Chromeを使っていると、画面の右側に突然サイドバーが表示されて驚いたことはありませんか?「これ何?」「邪魔だから消したい」「逆にどうやって出すの?」と疑問に思う方も多いはずです。
Chromeのサイドバーは、ブックマークや読み取りリスト、検索などにすぐアクセスできる便利な機能なんです。でも、使い方がわからないと、ただの邪魔な存在になってしまいますよね。
この記事では、Chromeのサイドバーの基本から活用テクニック、消し方までを徹底解説していきます。サイドバーを使いこなせば、作業効率がグッと上がりますよ!
Chromeのサイドバーとは?基本を理解しよう

サイドバーの概要
Chromeのサイドバーとは、ブラウザウィンドウの右側(または左側)に表示されるパネルのことです。
2023年以降、Chromeの新機能として本格的に導入されました。スマホアプリのような感覚で、Webページを見ながら他の機能にアクセスできるんです。
サイドバーで使える主な機能:
- ブックマーク(お気に入り)の管理
- 読み取りリストの閲覧
- Google検索
- ショッピング情報
- サイドパネルの拡張機能
画面を切り替えずに、これらの機能を使えるのが最大の魅力ですね。
サイドバーと従来のブックマークバーの違い
ブックマークバー:
- アドレスバーの下に横並びで表示
- よく使うサイトへのクイックアクセス
- 常に表示される(設定次第)
サイドバー:
- 画面の右側(または左側)に縦並びで表示
- 必要なときだけ開閉できる
- より多くの情報を表示可能
どちらも便利な機能ですが、サイドバーの方が画面スペースを柔軟に使えます。
サイドバーの種類
Chromeのサイドバーには、いくつかのタイプがあります。
サイドパネル(公式機能):
Google公式のサイドバー機能です。読み取りリスト、ブックマーク、検索などが使えます。
拡張機能のサイドバー:
一部の拡張機能は、独自のサイドバーを表示します。メモアプリや翻訳ツールなどがこれに該当しますね。
この記事では主に、公式のサイドパネル機能を中心に解説していきます。
サイドバーを表示・非表示にする方法
サイドバーを表示する(基本操作)
サイドバーを開く方法はいくつかあります。
方法A: サイドパネルアイコンをクリック
- Chrome画面の右上、プロフィールアイコンの左側を確認
- サイドパネルアイコン(四角が重なったようなアイコン)をクリック
- サイドバーが開く
アイコンが見当たらない場合は、非表示になっている可能性があります。
方法B: ショートカットキー
現時点では、サイドバー専用のショートカットキーは公式には提供されていません。マウス操作が基本になります。
方法C: ブックマークを右クリック
- ブックマークを右クリック
- 「サイドパネルでブックマークを表示」を選択
この方法なら、サイドバーを直接ブックマーク表示で開けます。
サイドバーを非表示にする(閉じる)
方法A: ×ボタンをクリック
- サイドバー右上の×(バツ)ボタンをクリック
- サイドバーが閉じる
最もシンプルな方法です。
方法B: サイドパネルアイコンを再度クリック
- Chrome右上のサイドパネルアイコンをもう一度クリック
- トグル動作でサイドバーが閉じる
開閉を繰り返すときに便利ですね。
方法C: サイドバーの外側をクリック
一部のバージョンでは、サイドバーの外側(メインコンテンツエリア)をクリックするだけで閉じることもあります。
サイドバーアイコン自体を非表示にする
サイドバー機能自体を使わない場合、アイコンを消すこともできます。
手順:
- Chrome右上の︙(三点リーダー)→「設定」
- 「デザイン」を選択
- 「サイドパネルを表示」のトグルをオフにする
または、アドレスバーに以下を入力:
chrome://settings/appearance
「サイドパネルを表示」をオフにすれば、アイコンもサイドバーも完全に無効化されます。
再度有効化したい場合:
同じ設定でトグルをオンに戻せばOKです。
サイドバーの機能と使い方
サイドバーにはいくつかの便利な機能があります。一つずつ見ていきましょう。
ブックマーク機能
お気に入りのサイトをサイドバーで管理できます。
使い方:
- サイドバーを開く
- 下部のメニューから「ブックマーク」アイコンを選択
- フォルダ構造でブックマークが表示される
- クリックすると、メインウィンドウでサイトが開く
メリット:
- ページを見ながらブックマークを探せる
- フォルダの開閉が簡単
- 検索機能でブックマークを素早く発見
従来のブックマークマネージャーより、アクセスが速くて便利です。
読み取りリスト
「後で読む」記事を保存できる機能です。
記事を追加する方法:
- 保存したいページを開く
- アドレスバー右側の☆(スター)アイコンをクリック
- 「読み取りリストに追加」を選択
または:
- ページを右クリック
