VPNのスプリットトンネルとは?便利な機能を徹底解説

VPNを使っていると、「スプリットトンネル」という機能を目にすることがあります。

「スプリットトンネル」(Split Tunneling)とは、一部の通信だけVPNを経由させて、残りは通常のインターネット接続を使うという機能です。

例えば:

  • 動画ストリーミングだけVPN経由
  • オンラインバンキングは通常の接続

こんな風に、通信を使い分けられるんですね。

「全部VPNを通すか、全く使わないか」という二択ではなく、柔軟に使い分けたい時に役立つ機能です。

この記事では、スプリットトンネルの仕組みから、メリット・デメリット、実際の使い方まで、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。

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  1. スプリットトンネルの基本
    1. 通常のVPN接続
    2. スプリットトンネルの仕組み
    3. スプリットトンネルの種類
  2. スプリットトンネルのメリット
    1. 1. 通信速度の向上
    2. 2. ローカルデバイスへのアクセス
    3. 3. 帯域幅の節約
    4. 4. サービスのブロック回避
    5. 5. 柔軟な使い分け
    6. 6. データ通信量の削減
  3. スプリットトンネルのデメリット・注意点
    1. 1. セキュリティリスク
    2. 2. プライバシーの低下
    3. 3. DNSリークのリスク
    4. 4. 設定の複雑さ
    5. 5. すべてのVPNが対応しているわけではない
  4. スプリットトンネルの使用例
    1. 使用例1:ストリーミング+国内サイト
    2. 使用例2:トレント+通常利用
    3. 使用例3:リモートワーク
    4. 使用例4:ゲーム+セキュリティ
    5. 使用例5:銀行取引+通常利用
    6. 使用例6:ローカルネットワーク
  5. 主要VPNサービスのスプリットトンネル対応
    1. ExpressVPN
    2. NordVPN
    3. Surfshark
    4. CyberGhost
    5. ProtonVPN
    6. Private Internet Access (PIA)
    7. 対応状況まとめ
  6. スプリットトンネルの設定方法
    1. ExpressVPNでの設定(Windows)
    2. NordVPNでの設定(Windows)
    3. Surfsharkでの設定(Windows)
    4. Androidでの一般的な設定手順
  7. スプリットトンネル使用時のセキュリティ対策
    1. 1. 重要な通信は必ずVPN経由に
    2. 2. 公衆Wi-Fi使用時は慎重に
    3. 3. DNSリーク対策
    4. 4. キルスイッチの併用
    5. 5. 定期的な設定の見直し
    6. 6. テストして動作確認
  8. スプリットトンネルのトラブルシューティング
    1. 問題1:設定が反映されない
    2. 問題2:特定のアプリが動かない
    3. 問題3:速度が改善しない
    4. 問題4:接続が不安定
    5. 問題5:DNS関連の問題
  9. よくある質問
    1. Q1: スプリットトンネルは安全ですか?
    2. Q2: すべてのVPNで使えますか?
    3. Q3: 速度は本当に速くなりますか?
    4. Q4: スマホでも使えますか?
    5. Q5: 設定は難しいですか?
    6. Q6: ゲームには有効ですか?
    7. Q7: 仕事用と私用を分けられますか?
  10. まとめ:スプリットトンネルで柔軟なVPN利用を

スプリットトンネルの基本

まずは基本的な仕組みを理解しましょう。

通常のVPN接続

通常、VPNを使うと:

すべての通信がVPN経由になります。

例:

  • Webサイト閲覧 → VPN経由
  • メール送受信 → VPN経由
  • 動画視聴 → VPN経由
  • オンラインゲーム → VPN経由

すべてが暗号化されて、VPNサーバーを経由してインターネットに接続されるんですね。

スプリットトンネルの仕組み

スプリットトンネルを使うと:

一部だけVPN経由、残りは直接接続になります。

例:

  • 海外の動画サイト → VPN経由(地域制限を回避)
  • 国内のWebサイト → 直接接続(高速)
  • オンラインバンキング → 直接接続(VPNブロック回避)
  • ファイル共有 → VPN経由(プライバシー保護)

このように、目的に応じて通信経路を分けることができます。

スプリットトンネルの種類

主に2つのタイプがあります。

1. アプリベース(App-based)

特定のアプリだけVPN経由にする方法です。

例:

  • Torrentクライアント → VPN経由
  • Chrome → 直接接続
  • Netflix → VPN経由

アプリ単位で指定できるので、わかりやすいです。

2. URLベース(URL-based)

特定のWebサイトだけVPN経由にする方法です。

例:

  • example.com → VPN経由
  • その他のサイト → 直接接続

ブラウザの拡張機能でよく使われる方式ですね。

3. IPアドレスベース(IP-based)

特定のIPアドレス範囲だけVPN経由にする方法です。

上級者向けで、より細かい制御ができます。

スプリットトンネルのメリット

どんな利点があるのか見ていきましょう。

1. 通信速度の向上

VPNを経由しない通信は速くなります。

VPNを使うと、暗号化とサーバー経由のため、どうしても速度が低下します。

スプリットトンネルなら:

  • 速度が必要な通信 → 直接接続(高速)
  • プライバシーが必要な通信 → VPN経由(安全)

良いとこ取りができるんですね。

2. ローカルデバイスへのアクセス

自宅のプリンターやNASなどのローカルネットワーク機器にアクセスできます。

通常のVPN接続では、ローカルネットワークにアクセスできないことがあります。

スプリットトンネルなら:

  • インターネット → VPN経由
  • ローカルネットワーク → 直接接続

両方同時に使えるのは便利です。

3. 帯域幅の節約

VPNサーバーの負荷を減らせます。

すべての通信をVPN経由にすると、サーバーに負担がかかります。

必要な通信だけVPN経由にすれば:

  • サーバーの混雑が減る
  • 全体的なパフォーマンスが向上
  • 他のユーザーにも良い影響

みんなにとってWin-Winですね。

4. サービスのブロック回避

一部のサービスはVPN接続をブロックします。

例:

  • 一部のオンラインバンキング
  • 企業のVPN(VPN over VPNの禁止)
  • 一部の決済サービス

スプリットトンネルなら、これらのサービスだけ直接接続にして、問題を回避できます。

5. 柔軟な使い分け

用途に応じて最適な接続方法を選べます。

例:

  • 海外サイト閲覧 → VPN経由(地域制限回避)
  • 国内サイト閲覧 → 直接接続(高速)
  • トレント → VPN経由(プライバシー保護)
  • オンラインゲーム → 直接接続(低Ping)

自分好みにカスタマイズできるのが魅力です。

6. データ通信量の削減

モバイル回線の使用時に特に有効です。

VPNを使うと、暗号化のオーバーヘッドでデータ使用量が増えます。

スプリットトンネルで必要最小限の通信だけVPN経由にすれば、データ通信量を節約できます。

スプリットトンネルのデメリット・注意点

便利な反面、注意すべき点もあります。

1. セキュリティリスク

VPNを経由しない通信は保護されません。

これが最大の注意点です。

直接接続の通信は:

  • 暗号化されない(公衆Wi-Fiでは危険)
  • IPアドレスが露出する
  • ISPに閲覧履歴が見える

セキュリティが必要な通信は、必ずVPN経由にしましょう。

2. プライバシーの低下

一部の通信は追跡可能になります。

VPNの大きな目的の一つは、オンライン活動を隠すことです。

スプリットトンネルを使うと:

  • 直接接続の通信は追跡される
  • IPアドレスが漏れる
  • 完全な匿名性は失われる

プライバシーを最優先する場合は、スプリットトンネルを使わない方が良いです。

3. DNSリークのリスク

設定が不適切だとDNS情報が漏れる可能性があります。

VPNを経由しない通信では、通常のDNSサーバーが使われます。

これにより:

  • どのサイトにアクセスしたか分かる
  • ISPにDNS情報が見える

DNSリーク対策が必要になります。

4. 設定の複雑さ

初心者には設定が難しいことがあります。

どのアプリをVPN経由にするか、正しく判断する必要があります。

間違った設定をすると:

  • セキュリティが低下
  • 期待した効果が得られない

十分な理解が必要です。

5. すべてのVPNが対応しているわけではない

一部のVPNサービスは非対応です。

特に:

  • 無料VPN
  • 一部の安価なVPN
  • 古いVPNサービス

スプリットトンネル機能がない場合もあるので、事前確認が必要です。

スプリットトンネルの使用例

実際にどんな場面で使うのか見ていきましょう。

使用例1:ストリーミング+国内サイト

海外の動画を見ながら、国内サイトも快適に閲覧

設定:

  • Netflix、Huluアプリ → VPN経由(海外コンテンツ)
  • その他のブラウジング → 直接接続(高速)

メリット:

  • 海外の動画が見られる
  • 国内サイトは高速表示
  • 快適な使い分け

使用例2:トレント+通常利用

P2P通信を保護しながら、他は通常速度

設定:

  • Torrentクライアント → VPN経由(匿名化)
  • ブラウザ、メール → 直接接続(高速)

メリット:

  • トレントは完全に保護
  • 他の通信は速度低下なし
  • プライバシーとパフォーマンス両立

使用例3:リモートワーク

会社のVPNと個人のVPN併用

設定:

  • 業務関連アプリ → 会社のVPN経由
  • 個人のブラウジング → 個人VPN経由
  • ローカルプリンター → 直接接続

メリット:

  • 業務と私用を分離
  • セキュリティポリシーに準拠
  • すべて同時に使える

使用例4:ゲーム+セキュリティ

オンラインゲームは低Ping、他は保護

設定:

  • ゲームクライアント → 直接接続(低Ping)
  • ブラウザ、SNS → VPN経由(保護)

メリット:

  • ゲームのラグが最小限
  • 個人情報は保護される
  • バランスの良い使い方

使用例5:銀行取引+通常利用

オンラインバンキングのブロック回避

設定:

  • 銀行のアプリ・サイト → 直接接続(ブロック回避)
  • その他すべて → VPN経由(保護)

メリット:

  • 銀行サービスが使える
  • 他の通信は保護される
  • VPNブロック問題を解決

使用例6:ローカルネットワーク

自宅のNASにアクセスしながらVPN使用

設定:

  • ローカルIPアドレス(192.168.x.x) → 直接接続
  • インターネット → VPN経由

メリット:

  • 自宅のNAS、プリンターにアクセス
  • インターネットは保護
  • 両方同時に利用可能

主要VPNサービスのスプリットトンネル対応

各サービスの対応状況を見ていきましょう。

ExpressVPN

対応状況:○

  • Windows、Mac、Android、ルーターで利用可能
  • アプリベースのスプリットトンネル
  • 「Split Tunneling」という名称

特徴:

  • 使いやすいインターフェース
  • アプリを選択するだけ
  • 初心者にも分かりやすい

NordVPN

対応状況:○

  • Windows、Androidで利用可能
  • アプリベースのスプリットトンネル
  • 「Split Tunneling」という名称

特徴:

  • 除外するアプリを選択
  • または、VPN経由にするアプリを選択
  • 両方の設定方法が可能

Surfshark

対応状況:○

  • Windows、Androidで利用可能
  • アプリベースとURLベース両方
  • 「Bypasser」という名称(独自の呼び方)

特徴:

  • アプリとWebサイト両方指定可能
  • 柔軟な設定
  • 機能が充実

CyberGhost

対応状況:○

  • Windows、Androidで利用可能
  • アプリベースのスプリットトンネル
  • 「Smart Rules」の一部として提供

特徴:

  • アプリごとにルール設定
  • Wi-Fi接続時の自動設定も可能
  • 使いやすい

ProtonVPN

対応状況:○

  • Windows、Android、Linuxで利用可能
  • アプリベースとIPベース両方
  • 「Split Tunneling」という名称

特徴:

  • 上級者向けの細かい設定も可能
  • IPアドレス範囲で指定できる
  • 柔軟性が高い

Private Internet Access (PIA)

対応状況:○

  • Windows、Mac、Android、Linuxで利用可能
  • アプリベースのスプリットトンネル
  • 「Split Tunnel」という名称

特徴:

  • 多くのプラットフォームで対応
  • アプリ選択が簡単
  • 安定した動作

対応状況まとめ

VPNサービスWindowsMaciOSAndroidLinux
ExpressVPN××
NordVPN×××
Surfshark×××
CyberGhost×××
ProtonVPN××
PIA×

注意点:

  • iOSはAppleの制限により、ほとんどのVPNで非対応
  • Macは対応しているVPNが少ない
  • WindowsとAndroidは多くのVPNで対応

スプリットトンネルの設定方法

実際の設定手順を見ていきましょう。

ExpressVPNでの設定(Windows)

ステップ1:設定を開く

ExpressVPNアプリを起動し、メニュー(≡)から「Options」を選択します。

ステップ2:General タブ

「General」タブを開きます。

ステップ3:Split Tunneling を有効化

「Split Tunneling」のチェックボックスをオンにします。

ステップ4:設定モードを選択

2つのオプションがあります:

  • 「Do not allow selected apps to use the VPN」
    → 選択したアプリはVPNを経由しない
  • 「Only allow selected apps to use the VPN」
    → 選択したアプリだけVPN経由

