?
  11. まとめ:定期的なエクスポートで大切なデータを守ろう!

エクスポートとは?基本を理解しよう

エクスポートの意味

エクスポートとは、データを外部ファイルとして書き出すことです。

「Export」は英語で「輸出」という意味。パソコン用語では、「データを外に出す」という意味で使われます。反対に、データを読み込むことを「インポート(Import/輸入)」と言いますね。

わかりやすい例:

写真をUSBメモリにコピーするのと似ています。Chrome内のデータを、ファイルとして保存する作業がエクスポートなんです。

エクスポートできるChromeのデータ

Chromeでは、以下のデータをエクスポートできます。

エクスポート可能:

  • ブックマーク(お気に入り)
  • パスワード
  • 閲覧履歴(間接的)
  • 拡張機能リスト(間接的)
  • 検索エンジン設定(手動)

エクスポート不可:

  • テーマやデザイン設定
  • サイト別の詳細設定
  • 開いているタブの状態(同期で対応)
  • Cookieとサイトデータ

すべてをエクスポートできるわけではないので、項目ごとに対応が必要です。

エクスポートと同期の違い

エクスポート:

  • データをファイルとして保存
  • 自分で管理する必要がある
  • オフラインで保存可能
  • バックアップとして使える

同期(Sync):

  • Googleアカウントでクラウドに自動保存
  • 複数のデバイスで共有
  • インターネット接続が必要
  • 常に最新状態

どちらも便利ですが、重要なデータは両方で保護するのが安全です。同期だけでなく、定期的なエクスポートも習慣にしましょう。


ブックマークをエクスポートする方法

最もよく使われる、ブックマークのエクスポート方法です。

基本的な手順

手順:

  1. Chrome右上の︙(三点リーダー)をクリック
  2. 「ブックマーク」にカーソルを合わせる
  3. 「ブックマークマネージャ」を選択

または、以下のショートカットキーで直接開く:

  • Windows:Ctrl + Shift + O
  • Mac:⌘ + Option + B

または、アドレスバーに入力:

chrome://bookmarks/
  1. ブックマークマネージャが開いたら
  2. 右上の︙(三点リーダー)をクリック
  3. 「ブックマークをエクスポート」を選択
  4. 保存場所を選択(デスクトップやドキュメントフォルダ)
  5. ファイル名を確認(デフォルト:bookmarks_日付.html)
  6. 「保存」をクリック

これで、ブックマークがHTMLファイルとして保存されます!

エクスポートされるファイルの中身

保存されたHTMLファイルには、以下の情報が含まれています:

  • ブックマークのタイトル
  • URL(アドレス)
  • フォルダ構造
  • ブックマークの順序

注意点:

  • サイトのアイコン(ファビコン)は含まれない
  • ブックマークに付けたメモやタグは含まれない
  • 追加日時は保存される

基本的な情報はすべて保存されるので、復元後も快適に使えますよ。

ブックマークを保存する場所

推奨保存先:

外付けストレージ:

  • USBメモリ
  • 外付けHDD/SSD
  • パソコンが壊れても安心

クラウドストレージ:

  • Google Drive
  • Dropbox
  • OneDrive
  • どこからでもアクセス可能

複数の場所に保存:
理想は、ローカルとクラウドの両方に保存することです。二重のバックアップで安心度が増しますね。


パスワードをエクスポートする方法

保存されているパスワードも、エクスポートできます。

パスワードエクスポートの手順

手順:

  1. Chrome右上の→「設定」
  2. 「自動入力とパスワード」をクリック
  3. 「Googleパスワードマネージャ」を選択

または、直接アクセス:

chrome://password-manager/passwords
  1. 右上の設定アイコン(⚙)をクリック
  2. 「パスワードをエクスポート」を選択
  3. 確認メッセージが表示される
  4. Windowsのパスワードやパソコンのパスワードを入力(セキュリティ確認)
  5. 保存場所を選択
  6. ファイル名を確認(passwords.csv)
  7. 「保存」をクリック

CSVファイルとしてエクスポートされます。

パスワードエクスポートの重要な注意点

セキュリティリスクに注意!

