【美の呪縛が生んだ恐怖】都市伝説「整形オバケ」とは?その姿と恐ろしい伝承を解説!

神話・歴史・伝承

夜道で長い髪の女性から「私、きれい?」と聞かれたら、あなたはどう答えますか?

もしかしたらその女性は、美への執着が生んだ悲しい怪異「整形オバケ」かもしれません。

1990年代に広島県を中心に広まったこの都市伝説は、現代社会の美への過度な執着が生み出した、新しいタイプの怪談なんです。

この記事では、美容整形の失敗が生んだ悲劇の怪異「整形オバケ」について、その恐ろしい姿や特徴、背後にある悲しい物語を詳しくご紹介します。

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整形オバケってどんな怪異なの?

整形オバケ(せいけいオバケ)は、1990年代後半に広島県を中心に広まった都市伝説に登場する女性の怪異です。

松山ひろし著『3分間の恐怖』によると、1997年頃から広島県で語られ始めた比較的新しい都市伝説なんですね。

美容整形手術の失敗によって顔の半分に大きな傷を負い、その結果として亡くなってしまった女性の霊とされています。

姿・見た目

整形オバケの見た目には、はっきりとした特徴があります。

整形オバケの外見的特徴

  • 背が高い女性の姿
  • 長い髪を持っている
  • 顔の半分を髪で隠している
  • 隠されていない方は美しい顔をしている
  • 髪で隠された方は傷だらけになっている

パッと見た感じは普通の美人なんですが、顔の半分を前髪や横髪で不自然に隠しているところが特徴的です。

最初は片側だけしか見えないので、きれいな女性だと思ってしまうんですね。

特徴

整形オバケには、決まった行動パターンがあります。

まず、夜道で人間に遭遇すると近づいてきて、「私、きれい?」と質問してくるんです。

この質問に「きれいです」と答えると、今度は長い髪をかき上げて、隠していた傷だらけの顔半分を見せながら「これでもきれい?」と迫ってきます。

さらに恐ろしいのは、しつこく追いかけてきて、何度も同じ質問を繰り返すということ。

逃げても逃げても追いかけてきて、執拗に美しさの確認を求めてくるそうです。

伝承

整形オバケの悲しい過去

整形オバケが生まれた背景には、悲しい物語があるんです。

彼女は生前、美しくなりたいという強い願望を持って美容整形手術を受けました。

しかし、手術は失敗に終わり、顔の片側の皮膚がうまく癒着しなかったんです。

ケロイド状の大きな傷跡が残ってしまい、美しくなるどころか、かえって醜い姿になってしまいました。

その結果、精神的なショックで気が触れてしまい、最終的には命を落としてしまったとされています。

対処法

整形オバケに遭遇してしまった場合の対処法も伝えられています。

絶対にやってはいけないこと

  • 目を合わせる
  • 質問に答える
  • 立ち止まる

最も効果的な対処法は「気づかないふりをして通り過ぎる」ことだそうです。

視線を合わせず、声をかけられても無視して、普通に歩き続けることが大切なんですね。

類似の怪異との関係

整形オバケと似た特徴を持つ怪異として「口裂け女」がよく比較されます。

どちらも:

  • 美しさについて質問してくる
  • 顔に傷がある
  • しつこく追いかけてくる

という共通点があります。

ただし、口裂け女が1970年代から語られているのに対し、整形オバケは1990年代後半からという違いがあります。

整形オバケは、美容整形が一般化してきた時代背景を反映した、より現代的な都市伝説といえるでしょう。

まとめ

整形オバケは、現代社会の美への執着が生み出した悲しい都市伝説です。

重要なポイント

  • 1990年代後半に広島県で生まれた都市伝説
  • 美容整形の失敗で顔半分に傷を負った女性の霊
  • 長い髪で傷を隠し、美しさの確認を求める
  • 「私、きれい?」という質問を繰り返す
  • 遭遇したら気づかないふりをして通り過ぎるのが最善

美しさを追い求めた結果、悲劇的な最期を迎えてしまった整形オバケ。

この都市伝説は、外見だけにとらわれることの危険性や、美への過度な執着がもたらす悲劇について、私たちに警鐘を鳴らしているのかもしれませんね。

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