- 「読み取りリストに追加」を選択
読み取りリストを見る方法:
- サイドバーを開く
- 下部メニューから「読み取りリスト」アイコンを選択
- 保存した記事の一覧が表示される
機能:
- 未読/既読で自動分類
- 記事をクリックで開く
- 不要な記事は削除可能
ニュースサイトや長文記事を「積ん読」するのに最適ですね。
Google検索機能
サイドバーから直接Google検索ができます。
使い方:
- サイドバーを開く
- 下部メニューから「検索」アイコンを選択
- 検索ボックスにキーワードを入力
- サイドバー内に検索結果が表示される
メリット:
- ページを見ながら検索できる
- 情報を比較しやすい
- タブを増やさずに済む
論文を読みながら用語を調べたり、ショッピングで商品比較したりするときに便利です。
ショッピング情報(一部の地域)
商品ページを見ているとき、価格比較や在庫情報が表示されることがあります。
表示される情報:
- 他のサイトでの価格
- 価格履歴グラフ
- 在庫状況
- クーポン情報
この機能は地域や設定によって利用できない場合もあります。
拡張機能との連携
一部の拡張機能は、サイドバーに対応しています。
サイドバー対応の拡張機能例:
- メモアプリ
- タスク管理ツール
- 翻訳ツール
- パスワードマネージャー
拡張機能がサイドバーに対応していれば、インストール時に自動的にサイドバーメニューに追加されます。
サイドバーのカスタマイズ方法
サイドバーをより使いやすくカスタマイズできます。
サイドバーの表示位置を変更
デフォルトでは右側に表示されますが、左側に変更可能です(バージョンによる)。
変更方法:
- サイドバーを開く
- 上部または下部のメニューから設定アイコン(歯車マーク)を探す
- 「サイドパネルの位置」で「左」または「右」を選択
注意: この機能はChromeのバージョンによって実装状況が異なります。最新版でもまだ一部のユーザーにのみ提供されている実験的機能の可能性があります。
サイドバーの幅を調整
サイドバーは幅を自由に変更できます。
調整方法:
- サイドバーを開く
- サイドバーとメインコンテンツの境界線にマウスカーソルを合わせる
- カーソルが「↔」の形に変わる
- ドラッグして幅を調整
自分の使いやすい幅に設定しましょう。広くすれば情報量が増え、狭くすればメインコンテンツが広くなります。
デフォルトで開く機能を設定
サイドバーを開いたときに、最初に表示される機能を選べます(バージョンによる)。
設定方法:
よく使う機能(ブックマーク、読み取りリストなど)を最後に使っておけば、次回開いたときに同じ機能が表示されます。
Chromeは最後に使った機能を記憶する仕様になっているんです。
不要な機能を非表示にする
使わない機能はメニューから削除できます。
ただし、現時点では機能の個別非表示は限定的です。将来のアップデートで、より柔軟なカスタマイズが可能になる可能性があります。
サイドバーの活用シーン5選

サイドバーを効果的に使えるシーンを紹介します。
シーン1: 調べ物をしながらメモ
レポートや記事を書くとき、情報収集しながらメモできます。
活用方法:
- メインウィンドウで参考サイトを開く
- サイドバーでGoogle Keepやメモ拡張機能を起動
- 重要な情報を見ながらメモ
タブを切り替える必要がなく、効率的に作業できますね。
シーン2: ショッピングで価格比較
商品を購入する前に、他のサイトと価格を比較できます。
活用方法:
- 商品ページを開く
- サイドバーで商品名を検索
- 複数のECサイトの価格を比較
お得に買い物できる可能性が高まります。
シーン3: 英語サイトを翻訳しながら閲覧
英語のサイトを読むとき、わからない単語をすぐに調べられます。
活用方法:
- 英語サイトをメインで表示
- サイドバーで翻訳ツールや辞書を開く
- わからない単語をコピー&ペーストで検索
語学学習にも役立ちます。
シーン4: 動画を見ながらSNSをチェック
動画視聴中に、他の作業もこなせます。
活用方法:
- YouTubeなどをメインで再生
- サイドバーでTwitterやメールをチェック
- 画面を分割して並行作業
ただし、集中力が散漫になりやすいので注意が必要ですね。
シーン5: 後で読む記事を整理
ニュースサイト巡回中に、気になる記事を効率的に保存できます。
活用方法:
- ニュースサイトを次々と開く
- 気になる記事を読み取りリストに追加
- サイドバーで読み取りリストを確認しながら整理
通勤時間やスキマ時間に、まとめて読めて便利です。
サイドバーに関するトラブルシューティング
問題1: サイドバーアイコンが表示されない
原因: 設定で無効化されているか、Chromeバージョンが古い
解決方法:
- chrome://settings/appearance を開く
- 「サイドパネルを表示」がオンになっているか確認