パスワードファイルには、すべてのサイトのログイン情報が平文(暗号化されていない状態)で保存されます。

必ず守るべきこと:

  1. 安全な場所に保存
  • USBメモリに保存して厳重に管理
  • クラウドに保存する場合は暗号化
  • デスクトップに放置しない
  1. 使用後は削除
  • 移行作業が終わったら、ファイルを削除
  • ゴミ箱からも完全削除
  1. 共有パソコンでは実行しない
  • 自分専用のパソコンでのみ実行
  • 会社の共有パソコンは避ける
  1. ファイルを暗号化
  • ZIPファイルでパスワード保護
  • 暗号化ソフトを使用

パスワードは最も重要な個人情報です。取り扱いには細心の注意を払いましょう。

CSVファイルの中身

エクスポートされたCSVファイルには、以下の列があります:

  • name – サイト名
  • url – サイトのURL
  • username – ユーザー名またはメールアドレス
  • password – パスワード

ExcelやGoogleスプレッドシートで開いて確認できますが、確認後は必ず閉じて削除してくださいね。


拡張機能のリストをエクスポート

拡張機能自体はエクスポートできませんが、リストを保存する方法があります。

手動でリストを作成

方法A: スクリーンショット

  1. chrome://extensions/ を開く
  2. インストール済みの拡張機能一覧を表示
  3. スクリーンショットを撮る(Win + Shift + Sまたは⌘ + Shift + 4)
  4. 画像ファイルとして保存

視覚的にわかりやすく、後で探しやすいですね。

方法B: テキストリストを作成

  1. chrome://extensions/ を開く
  2. 各拡張機能の名前を手動でメモ帳にコピー
  3. テキストファイルとして保存

リストがあれば、新しい環境で同じ拡張機能を再インストールできます。

拡張機能の同期を活用

実は、Googleアカウントで同期していれば、拡張機能も自動的に同期されます。

同期の確認:

  1. 設定 → 「同期とGoogleサービス」
  2. 「同期するデータを管理」
  3. 「拡張機能」がオンになっているか確認

同期がオンなら、新しいパソコンでChromeにログインするだけで、拡張機能も自動的にインストールされますよ!


その他の設定をバックアップする方法

ブックマークやパスワード以外の設定も、可能な範囲でバックアップしましょう。

検索エンジン設定

カスタムした検索エンジンは、手動でメモする必要があります。

確認方法:

  1. 設定 → 「検索エンジン」
  2. 「検索エンジンとサイト内検索を管理する」
  3. 追加した検索エンジンのリストを確認

メモすべき項目:

  • 検索エンジン名
  • キーワード
  • URL(検索クエリ)

スクリーンショットを撮っておくのが簡単です。

テーマとデザイン

インストールしたテーマは、Chromeウェブストアから再度インストールできます。

メモすべき情報:

  • 使用しているテーマの名前
  • ダウンロード元のURL

できれば、テーマ名をメモしておきましょう。

サイト別の設定

各サイトの詳細設定(通知、位置情報、カメラなど)は、個別にエクスポートできません。

対処法:

重要な設定は、スクリーンショットやメモで記録しておくのがおすすめです。


エクスポートしたデータをインポート(復元)する方法

バックアップを取ったら、新しい環境で復元してみましょう。

ブックマークのインポート

手順:

  1. chrome://bookmarks/ を開く
  2. 右上のをクリック
  3. 「ブックマークをインポート」を選択
  4. エクスポートしたHTMLファイルを選択
  5. 「開く」をクリック

数秒で、すべてのブックマークが復元されます!

