「Steamのアカウントが乗っ取られた…」なんて話、聞いたことありませんか?
ゲームライブラリや購入履歴、フレンドリストなど、大切なデータが詰まったSteamアカウント。そんな貴重なアカウントを守ってくれるのがSteamガードという機能なんです。
この記事では、Steamガードの基本から設定方法、よくあるトラブルの対処法まで、分かりやすく解説していきます。
「設定が難しそう…」と思っている方も安心してください。手順を追って説明するので、誰でも簡単に設定できますよ。
Steamガードって何?まずは基本を理解しよう

アカウントを二重に守る仕組み
Steamガードとは、Steamアカウントを保護するための二段階認証システムのこと。
簡単に言うと、ログインするときにパスワードだけでなく、もう一つの確認ステップを追加する仕組みです。
たとえば、誰かがあなたのパスワードを知ってしまっても、二段階認証があれば不正ログインを防げます。これがSteamガードの最大のメリットなんですね。
なぜSteamガードが必要なの?
インターネット上では、日々たくさんのアカウント情報が狙われています。
特にSteamアカウントは以下の理由から標的になりやすいんです:
- ゲームライブラリに金銭的価値がある
- トレード機能で貴重なアイテムを持っている
- クレジットカード情報が登録されている
- フレンドへのフィッシング攻撃に悪用される
Steamガードを有効にしておけば、こうした脅威から大切なアカウントを守れるというわけです。
Steamガードの種類は2つ!それぞれの特徴
Steamガードには、実は2種類の認証方法があります。
どちらを選ぶかで使い勝手やセキュリティレベルが変わってくるので、違いをしっかり理解しておきましょう。
1. メール認証(Steam Guard メール確認)
メール認証は、登録したメールアドレスに届く認証コードを使ってログインする方法です。
メリット
- スマートフォンがなくても使える
- 設定が簡単で初心者向き
- メールさえ確認できればどこでも認証可能
デメリット
- メールの受信に時間がかかることがある
- メールアカウント自体が乗っ取られるリスクがある
- トレードやマーケット利用に15日間の制限がかかる
2. モバイル認証(Steam Guard モバイル認証)
モバイル認証は、スマートフォンの専用アプリ「Steam モバイルアプリ」を使って認証コードを生成する方法。
メリット
- より高いセキュリティレベル
- トレードやマーケットの利用制限がない(即座に取引可能)
- インターネット接続なしでもコードを生成できる
- 認証コードが30秒ごとに自動更新される
デメリット
- スマートフォンが必要
- 機種変更時に手続きが必要
- アプリをインストールする手間がある
どちらを選ぶべき?
結論:モバイル認証がおすすめです。
理由は以下の通り:
- セキュリティレベルが高い
- トレードやマーケットをすぐに利用できる
- Steam公式も推奨している
ただし、スマートフォンを持っていない場合や、機種変更が頻繁な方はメール認証でも十分です。
Steamガードの設定方法【手順を画像で解説】
それでは実際にSteamガードを設定していきましょう。
メール認証の設定手順
ステップ1:Steamクライアントを開く
まずはPCでSteamクライアントを起動してください。
ブラウザ版でも設定できますが、クライアント版の方がスムーズです。
ステップ2:設定画面に移動
- 左上の「Steam」メニューをクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「アカウント」をクリック
ステップ3:Steam Guardを有効化
「アカウントのセキュリティ」セクションで以下を確認してください:
- 「Steam Guardを管理する」をクリック
- 「メールで認証コードを受け取る」を選択
- 「完了」をクリック
これで設定完了です!
次回ログイン時から、登録したメールアドレスに認証コードが届くようになりますよ。
モバイル認証の設定手順
モバイル認証はさらに強力なセキュリティを提供してくれます。
ステップ1:Steamモバイルアプリをインストール
まずはスマートフォンに公式アプリをダウンロードしましょう:
- iOS:App Store で「Steam」を検索
- Android:Google Play で「Steam」を検索
公式アプリであることを必ず確認してください(開発元:Valve Corporation)。
ステップ2:アプリにログイン
アプリを開いて、Steamアカウントでログインします。
この時点ではまだメール認証コードが届くはずです。
ステップ3:Steam Guardを追加
アプリ内で以下の手順を実行:
- 左上のメニューアイコン(三本線)をタップ
- 「Steam Guard」を選択
- 「認証機能を追加」をタップ
- 電話番号を入力(SMS認証に使用)
- SMSで届いたコードを入力
- 「完了」をタップ
これでモバイル認証が有効になりました!
アプリの「Steam Guard」セクションに、6桁の認証コードが表示されるようになります。
ステップ4:リカバリーコードを保存(超重要!)
設定完了後、リカバリーコード(またはRコード)が表示されます。
このコードは絶対に保存してください!
スマートフォンを紛失したり、アプリが使えなくなった場合、このコードがないとアカウントにアクセスできなくなる可能性があります。
保存方法の例:
- 紙にメモして安全な場所に保管
- パスワード管理アプリに保存
- 家族の信頼できる人に預ける
絶対にスクリーンショットをクラウドに保存したり、SNSに投稿したりしないでください。
よくあるトラブルと解決方法
Steamガードを使っていると、時々トラブルに遭遇することがあります。
ここでは代表的な問題と対処法をまとめました。
1. 認証コードが届かない(メール認証)
原因と対処法
- 迷惑メールフォルダを確認:多くの場合、ここに入っています
- メールアドレスが正しいか確認:Steam設定で登録アドレスをチェック
- メールサーバーの遅延:5〜10分待ってみる
- ファイアウォール設定:Steamからのメールを許可する
2. スマートフォンを紛失した(モバイル認証)
これは一番困るパターンですね。でも慌てないでください。
対処法
リカバリーコードがある場合:
- Steamにログインを試みる
- 「コードを受信できない場合」をクリック
- 「Steam Guard リカバリーコードを使用」を選択
- 保存しておいたリカバリーコードを入力
リカバリーコードがない場合:
- Steam サポートに連絡
- アカウントの所有者であることを証明(購入履歴など)
- サポートの指示に従ってアカウントを復旧
サポートでの復旧には時間がかかる場合があるので、やはりリカバリーコードの保存は必須ですね。
3. 機種変更する場合の手順
新しいスマートフォンに移行する前に、必ず以下の手順を実行してください。
移行手順
旧端末で行うこと:
- Steamモバイルアプリを開く
- リカバリーコードをメモまたは写真撮影(安全に保管)
- 必要に応じてSteam Guardを一時的に無効化
新端末で行うこと:
- Steamモバイルアプリをインストール
- ログイン(リカバリーコードを使用する場合あり)
- Steam Guardを再設定
- 新しいリカバリーコードを保存
4. トレード制限がかかる理由
「Steam Guardを有効にしたのに、トレードできない…」という経験はありませんか?
原因
- メール認証を使っている:15日間の待機期間が必要
- Steam Guardを有効にしたばかり:7日間の待機期間
- パスワードを最近変更した:5日間の待機期間
- 支払い方法を追加した:7日間の待機期間
解決策
基本的には待つしかありませんが、モバイル認証に切り替えれば今後は即座にトレード可能になります。
5. コードを何度も間違えてロックされた
認証コードを何度も間違えると、一時的にアカウントがロックされることがあります。
対処法
- 数時間待つ:通常2〜4時間でロック解除される
- 正しいコードを確認:メールやアプリのコードが最新か確認
- 時間設定を確認:スマホの時刻が正確でないとコードが合わない場合も
Steamガードを無効化・解除する方法