- オフならオンに変更
それでも表示されない場合:
- Chromeを最新版に更新
- 右上の︙→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
- 自動で更新チェックされる
- 更新があれば「再起動」をクリック
問題2: サイドバーが勝手に開く
原因: 誤操作またはショートカット設定
解決方法:
- サイドパネルアイコンをクリックして閉じる
- 必要なければ、設定で「サイドパネルを表示」をオフにする
特定の操作で自動的に開く仕様もあるため、使い慣れれば気にならなくなることも多いです。
問題3: サイドバーが閉じられない
原因: 一時的な不具合
解決方法:
- ×ボタンを何度かクリック
- それでもダメなら、Chromeを再起動
- Ctrl + Shift + Esc(Windows)でタスクマネージャーを開き、Chromeを強制終了
再起動後は正常に動作するはずです。
問題4: サイドバーの幅が変更できない
原因: バージョンまたはバグ
解決方法:
- サイドバーとメインコンテンツの境界線を探す
- マウスカーソルを正確に合わせる(カーソルが「↔」に変わる位置)
- ゆっくりドラッグする
それでもできない場合は、Chromeのバージョンによって機能が制限されている可能性があります。
問題5: ブックマークがサイドバーに表示されない
原因: 同期の問題またはブックマークが存在しない
解決方法:
- chrome://bookmarks/ でブックマークマネージャーを開く
- ブックマークが存在するか確認
- Googleアカウントでログインしているか確認
- 同期がオンになっているか確認(設定 → 同期)
同期に問題がある場合、一度オフにしてからオンに戻すと解決することもあります。
Chrome Flagsで実験的なサイドバー機能を試す
より高度なサイドバー機能を試したい方向けです。
Chrome Flagsとは
Chromeの実験的機能を有効化できる開発者向け設定です。
注意: 不安定な機能も含まれるため、自己責任で使用してください。
サイドバー関連のFlags
アクセス方法:
- アドレスバーに以下を入力:
chrome://flags/
- 検索ボックスに「side panel」と入力
有効化できる可能性のある機能:
- Side Panel位置の変更
- Side Panelの自動表示
- 追加のSide Panel機能
有効化手順:
- 該当のFlagを探す
- ドロップダウンから「Enabled」を選択
- 「Relaunch」ボタンをクリックして再起動
注意事項:
- Flagsは予告なく変更・削除される
- 不具合が起きる可能性がある
- 重要な作業中は試さない
気軽に試せる機能ではないので、慎重に判断しましょう。
サイドバーの代替:他の方法でも似た機能が使える
サイドバーが合わない場合、代替手段もあります。
ブックマークバーを使う
特徴:
- 常に表示される
- ワンクリックでアクセス
- シンプルで軽快
表示方法:
Ctrl + Shift + B(Windows)または⌘ + Shift + B(Mac)
サイドバーより省スペースですが、表示できる情報は限定的です。
拡張機能を使う
サイドバー専用の拡張機能もあります。
おすすめ拡張機能:
Evernote Web Clipper:
- Webページをクリップ
- サイドバーで管理
OneTab:
- タブをリスト化
- メモリ節約にも効果的
Toby:
- タブとブックマークを美しく整理
- サイドバー形式で表示
好みに応じて選びましょう。
タブグループ機能
タブを整理する公式機能です。
使い方:
- タブを右クリック
- 「タブを新しいグループに追加」
- 色と名前を設定
サイドバーほど詳細な情報は見られませんが、タブの整理には便利ですね。
サイドバーとプライバシー
サイドバーで表示される情報のプライバシー面も気になりますよね。
サイドバーで収集される情報
基本的に収集される情報:
- 読み取りリストに追加した記事
- ブックマーク(Googleアカウントで同期している場合)
- 検索履歴(サイドバーからの検索)
これらは、Chromeの通常の機能と同じプライバシーポリシーが適用されます。
プライバシーを守る設定
同期をコントロール:
- 設定 → 「同期とGoogleサービス」
- 同期する項目を選択
- 不要な項目をオフ
シークレットモードを活用:
シークレットモード(Ctrl/⌘ + Shift + N)では、サイドバーのデータも保存されません。
定期的にデータを削除:
- Ctrl/⌘ + Shift + Delete
- 「閲覧履歴データの削除」で履歴をクリア
プライバシーを重視する場合は、これらの設定を活用しましょう。
よくある質問と回答
Q1: サイドバーは無料で使える?