注意点:

既存のブックマークと統合されます。重複しても削除されないので、重複分は後で手動削除が必要です。

パスワードのインポート

手順:

  1. chrome://password-manager/passwords を開く
  2. 右上の設定アイコン(⚙)をクリック
  3. 「ファイルからパスワードをインポート」を選択
  4. CSVファイルを選択
  5. 「開く」をクリック

パスワードが一括でインポートされます。

セキュリティ確認:

インポート後、CSVファイルは必ず削除してください。ゴミ箱からも完全に削除しましょう。

他のブラウザからインポート

ChromeはEdge、Firefox、Internet Explorerなどからも、データをインポートできます。

手順:

  1. Chrome右上の→「ブックマーク」→「ブックマークと設定をインポート」
  2. インポート元のブラウザを選択
  3. インポートする項目にチェック:
  • ☑ 閲覧履歴
  • ☑ お気に入り/ブックマーク
  • ☑ 保存したパスワード
  • ☑ 検索エンジン
  1. 「インポート」をクリック

ブラウザを乗り換える時に便利ですね。


Chrome全体を同期する方法(最も簡単!)

実は、Googleアカウントで同期すれば、ほとんどの設定が自動的にバックアップされます。

同期の設定方法

手順:

  1. Chrome右上のプロフィールアイコンをクリック
  2. 「同期を有効にする」をクリック
  3. Googleアカウントでログイン
  4. 「オンにする」を選択

これだけで、以下が自動的に同期されます:

同期されるデータ:

  • ブックマーク
  • パスワード
  • 履歴
  • 開いているタブ
  • 拡張機能
  • 設定
  • テーマ
  • 住所やクレジットカード情報

同期する項目をカスタマイズ

すべてを同期したくない場合、項目を選べます。

設定方法:

  1. 設定 → 「同期とGoogleサービス」
  2. 「同期するデータを管理」をクリック
  3. 同期したい項目だけオンにする

例えば、「履歴は同期しない」「ブックマークとパスワードだけ同期」という設定も可能です。

同期の注意点

メリット:

  • 自動的にバックアップされる
  • 複数のデバイスで同じ環境
  • 設定変更がリアルタイムで反映

注意点:

  • インターネット接続が必要
  • Googleアカウントのセキュリティが重要
  • 同期トラブルで古いデータが上書きされることも

推奨: 同期を使いつつ、定期的に手動エクスポートもしておくと、より安全です。


エクスポートのタイミングと頻度

いつ、どのくらいの頻度でバックアップすべきか、目安を紹介します。

必ずエクスポートすべきタイミング

パソコン買い替え前:

  • 最低1週間前にバックアップ
  • 複数の場所に保存

OS再インストール前:

  • 作業直前にバックアップ
  • 外付けストレージに保存

重要な作業の前:

  • Chrome設定の大幅変更前
  • リセットを実行する前

トラブル発生時:

  • Chromeの動作が不安定
  • データ消失の予兆がある時

定期的なバックアップの頻度

ブックマーク:

  • 月に1回程度
  • 大量に追加・整理した後

パスワード:

  • 3ヶ月に1回程度
  • セキュリティ的に重要

拡張機能リスト:

  • 半年に1回程度
  • 新しい拡張機能を追加したとき

定期的にバックアップする習慣をつけると、万が一の時も安心ですね。


トラブルシューティング

エクスポート・インポート時によくある問題と解決方法です。

問題1: エクスポートボタンが見つからない

原因: Chrome バージョンが古い可能性

解決方法:

  1. Chromeを最新版に更新
  • →「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
  1. 自動更新後、再起動
  2. 再度エクスポートを試す

問題2: パスワードのエクスポートが許可されない

原因: セキュリティ設定またはポリシー制限

解決方法A: パソコンのパスワードを確認

Windowsのパスワードやパソコンのログインパスワードが必要です。正しく入力しましょう。

解決方法B: 管理者権限の確認

会社のパソコンでは、管理者によってエクスポートが制限されていることがあります。IT部門に相談してください。

問題3: インポートしたブックマークが重複

原因: 既存のブックマークと統合される仕様

解決方法:

  1. chrome://bookmarks/ を開く
  2. 検索機能で重複を探す
  3. 手動で不要な方を削除

または:

  1. インポート前に既存のブックマークをエクスポート
  2. Chromeの設定をリセット(クリーンな状態にする)
  3. 新しいブックマークをインポート

問題4: パスワードが正しくインポートされない

原因: CSVファイルの形式が正しくない

解決方法:

  1. CSVファイルをExcelまたはテキストエディタで開く
  2. 形式を確認:
  • 1行目:列名(name, url, username, password)
  • 2行目以降:データ
  1. 余計な改行や文字がないか確認
  2. UTF-8形式で保存し直す
  3. 再度インポート

問題5: 同期がうまくいかない

確認ポイント:

  1. インターネット接続を確認
  2. Googleアカウントにログインしているか確認
  3. 同期設定がオンになっているか確認
  4. 別のデバイスと衝突していないか確認

対処法:

  1. 一度ログアウトして再ログイン
  2. 同期をオフ→オンに切り替え
  3. Chromeを再起動

よくある質問と回答

Q1: エクスポートしたファイルは、他のブラウザでも使える?

A: ブックマークのHTMLファイルは、多くのブラウザで互換性があります。

Edge、Firefox、Safariなどでも、ブックマークのインポート機能を使えば読み込めます。ただし、パスワードのCSVファイルは、ブラウザによって対応が異なるので注意が必要です。

Q2: エクスポートとバックアップは同じ意味?

A: ほぼ同じですが、厳密には少し違います。

エクスポート:
データを外部ファイルとして書き出すこと

バックアップ:
データを保護するために複製を作ること

エクスポートは、バックアップの方法の1つと言えますね。

Q3: 会社のパソコンからエクスポートしても大丈夫?

A: 会社のポリシーによります。

個人情報保護の観点から、会社のデータを外部に持ち出すことが禁止されている場合もあります。特にパスワードのエクスポートは慎重に判断すべきです。

不安な場合は、IT部門に確認しましょう。

Q4: エクスポートしたファイルのサイズが大きい

A: ブックマークや拡張機能が多いと、ファイルサイズが大きくなります。

通常、ブックマークHTMLは数MB程度、パスワードCSVは数百KB程度です。10MBを超える場合は、不要なブックマークを整理してからエクスポートすることをおすすめします。

Q5: スマホ版Chromeの設定もエクスポートできる?

A: スマホ版では、直接のエクスポート機能が制限されています。

ただし、Googleアカウントで同期していれば、パソコン版と自動的にデータが共有されます。パソコン版でエクスポートすれば、スマホのデータも含まれていることになりますね。


まとめ:定期的なエクスポートで大切なデータを守ろう!

Chromeの設定をエクスポートすることで、大切なブックマークやパスワードを安全に保護できます。

エクスポートできる主なデータ:

ブックマーク:

  • chrome://bookmarks/ → ︙ → ブックマークをエクスポート
  • HTMLファイルとして保存

パスワード:

  • chrome://password-manager/passwords → ⚙ → パスワードをエクスポート
  • CSVファイルとして保存(要注意!)

その他:

  • 拡張機能リスト(手動メモ)
  • 検索エンジン設定(手動メモ)
  • テーマ情報(名前をメモ)

インポート(復元):

  • 同じ画面から「インポート」を選択
  • エクスポートしたファイルを読み込む

同期との併用がおすすめ:

  • Googleアカウントで自動同期
  • 定期的な手動エクスポートも実施
  • 二重のバックアップで安心

エクスポートすべきタイミング:

  • パソコン買い替え前
  • OS再インストール前
  • 重要な作業の前
  • 定期的に(月1回程度)

保存場所の推奨:

  • 外付けUSBメモリ
  • クラウドストレージ(Google Drive等)
  • 複数の場所に保存

セキュリティの注意:

  • パスワードファイルは厳重管理
  • 使用後は削除
  • 暗号化を検討
  • 共有パソコンでは実行しない

重要なポイント:

  • エクスポートは保険のようなもの
  • 定期的な実施が大切
  • 同期だけに頼らない
  • バックアップファイルの管理も重要

Chrome には何百ものブックマークや、数十のパスワードが保存されていることも珍しくありません。これらが一瞬で消えてしまったら…考えただけで恐ろしいですよね。

「まだやってない」という方は、今すぐエクスポートすることをおすすめします。たった5分の作業で、将来の大きな後悔を防げますよ!

この記事の手順に従って、今日からChromeのバックアップ習慣を始めましょう!

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