ステップ5:アプリを追加

「Manage」をクリックして、対象のアプリを追加します。

ステップ6:保存

設定を保存して完了です。

NordVPNでの設定(Windows)

ステップ1:設定を開く

NordVPNアプリの歯車アイコン(設定)をクリックします。

ステップ2:Split Tunneling を探す

左メニューから「Split Tunneling」を選択します。

ステップ3:有効化

「Enable Split Tunneling」をオンにします。

ステップ4:除外アプリを追加

「Add Application」をクリックして、VPNを経由させないアプリを選択します。

ステップ5:保存

設定を保存して完了です。

Surfsharkでの設定(Windows)

ステップ1:設定を開く

Surfsharkアプリの歯車アイコン(設定)をクリックします。

ステップ2:VPN Settings

「VPN Settings」セクションを開きます。

ステップ3:Bypasser を探す

「Bypasser」という項目を見つけます(Surfsharkの独自名称)。

ステップ4:モードを選択

2つのモードがあります:

  • 「Bypass VPN for selected apps and websites」
    → 選択したものはVPNを経由しない
  • 「Route only selected apps and websites through VPN」
    → 選択したものだけVPN経由

ステップ5:追加

  • 「Apps」タブでアプリを追加
  • 「Websites」タブでURLを追加

ステップ6:保存

設定を保存して完了です。

Androidでの一般的な設定手順

ステップ1:VPNアプリを開く

使用しているVPNアプリを起動します。

ステップ2:設定メニュー

通常、歯車アイコンやメニューから「設定」を開きます。

ステップ3:Split Tunneling を探す

「Split Tunneling」または類似の名称を探します。

ステップ4:アプリを選択

リストから、VPN経由にする/しないアプリを選択します。

ステップ5:保存

設定を保存して、VPNに接続します。

スプリットトンネル使用時のセキュリティ対策

安全に使うための注意点をまとめます。

1. 重要な通信は必ずVPN経由に

機密情報を扱う通信は必ずVPN経由にしましょう。

VPN経由にすべきもの:

  • オンラインバンキング(VPNブロックされない場合)
  • 個人情報を含むフォーム入力
  • 仕事関連の通信
  • P2Pファイル共有

間違っても除外しないように注意です。

2. 公衆Wi-Fi使用時は慎重に

公衆Wi-Fiでは、すべてVPN経由が基本です。

カフェや空港などの公衆Wi-Fiは、盗聴のリスクがあります。

スプリットトンネルを使う場合:

  • 最小限のアプリだけ除外
  • 可能ならスプリットトンネルをオフに

安全第一で考えましょう。

3. DNSリーク対策

DNSリーク保護を有効化しましょう。

多くのVPNアプリには、DNSリーク保護機能があります。

設定で確認:

  • DNS Leak Protection → オン
  • VPNのDNSサーバーを使用 → オン

これにより、直接接続でもDNS情報が保護されます。

4. キルスイッチの併用

キルスイッチ機能を有効化しておきましょう。

VPN接続が切れた時、インターネット接続を遮断する機能です。

スプリットトンネル使用時でも:

  • VPN経由の通信は保護される
  • 予期せぬ情報漏洩を防げる

二重の安全策になります。

5. 定期的な設定の見直し

設定を定期的に確認しましょう。

アプリをインストール/アンインストールすると、設定が変わることがあります。

チェックポイント:

  • 除外リストに不要なアプリがないか
  • 重要なアプリが誤って除外されていないか
  • 設定が意図通りか

月1回程度の確認がおすすめです。

6. テストして動作確認

実際に動作をテストしましょう。

確認方法:

  1. VPNに接続
  2. 除外したアプリを使う
  3. IPアドレス確認サイト(whatismyip.comなど)で確認
  4. VPN経由か直接接続か判断

意図通りに動いているか必ず確認しましょう。

スプリットトンネルのトラブルシューティング

よくある問題と解決策をまとめます。

問題1:設定が反映されない

症状:
スプリットトンネルを設定したのに、すべてVPN経由になる(またはその逆)。

解決策:

  1. VPNアプリを再起動
  2. 設定を保存できているか確認
  3. VPNに再接続
  4. アプリを完全に終了して再起動

問題2:特定のアプリが動かない

症状:
除外したアプリが正常に動作しない。

解決策:

  1. アプリを一度閉じて再起動
  2. アプリのキャッシュをクリア
  3. スプリットトンネルの設定を一度削除して再設定
  4. アプリの関連プロセスもすべて除外