A: はい、完全無料です。
サイドバー(サイドパネル)はChromeの標準機能なので、追加料金は一切かかりません。すべてのユーザーが無料で利用できます。
Q2: スマホ版Chromeにもサイドバーはある?
A: いいえ、スマホ版には同じ形式のサイドバーはありません。
ただし、似た機能として:
- ブックマーク一覧
- 読み取りリスト
- 履歴
これらは、メニュー(右下の︙)から個別にアクセスできます。
Q3: サイドバーを使うとChromeが重くなる?
A: 通常はほとんど影響ありません。
サイドバー自体は軽量に設計されています。ただし、サイドバーで重いWebページを表示したり、複数の機能を同時に使ったりすると、多少メモリを消費します。
パソコンのメモリが4GB以下の場合は、使用状況に応じて開閉するのがおすすめです。
Q4: サイドバーを常に表示したままにできる?
A: はい、できます。
一度開いたサイドバーは、×ボタンで閉じるまで表示され続けます。Chromeを再起動しても、前回の状態(開いていた/閉じていた)を記憶しています。
常に表示したい場合は、開いたままにしておけばOKです。
Q5: 会社のパソコンでサイドバーを無効にしても良い?
A: 基本的には問題ありませんが、確認が安全です。
サイドバーの表示/非表示は個人の設定なので、通常は変更しても問題ありません。ただし、会社によっては特定の設定を推奨している場合もあります。
心配な場合は、IT部門に確認してから変更しましょう。
まとめ:サイドバーを使いこなして作業効率アップ!
Chromeのサイドバーは、画面を切り替えずに複数の作業をこなせる便利な機能です。
サイドバーの基本操作:
表示する:
- サイドパネルアイコンをクリック
- ブックマークを右クリック→「サイドパネルで表示」
非表示にする:
- ×ボタンをクリック
- サイドパネルアイコンを再度クリック
完全に無効化:
- 設定 → デザイン → 「サイドパネルを表示」をオフ
サイドバーで使える機能:
- ブックマーク管理
- 読み取りリスト
- Google検索
- ショッピング情報
- 拡張機能との連携
便利な活用シーン:
- 調べ物をしながらメモ
- 商品の価格比較
- 翻訳しながら英語サイトを閲覧
- 後で読む記事の整理
- マルチタスク作業
トラブル時の対処:
- アイコンが出ない → 設定で有効化、Chrome更新
- 勝手に開く → ×ボタンで閉じる、設定で無効化
- 幅が変わらない → 境界線を正確にドラッグ
覚えておきたいショートカット:
- ブックマークバー表示:Ctrl/⌘ + Shift + B
- シークレットモード:Ctrl/⌘ + Shift + N
- 設定:chrome://settings/
重要なポイント:
- サイドバーは完全無料の標準機能
- 使わない場合は無効化できる
- カスタマイズで自分好みに調整可能
- プライバシー設定も管理できる
サイドバーは便利な機能ですが、すべての人に合うわけではありません。自分の作業スタイルに合わせて、使う/使わないを判断しましょう。
使いこなせば、タブを何個も開く必要が減り、画面がすっきりして作業効率が上がりますよ。ぜひ一度試してみてください!

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