何らかの理由でSteamガードを無効にしたい場合の手順です。
ただし、セキュリティが大幅に低下するため、おすすめしません。
無効化の手順
PC(Steamクライアント)での無効化
- Steamクライアントを開く
- 「Steam」→「設定」をクリック
- 「アカウント」を選択
- 「Steam Guardを管理する」をクリック
- 「Steam Guardをオフにする」を選択
- 確認画面で「無効にする」をクリック
これでSteamガードが無効になります。
モバイルアプリでの無効化
- Steamモバイルアプリを開く
- メニューから「Steam Guard」を選択
- 「認証機能を削除」をタップ
- 確認画面で「削除」をタップ
無効化するとどうなる?
- トレードやマーケットに15日間の制限がかかる
- 不正アクセスのリスクが大幅に上がる
- アカウント乗っ取りの被害に遭いやすくなる
どうしても必要な場合を除き、Steamガードは有効のままにしておきましょう。
Steam Guard以外のセキュリティ対策
Steamガードだけでなく、他にもアカウントを守る方法があります。
1. 強力なパスワードを使う
- 12文字以上の長さにする
- 大文字・小文字・数字・記号を混ぜる
- 他のサービスと同じパスワードを使わない
- 定期的に変更する(3〜6ヶ月ごと)
2. フィッシング詐欺に注意
Steamを装った偽サイトやメールに騙されないようにしましょう。
見分けるポイント
- URLが「steampowered.com」で始まっているか確認
- 不自然な日本語や文法ミスがないかチェック
- 急かすような文言(「24時間以内に対応しないと…」など)は疑う
- メール内のリンクはクリックせず、公式サイトから直接アクセス
3. 公共のWi-Fiでのログインを避ける
カフェや空港などの無料Wi-Fiは便利ですが、セキュリティリスクがあります。
Steamにログインする際は、できるだけ自宅のWi-Fiやモバイルデータ通信を使いましょう。
4. 定期的にログイン履歴をチェック
Steamでは、どのデバイスからログインしたかを確認できます。
身に覚えのないログインがあれば、すぐにパスワードを変更してください。
まとめ:Steamガードで安心・安全なゲームライフを
Steamガードは、あなたの大切なアカウントを守るための必須機能です。
この記事のポイント:
- Steamガードには2種類ある:メール認証とモバイル認証
- モバイル認証がおすすめ:セキュリティが高く、トレード制限もない
- リカバリーコードは必ず保存:スマホ紛失時の命綱になる
- トラブル時も冷静に対処:多くの問題は解決策がある
- 他のセキュリティ対策も併用:パスワード管理やフィッシング対策も重要
設定は少し手間かもしれませんが、一度設定すれば安心してSteamを楽しめます。
まだSteamガードを有効にしていない方は、今すぐ設定してみてください。
あなたのゲームライブラリと思い出を守るために、ほんの数分の時間を使う価値は十分にありますよ!

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