問題3:速度が改善しない

症状:
スプリットトンネルを使っても速度が上がらない。

解決策:

  1. 正しいアプリを除外しているか確認
  2. バックグラウンドで動くプロセスも除外が必要な場合がある
  3. ブラウザの場合、ブラウザ本体だけでなく関連プロセスも除外
  4. 速度テストで実際に違いを確認

問題4:接続が不安定

症状:
スプリットトンネル使用時に接続が切れやすい。

解決策:

  1. VPNプロトコルを変更(WireGuardやOpenVPNなど)
  2. サーバーを変更
  3. キルスイッチとの相性問題の可能性 → 一時的にオフ
  4. ファイアウォールの設定を確認

問題5:DNS関連の問題

症状:
特定のサイトにアクセスできない、または遅い。

解決策:

  1. DNSリーク保護を有効化
  2. DNSサーバーをVPNのものに統一
  3. DNSキャッシュをクリア(ipconfig /flushdns)
  4. ブラウザのDNSキャッシュもクリア

よくある質問

スプリットトンネルについてよく聞かれる質問をまとめました。

Q1: スプリットトンネルは安全ですか?

A: 適切に使えば安全ですが、VPN経由しない通信は保護されません。

重要な通信は必ずVPN経由にしましょう。

Q2: すべてのVPNで使えますか?

A: いいえ、対応していないVPNサービスもあります。

主要な有料VPNは多くが対応していますが、事前確認が必要です。

Q3: 速度は本当に速くなりますか?

A: はい、VPNを経由しない通信は元の速度に近づきます。

ただし、VPN経由の通信は通常通り速度が低下します。

Q4: スマホでも使えますか?

A: Androidでは多くのVPNが対応しています。

iOSはAppleの制限により、ほとんどのVPNで非対応です。

Q5: 設定は難しいですか?

A: 基本的な使い方は簡単です。

アプリを選択するだけで、特別な知識は不要です。

Q6: ゲームには有効ですか?

A: はい、ゲームを除外すればPing値が改善します。

ただし、ゲーム通信は保護されなくなる点に注意しましょう。

Q7: 仕事用と私用を分けられますか?

A: はい、それがスプリットトンネルの得意分野です。

業務アプリと私用アプリで別々の接続を使えます。

まとめ:スプリットトンネルで柔軟なVPN利用を

スプリットトンネルについて、重要なポイントをまとめます。

スプリットトンネルとは:

  • 一部の通信だけVPN経由にする機能
  • 残りは通常のインターネット接続
  • 通信を柔軟に使い分けられる

主な種類:

  • アプリベース(アプリ単位で指定)
  • URLベース(Webサイト単位で指定)
  • IPベース(IPアドレス範囲で指定)

メリット:

  • 通信速度の向上
  • ローカルデバイスへのアクセス
  • 帯域幅の節約
  • サービスブロックの回避
  • 柔軟な使い分け
  • データ通信量の削減

デメリット:

  • セキュリティリスク
  • プライバシーの低下
  • DNSリークのリスク
  • 設定の複雑さ
  • 全VPNが対応しているわけではない

主な使用例:

  • ストリーミング+国内サイト
  • トレント+通常利用
  • リモートワーク
  • ゲーム+セキュリティ
  • 銀行取引+通常利用
  • ローカルネットワーク

対応VPN:

  • ExpressVPN(Windows、Mac、Android)
  • NordVPN(Windows、Android)
  • Surfshark(Windows、Android)
  • CyberGhost(Windows、Android)
  • ProtonVPN(Windows、Android、Linux)
  • PIA(多くのプラットフォーム)

セキュリティ対策:

  • 重要な通信はVPN経由に
  • 公衆Wi-Fiでは慎重に
  • DNSリーク対策
  • キルスイッチの併用
  • 定期的な設定見直し
  • 動作確認のテスト

設定の基本手順:

  1. VPNアプリの設定を開く
  2. スプリットトンネル機能を有効化
  3. 除外するアプリを選択
  4. 設定を保存
  5. VPNに接続
  6. 動作をテスト

スプリットトンネルは、VPNの柔軟性を大幅に高める便利な機能です。

「VPNは遅いから使いたくない」という人も、スプリットトンネルなら必要な部分だけ保護して、速度も維持できます。

ただし、セキュリティとプライバシーについてはトレードオフがあることを理解しておきましょう。

適切に使えば、快適さとセキュリティを両立できる素晴らしい機能です。

あなたの使い方に合わせて、スプリットトンネルを活用してみてはいかがでしょうか!

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